ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

『子どもの日』

2010年05月05日 | 感じたこと
 五月五日はこどもの日、端午の節句である。そして「立夏」でもあった。

 さすがに「立夏」にふさわしい様な天候に恵まれて、今日は全国的に高温に達し、京都でも摂氏30℃を超す「真夏日」となり、近くの行楽地や公園は子どもたちの歓声と笑い声で賑わっていたらしい。

 私自身は、数日前からの咳が止まらず、少し体調不良も感じていたので、連休最後の日ということもあって、六月に開催する地元出身のチェロ奏者と昨年暮れに入籍された琴の奏者とのジョイントコンサートのチケットづくりなど室内作業に明け暮れていた。

 テレビの報道やバラエティ番組では、「こどもの日」にちなんでの放送も見受けられたが、祝日としての「こどもの日」を取り上げた報道は少なかったように感じた。

 その中で、日本のこどもたちの将来の夢としての仕事、すなわち職業希望が、男子はプロ野球選手、公務員、女子は教師、サラリーマン、パテシェなどと報じられていて、どんな調査かアンケートか知らないが、相変わらずの「夢」と「現実」が入り混じった子どもたちの思いが察しられた。

 私自身は、子どもの頃に「何になりたいか?」と問われることもなかったが、はっきりとした「職業」選択の将来の夢などは考えたこともなかったと思うのだが、近頃の親の世代の「子どもになってほしい」という職業は、医師や弁護士など社会的地位や収入の多い仕事であるらしい。

 そんな現代の社会的状況の中だが、相変わらず子どもたちの夢として出てくるのは、タレントやお笑いといったテレビに出る人というイメージが多いようである。

 中堅、若手としてでも日常的に私たちが知っているクラスのタレントやお笑い芸人たちは、たぶんその裾野を日々「有名になりたい」と願って頑張っている「予備軍」「下積み」時代を送っている卵が、たぶん十倍以上いるはずである。

 子どもたちの夢なのだから、文句をいう筋合いではないのだが、ともかく楽しんで稼げる仕事としてとらえているとしたら大間違いだろうし、普通の社会的常識と言われる親たちの思いからすると、やめてほしいと願う夢を追い続けているのかもしれない。

 しかし、「夢と現実」のギャップは常にあるもので、そこには厳しい経済的生活や日々の暮らしが待っているのかもしれないが、そこは「若さ」がそれを耐えさせることもできるのだし、夢へのエネルギーさえあれば何とか頑張れるのである。

 多くの有名人となった人たちの成功例や苦労話などを耳にすると、いくつまでが適当とは言えないが、本人が納得できる形に少しでも近づくことが出来たら、本望なのであって、決して社会的や親にとって、期待する姿とは限らないので、大いにチャレンジしてもらいたいものである。

 公務員やサラリーマンが悪いとは思わないが、自分自身の個性や才能を磨いて、人を喜ばせたり、楽しくさせることが出来るのであれば、「他人の役に立つ」という、満足を得られる仕事として、自分自身がやりがいを感じればそれでいいのではないだろうか。

 子どもの日は、子供たちが「子どもらしく生きられる」ことをサポートする大人の意識や支援を再考する日でもあってほしいものである。

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