現代版徒然草素描

勝手気ままに感じたままを綴ってみましょう。

我が家のアイデア会議は暫くのあいだ行われていませんね。

2015-01-17 18:13:08 | 組織論
アイデア会議ですと言う括りはありません。まして、号令もないのが特徴です。

夕飯の用意か、食べている間に行われる。

誰かが課題を提起すれば始まり、自然に終わっている。

みんな帰宅時間がまちまちになってしまった。いつごろからでしょうかねぇ。

保育士の娘も勤務時間が一定じゃない。早番、遅番がある。

女房に至っては7時近く出かけて行って、遅ければ9時近くに帰ってくる。通勤時間の中に電車の接続のロスを含めて3時間は含まれますけど、・・・。

それも後半年もなさそうだが、…。「今日は満足に昼食も満足取れなかった」とこぼしていたことがある。

女性に働いてもらうにはそれなりの配慮が必要になってくるけど、・・・。

少々、余裕のあるくらいがちょうどよい。いつ、突発的なことが起きないとも限らないのだ。

不思議な会社

2009-01-31 14:53:39 | 組織論

 ここに一冊の本を紹介しておこう、かなり以前に出版されたので絶版になっている可能性がある。【不思議な会社】という題名でかなりユニークな会社である。

会社の社屋の壁にニュートン力学のF=MAという公式が掲げられている.社名は名南製作所といい、そのユニークさゆえにテレビで放送された経過があるが、残念ながら見逃してしまった。会社内に黒板があり、堂々と社長批判が書かれている。それに社長が応酬する。

また、黒板も壁についているだけでなく6人掛けの机の表面に施してあるので2,3人で議論するのにチョークで図や物理の公式、数式まで書き込めるようになっている。現在ならさしずめ白板と言うことになるだろう。

会話のやり取りに図などが入っているのでコミュニケーションの不備は起こらないことに成る。【最近、このセンスを養わなければならないと気がついた人とグループがある。「今日追い越す風になれ、

長野県
発明研究会上田支部のブレークスルー研究会」と私の「夢ナビノート」参照】社長室は有るがいたためしがないらしい。アイデア会議の場所になってしまうのである。

普通の会社ではおよそ考えられないことが日夜起こっているのだ。社員同士議論が白熱してしまい時間が過ぎて帰宅できない時に社屋の一部にサウナは備えられたり、バーが用意されていたり、宿泊できるようになっているようだ。喫茶店や飲みたいものをオーダーする為には英語で注文しなければ飲めないらしい。如何しても、学ばなければならない状況を自分たちの周りに作り出して負荷を掛けているといえる。

そんなやり取りの中から生まれてきたアイデアは特許出願件数に表れている。この、100人にも満たない規模の会社が500件に達しているのだ。一人あたりの特許出願件数は大企業の其れを上回っていることになる。特許庁がわざわざ視察に来た経過がある。

そこの社長は土曜日がまた休みになっていないころ、「休みにするが会社で拘束する。」と言い出した。何をしたかといえば、当初は高校の物理の教科書から初めて学習会を始めたのだ。その試みの累積は現在マサセッチュー工科大学の教科書を使用するまでになっている。あのNASAのスタッフの多くを輩出している大学である。よその企業や大学院生などがこの学習会に参加しても太刀打ちできないまでに到達しているのだ。

ここにもまた継続と蓄積の原理が応用されていると思っている。また、従業員が勉強のために買う本は領収書を持ってくれば会社の経費とした。「従業員が本を読みすぎて会社が潰れるなら本望だ。」とまで言い切っている。社長が一回も儲けろと言っていないにもかかわらず儲かっている会社である。

一度読んでみるべき本である。現在のように悪いことがクローズアップされる経営者にとって良い教本となるはずである。経営者自ら自分を律する物差しを用意しなければならない時代である。モラルということかも知れない。どんな状況に立っても絶対曲げない信念ということかも知れない。下手なことをすれば株主から訴えられる時代である。

   【参考文献、不思議な会社、鎌田実著 日本経営出版会】