ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

勝手に、ドン何処ドン!!

2007年05月20日 | 日本の課題
 安倍内閣にとっては最近の国会は、思い通りに事が運んで、とっても気持ちのいいことだろう。

 国民不在というか、多数決原理の民主主義を掲げて、国会では彼らの目論む全ての法案が、通過儀礼の如く可決されていっている。

 憲法改正を目指すための「国民投票法」、イラクの復興支援のためという「イラク特措法」、そして教育基本法を改正したので、関連の教育改革三法案も難なく、衆議院を通過し、近いうちに参議院で可決される。

 夕方のテレビの報道番組では、国民、特に高齢者には死活問題とも言われている、「年金問題」のいい加減さが改めて報じられていて、柳沢厚生労働大臣の国会答弁や釈明が映像として流されていた。

 何のことはない。例の女性を産む機会だと発言して、大騒ぎになった「大問題」も時が過ぎれば、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」如き有様で、何事もなかったかの様に振舞っておられる。

 本人や内閣の任命権者の問題だが、もっと罪深いのはマスコミと国民、有権者ではないだろうか。

 統一地方選挙が終わって、約一ヶ月が経ち、もう参議院選挙へ、後二ヶ月を切ったとのことで、政治家先生たちは「参議院選挙モード」に突入されている。

 国会では、与野党党首による「党首討論」が先週の水曜日に久しぶりになされたそうだが、結局、安倍晋三首相と小沢一郎民主党代表も、「同じ穴の狢」であり、
争点がはっきりしない、お互いの傷の舐め合いの様な実態である。

 国民、有権者はと言えば、「格差社会」や「年金不安」を感じつつも、日々の生活と経済追求のために勤しんでいて、「何とかせねば」と言う怒りや疑問をぶつける機会としての「政治参加」は、選挙の一瞬だけであり、適当に付き合っているにすぎない。

 マスコミ、メディアも、テレビも新聞も、本当に見事なくらい、一過性の話題提供には一生懸命だが、時が少し過ぎれば、「何が問題なのか」「じっくり議論したり論評したり」する姿勢が非常に乏しい。

 そんな世情とでもいうしかない時代の流れの中で、安倍自民党総裁を担いだ勢力と財界、また多くの考えない国民達の支持をうけたかの如き政治勢力は、どんどん自分達の目指す方向へハンドルを切るために、必要なルール改正や手続きを、勝手に、ドン何処ドンと言った感じで進めているのである。

 アメリカという世界のボリスを自認し、世界の経済を独り勝ちの如く支配しようとしている国に追従する国、ニッポン。

 いつのまにか「日米同盟」と言う言葉を、勝手に定着させて、運命共同体の如く、アメリカの言いなりになって逝くニッポン。

 日出る東洋の神秘の国、ニッポンは、今やアメリカの属国、いや52番目の州として、忠実な僕頭である、安倍一族と世界的経済におんぶに抱っこの財界の皆さんによって、国民不在の「怪しく危険な国」へと成り下がりつつあるのである。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする