ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

9.11に思う。

2010年09月12日 | 世界の問題
 2001年9月11日、私たちにとっては茶の間で夜のニュース番組、「ニュースステーション」を観ている最中に、あのニューヨークのマンハッタンの象徴、アメリカ経済のシンボルとも言える、世界貿易センタービルに旅客機が映画のワンシーンの様に突入し、次々とテロが続き、「アメリカ同時テロ」となって、後日イスラム系アルカイダという組織による犯行だと判明したのである。

 とんでもない出来ごとがニュースショーを観ている世界中の人々に衝撃的に伝えられ、三千人以上の人が亡くなり、日本人も数人犠牲となったわけだが、あれから丸9年、世の中はこの事件を忘れてはいないけれど、未だに首謀者と言われる「ヴイン、ラディン」と称される髭面の男も逮捕されていなければ、アルカイダト称される組織も解明されていない。

 そんな中、ニューヨークの事件現場となった「グランド・ゼロ」では、様々な追悼式典やこの地を記憶に残して、世界の平和への足がかりにしょうとする計画や思いも渦巻く中、近くに建設が予定されている「イスラム教のモスク」の建設を巡って、反対運動やイスラム経典の「コーラン」を焼却するという過激なキリスト教会の牧師たちの運動が宣言されたりしている。

 本当に人類は、いつの時代にも「賢いのか愚かなのか」、世界の平和を望みながら、多くの人種間、民族間、宗教間の対立から、全世界的にまた地域的に「戦争や抗争」を続けてきているのだが、またもやこの地を巡って「イスラムVSキリスト」もしくは、反テロのためのテロ的行為を是認するという風潮も交えた「愚かな動き」が渦巻いている。

 世界の中に、多くの人たちが日々の平安と家族や友人、知人たちを含む全ての人々の健康と幸せを祈りつつ、対立する思想や宗教、民族、地域のためには、死をもってしても戦うという姿勢を歴史的に受け継いでいる人たちがいるのである。

 確かに長い歴史の流れの中で、多くの不幸な戦いや抗争が生じて、多くの無駄な犠牲者が出たことは事実であり、あの「9・11」による多大な犠牲も、関係者、遺族たちにとっては「とんでもない事件」ではあるが、「目には目を、歯には歯を」では解決しきれない矛盾が潜んでいるのである。

 キリスト教徒と言っても多種多様な組織、集団が現存しているが、同じくイスラム教徒にしても、まったく穏健な従順かつ真摯なイスラム教徒も多いのだが、一部の過激なイスラム教徒に対する攻防から、イスラムの聖書でもある「コーラン」を焼却するという、とんでもない「嫌がらせ」、「挑発行為」を敢えて宣言する「愚かな牧師」がいることを寂しく思うものである。

 世界から「戦争や抗争」が無くならないのは、人間のエゴであり、特に組織的な自分たちだけが正しいとする「思い上がった組織を守る理念」の結果だと推察するが、人類皆兄弟という様なキレイごとでは済まされないが、愚かな戦いや挑発はやめて、日常の人間的な平安と健康を大切にする個人の延長上で素直に考え直してほしいものである。

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