ガリバー通信

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就労の実態は・・・?

2008年02月16日 | 日本の課題
昨年の5月から、私は小さな事務所の営業部員として外回りの仕事をしている。

 昨今の「格差問題」や「非正規雇用者」の実態を生身で体験しつつ、「おっさんフリーター」と称して、毎日の仕事にせいを出している。

 一週に5日間、実質一日6時間労働なので、辛うじて週30時間のパート労働者として、今年の1月から久しぶりの社会保険が処遇され、厚生年金と健康保険がセットで少ない給与から控除されている。

 冒頭の図の如く、日本の全労働者の1/3を超える1600万人以上の就労者が非正規雇用であり、派遣、パート、嘱託、契約、アルバイトとしての就労している。

 特に若者と中高年の就労の場合の「正規雇用者」は、よっぽど大きな会社か専門技術や経験、実績のある人に限られ、時間的に拘束が長い仕事でも、非正規の雇用の場合が増えている。

 現在の就労実態では「ワーキングプア」と呼ばれ、仕事をすればするほど貧しさから抜け出せない人たちが増加している。

 バブル経済とよばれた1990年頃までは、非正規雇用者は15パーセント前後だったが、この10数年の経済動向の流れの中で、一挙に倍以上に非正規雇用がの増加したのが現況である。

 景気に左右されやすい事業や会社が、正規雇用者の福利厚生費を含む事業所負担を最低限に切り詰め、事業の縮小や拡大に臨機応援に対処しやすい利点から、急激に派遣や契約社員、パートやアルバイト従業員を増やすところが続出し、大きな事業所でも正規社員は一人か二人で、後の現場従業員は全て臨時、嘱託、パートとなっている場合も多い。

 最近の話題として報道された「マクドナルド」の店長は管理監督業務があるが、管理職ではないとの判断が裁判によって判定されたが、給与や待遇面でも就労者に不利な決済や会社側に都合の良い制度や待遇が目白押しである。

 また、問題の「中国産餃子」の製造工場であった中国・河北省の石家荘市の天洋食品の生産従業員の実態なども、非正規雇用のパート労働者が大半で、多くの就労条件の悪さが背景にあり、その腹いせに殺虫剤に使用されている毒物を包装段階で故意に混入させたのではないかという憶測が濃厚となってきている。

 日本では月20万円以下の低所得のワーキングプア労働者の大半が、非正規雇用の就労者であり、実質的には病気や欠勤ではほとんど給与が出ないも者も多く、有給休暇や諸社会保険などの適用も除外されているケースが多いと聞く。

 企業、事業所が安く人件費を抑えて、商品への価格転嫁を少なくし、国内同業種のみならず、海外、特に中国、韓国、東南アジアの低賃金労働による価格競争に、少しでもリスクを少なくする狙いが底辺にあり、なかなか非正規雇用問題の解決策は困難な状況である。

 しかし、現状を招いたもうひとつの原因は、無責任に自分勝手にいい時だけ仕事をしたいとする、就労者の我が儘、勝手な思いも大いなる問題であると思われる。

 厳しい時代に生き抜くための「勤勉さと対応」がしっかり必要な時代である。 

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1 コメント

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Unknown (侍健太郎)
2008-02-18 00:13:15
 そうです。私も非正規雇用就労者です。

 毎日、毎日、一生懸命に働いても月の給与が二十万円には達しません。

 でも、ご気楽トンボなのかもしれませんが、何とか病気もせず、何とか三食食って暮らしております。

 しかし、将来の不安はいっぱいです。

 仕事がなくなったら、全く蓄えがありませんし、病気や怪我をしたら、たちまち困ってしまいます。

 誰が、私を助けてくださる方いませんか。
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