ガリバー通信

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公然わいせつ罪。

2009年05月02日 | テレビマスコミ
 昨日、先日「公然わいせつ」容疑で逮捕、拘留され、処分未決定で保釈された、人気アイドルグループ「SMAP」の草なぎ剛が、起訴猶予処分の決定を下されたとのニュースが報道されていた。

 先週末だったか、とんでもないビッグニュースの如く「スマップの草なぎ剛逮捕!」というニュースが日本全国だけでなく、韓国でも大々的に報道され、とんでもないことをしたタレントとして、芸能活動を引退せざるを得ないかもしれないという大げさな推論まで伝わった。

 確かに、酒を飲みすぎて誰もいない真夜中の公園で裸になって大声で叫んでいたこと自体は褒められた行為ではなく恥ずかしい大人らしくない行動だったことは否めない。

 しかし、駆けつけた警察官に「裸のどこが悪い」と食って掛かったとか言われているが、ともかく酒の飲みすぎで醜態をさらす輩は少なくともいるが、警察が保護して一晩泊まらせて、注意喚起して「無罪釈放」されるケースがほとんどである。

 なのに、いくら有名芸能人だったからといっても、この醜態の背景にひょっとしたら薬物使用などが隠されているのではと推測した警察官が、草なぎ剛を逮捕、留置し、すぐに自宅の家宅捜索を行ったというから、とんでもない強権発動以外のなにものでもない、敢えて言えば「やりすぎ」とでも言うべき、警察の行き過ぎた行為であったと思われる。

 なのに一週間経っても、警察権力は自分たちの「非を認めない」ばかりか、自分たちの「面子」だけを守るために、容疑者として逮捕した「草なぎ剛」を「起訴猶予」処分としたのである。

 つまり、今回の逮捕、拘留、、釈放、起訴猶予決定に至った警察の対応、経過は、「行き過ぎた行為」を反省したり謝罪することなく、全く自分たちの行動や対応を正当化する形に終始したのである。

 「芸能人」であったがために、ムヤミナ逮捕、拘留を余儀なくされた上に、警察権力の一方的な家宅捜索まで受けてしまい、その挙句に、マスコミ、テレビ、新聞、雑誌を中心に、とんでもない「誹謗、中傷」まがいな報道までされて、鳩山法務大臣には、「とんでもない人間」とまで批判されてしまったのである。

 いくら、テレビを中心として活動する人気タレントだったとしても、そこまで誹謗、中傷された上に、一方的な謝罪、反省、そして謹慎という、重たい社会的制裁をも受けなければならなかった「大罪」だったのだろうか。

 決して「酒の飲みすぎで裸で騒いだ」行為を賞賛するつもりはないが、誰もいない公園で裸になったことで「公然わいせつ罪」は成立しないし、せいぜい迷惑防止条例違反、すなわち公園のご近所の方々に「大声で真夜中に叫んでいた」ことでの、ご迷惑を誠心誠意「お詫び」すれば済む話だったのである。

 日本の警察やマスコミの「著名人」に対する「嫌がらせ」にも似た、とんでもない越権行為や一方的報道に対して、反論することも難しい立場である彼に同情を禁じえないのである。

 確かに「とんでもない行動」ではあったが、深く反省し仕事に復帰されたいと思うのが多くの人々の思いだろう。
コメント (1)
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