ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

発想の転換。

2009年09月21日 | テレビマスコミ
 鳩山由紀夫首相をリーダーとする民主党、社民党、国民新党の連立内閣が始動して、まもなく一週間という時が経過しようとしている。

 早くもテレビマスコミをはじめ新聞各社においても、新政権についての感想や支持率のアンケート結果などを発表し、新しい内閣への期待度を背景に、大いに議論がなされている。

 そんな状況の中で、特に目立つのが従来の与党であった自民党ならびに公明党などの議員からの「財源問題」や「脱官僚政治」に対する疑問や反発である。

 そう急ぎなさんな。とでも言いたい感じだが、彼らの発想そのものが、長年続いた自民党を中心とする政治、すなわち「戦後ニッポンの政治スタイル」そのものの考え方を背景にした問題提起にすぎないと感じるのである。

 民主党新政権が掲げる各種マニフェストを実現するためには、思い切った「発想の転換」がなければ実現しないと言っても過言ではない「政策」「手法」が目白押しだからである。

 その顕著たる象徴が「国土交通省」と「厚生労働省」であり、前原誠司大臣と長妻昭大臣をトップとする政治家主導の行政運営なのだろう。

 特に、前原国土交通大臣と馬渕副大臣、辻元(社民党)副大臣のトリオを中心とした若手の政治手法ならびに政策実行力に期待したいものである。

「八ツ場ダム」問題だけでなく、全ての公共事業としての建設を中心とした「設備投資」を総点検し、ほんとうの「無駄」を洗い出して、再検討の土俵で議論してもらいたいものである。

 ニッポンの政治風土そのものが、昔から「土建屋政治」と揶揄されてきた如く、まず税金を「おいらの地域、地方に落としてくれる」という地元実力者と言われた旧態型の政治家によって進められていたという「手法」そのものに問題があったのだから。

 私が市議会議員をしていた頃、京都府下の地方都市の市議会議員選挙の応援に個人的に行った時のことであった。

 著名な実力派の自民党大物代議士のお膝元といえる、その地方都市で元気な市民運動をバックに「市民派として立候補」した女性候補者が街頭で演説していたのだが、ある年配のおじさんが犬の散歩の途中で、我々の選挙活動の前を通って、私にこう質問したのであった。

 「あの人、力あるんか?」、つまり、あの女性候補者は、「地方に税金を還元する実力」があるのかと問うたのであった。

 その後、その御仁は、延々と地元有力自民党代議士の「実力ぶり」をほのめかして、嘲笑する様に去っていったのであった。

 しかし、駅前で街頭演説していた自民党系市長候補のおじさんは、ほとんど何も自分の言葉では語らず、ウグイス嬢と称される女性が、とにかく書かれた原稿の公約的コメントを繰り返し読んでいたので、私が直接候補者に問うてみたのであった。

 しかし、その中年候補者は「頭を下げる」だけで、自分自身の言葉でやはり語ることはなかった。

 「何をやりたい」「どういう社会にしたい」などと言う政治家としての理想や夢がないままに、他人から推されて立候補したとしか思えない御仁であった。

 ともかく「発想の転換」は、不可欠であり、私たち有権者、市民も「発想」を転換して見守らねばならないのである。
コメント (2)
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