現代版徒然草素描

勝手気ままに感じたままを綴ってみましょう。

不思議な会社

2009-01-31 14:53:39 | 組織論

 ここに一冊の本を紹介しておこう、かなり以前に出版されたので絶版になっている可能性がある。【不思議な会社】という題名でかなりユニークな会社である。

会社の社屋の壁にニュートン力学のF=MAという公式が掲げられている.社名は名南製作所といい、そのユニークさゆえにテレビで放送された経過があるが、残念ながら見逃してしまった。会社内に黒板があり、堂々と社長批判が書かれている。それに社長が応酬する。

また、黒板も壁についているだけでなく6人掛けの机の表面に施してあるので2,3人で議論するのにチョークで図や物理の公式、数式まで書き込めるようになっている。現在ならさしずめ白板と言うことになるだろう。

会話のやり取りに図などが入っているのでコミュニケーションの不備は起こらないことに成る。【最近、このセンスを養わなければならないと気がついた人とグループがある。「今日追い越す風になれ、

長野県
発明研究会上田支部のブレークスルー研究会」と私の「夢ナビノート」参照】社長室は有るがいたためしがないらしい。アイデア会議の場所になってしまうのである。

普通の会社ではおよそ考えられないことが日夜起こっているのだ。社員同士議論が白熱してしまい時間が過ぎて帰宅できない時に社屋の一部にサウナは備えられたり、バーが用意されていたり、宿泊できるようになっているようだ。喫茶店や飲みたいものをオーダーする為には英語で注文しなければ飲めないらしい。如何しても、学ばなければならない状況を自分たちの周りに作り出して負荷を掛けているといえる。

そんなやり取りの中から生まれてきたアイデアは特許出願件数に表れている。この、100人にも満たない規模の会社が500件に達しているのだ。一人あたりの特許出願件数は大企業の其れを上回っていることになる。特許庁がわざわざ視察に来た経過がある。

そこの社長は土曜日がまた休みになっていないころ、「休みにするが会社で拘束する。」と言い出した。何をしたかといえば、当初は高校の物理の教科書から初めて学習会を始めたのだ。その試みの累積は現在マサセッチュー工科大学の教科書を使用するまでになっている。あのNASAのスタッフの多くを輩出している大学である。よその企業や大学院生などがこの学習会に参加しても太刀打ちできないまでに到達しているのだ。

ここにもまた継続と蓄積の原理が応用されていると思っている。また、従業員が勉強のために買う本は領収書を持ってくれば会社の経費とした。「従業員が本を読みすぎて会社が潰れるなら本望だ。」とまで言い切っている。社長が一回も儲けろと言っていないにもかかわらず儲かっている会社である。

一度読んでみるべき本である。現在のように悪いことがクローズアップされる経営者にとって良い教本となるはずである。経営者自ら自分を律する物差しを用意しなければならない時代である。モラルということかも知れない。どんな状況に立っても絶対曲げない信念ということかも知れない。下手なことをすれば株主から訴えられる時代である。

   【参考文献、不思議な会社、鎌田実著 日本経営出版会】


継続は力なり

2009-01-30 17:05:05 | 生涯学習の決意

「2時間×366日×40年以上ということ、人生大学、60年、いまだ留年中」

 表題の言葉を誰が言ったのかは知らない。若いころよりこの格言を肝に銘じてきた。実際、中学の担任はこのことを体で覚えさせた節があるのだ。中学の時は何気なく過ごしてしまったのだが、他のクラスと決定的に違ったのは、三年間、班で構成された人たちによって毎日、朝教室の掃除をしてきたことである。

先生は意図的に学びの姿勢を教えようとしたものと思われる(今でも先生と付き合いはあるが、この件に関しては確認を取っていない。)。友達同士で会話した記憶しか残っていないが、「二組の廊下が一番綺麗だ。」「朝掃除をしているのは二組だけだ。」という話をした。学校の教室に通じる階段の踊り場である。

そこにいたのは数人の女子を含めた五~六人ほどの同級生たちであった。コース別授業のための教室に移動をしている間のやり取りである。

もうちょっと時間がすすみ、【学びの姿勢と継続の力(朝の掃除は三年間実行してきたではないか。)だ。】と思えるようになった。「私は断続的にしか勉強できなかったので、この継続の力を利用すれば何とかなる。」と誓いを立てたのである。

つまり、専門家ではないので関心のあることを優先して、そうでなければ私独特の脱線してしまいかねないのである。「自己分析もここまでしっかりしていれば問題はなかろう。」誰も誉めてくれないので自分を誉めることにして、独学をしようと決意したということである。

一日二時間、毎日なるべくなら規則的に書物、専門書、仕事に関係すること、関心のある講演会、テレビの番組等を利用して、如何しても時間的にむりな時は次の日又は休日に加算するか、一週間か一ヶ月の間に取り戻すという方法で生涯学習し続けようと考えた。

厳密にカウントしていたということはない。興味のあることは時間を忘れさせてくれるというメリットがある。今にして思えば実に変な決意である。   

ある時、仕事関係の仲間と一緒にすし屋(現在はないが、裾花中学の近くのエンジュ寿司という店。このことですら三十五年以上前のことである。)で飲んでいたら「専門家でなくても、継続して、書物に換算して五十冊位、其れは真剣に専門家の話を聞くという行為でもよい。その人の理解の程度にも寄るが、ごく平均的なレベルの人でも一生涯続ければ専門化の領域に到達できる。」といっていた人がいた。その人はおそらく長野工業高校の先生だろうと思っていた。

実際、そのようなことを言っていた人はもう一人いた。この間は少なく見積もっても七年から八年の間隔があったと理解している。このようなアドバイスは同時にやってくるということはない。其れを受け止めるだけの感性が必要であるということだ。「よし、この方法だ。それを利用させていただく、私にとっては良いアドバイスである」【決断と腹が決まってしまえば、行動はそれ程苦にはならない。関心があれば、好奇心があれば(AIDOMの最初の二つ)、学びの材料は何処にでも転がっているではないか。何も机や本に向かわなくても学びの機会はあることになる。】

それ以後、学びの時間を用意することで、如何しても外せない、付き合いでお酒を飲んできても二合や三合ならば専門書の記述が理解できるという特技を身につけることになる。

時々矛盾する命題の処理に困りながらも、併記しておくことで時間をかけてみると弁証法的な解決がつくことも知ったのである。「その解決策は実は意外な所からやってくるものだなぁ。」という体験をした。学問的な分野ではこのことは暗号の形でやってくるらしい。詳しいことは【知性の滑稽】を参考にされたい。

このことは発明、発見に多いに役立っている。基本的な態度と幾分かの能力は出来ていると勝手に考えている。断続的に成らざるをえない弊害は「玉を拾う屑籠とその手法」で解消できると判断していた。この頃より、この手法を積極的に取り入れ始めていたことになる。

   【努力して待てば沸きける着想の甘味な時や休日の午後】(歌創造学より)


ホット&クールテクノロジーについて

2009-01-29 10:46:33 | 創意工夫ということ

(一石三鳥の経済学)

 最先端や盛んに話題に取り上げられている技術のことを便宜的にホットテクノロジーと呼ぶことにすれば、すでに多くの人たちの知っていることや、すでにこの国では省みられなくなった技術でも海外や生活の領域ではあれば便利だと思われるものがかなりある。そういう技術をクールテクノロジーと呼ぶことにした。

具体的には、私が中学の頃まで盛んに使われていた蚊帳である。蚊の多い地域では、特にマラリアを媒介する蚊の多い地域では感染症の予防にはなる。その上に高度な技術ではないので現地生産が可能である。材料と編み機さえあれば生産できるだけではない。何よりも現地の人々の雇用を確保できる。こういう種類の技術援助が喜ばれるのだろう。一石三鳥の経済学と言える。感染症が起これば多くの費用がかかってしまうじゃありませんか。

研究会の仲間が、生活工夫のアイデアを発表した。冬の間、家の断熱効果を挙げる方法である。「床下に通気口があるが、部屋の中で暖房しても床下に熱が逃げてしまうので、冬季間だけ発泡スチロールで通気口ふさぐ、湿気の多い時期ははずさなければ、家そのものがかびてしまうので注意してください。同じようなことはユニットバスでも出来る。床下にもぐりこんで接着剤で張ってみた。石油やガス代が節約になる。」

「最近のユニットバスは空気層を設けて熱が逃げないようになっているが、少し古い形はそのようになっていない。熱が下から逃げてしまうのだ。」「それに追い炊きしていなければ器具の配管から熱が逃げるので、浴槽の口をふさぐ工夫をしています。次回の例会には何らかの報告が出来る。」と言い出した。

なるほどたいした技術ではない。湯冷めしなかったり、燃料が節約になったりするではないか。早速、家の通気口をふさいで見ることにした。お風呂の方は今のところ手が回らない。

ごく簡単なことではあるがこういう種類の技術も無視するわけにはいかない。


ゴールデンルール【黄金率】

2009-01-27 08:44:52 | 発想法

78対22の法則(又はクォターの法則)

 かなり昔のことである。教育学部で数学の教師を目指していた友達が、この様なことを言っていた。その後、何回となく本の中で目にしてきた。ユダヤの法則とか、マイシの法則、パトレーの法則とか言っているらしい。宇宙の法則といっている人たちもいるらしい。それらを総合すると、数字も厳密なものではなく20から30ぐらいまでの幅があるらしい。らしい、と表現しているのはファジーな要素を含んでいるからである。

最近、ノーベル賞を4人の科学者が受賞して話題になっている。その中で理論物理学の益川、小林両教授のことが報じられた。6という数字が取りざたされている。クォークの数が6個ということである。

【あくまでも、私の見解である。次の数式から6という数字にはなるが、私は理論物理学をよく知らないし、研究者でもなんでもない。感じ取っていることを何の裏付けの無いまま表現してみようと思っている。付け加えるならペアになっているので奇数ということは起こらないはずだが、・・・・・。

2分の6×5×4×3×2・0.20~0.30=100~110+アルフーになる。2分の部分はペアになっているので割っている。表と裏があるということである。「理論物理学の世界では粒子と反粒子では光となって消えてしまう。」といわれている。0・20~0.30の部分は先の法則の部分であり、100~110+アルファーの部分は原子番号周期律表に載っている原子の数である。

この方式によれば、どうしても、6という数になりそれ以上でも、それ以下でも説明がつかなくなってしまう。当の益川教授もお風呂に入っている時、「洗面器をまたいだときひらめいた。」とエピソードを披露していたではありませんか【中日新聞、参照】ハニカム構造でも想像したのだろうか。発想は実に意外なところからやってくるものであり、すぐ立ち去ってしまうという性格がある。「女心と秋の風」なんてものではない。実に付き合いにくい性格がある。記録しておくと言うことがどうしても必要である。【立体的思考の可能性、参照】

場合によっては、120の元素があることになるのかもしれない。貧しい頭ではいかんともしょうがない事柄である。】(【・・・・・。】の部分に関して、何らかの御教示をいただきたく思います。)

自然界の多くのことが、この法則で成り立っているようだ。その友達も「地球の海の面積と陸地の面積の比率もそのようになっている。」と言っていた。この比率に何らかの意味があるのかもしれない。氷河の海面に沈んでいる部分と表に出ている部分もこの比率になるらしい。こちらは興味があったので学生時代に実験してみたことがある。

同じようなことを心理学者たちも「顕在意識と潜在意識の割合である。」といっていたような気がするし、人間が他人に関心を寄せることも少ない理由に挙げていたような気がする。

経済の分野でも、おおよそ25パーセントの人たちが75パーセントのお金を動かして儲けているようである。貯金したい人と借りて運用したい人たちの比率もおおよそそのようになっているらしい。「裕福な人たちと貧しい人たちの数もこれと同じようなことになっていて残りが中間層ということになる。」といっているグループと人たちがいた。「この比率がゴールデン・ルール(黄金律)だ。」といっている人たちもいるようである。(私はクオーター法則と勝手に命名している。振り幅があるために中間を取ってのことだ。)

長い間、営業の現場に携わってきたが、よく売れている商品の30パーセントくらいが売り上げの70パーセントを構成していることに気がついた。商品にも寄るが、問屋などを経由して小売店に供給している商品の製造原価はこの比率でなければ流通しないといえなくも無い。(近年、通信販売が増えてきているので必ずしもこの比率になっているとは限らないのかも・・・・。)

先の法則が理論物理学までは通用するものではないかもしれないが、生活の中には生きているのかもしれない。興味のある人は研究してみていただきたい。

最近の金融恐慌はこの比率を無視して、新しい証券化商品というビジネスモデルを作ってしまったことによるものだろう。人類は自らの欲望のおもむくままにパンドラの箱の蓋を開けてしまったのかもしれない。

  【参考文献、ユダヤの商法 藤田田著】

  【参考文献、イソップ物語、羊(ロバなのかも知れない。)と狼とライオンの狩の分け前の話】


5W1Hについて

2009-01-26 13:10:23 | 情報管理学

 長い間営業の現場に携わってきた。その中で表題の事柄が重要なことであることは痛感させられた。

ところがどうも、5W1Hだけでは上手くいかないことに気がついた。いつ【時間】、どこで【場所】誰が【人】、何とあるいは誰と【協力者並びにパートナー】、なぜ【理由】、どうやって【手段又は方法】のほかに、いくらで【コスト】どのくらい【スケール】いつまでに【期限】が必要になる。

営業の現場でなくても、交渉や契約においても、個人や組織の目標管理などにごく自然に組み込まれているはずであるが、意識して行っているかは不明である。

そのほかにも、複数の目標がある場合にはプライオリテー【優先順位】【障害物と解決する手段】がどうしても必要である。

それらをすべて網羅したものが【タルムードの書式の中にある写真参照】今いるいところから、夢や目標に到達するための案内書で個人が書き込めるチャート式になっている。】夢ナビノート原型である。