ガリバー通信

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安倍首相の可笑しな賭け!

2007年09月10日 | 日本の課題
 参議院選挙の歴史的敗北から2ケ月余が経ち、いよいよ第168回臨時国会が、今日召集された。

 安倍晋三首相はシドニーで開催されていたアジア太平洋経済協力会議、いわゆるAPECから帰国し国会に臨んだわけだが、オーストラリア滞在中に記者会見し、なんとも奇妙な賭けに出たのである。

 すなわち、参議院選挙後、民主党小沢代表が力説する「テロ対策特別措置法」の延長反対で、インド洋上の海上自衛隊による米軍等への給油支援の継続反対の姿勢に対し、何と国際公約だとの詭弁で「給油継続」を宣言し、首相の職責を賭けるという奇妙な「退陣」を匂わせた。

 よーく考えてもらいたいものである。

 参議院選挙で多くの国民が、安倍内閣に「不信任」を突きつけたのは、アメリカの言いなりや米国の傘下に屈した様な「ニッポン」の主体的独自性に欠ける外交や、「日米同盟」とやらの勝手なアメリカ追従に、NOを提示したのである。

 なのに、今頃になって何を勘違いしたのか、「職にしがみつくということはありません」と心にもないことを明言し、アメリカ追従の「世界的貢献のいい子ぶり」を継続し、叶わなかったら退陣、総選挙も匂わせたのである。

 言うことを聞かない「駄々っ子」や「やんちゃ坊主」みたいで、呆れて物が言えないばかりか、一国の主としての責任の所在と身の振り方についての大きな勘違いをしているのではないだろうか。

 国民は、憲法問題をはじめ、年金問題、格差社会の増進、弱者いじめの税負担増加や政治と金の不正、そして福祉、環境、教育と言った「内政問題」に大いに安倍自民党と公明党の連立内閣に、物申す形の選挙結果を導いたのに、「ノー天気」なお坊ちゃま宰相は、やけのやんぱちで駄々を捏ねている様にしか見えない。

 参議院の与野党逆転現象での国会運営を強いられている首相は、たとえ参議院で「新テロ特措法」が否決されても、憲法上の規定で再度与党が圧倒的多数を占める衆議院の2/3以上の「可決」で、米国への忠節と面子を確保しようとしているらしい。

 でも、国民はそんな茶番劇を許そうとしているわけがない。

 小沢民主党代表のパフォーマンスであっても、現在も戦争状態にある米軍の「イラク侵略」やアフガニスタン等へのへの偽りの行為に手を貸すような、誤った「人道的支援」と言う名の戦争状態を支持継続することは良くないし、憲法の拡大解釈、いや詐欺的解釈を続けてはいけない。

 首相である安倍晋三氏が国益と言うならば、多額の無駄な税金と米軍の面子とブッシュ大統領の盟友気取りをやめ、真の日本国民のための「政策」について、大いに反省し出直すべきなのではないだろうか。

 米軍やイギリス、パキスタン軍への給油、水補給は、決して国際平和のための人道支援なんかじゃない。

 安倍晋三よ、美しい国を目指しての「戦後レジーム」からの脱却を目指すなら、独立国ニッポン独自の名誉ある「平和貢献」を日本国憲法を遵守し務めよ。

 

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1 コメント

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対外公約って欧米か? (イシマナル)
2007-09-11 08:54:34
 安倍首相の外遊時の夫人と手つなぎ状態の様は、なんとも「母離れできない」餓鬼の様に見えてならない。

 日本男子として、欧米の大統領や首相を真似るのではなく、堂々と振舞ったらどうだろうか。「欧米か?
」って、つっ込みたくなるよね。

 対外公約って何ですか。国民に対する公約すらろくに実行できないのに、対外、すなわちアメリカへの忠節だけを守ろうとする首相に対して、「欧米か?」って、本当に言いたいよ。
 
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