ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「サプリメント」より食事。

2010年02月28日 | 感じたこと
 近頃、やけにテレビや新聞、雑誌に「ダイエット」や「健康推進」または、美白美肌効果や脂肪燃焼、中性脂肪除去などを謳い、関節炎、疲労回復、高血圧などに効くと思わせる、所謂「サプリメント」あるいは「健康食品」のコマーシャルが目につく。

 たぶん、この「サプリメント」や「健康食品」と称する業界、多種多様な商品の市場は、この不景気風、不況ムードの中、逆風とも思える「右肩上がり」の売り上げ曲線を描きつつ、順調に成長しているらしい。

 業界全体で何千億円という大盛況ブームに後押しされて、人口減少の兆しが顕著に進行する「日本社会」の中で、中高年齢層をはじめとして「健康、ダイエット、アンチエイジング、栄養、ビタミンなどの補給」を目的とする消費者によって支えられて、成長の一途を辿っているといえよう。

 中でも「通信販売」や「インターネット購入」などの「顔の見えない24時間受付」の便利さ、手軽さに乗じて、「○○以上購入したら、さらに何日分サービス」とか「○○円以上購入で宅配料無料」などを宣伝し、有名タレントや利用者コメントを掲載したりして、リアリティある「効果、効能」をアッピールして販売戦略を展開している。

 私は以前にもこのブログで記して警告もしくは異議を唱えたことがあるが、一般的には「医療行為」でもなければ、「効能、効果の責任」もないままに、多種多様な「サプリ」や「健康食品」が野放し状態で販売されていると言っても過言ではない。

 サプリメントや健康食品は、錠剤、液体、粉末、カプセルなど種類や形も数え切れない種類のものが世の中には流通していますが、こうした食品やサプリ商品の全てが安全性や健康増進効果があるとは限らないのに、多くの消費者が多額な代金を払っているのです。

 厚生労働省の基準により、健康食品のうち一定の基準を満たした食品に限って、保健機能食品の認定を受けられますが、「保健機能食品」は、実験データに基づく審査で安全性や有効性が基準に満たしていれば認可されますが、あくまで行政の定めた基準値で、栄養機能食品と特定保健用食品の二種類に分類されているだけです。

 すなわち、昨年ニュースになった「特定保健用食品」における問題指摘があった様に、万能であったり、体調や病因に係わらないという保障ではありません。

 「~が気になる方に」とか「○○を使って、とっても元気になりました」などの宣伝文句や効能、結果については全く因果関係や責任を持てるものではないのですが、如何にも「多くの人が満足している」と宣伝されているのです。

 確かに日常の食事、食品では摂取が難しいといわれる栄養素やビタミン、ミネラルなどもあるでしょうが、本来人間の健康に必要なもは基本的には「食べ物」から摂取できるもので十分なはずです。

 既往症や摂取が困難と言われる特殊な物質に関してのみ、医者の処方や勧めで「投薬」や補助食品として摂取することもできますが、人間本来の「健康」は、自然な食材をバランスよく楽しい食事で吸収することが一番だと考えます。

 高価なサプリメントや健康食品と称されるものを服用するよりも、美味しくて安全な食事を楽しんで、健康を維持増進しようではありませんか。

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