ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

参院選前9党討論会。

2010年06月22日 | 感じたこと
 参議院選挙の告示を今週の土曜日に控えて、今日なんと9党もの党首、代表による「公開討論会」が開かれたらしく、テレビ報道でその一部が放映されていた。

 菅直人新首相の下での新内閣が国民、有権者にどの様に支持されているか、または批判的に見られているかを計る上では、大切な国政選挙となるのだが、私は9党もの政党が目白押しで存在している現在の日本の政治状況そのものが、民主主義の危機的状況の表れとも言えると認識している。

 まずは政権政党の「民主党・菅代表」と「自民党・谷垣総裁」を軸に、連立内閣を組む「国民新党・亀井代表」、そして民主党との連立を解消した「社民党・福島党首」、「公明党・山口代表」、「共産党」「たちあがれ日本」「みんなの党」「新党・改革」の合計9つであり、各々の代表、党首が「自分たちの主張」をぶつけ合ったと思われる。

 我々有権者にとっては、党首、体表の討論も結構だが、立候補者の選挙区毎の「公開討論会」の施行を念じているのだが、一向に告示後の「公開立候補者の立会い演説会」なるものが実施されないのが現状である。

 昔、昔、私が幼い小学生だった頃は、選挙になったら「立会演説会」というのが、各選挙区毎に、地元の小学校の講堂などで行われていて、私の記憶では順番に候補者が壇上に上って、自分の言葉で決められた時間内に「政策、思い、自己紹介」などを行っていて、時には他の政党や候補者の批判もあったと思われるが、会場は熱気に包まれていた雰囲気を感じていた。

 新聞紙上やテレビでは「まとめた原稿」や「演説の一部」が掲載されたり紹介されたりはするが、本人の経歴や人柄、そして「なぜ立候補したのか?」などの肝心な本人の気持ちなどが伝わりにくいし、次回選挙期間中に、たとえ候補者と偶然出会ったとしても、せいぜい「○○党の××です。どうぞよろしくお願いいたします」とのいつもの大きなスピーカーからのウグイス嬢の声が聞こえるだけで、本人の生の声や考え方を直接聞く機会がほとんどないのである。

 個人演説会は、候補者陣営が企画すれば主催して行うことができるのだが、こうした集会は動員された支持者やファンの有権者が大半で席を埋めていて、他の候補者との比較や議論を通じて、有権者が一票を投じる判断材料にすべき情報が少な過ぎると感じている。

 今参議院選挙から、インターネットによるブログや選挙活動が一部認められる様になると言うが、なぜに候補者が一同に会して行う、従来に行われていた「立会演説会」と称する「公開討論会」に近いものが開催できないのか不思議でならない。

 たぶん、大きな政党でも小さな政党でも、その所属する候補者は、自分の考え方や異見に近い党に所属しているのだろうが、実際は選挙での勝利に向けて「可能性のある党」や大きな組織やバックの支持団体があるために、その○○党に所属しているだけという方もいるようである。

 つまり、立候補者本人の「自分自身の考え方」や「政策」について、自分の言葉で堂々と語ることの出来る候補者が非常に少なく、ただ「○○です。よろしくお願いします!」では、有権者は判断する材料に乏しく、いい加減な選択となってしまうのである。

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