ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

格差社会って、ほんとですね。

2007年05月29日 | 日本の課題
 先日、日本国内での自動車販売台数が低迷しているというニュースが伝わった。

 それもそうだろう、バブル景気がはじけて、もう15年以上経って、いくら景気が回復しつつあると言っても、日本人の少子高齢化の波は、どんどんと加速しているのである。

 しかも日本全体の人口も徐々に減少しつつあるのに、今さら「右肩上がり」の販売台数が続くわけはない。

 しかし、何と軽自動車と高級外車の売れ行きはいいのだそうである。

 つまり、貧乏人は「軽自動車」、しかも中古車で我慢しているのであるが、やはり現代人であり、少し不便なところに住んでいると「車」は欠かせない、生活必需品なのである。

 一方、外国輸入車が売れ続けているのだそうで、ヨーロッパのドイツ、フランス、イタリアなどからの高級外車は、最近のユーロの高騰で、何と二割近くも実質的には値上がりしているというのである。

 でも、何と外国輸入車専門会社の東京での、今年の輸入車ショーには、たくさんの「外車を買いたい人」が集まって、「欲しいと思った車なら、少し高くても買う」というのである。

 私たちにとって、近くのスーパーで食品を買う時に、日頃の二割高い品物は、よっぽどない限り買わないで、いつもの値になるまで待つだろう。

 しかし、彼らの「お財布」の中身はどうなっているのかは知る由もないが、たとえ2000万円の自動車が二割高、つまり400万円程度高くても、欲しければ買うというのである。

 貧乏人、いや普通の市民感覚から言うと、400万円もあれば、日本の高級車が買えるし、軽自動車なら新車が3台は買えるのである。

 とんでもない勘違いかもしれないが、私たちには想像もつかない、日常的な金銭感覚の御仁たちがいて、こうしたヨーロッパからの輸入外車を「好きなら買う」と言う感覚で乗り回しておられるのである。

 所謂ベンベント呼ばれるドイツノBMWを筆頭に、多種多様な高級外車が、狭い日本を我が物顔で、ハイスピードで「カッコよく」走りまわっているのである。

 所詮、軽自動車に日頃ご厄介になっている、私共庶民の金銭感覚だけではなく、生活における「価値基準」の全く違う生き方をされている方々がおられるのである。

 「格差社会」なんて、今に始まったわけではなく、たぶん有史以来、人間の生活するところには、いつも存在していたのであろうが、現代人の「格差」を実感する一つが「自動車」の違いであることは、間違いないと思われる。

 一度でいいから、高級外車、BMWでいいから、大阪から東京まで名神、東名と運転して行ってみたいものである。

 たぶん、人が変わり、偉くなったように錯覚するのだろうな。


コメント (1)
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