ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

やっぱ可笑しい日本

2010年02月06日 | とんでもない!
昨日のブログで書いた「朝青龍の引退」の裏側がようやく見えてきたようである。

 つまり相撲協会の理事会は「引退しなければ解雇する」と迫って、引退をさせたらしい。

 また、国会ではいつまでも小沢一郎と鳩山由紀夫の政治献金問題を自民党を中心とする野党が問題視して、議論にならない質問を繰り返している。

 普天間問題では、誰一人「基地撤去」を叫んだり主張する政治家や地元の有力者、評論家たちが新聞やテレビにはほとんど登場しない。

 原子力発電は「クリーンエネルギー」として電力会社は宣伝するが、とんでもない核廃棄物を後世に残すことや100%安全なんてないのに、そこに触れる評論家や論評を公にはほとんど見事はない。

 インフルエンザの特効薬の様に伝えられていたタミフルという予防注射のカプセルが大量に輸入されても、今や注射薬を希望する病院や公的機関が殆んどなく、何百億円が無駄になるという。

 冬のオリンピックがもうすぐカナダのバンクーバーで開催されるが、選手の多くが「日の丸を背負ってメダルを狙う」と言って出発するが、結果はさほどの成績は望めないのに、新聞、テレビは大騒ぎである。

 つまり、多種多様に列挙したのは、いずれも「日本の可笑しさ」ではないだろうかと感じるからである。

 「猫も杓子も」という表現があるが、かつてもいろんな問題が発覚したときにそうであったように、いつの間にか「マスコミの論調」がひとつになったり、どのチャンネルを見ても同じニュースを同様の切り口で報じているだけで、ちょっと違った見方や論調、強いて言えば「可笑しい!」言った論評や考え方が切り捨てられてしまっている。

 「朝青龍は出場停止処分でいいじゃないか」「献金問題はもう止めて政策論戦を!」「やっぱり原子力発電はやめよう」「代替基地なしで普天間返せ!」「タミフル輸入はいらない」なんて異見や論評は全くなかったのかといえば嘘だろうと思うのだが、日本のマスコミはほとんど伝えない。

 つまり日本の民主主義と言われている現状は、どちらが正しいかどうか分からないままに、スポンサーや権力側の都合のいい結論にいつの間にか自然に誘導するかの様な「集団的ムード」を作り上げる場合が大半であり、決して草の根民主主義などの本音や疑問視する声などが届かないのである。

 「そりゃそうよ」と誰かの声が聞こえてきそうなのだが、著名な文化人やテレビマスコミに多く登場する有名人たちは、勲章を貰ったり、褒章を受けたりすると、全く去勢されたかの様に「オトナシク」になってしまったり、稀に逆に自分の主張を繰り返す人は、いつのまにやらメディアに登場しなくなってしまったりするのである。

 つまり、日本は決して平等かつ言論の自由がある「普通の国」ではなく、やっぱ可笑しい国のままなのである。

 自民党から民主党へと「政権交代」したはずだが、全く新聞、テレビを中心とするメディア報道は殆ど変わらないし、巨大なスポンサーの財力と一部権力の思う壺のままではないだろうか。
コメント (1)
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