ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

ハリーポッター完結編。

2011年07月19日 | ファミリーイベント
 いよいよ待ちに待った!とまでは行かないが、7月15日に国内全国ロードショーで公開された「ハリー・ポッターと死の秘宝、パート2を観た。

 大型台風の6号が近畿地方に接近する予報で、雨が時折激しく降る「海の日」という休日の月曜日でもあったのだが、夕刻のシネマコンプレックス映画館にはたくさんのお客さんがいて、暑さを回避し家族や友人たちとお気に入りの映画を見ようと集まっている感じで、予期せぬ満員状態の上映時刻も合って、私たちも久しぶりに映画を観るために3時間余を待たされたのであった。

 昨日早朝の「なでしこジャパン」のワールドカップ優勝という出来事に、まだ興奮さめやらぬ思いと共に、少し寝不足気味の人がたくさんいたと思うのだが、子供たちも多くいて「ポケモン」シリーズの映画も上映されていたとみえ、ボケモンデザインのケースに入ったポップコーンを食べながら待っている家族もいたようである。

 今までの「ハリー・ポッター」シリーズは、全て観ているのだが、どうも観ている時には理解できていると思っているストーリーであっても、時が過ぎればさほど覚えてはいなくて、このファンタジー物語の原作そのものを読んではいないので、さほどストーリーそのものには関心がなく、その都度の娯楽映画としての完成度と特殊メイクやCGを駆使した「映画作品」としての出来栄えを楽しんでいると言っても過言ではない感じの鑑賞が続いていた。

 今回は、2001年に公開された「ハリー・ポッターと賢者の石」以来の通算7作目であり、当初からの魔法学校の同級生であり仲のいい仲間でもある「ハリー・ポッター」自身を演ずるラニエル・ラドクリフと親友ロンを演ずるルバート・グリント、盟友ハーマイオニーを演ずるエマ・ワトソンの成長ぶりを中心にお馴染みのセブルス・スネイプとヴォルデモート卿らとの戦いが主題となっていたのだが、映画でなくても小説、脚本の常だと思われる「主人公の最後」がどうなるかに注目していたのであつた。

 案の定とでも言うべきか、最終的にはハリー・ポッターの宿敵とも言うべき「ヴォルデモード卿」との戦いに一時は「ハリーが死んだ」という感じで敗者となったような時間帯があったのだが、そこはやはりドラマであって、いつのまにか「ハリー・ポッター」は健在であって、彼自身はロンの妹と恋仲になっていて、観客の期待のひとつでもあった美しき盟友「ハーマイオニー」は、何故か親友である「ロン」の恋人となっていて、少しだけ原作は知らないが脚本としては美男、美女のカップルの誕生とはならなかった部分が腑に落ちない気分であった。

 それにしても、特殊メイクやCGを駆使しての大スペクタクル・ロマンとしての大迫力のスクリーンいっぱいの映画映像手法による作品は、巨額の制作費用をかけての大作であることは間違いなく、日本では7月15日公開のたった3日間で全国で17億円超の興業収入を記録し、本年度公開作品では最高のスタートとなったとのことだが、北米での3日間の興業収入はなんと推計約133億円に達する過去最高額を記録したとのことで、巨額の制作費もペイすること間違いなしの大ヒット作品として完結する模様である。

 余談ではあるが、2001年の第1作の「ハリーメポッターと賢者の石」以来、2002年「・・・秘密の部屋」、2004年「・・・アズガバンの囚人」、2005年「・・・炎のゴブレット」、2007年「・・・不死鳥の騎士団」、2009年「・・・謎のプリンス」、そして昨年の「・・・死の秘宝PART1」と全ての作品を観たわけだが、主人公のハリーとロン、ハーマイオニーの3人のかわいい少年、少女時代からの10余年間の成長振り、特に少女から娘に成長した美しい女優、エマ・ワトソンと共に、おっさんになってしまったロンとハリーを演ずる二人の俳優の姿が印象的であるのは当然だが、ストーリーや他の役どころは、マジックファンタジーロマンとアクションという主題の中で、おどろおどろしい場面も多くて、ほとんど記憶には薄くて、まるで「夢を観ていた様」でしかなかった。

 最後に、このシリーズのエンディングが、各々世帯を持ったハリーとロンの妹の子供とロンとハーマイオニーが結婚して誕生した子供たちが、新たにボグワーツ魔法学校に入学するために、彼らの父や母たちが出かけた様に、列車のプラットフォーム9・1/2から出発するのを見送るという映像で、今回のハリー・ポッター作品の完結編がエンディングを迎えたことが、なんとも「ありふれたホームドラマ」の様で、陳腐に感じられたのは私だけだったろうか。

 せめて、魔法学校を舞台とした「ハリー・ポッター」シリーズの完結編のエンディングなのだから、映像表現としては何でも出来る昨今の映画技術やCGや特殊効果を駆使した「3人の魔法術の成長の成果」を魅せてくれる様な趣向があっても良かったのではと一人少し不満に感じつつ帰宅の途についたのであった。

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