現代版徒然草素描

勝手気ままに感じたままを綴ってみましょう。

学の苦悩

2009-02-24 11:05:35 | オペレーション

最初にお断りしておかなければならない。オペレーションリサーチの具体的な事柄としてジャンボを釣った人々の中に挿入しているものでが、実際起こった事件、事故を教材として使用することを目的としてフィクションに仕上げてあります。私は何も戦争論者でもありません。政策や、組織の意思決定などに応用出来るはずですが、・・・・・。尚、付け加えておくならば、たとえ、フィクションと言えでも結果を自由に変えてよいものかと言う疑問が残っている。【オペレーションとは、現在の状況を変えるためのものであるという性格がある。それにこの章の前後、かなりの部分を省略してあります。】

【学の苦悩】

学の顔が一瞬にして青ざめた。「一体、長官はどうしろというのだ。」自問を繰り返すもののこれといってよい明案があるわけではない。「いつも課題を急に突きつけてきて其れを解決しろと言ったってそう簡単なことではないことぐらいわかりそうなものだが、」と思ってみるが、自分のおかれた立場がそうさせていると思っている。

時代の最先端を自認しているジャンボが事もあろう音信不通でしかもハイジャックではないということは一体何がどうなればそういう状況になるのか頭の中で想像してみるもののどうにも思い当たることがないのだ。「エンジントラブルでも起したというのか。」「其れだったら既に墜落しているはずであるが、」「長官は墜落したとは言っていない。」「機体のどこかに異常をきたしているということか。」「考えられる事は飛行コースを著しくそれているということだが、安定飛行はジャイロスコープによってそれるはずはないのだが、どうすればそのようなことが起こるのだ。」「現在でも、軍事上の秘密になっていると思われる操作をするにしても誘導する手立てがないではないか。」確かなことはいえないが、この実験の犠牲になったと思われる航空機の事故が二件程おきている。調べようにもその手立てが無いし、簡単に表に出てくるような情報でもなさそうである。学にしてもそれが遠隔操作できるのかは皆目見当がつかないのである。

一転を凝視しながら学はありとあらゆる可能性を想定してみるのだが、これだということが思い浮かばないのである。

あんまり怖い顔をしていたのか。「お客さん、一体どうされました。」タクシードライバーが聞いてきた。多分、彼には何のことだかわからないが学の深く考えていることが容易ならない自体であることだけは長年客商売をしてきた経験から推測できるのだろう。

かといって、先ほど彼女と別れたときは学もニコニコしながら手を振っていたが、乗車してまもなく電話の内容こそわからないが、携帯を切ったとたんに険しい顔つきに変化した学の状態を見てそんなことを言い出したのだ。

「イヤ、なんでもありません。」そう答えたものの、学にとっては大変な状況である。「会社の仕事上のことですか。」またも運転士が聞いてくる。学の事をどこかの会社員だと思っているらしい。「いや、重大な事故がね。」といいかけてまた考え込んでしまった。

そんな時、学の脳裏にあることが思い浮かんだ、それはもう70年以上も前に彼の曾祖父が経験した忌まわしい過去の記憶である。第2次世界大戦のミッドウェー海戦の空母「飛龍」に乗っていた山口多聞こそかれの曽祖父なのだ。

学は祖母の菊枝から曽祖父の話は耳にたこが出来るくらい聞かされていたので、かの海戦がミスの連続で敗れたことを十分知っていたのだ。

学は早くにお父さんをなくしているので、お母さんはもっぱら仕事に専念して家計を支え、家のことや学の面倒は祖母が担っていたといえる。その祖母も学が大学を卒業すると同時に帰らぬ人になってしまっていた。そういう意味では学はお婆ちゃん子であったといえる。しかし、彼の脳裏には祖母が真剣に学に愛情を注いでくれた幾つものことが鮮明に蘇ってくるのである。

その1つが曽祖父の事であり、ミッドウェー海戦の事である。情報統制の問題、通信兵のミスで敵方に情報がばれていたこと、(MFには水がない、という謀略電信に反応して本国に打電してしまったこと。他のところなら水は確保できているのだろう。)このことでこの作戦がミッドウェーとアリュウシャン作戦であるということが筒抜けとなってしまったこと、同日同時刻にアリュウシャンに正規空母1隻、軽空母1隻【2kdb、第二機動部隊】がいて違う作戦(ダッチハーバー攻略作戦)をしていたこと、【兵力集中の原則から外れている】

そして、相互の作戦の距離が恐らく船の速度から計算しても4日以上いやもっとかかるほど離れていたのである。巡洋艦利根索敵機【利根四号機】が故障して遅れて出発したこと、そのことによってこの索敵機の飛行コースの下に敵機動部隊の主力がいた。投入する基材及び人的資源を極端に落としてしまうと意外な所に落とし穴が出来てしまうという良い教訓であると考えていた。「過ちは安き所より仕る。」と言う教訓を忘れてしまっていたことになる。

スポーツの世界でよく言う様に、「打つべき手をすべて打って結果は天に任せる」という所までは行っていないのではないのかと考えさせられたときがある。【大切なことなので代わりの索敵機を用意するか(と言っても、無線封止されている。)、空母一隻分の艦載機を雷撃機に艦爆撃機と戦闘機をつけて発見可能方向に数度の角度をつけて(航空母艦を基点とした扇形に)実戦体制(爆弾又は魚雷を装着したまま)で索敵をさせる方法が摂られても良いはずであったがこの方法は作戦上も、考慮の線上にも、オペレーションの中にも浮上してこなかったと言うことなのかもしれない。

発見し次第、航空機の間で方位経度を伝達してそこに集結して攻撃を続行すればよい。ゼロ戦の速度(時速550キロくらいは出る。もっと航空燃料がよければもう50キロくらいは速く展開できていたかもしれない。戦隊を整える時間を足しても十分である。)から判断してもおよそ30分もあれば敵航空母艦を攻撃するという次の作戦に移ることができる。】

何より、航空母艦が出てこないということこそ起こりえないことであるという大前提があるにもかかわらず、爆弾装着(ミッドウェー島を攻撃する為には爆弾の方が効果はある。それでも、半分は魚雷を積んだまま待機させるというシナリオもあったはずである。)を命令することが大問題である。希望的な観測、ミッドウェーを占領してからでしか敵の航空母艦は出てこないだろうと判断していたところがある。作戦を追行する前になにが優先されるかという価値の体系化が出来ていなければならないということである。】【実戦形式の索敵に飛び立った一隻の航空母艦は敵の攻撃範囲を離脱して、とは言うものの軽巡洋艦一隻と駆逐艦二隻を従えて主力部隊(ここに戦艦大和、長門、陸奥以下の主力部隊が500キロ以上も後方にいた。この距離にも問題がある。当時の大型低速戦艦の速度18~20ノットで、(ノットは地球の経度1度の長さを示している。)「1852メートル」に18~20ノット数をかけたものがその船の時速となる。それで彼岸の距離を割ると何時間かかるかわかる、単純に計算してもおよそ16時間以上かかってしまう距離である。本当は、一昼夜かかる距離にいた。)の方向へ退避する行動が取れたはずである。】【ゼロ戦の航続距離は長かったので作戦を終了した飛行機を回収して、補給、整備、場合によってパイロットの交代をすることで次の作戦にスムースに移れる。】どの艦の飛行機でも飛んできたものから回収すればよいではないか。【当時、飛行機の所属はその航空母艦に帰属していた。そのために、戦力ダウンを回復するのに最低でも2~3が月はかかっていたようである。スペアーという考え方はとられていなかったものと思われる。】敵の航空機の攻撃範囲の外にいるので自艦の位置は無線で発信し続けることが可能になる。

島を駁撃に行った飛行機でも良いではないか。敵の飛行機の攻撃範囲を脱していれば安心して回収と次の作業がスムースにいく、「何よりも二隻の航空母艦を戦隊で護衛することで二つの部隊とすれば、空母と島を攻撃するものにわれられるではないか。」「空母が発見できなくても見つけ次第直ちに作戦が展開できるではないか。」(兵力集中の原則には外れるが、目標は常に一つで迷いが生じてこない。)「航空母艦同士は無線封止が敷かれているのだから連絡をとることは出来ない。」何処で勉強したのか、あるいは誰かに教わったのか定かではないがよく知っていた。【祖母の言うことはもっと漠然としたものであったが、学の勉強したことを付け加えてわかりやすいように脚色している。】後に学はそのことを勉強して祖母の言っていたことが事実であることを確認している。

もちろん彼の家はそんなに裕福とはいえず、学業は優秀なのだが高校までしか出せなかったので学は防衛大学の道を選んだのである。そして、オペレーション・リサーチを専門として勉強してきた。

「長官、私が官邸に到着するまでに座間基地から603便にスクランブルをかけてください。」学は仕事人の顔になっていた。「座間基地のファルコンを5分以内に180度の方向に6機行きと帰りで30度の範囲を有視界でスクランブルしてください。」と告げた。長官は「よしわかった。そのように手配しておく、皆がまっている早く来てくれ。」と言った。差迫った状況に身をおいているという雰囲気が切実に伝わってきた。603便と交信が取れない以上この選択が最善の方法である。

もちろんアメリカの北米航空宇宙局(NORAD)に検索をお願いすれば30分以内にその所在かわかるのだが、学はそのことを口に出すことはなかった。何故なら、603便の居場所が分かった所で時々刻々と移動し続けているだけではない。ジャンボ機と通信ができなければならない事は容易に理解できていた。「スクランブル機に横に並んでもらい手信号か携帯電話をうまく使うことできれば、こちらの作戦も伝達できるだろう。」「こちらの考えをスクランブル機に伝えジャンボと中継をしてもらおう。」「都合よくファルコンは二人乗りの構造に成っているではないか。」原始的な方法ではあるが確かな索敵の方法を採用することとした。

彼が過去に戦史及び作戦の研究をしていた頃、その教官の野矢が口をすっぱくしていっていた、「ミッドウェー海戦はあくまでも作戦ミスである。」「オペレーションをシステム化ししていなかったことにあるのではないかと考えられる。」「簡単な机上作戦と言う事をやってはいたが、珊瑚海の海戦においても軽空母一隻は失っているではないか、その上、二隻(瑞鶴,翔鶴)は修理しなければならなくなっているというのに、」(当時日本では最適な作戦分析という考え方は無かったのかもしれない。ただ、上官の命を追行すればよいという組織形態に成っていたと思われる。)

「既に大和にはレーダーが装備されていた可能性がある。」というのだ。その点はどの文献にも載っていないので確認しょうがない。だが、開戦前にアメリカの企業から売込みがあったということはどこかの文献で眼にした記憶がある。ゼミの仲間が言っていたような気がするが、しっかり確認するということを怠ってしまった。しかし、大分後になって「防人の歌」を読んでいると主力部隊の何れかの大型低速戦艦(参加していたのは大和、長門,陸奥)が敵艦載機と思われる機影を確認していると書かれているが、大和であろう。想像の域を出ないのだが、敵の艦載機が主力部隊のところまで到達できる能力はないはずである。

当時、アメリカの戦闘機はせいぜい400キロの行動半径しかなかったはずである。ミッドウェーの大型機ということもないはずである。ということは、レーダーがついていたといえなくもない。電探と称しているものはレーダーではなかったのだろうか。この事実も南雲部隊に転送されていないことになる。

大和以下の低速戦艦主力(主力部隊)出撃のために【連合艦隊司令長官山本五十六が出陣しているので】無線封止をしかざるをえなかったといえる。よく考えていただきたい。敵の航空母艦の艦載機並びにミッドウェーの大型機の攻撃範囲の外に居るというのに無線封止する必要はないのである【自分たちだけ無線発信して空母機動部隊が傍受するだけでも情報は伝わるではないか。放送と同じことになるが、・・・。】。

いずれにせよ、レーダーのメリットを認識していなかったといえるし、その使い方を周知していなかったのではないか。(レーダーが無くても敵の空母を呼び出す符号を傍受している。第一機動部隊には転送されていないのだ。戦艦のアンテナと空母のアンテナは高さが違うし、作戦中、空母は艦載機の障害にならないようにアンテナを海面と平行に倒している。空母に乗ったことのない通信兵とその上官が【第一機動部隊には優秀な通信司令がいる。】という先入観でもみ消してしまったかもしれない。)

先のことと、以下のことは人間ならば時たま起す間違いである。双眼鏡というよいものが完成してしまうと次の開発がしばらくの間ストップしてしまうということである。慣れといえばよいのか、習慣を変えるということに対する心理的な抵抗がかかるのだ。新しい発想や概念をしばらくの間拒否してしまうということがしばしば起こるものである。

会社などにおいても、生産とコストと研究開発の間でしばらくの葛藤が繰り返されるといえるのだ。又、学は「日本人はハード(モノづくり)の面は非常に優秀だけれど、ソフトは(その利用の仕方)は不得手だ。」と言っている人の言葉を思い出していた。状況の中で何を選択して、或いは組み合わせることでどのような結果が期待できるかという事はなかなか解からなかったのかも知れないと思っていた(最終成果がイメージできていないのだ。)。イメージしてみるという感性の問題であると同時にオペレーション的な発想である。

最近は各自治体や大学の中にコージネーターと言う仕事に携わっている人たちがいる.彼らに要求される資質はこのことではないかと思われる。何も戦争の中だけではない。日常的な生活においてもそういうことに良く突き当たる事がある。

「戦略的に見てもミッドウーはたいした意味のない島である。当時のミッドウェーは飛行場が小さいのと、島が珊瑚で出来ているので水が少ないし、雨が降ったとしてもすぐ沁みこんでしまうのである。」「大型機の発着には向かないし、せいぜい、B17程度の飛行機ではその航続距離から判断しても、ここからハワイ島を駁撃して折り返してくる飛行機はない。」【日本でもまだ四発のプロペラ機(飛燕)は生産されていないと思われる。】「ただ、空母ホーネットから発進したB25、16機が東京を空襲(ドーリットル空襲)して中国の作戦範囲に到達できればというアメリカの作戦によって帝都を攻撃されたというこだわりと面子をかけた作戦であったのだ。」「実際ホーネットを飛び立ったB-17中国の作戦範囲までは到達できず、日本軍の展開している地域に不時着してしまったのだ。」を思い出していた。

野矢の言うところの机上作戦、今で言うところのオペレーションリサーチの結果を自分の有利なほうに捻じ曲げてあるというのだ。それにあの作戦は「豊臣秀吉(強襲)の戦法を取らなければいけないのに、あくまでも奇襲戦法(信長)を取ったための失敗である。」【実は織田信長の桶狭間における奇襲はさまざまな情報をしっかり掌握していて、地元民に酒や肴を貢がせる振りをして、奇襲と言うに相応しいものであったかは疑問である。兵力の数だけ比較すると奇襲といえるが、旧陸軍や海軍はこのことをしっかり分析できていなかったものと考えられる。】

「自分たちの所在が知られていたとしても兵力を集中して、具体的にはアリュウシャンの作戦を組み込まずに南雲部隊に所属している空母ともう一隻で合計二隻に軽空母一隻をミッドウェー島の西側から攻撃する方法が最適で敵の空母兵力の影響を受けない位置に配置して、島の大型機【この時点でB-29は展開していない。第一ミッドウェーの飛行場ではこの飛行機は離着陸できない。】に対応しながら作戦を追行する手段が必要であった。」そして「南雲部隊【1kdb,第一機動部隊】の三隻の航空母艦(実際のミッドウェー海戦では四隻である。)はもっぱら敵の空母に対応する為に陸用爆弾を装着する必要はなく、敵の航空母艦だけに兵力を集中して作戦行動が取れたはずである。「そうすることによって南雲部隊はミッドウェーの島には何のかかわりもない作戦、具体的には敵の機動部隊にだけ対応できる作戦だけすればよいことになるではないか。」「ミッドウェーの戦闘機の攻撃範囲の外にいることが可能になるではないか。」島は別に編成された空母(アリュウシャンに行かないので南雲部隊の空母一隻少なくして)目的及び目標は一つであり迷いや混乱が起きない。こちらは爆弾を重点的に装着する。南雲部隊は艦駁撃機と雷撃機に護衛戦闘機を何機か配置して艦対戦だけを目的にしなくてはならなかったのだ。」「この時にミッドウェーの大型機に対応する為に一隻分の航空母艦には防空戦闘機を多く載せておく必要があったのだ。何だったら主力部隊に所属している軽空母を南雲機動部隊の150キロ後方まで上げておく必要があったのかもしれない。」「直衛戦闘機を自軍の航空母艦の上空に待機させて防空能力の低い空母を守る必要がある。」と力説していたことを思い出していた。

このことは、学も感じていたことである。実際、当時の航空司令官の何人かは航空母艦を複数にすることでこの課題は解決できると説明していたようだし、誰かの著書で「日本の航空母艦は防空能力が低いのではないかと心配していた。」と書いてあるのを読んだ記憶があるが思い出せずにいる。

また、「空母の配列の仕方(戦隊の組み方。)が違っている。」「特に空母は攻撃された時防空能力が低い上に4隻を同一の戦隊が囲むように配列すると相手の攻撃がたやすくなってしまうことが起きる。」と言っていた。「このことは目標にして攻撃を開始したが、防空戦闘機などに妨害されて目標がずれてもその向こうにもう一隻の空母がいると言うことになりかねない。」このことは祖父母とまったく同じ事を言っていると考えていた。「まあ、最大のミスといえば軍令部や、海軍省が戦艦ばかり作って航空母艦や飛行機を作らなかったことである。今の官僚機構の問題点はこの時代にもあったといえる。」「飛行機は消耗品だという考えはしていなかったのだ。」

この事に関してある日のことである。息抜きのために企画された懇親会の席上のことで、少々のアルコールがメンバーを饒舌にしていた矢先の出来事である。

教官の野矢が「アメリカの空母艦載機の数が合わないのだ。」と言い出した。メンバーの数人が、「先生、其れはどういうことだ。」と聞き返してきた。「戦後、50年以上たっているのに軍事上の秘密になっていることがあるのかもしれない。もう一隻航空母艦がいた可能性がある。」現に四隻の航空母艦がいたとする偵察機の報告があるが、実際は三隻しかいなかったことになっている。偵察機の重複報告と言うことなのか、中継電文のミスによるものなのかははっきりしていない。スプルーアンス、フレッチャーの実戦に関わる任務部隊のほかに飛行機の補給だけを目的とした任務部隊の存在である。

「なぜか伏せられた格好になっているが、艦載機がおよそ50数機多いのだ。ちょうど,空母一隻分に相当する。」「攻撃を終了してひき返して行って燃料や爆弾、魚雷などを装備して再度飛び立ってきたのでは時間的に辻褄が合わないことになってしまう。」刑事事件でよく目にするアリバイ(不存在証明)のような雰囲気になってきた。