ガリバー通信

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「確定申告」提出。

2012年02月15日 | 季節の話題
 野田内閣になって、「税と社会保障の一体改革」とやらのスローガンの下、やたら消費税増税だけがクローズアップされる中、一方で少子高齢化に伴う「年金制度改革」の何と約60数年後の予測まで飛び出して、消費税は10%では足らなくなり、それに上乗せして7パーセント以上の増税が必要になると数値だけが公表されていて、テレビ、新聞マスコミを中心に、連夜「年金予想」で騒いでいる。

 しかし、肝心の「入るを図って出を制す」と言われる国も地方自治体も、現在の納税制度での財政状況を振り返っての「歳入・歳出」での増収、出費を控える工夫や、国民、市民が納得できる様な現状打開策は明確にされないまま、多額の未収税収もあるし、多額の無駄な歳出が続いているのが現状である。

 そういった現状を打破しようとする動きが具体的にない内に、猫も杓子も「税収を増やす」ことばっかりに目と政策がいっていて、しかも元々自民党政権時代にも消費税10%への増税はやむ終えないとされていたのに、政権交代がなされて民主党中心内閣になると、野党となった自民党は反対へと攻勢をかけるといった様子で、ただ「解散・総選挙を」と自民党総裁は言うばかりである。

 家庭に例えて見れば、ローン返済が903万円もあるのにも関わらず、ご主人の年収は423万円で奥様のへそくり分が37万円ほどあっても、毎年の生活資金は518万円ほどかかるので、毎年赤字が58万円ほど出て、一向に借金であるローンの返済が追いつかず、自転車操業と言ってもいい国の歳入、歳出の現状が伝えられている。

 国の毎年の予算は、一般会計が来年度も90兆3000億円、それに復興特別予算3兆8千億円と、年金の国庫負担分2兆6千億円を加えれば、何と総計96億7千億円と増大しているにも関わらず、政権交代時のマニフェストのバラマキ的施策で17兆円もの歳出が必要とされるといった、全く我が懐、財布とはかけ離れた「戯言」の様な大風呂敷を広げていたのであった。

 ようやく、政権交代後の政権運営で、「埋蔵金」などと囁かれていた歳出に使える金庫も不確かなまま、歳出の見直し目的で行われた「事業仕分け」なるパフォーマンスイベント等を通じて、約3兆円が出てきたらしいが、「焼け石に水」とは、まるでこのことの様な実態が暴露されてからというものは、ともかく「増税ありき」に走り出したという感じである。

 こんな我が国の財政的現状を省みることなく、ともかく「増税策」を議論しようと躍起になっている野田内閣の内閣支持率が低下するのは当然であり、一般庶民の懐具合と日々の生活実感と共に将来の生活保障や年金制度への信頼感もなく、次から次へと不安材料ばかりでは、国民、市民の生活防衛的、消費支出は落ち込むのが当然である。

 そんな厳しい状況下での、昨年度の年収を確定し、制度的には正しい納税義務を履行するための「確定申告」は、サラリーマンやパート、派遣職などの違いはあっても、収入先が一箇所ないしは年金のみなどの家庭においては不要な場合が多いが、額は少なくても「生活のやりくり」のために年金生活者であっても、パート職や別な収入先を持つ者には必然的に「確定申告」はしなければならないものである。

 私の場合は、昨年春までは年金の繰上げ受給と共に、あるパート職としての勤務をしていたので、その事業所からのお給料として貰った金額は小額でも、納税した源泉徴収額と社会保険料の証明書が、やっと届いたので、自営している自然食八百屋の「青色申告」と共に、急いで自ら計算記入し、今朝最寄の税務署へ提出に行ってきたのであった。

 しがない低所得の我々でも、ちゃんと確定申告をしているのだから、是非多額納税が可能な高額所得者の皆さんも、お国のため地域のために、正直な納税者として申告をしていただきたいものである。

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