現代版徒然草素描

勝手気ままに感じたままを綴ってみましょう。

目標を決める科学

2009-02-25 10:32:22 | オペレーション

方向と射程を決める科学

  進むべき方向を決めるためにはどうしても夢の種類と性格の振り分けが必要である。幾つかの分野に分けてその中のどの夢や目標に向かって進路をとればよいのかは、まず欲望や、したいこと、夢や目標を並べて見て本当に自分の望みが達成できて、心から満足できるものを選び出さなければならない。

そのための作業が「玉を拾う屑籠とその手法」であると考えてください。もちろんごみを砂金に変える発想法の紙切れ情報もうまく使っていただけるものと思います。

本当に欲しいもの、夢、目標、したいこと,等が鮮明に認識できたなら【写真、図面、イラスト等を使ってビジュアライズすること。】彼岸の距離を認定していただきたいのです。ここでは現在自分のいる場所(自己分析)と将来生きたいところ(夢、目標)と言うことになります。

飛行機がまだ発達しない頃の戦艦戦においては、一発目の砲弾は敵艦の向こう側に,二発目の砲弾は敵艦のこちら側に着弾させ距離と方向を算定して、三発目の砲弾を命中させるという方法をとっていたようです。(ここでは敵艦を夢。目標に見たてています。)

そのために先の大戦まで、日本の戦艦は砲弾の先に着色料を入れておいて,自分の艦から発射された砲弾なのか、身方のほかの艦から発射されたものか識別できるようにしていたと何かの機会に読んだ記憶がある。

もちろん、一発目が見事に命中するに越したことはないのですが、距離や方向を決めるまでにこれだけの段階が必要だったことを理解してください。

次に射程距離を伸ばすためには,砲身の長さもさることながら砲身の角度と強度、大砲に詰める火薬の量が問題になってきます(その夢や目標が自分や家族にとって本当に価値のあるものかどうかを吟味しなければならない。)。しかし、よく考えてみていただきたいのですが、大砲の強度をオーバーして火薬を詰めると自分のほうが吹っ飛んでしまいかねない。(自己分析とスキルアップが必要になる。すべての目標が今までの能力で達成できる性格のものではないことが起きてくる。)

この事は目標や夢をクリアーするために、不足しているあなた自身の技量を上げなければならないことを意味しているのです。知っていること、知らずにいることは何なのか。どうしてもマスターしなければならないことです。

そのために教養や精神生活。家庭、健康、仕事等の分野が用意されているのです(人生の各分野で自分自身の見積書)。どうしても読んでおかなければならない本や、業者に教えていただいたこと、テレビ、新聞等の情報収集、現場に立った感じ等、およそ理解しておく必要がある。

また、当時の最新技術では主砲を同時に発射してもコンマ何秒か三発が一度に発射されることはなかったようです。いくら大きい艦とはいえ主砲三問~六問が同時に火を噴くと船体が大きく揺れてしまい、次の砲弾の発射まで時間のロスを省くような工夫がなされていました。

自分の夢、自分の目標なのに自分が揺れていては何もならないことを物語っています(それを防ぐために自己分析並びに優先順位の項含まれています。)。夢ナビノートはぶれないあなたを見つけ出すためのチャンスを提供するものでもあります。

【磁石針 示す方向 四方の他 今いるところ生きたい所】【歌で綴る夢ナビノートより】


学の苦悩

2009-02-24 11:05:35 | オペレーション

最初にお断りしておかなければならない。オペレーションリサーチの具体的な事柄としてジャンボを釣った人々の中に挿入しているものでが、実際起こった事件、事故を教材として使用することを目的としてフィクションに仕上げてあります。私は何も戦争論者でもありません。政策や、組織の意思決定などに応用出来るはずですが、・・・・・。尚、付け加えておくならば、たとえ、フィクションと言えでも結果を自由に変えてよいものかと言う疑問が残っている。【オペレーションとは、現在の状況を変えるためのものであるという性格がある。それにこの章の前後、かなりの部分を省略してあります。】

【学の苦悩】

学の顔が一瞬にして青ざめた。「一体、長官はどうしろというのだ。」自問を繰り返すもののこれといってよい明案があるわけではない。「いつも課題を急に突きつけてきて其れを解決しろと言ったってそう簡単なことではないことぐらいわかりそうなものだが、」と思ってみるが、自分のおかれた立場がそうさせていると思っている。

時代の最先端を自認しているジャンボが事もあろう音信不通でしかもハイジャックではないということは一体何がどうなればそういう状況になるのか頭の中で想像してみるもののどうにも思い当たることがないのだ。「エンジントラブルでも起したというのか。」「其れだったら既に墜落しているはずであるが、」「長官は墜落したとは言っていない。」「機体のどこかに異常をきたしているということか。」「考えられる事は飛行コースを著しくそれているということだが、安定飛行はジャイロスコープによってそれるはずはないのだが、どうすればそのようなことが起こるのだ。」「現在でも、軍事上の秘密になっていると思われる操作をするにしても誘導する手立てがないではないか。」確かなことはいえないが、この実験の犠牲になったと思われる航空機の事故が二件程おきている。調べようにもその手立てが無いし、簡単に表に出てくるような情報でもなさそうである。学にしてもそれが遠隔操作できるのかは皆目見当がつかないのである。

一転を凝視しながら学はありとあらゆる可能性を想定してみるのだが、これだということが思い浮かばないのである。

あんまり怖い顔をしていたのか。「お客さん、一体どうされました。」タクシードライバーが聞いてきた。多分、彼には何のことだかわからないが学の深く考えていることが容易ならない自体であることだけは長年客商売をしてきた経験から推測できるのだろう。

かといって、先ほど彼女と別れたときは学もニコニコしながら手を振っていたが、乗車してまもなく電話の内容こそわからないが、携帯を切ったとたんに険しい顔つきに変化した学の状態を見てそんなことを言い出したのだ。

「イヤ、なんでもありません。」そう答えたものの、学にとっては大変な状況である。「会社の仕事上のことですか。」またも運転士が聞いてくる。学の事をどこかの会社員だと思っているらしい。「いや、重大な事故がね。」といいかけてまた考え込んでしまった。

そんな時、学の脳裏にあることが思い浮かんだ、それはもう70年以上も前に彼の曾祖父が経験した忌まわしい過去の記憶である。第2次世界大戦のミッドウェー海戦の空母「飛龍」に乗っていた山口多聞こそかれの曽祖父なのだ。

学は祖母の菊枝から曽祖父の話は耳にたこが出来るくらい聞かされていたので、かの海戦がミスの連続で敗れたことを十分知っていたのだ。

学は早くにお父さんをなくしているので、お母さんはもっぱら仕事に専念して家計を支え、家のことや学の面倒は祖母が担っていたといえる。その祖母も学が大学を卒業すると同時に帰らぬ人になってしまっていた。そういう意味では学はお婆ちゃん子であったといえる。しかし、彼の脳裏には祖母が真剣に学に愛情を注いでくれた幾つものことが鮮明に蘇ってくるのである。

その1つが曽祖父の事であり、ミッドウェー海戦の事である。情報統制の問題、通信兵のミスで敵方に情報がばれていたこと、(MFには水がない、という謀略電信に反応して本国に打電してしまったこと。他のところなら水は確保できているのだろう。)このことでこの作戦がミッドウェーとアリュウシャン作戦であるということが筒抜けとなってしまったこと、同日同時刻にアリュウシャンに正規空母1隻、軽空母1隻【2kdb、第二機動部隊】がいて違う作戦(ダッチハーバー攻略作戦)をしていたこと、【兵力集中の原則から外れている】

そして、相互の作戦の距離が恐らく船の速度から計算しても4日以上いやもっとかかるほど離れていたのである。巡洋艦利根索敵機【利根四号機】が故障して遅れて出発したこと、そのことによってこの索敵機の飛行コースの下に敵機動部隊の主力がいた。投入する基材及び人的資源を極端に落としてしまうと意外な所に落とし穴が出来てしまうという良い教訓であると考えていた。「過ちは安き所より仕る。」と言う教訓を忘れてしまっていたことになる。

スポーツの世界でよく言う様に、「打つべき手をすべて打って結果は天に任せる」という所までは行っていないのではないのかと考えさせられたときがある。【大切なことなので代わりの索敵機を用意するか(と言っても、無線封止されている。)、空母一隻分の艦載機を雷撃機に艦爆撃機と戦闘機をつけて発見可能方向に数度の角度をつけて(航空母艦を基点とした扇形に)実戦体制(爆弾又は魚雷を装着したまま)で索敵をさせる方法が摂られても良いはずであったがこの方法は作戦上も、考慮の線上にも、オペレーションの中にも浮上してこなかったと言うことなのかもしれない。

発見し次第、航空機の間で方位経度を伝達してそこに集結して攻撃を続行すればよい。ゼロ戦の速度(時速550キロくらいは出る。もっと航空燃料がよければもう50キロくらいは速く展開できていたかもしれない。戦隊を整える時間を足しても十分である。)から判断してもおよそ30分もあれば敵航空母艦を攻撃するという次の作戦に移ることができる。】

何より、航空母艦が出てこないということこそ起こりえないことであるという大前提があるにもかかわらず、爆弾装着(ミッドウェー島を攻撃する為には爆弾の方が効果はある。それでも、半分は魚雷を積んだまま待機させるというシナリオもあったはずである。)を命令することが大問題である。希望的な観測、ミッドウェーを占領してからでしか敵の航空母艦は出てこないだろうと判断していたところがある。作戦を追行する前になにが優先されるかという価値の体系化が出来ていなければならないということである。】【実戦形式の索敵に飛び立った一隻の航空母艦は敵の攻撃範囲を離脱して、とは言うものの軽巡洋艦一隻と駆逐艦二隻を従えて主力部隊(ここに戦艦大和、長門、陸奥以下の主力部隊が500キロ以上も後方にいた。この距離にも問題がある。当時の大型低速戦艦の速度18~20ノットで、(ノットは地球の経度1度の長さを示している。)「1852メートル」に18~20ノット数をかけたものがその船の時速となる。それで彼岸の距離を割ると何時間かかるかわかる、単純に計算してもおよそ16時間以上かかってしまう距離である。本当は、一昼夜かかる距離にいた。)の方向へ退避する行動が取れたはずである。】【ゼロ戦の航続距離は長かったので作戦を終了した飛行機を回収して、補給、整備、場合によってパイロットの交代をすることで次の作戦にスムースに移れる。】どの艦の飛行機でも飛んできたものから回収すればよいではないか。【当時、飛行機の所属はその航空母艦に帰属していた。そのために、戦力ダウンを回復するのに最低でも2~3が月はかかっていたようである。スペアーという考え方はとられていなかったものと思われる。】敵の航空機の攻撃範囲の外にいるので自艦の位置は無線で発信し続けることが可能になる。

島を駁撃に行った飛行機でも良いではないか。敵の飛行機の攻撃範囲を脱していれば安心して回収と次の作業がスムースにいく、「何よりも二隻の航空母艦を戦隊で護衛することで二つの部隊とすれば、空母と島を攻撃するものにわれられるではないか。」「空母が発見できなくても見つけ次第直ちに作戦が展開できるではないか。」(兵力集中の原則には外れるが、目標は常に一つで迷いが生じてこない。)「航空母艦同士は無線封止が敷かれているのだから連絡をとることは出来ない。」何処で勉強したのか、あるいは誰かに教わったのか定かではないがよく知っていた。【祖母の言うことはもっと漠然としたものであったが、学の勉強したことを付け加えてわかりやすいように脚色している。】後に学はそのことを勉強して祖母の言っていたことが事実であることを確認している。

もちろん彼の家はそんなに裕福とはいえず、学業は優秀なのだが高校までしか出せなかったので学は防衛大学の道を選んだのである。そして、オペレーション・リサーチを専門として勉強してきた。

「長官、私が官邸に到着するまでに座間基地から603便にスクランブルをかけてください。」学は仕事人の顔になっていた。「座間基地のファルコンを5分以内に180度の方向に6機行きと帰りで30度の範囲を有視界でスクランブルしてください。」と告げた。長官は「よしわかった。そのように手配しておく、皆がまっている早く来てくれ。」と言った。差迫った状況に身をおいているという雰囲気が切実に伝わってきた。603便と交信が取れない以上この選択が最善の方法である。

もちろんアメリカの北米航空宇宙局(NORAD)に検索をお願いすれば30分以内にその所在かわかるのだが、学はそのことを口に出すことはなかった。何故なら、603便の居場所が分かった所で時々刻々と移動し続けているだけではない。ジャンボ機と通信ができなければならない事は容易に理解できていた。「スクランブル機に横に並んでもらい手信号か携帯電話をうまく使うことできれば、こちらの作戦も伝達できるだろう。」「こちらの考えをスクランブル機に伝えジャンボと中継をしてもらおう。」「都合よくファルコンは二人乗りの構造に成っているではないか。」原始的な方法ではあるが確かな索敵の方法を採用することとした。

彼が過去に戦史及び作戦の研究をしていた頃、その教官の野矢が口をすっぱくしていっていた、「ミッドウェー海戦はあくまでも作戦ミスである。」「オペレーションをシステム化ししていなかったことにあるのではないかと考えられる。」「簡単な机上作戦と言う事をやってはいたが、珊瑚海の海戦においても軽空母一隻は失っているではないか、その上、二隻(瑞鶴,翔鶴)は修理しなければならなくなっているというのに、」(当時日本では最適な作戦分析という考え方は無かったのかもしれない。ただ、上官の命を追行すればよいという組織形態に成っていたと思われる。)

「既に大和にはレーダーが装備されていた可能性がある。」というのだ。その点はどの文献にも載っていないので確認しょうがない。だが、開戦前にアメリカの企業から売込みがあったということはどこかの文献で眼にした記憶がある。ゼミの仲間が言っていたような気がするが、しっかり確認するということを怠ってしまった。しかし、大分後になって「防人の歌」を読んでいると主力部隊の何れかの大型低速戦艦(参加していたのは大和、長門,陸奥)が敵艦載機と思われる機影を確認していると書かれているが、大和であろう。想像の域を出ないのだが、敵の艦載機が主力部隊のところまで到達できる能力はないはずである。

当時、アメリカの戦闘機はせいぜい400キロの行動半径しかなかったはずである。ミッドウェーの大型機ということもないはずである。ということは、レーダーがついていたといえなくもない。電探と称しているものはレーダーではなかったのだろうか。この事実も南雲部隊に転送されていないことになる。

大和以下の低速戦艦主力(主力部隊)出撃のために【連合艦隊司令長官山本五十六が出陣しているので】無線封止をしかざるをえなかったといえる。よく考えていただきたい。敵の航空母艦の艦載機並びにミッドウェーの大型機の攻撃範囲の外に居るというのに無線封止する必要はないのである【自分たちだけ無線発信して空母機動部隊が傍受するだけでも情報は伝わるではないか。放送と同じことになるが、・・・。】。

いずれにせよ、レーダーのメリットを認識していなかったといえるし、その使い方を周知していなかったのではないか。(レーダーが無くても敵の空母を呼び出す符号を傍受している。第一機動部隊には転送されていないのだ。戦艦のアンテナと空母のアンテナは高さが違うし、作戦中、空母は艦載機の障害にならないようにアンテナを海面と平行に倒している。空母に乗ったことのない通信兵とその上官が【第一機動部隊には優秀な通信司令がいる。】という先入観でもみ消してしまったかもしれない。)

先のことと、以下のことは人間ならば時たま起す間違いである。双眼鏡というよいものが完成してしまうと次の開発がしばらくの間ストップしてしまうということである。慣れといえばよいのか、習慣を変えるということに対する心理的な抵抗がかかるのだ。新しい発想や概念をしばらくの間拒否してしまうということがしばしば起こるものである。

会社などにおいても、生産とコストと研究開発の間でしばらくの葛藤が繰り返されるといえるのだ。又、学は「日本人はハード(モノづくり)の面は非常に優秀だけれど、ソフトは(その利用の仕方)は不得手だ。」と言っている人の言葉を思い出していた。状況の中で何を選択して、或いは組み合わせることでどのような結果が期待できるかという事はなかなか解からなかったのかも知れないと思っていた(最終成果がイメージできていないのだ。)。イメージしてみるという感性の問題であると同時にオペレーション的な発想である。

最近は各自治体や大学の中にコージネーターと言う仕事に携わっている人たちがいる.彼らに要求される資質はこのことではないかと思われる。何も戦争の中だけではない。日常的な生活においてもそういうことに良く突き当たる事がある。

「戦略的に見てもミッドウーはたいした意味のない島である。当時のミッドウェーは飛行場が小さいのと、島が珊瑚で出来ているので水が少ないし、雨が降ったとしてもすぐ沁みこんでしまうのである。」「大型機の発着には向かないし、せいぜい、B17程度の飛行機ではその航続距離から判断しても、ここからハワイ島を駁撃して折り返してくる飛行機はない。」【日本でもまだ四発のプロペラ機(飛燕)は生産されていないと思われる。】「ただ、空母ホーネットから発進したB25、16機が東京を空襲(ドーリットル空襲)して中国の作戦範囲に到達できればというアメリカの作戦によって帝都を攻撃されたというこだわりと面子をかけた作戦であったのだ。」「実際ホーネットを飛び立ったB-17中国の作戦範囲までは到達できず、日本軍の展開している地域に不時着してしまったのだ。」を思い出していた。

野矢の言うところの机上作戦、今で言うところのオペレーションリサーチの結果を自分の有利なほうに捻じ曲げてあるというのだ。それにあの作戦は「豊臣秀吉(強襲)の戦法を取らなければいけないのに、あくまでも奇襲戦法(信長)を取ったための失敗である。」【実は織田信長の桶狭間における奇襲はさまざまな情報をしっかり掌握していて、地元民に酒や肴を貢がせる振りをして、奇襲と言うに相応しいものであったかは疑問である。兵力の数だけ比較すると奇襲といえるが、旧陸軍や海軍はこのことをしっかり分析できていなかったものと考えられる。】

「自分たちの所在が知られていたとしても兵力を集中して、具体的にはアリュウシャンの作戦を組み込まずに南雲部隊に所属している空母ともう一隻で合計二隻に軽空母一隻をミッドウェー島の西側から攻撃する方法が最適で敵の空母兵力の影響を受けない位置に配置して、島の大型機【この時点でB-29は展開していない。第一ミッドウェーの飛行場ではこの飛行機は離着陸できない。】に対応しながら作戦を追行する手段が必要であった。」そして「南雲部隊【1kdb,第一機動部隊】の三隻の航空母艦(実際のミッドウェー海戦では四隻である。)はもっぱら敵の空母に対応する為に陸用爆弾を装着する必要はなく、敵の航空母艦だけに兵力を集中して作戦行動が取れたはずである。「そうすることによって南雲部隊はミッドウェーの島には何のかかわりもない作戦、具体的には敵の機動部隊にだけ対応できる作戦だけすればよいことになるではないか。」「ミッドウェーの戦闘機の攻撃範囲の外にいることが可能になるではないか。」島は別に編成された空母(アリュウシャンに行かないので南雲部隊の空母一隻少なくして)目的及び目標は一つであり迷いや混乱が起きない。こちらは爆弾を重点的に装着する。南雲部隊は艦駁撃機と雷撃機に護衛戦闘機を何機か配置して艦対戦だけを目的にしなくてはならなかったのだ。」「この時にミッドウェーの大型機に対応する為に一隻分の航空母艦には防空戦闘機を多く載せておく必要があったのだ。何だったら主力部隊に所属している軽空母を南雲機動部隊の150キロ後方まで上げておく必要があったのかもしれない。」「直衛戦闘機を自軍の航空母艦の上空に待機させて防空能力の低い空母を守る必要がある。」と力説していたことを思い出していた。

このことは、学も感じていたことである。実際、当時の航空司令官の何人かは航空母艦を複数にすることでこの課題は解決できると説明していたようだし、誰かの著書で「日本の航空母艦は防空能力が低いのではないかと心配していた。」と書いてあるのを読んだ記憶があるが思い出せずにいる。

また、「空母の配列の仕方(戦隊の組み方。)が違っている。」「特に空母は攻撃された時防空能力が低い上に4隻を同一の戦隊が囲むように配列すると相手の攻撃がたやすくなってしまうことが起きる。」と言っていた。「このことは目標にして攻撃を開始したが、防空戦闘機などに妨害されて目標がずれてもその向こうにもう一隻の空母がいると言うことになりかねない。」このことは祖父母とまったく同じ事を言っていると考えていた。「まあ、最大のミスといえば軍令部や、海軍省が戦艦ばかり作って航空母艦や飛行機を作らなかったことである。今の官僚機構の問題点はこの時代にもあったといえる。」「飛行機は消耗品だという考えはしていなかったのだ。」

この事に関してある日のことである。息抜きのために企画された懇親会の席上のことで、少々のアルコールがメンバーを饒舌にしていた矢先の出来事である。

教官の野矢が「アメリカの空母艦載機の数が合わないのだ。」と言い出した。メンバーの数人が、「先生、其れはどういうことだ。」と聞き返してきた。「戦後、50年以上たっているのに軍事上の秘密になっていることがあるのかもしれない。もう一隻航空母艦がいた可能性がある。」現に四隻の航空母艦がいたとする偵察機の報告があるが、実際は三隻しかいなかったことになっている。偵察機の重複報告と言うことなのか、中継電文のミスによるものなのかははっきりしていない。スプルーアンス、フレッチャーの実戦に関わる任務部隊のほかに飛行機の補給だけを目的とした任務部隊の存在である。

「なぜか伏せられた格好になっているが、艦載機がおよそ50数機多いのだ。ちょうど,空母一隻分に相当する。」「攻撃を終了してひき返して行って燃料や爆弾、魚雷などを装備して再度飛び立ってきたのでは時間的に辻褄が合わないことになってしまう。」刑事事件でよく目にするアリバイ(不存在証明)のような雰囲気になってきた。

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リンク、トラックバックのお礼

2009-02-23 16:15:27 | 不思議な玉手箱より

 【現代版徒然草素描】にリンク、並びにトラックバックを有難うございます。いちいち、お礼なり、コメントを申し上げなければならないところですが、操作のがうまくいかなかったり、コメントの書き込み欄が見つからなかったりするので、投稿記事で済まそうと横着なことを考えています。お許し下さい。

 まだ、寒さが続いていますが、がんばってください。陰ながら応援します。

 尚、恐縮ですが、もう二つのブログ【人間になりたかった犬の物語】【知恵比べ】も覗いていただきたくよろしくお願いします。

                         不思議な玉手箱より


ジョハリの四つの窓

2009-02-23 10:34:22 | 潜在能力

中学生の時、どこで見たのかも皆目見当がつかずにいる。4枚のガラスで仕切られていた窓を見ているのだが、或いは、学校じゃなくて昔の役場か、農協か、郵便局だったかもしれない。或いは、登山や東京旅行の時見たのかも知れない。

表題の言葉や考え方などまだ知る由も無かった。

そのひと枠にAA、もうひと枠にABもうひと枠にBA最後の枠にBBと並べて見たのである.AAは自分も知っていて他人も知っていること、【いわば自他共に認めるということ。特許でいえば公知ということ】ABは、自分は知っているが他人は知らないこと、【自称何々だというようなこと。研究会でいえばその人の専門的なこと】BAは自分が知らないのに他人が知っていること、【あいつはこうだと言うようなこと。】BBは自分も他人も知らないこと、【自分も他人も気が付かずにいること。未知の領域、又は潜在能力。】という図式を書き込んでみたことがある。

これは、プロ野球の対戦カードになっている行列式様の勝敗表だったのかも知れないが実に変なイメージを抱いたということである。「人間は物事の一面しか注目していないのだなあ。」ということに気が付いていた。

高校へ行くようになり数学の(A+B)(a+b)の展開式を習うまで確り忘れていたのだが、このことかと理解し始めその頃から心理学に興味を持つことになる。教科は便宜上分けられているものの、「関連する事柄がここかしこに転がっているのだなあ。」という実感と共に、「集合論の展開式はこのことを良く表現しているものだなあ。」と感心するやら、合理的な説明の仕方だと考えていた。何度か、その図式化したものを書いてみた。

高校生の分際で書店へ行き心理学入門という本を買って読んだ。どうも最初にイメージしたことが、ジョハリの4つの窓ということらしいことは理解できたがそのままほかしておいた。

ずっと後になって、学生時代になり人並みに恋愛などもしてみるとどうも変なイメージのことが気になりだしてきたのだ。ここでもまた、私の変な脱線授業が始まることになる。今度は切実な問題として、彼女が私をどう思っているかということであり、私が彼女をどう思っているかということである。二人とも気が付いていない部分は潜在意識(あるいは潜在能力)と表現していて、大切なことであるらしいのだ。

それ以後、学内では潜在能力の何々と呼ばれた事もあるぐらいになってしまった。この経験から物事を判断する方法として、情報が違うところから三回以上自分の目や耳で確認しないものは、私の情報としてストックはするが、採用しないということと【三人以上の頭を使う方法。】、緊急性があるものは自分で情報を集めて精度を上げることにした。何回も書くが私の脱線授業は時間がかかってしまうのが最大の難点である。

そんな経験をしてきたので、後日、松本サリン事件が起きることになり、ある人が、河野さん犯人説「写真の現像などの液体や農薬などからサリンは生成できるらしい。」にふれていたとき既に「警察は間違っている。あの事件は個人や素人の二~三人で出来ることではない。もっと大きな組織的な犯罪か、公害であるかのいずれかだろう。」「製造するにしても、河野さんはその施設を持っていないではないか。」「そんな所で作ったら自分が一番先に死んでしまうので、外にまくなんてことは出来ないではないか。」「第一発見者を疑えという捜査上のセオリーがそうさせているのだろうが、先の理由で彼は犯人ではない。」と言切っていたのである。

マスコミが警察の発表を加熱取材しているさなかに一人平然としていたことになる。詳しくは

長野市柳原
の玉井薬品(株)の大奥様及びあやめ薬局の奥様に聞かれればそのときの状況は説明していただけるものと考えている。河野さんが容疑者として調べられているという報道がなされて3日目のことである。

河野さんが解放されから大奥様に「どうしてあの時点でああいうことが言い切れたのだ。」と聞かれたが「昔ちっと情報管理と情報分析に関する勉強したことがある。」【オペレーションリサーチのことである。この中に情報管理学及び情報行動学が含まれていると思っている。また、前出のタルムードは卓越した情報の整理の仕方である。その事を解かりやすくフィクションに仕立てたものがある。(ジャンボを釣った人々又は危機の管理学)という題名になっている。】といってその場を濁しておいた。

だが、サリンであることは分からなかった。

むしろ松本の島立にある焼却所から出るダイオキシンが風の方向と盆地の地形と紫外線によってスーパーダイオキシンにでも変化してしまったものと考えていたところがある。「ベンゼン核の周りの全てが塩素にでもなってしまえばあの位の人は亡くなるかも知れない。」と思っていた。

この件に関しては、塩尻の日新商店の奥様に話しをしてある。専門的な科学構造式までは言っていない。私自身も構造式まで理解するのにはもう少し時間がかかったということである。

また、家でも話題になったとき、妻や娘が夕食の時に話題にしていたので「河野さんは犯人じゃないことは確かだ。公害である可能性があるが、今の時点ではなんともいえない。」と話しておいた。(多分河野さんが警察に出頭するようになってから5日ぐらい後のことである。)婆さんが聞いているはずであ

ただ最近はまだらボケの状態である。(昨年なくなっている。)【様々の情報を解析すればそのくらいのことは簡単に判断できるのである。詳しくは、「ジャンボを釣った人々」「学の苦悩の章」であるが、削除してあるためにその章だけどこかで再投稿しなければならないだろう。】

後日、女房に「お父さんの言っていることの方が正しかったね。」といわれた。大組織でも時として大きな判断ミスを犯しかねないということであり、大きくなればなるほどブレーキの精度を上げておかなければ成らないのにそのようなシステムになっていないことが最大の課題である。

適切な判断を下せる人間はそう多くはいないと思う(そのような現象はさまざまなところで起こっている。)。オペレーションリサーチ(作戦指令)の経験が発明や発見、自分の目標管理、情報の集め方、情報との付き合い方、その解決方法などに大変役立っている。このことは中学生時代、ソフトボールにせよ、野球にせよキャッチャーをした経験が作戦指令の立て方及び問題解決学の初歩的な出発点であったと考えられる。上に行ってから野球やソフトには直接かかわることがなかった。

「究極のアウフヘーベンゼロとイチデジタル科学の選択術」「歌創造学より」

【参考文献と言うよりは河野さんの講演やインタビューなどを資料にしている。】


夢の計画書

2009-02-20 09:16:03 | 提案書

 数日前にNHKさんがシンガポールの特集を組んで放送していた。見られた人もたくさんいるものと思われる。この国では、ある国家的なプロジェクトを立ち上げている。その背景は四国ほどの大きさの面積に400万人が住んでいて、資源と言うものはほとんど皆無であり、水でさえマレーシア頼みになっている。規模こそ違うもののどこかの国とよく似た環境である。

ごたぶんにもれず、不景気ではあるが「今までためた外貨準備を使って世界中からその道の第一人者を集めて先端技術の研究に当たらせている。」日本の研究者もスカウトされて行っている。彼が言うには「日本ではごく一部の人をのぞいて、70歳を超えて研究する場所すら与えられない。ここにはそれが無いのです。」と答えていた。彼の研究所のスタッフ全員をスカウトしてしまったらしい。

もう20数年前、全部の人たちではないが、国家機関に携わる人々にある教育プログラムを推薦した人たちとグループがいたはずである。どういうプログラムなのかは公表できない。少なくとも私が提案している図式化とそれを行動計画書としてくみ上げたものに似ているものと判断している。おそらく、30~50年以上先のビジョン(自分たちの国家のあるべき姿)まで組みあがっているのかもしれない。(行ってみてきたわけではない。テレビ番組の情報を元に推測している。)

ひところ、鳥インフルエンザ菌が近隣諸国ではやったときに取った対応もこの国が一番早かったような記憶がある(これもニュースの情報、傾向を科学する、参照)。課題とそれに対応するためのプログラムが出来上がっているのかもしれない。「we are positiv e」と言うスローガンさえ聞こえてきそうな気になる。未来からの衝撃の一つ一つに対応するための方策を用意しているのかもしれない。

課題はいつも容易に解決できるものであるとは限らない。課題から挑戦状を突きつけられていると言える(課題を見つけ出すと言うこと、徒然草素描、参照)。自分たちの能力をスキルアップしなければ解決できないものもある(ピーターの法則、参照)。

 早い時期に「夢ナビノート」(立体的思考の可能性1,2と図式化してみる。知恵比べ、参照)を実現化しなければならないが、協力者が見つけられずにいます。ホームページを作成できる人たちがベターであるが、コンサルタント又は学習塾、教育関係者、出版社やノートの会社でもよさそうである。プロバイダーなりサイト管理者がプログラムして利用者にやすく提供してもよさそうである。ビジネスモデルの権利にはなるだろうが、著作権だけでも通用する。【今いるところから、夢や目標までナビするためのシステムである。簡単に言ってしまえば、主婦の発明品に都会の電車の乗り換えマップと同じ原理を人間のために利用しているだけのことである。目標の見つけられずにいる人にも目標を見つけ出せるための方法(玉を拾う屑篭とその手法、徒然草素描、参照)を組み込んであります。何よりも、多くの課題を抱き込んでしまって精神的に参ってしまうと言うことが起こらないはずである。】

 多くの成功者たちが、自分の体験をまとめて【ああすればよい。】【こうすればよい。】【私はこのようにしてきた。】と記載しているが図解してあるものはかなり少ない。夢や目標は誰でも同じと言うことは無いのだ。チャート式になっているので自ら書き込むことで、自分の夢や目標を追認できる構造にしてある。どこかの出版社が高校の生徒手帳に幾分かその機能のあるものを見つけ出し出版してよく売れたらしい。(これも、ニュースの情報を参考にしている。トレンディーと言えるかも、)買おうとしているサラリーマン、ビジネスマンが「よさそうなので買ってみようと思います。」とインタビューに答えていた。実際、その生徒手帳の高校生も「当面、何をしなければならないか良くわかってよい。」と受け答えしていた。(自動的に優先順位が解るはずだ。少なくとも、私のものはそのようになっている。)このニュースを参考としただけでも市場調査やニーズは理解できるはずであるが、・・・・。