ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

鬼は外・・・?(二つの失言)

2007年02月03日 | 世界の問題
 一昨日から少しだけ「冬日」を感じるような冷えと小雪が舞って、ちょっとだけ冬を実感し、昨夜の満月は冬の月らしく凛とした姿で、見る我々の気持をもシャンとさせてくれる素晴らしい月であった。

 一夜明けて、節分となった。一年中で一番寒いと一般的には言われている「節分」ではあるが、コンビにもスーパーも何故か「恵方巻き」とやらの、巻き寿司の丸がじり用の商戦で熱くなっているようである。

 お昼頃、お邪魔した八百屋のお客さんの奥さんは、今日は「巻き寿司」を25本ほど巻かなければならないので大変だと言いながら、ご近所に住む中国からの職場への研修生の女性たちと共に、楽しんで「巻き寿司づくり」をされていた。

 中高年世帯になると、子どもたちも各々独立し、家族団欒と言っても、夫と妻のふたりだけになっている家庭が多くて、食べる量もしれているので、我が家も生協で、ハーフサイズの「海苔巻き」の具の違う5本セットを購入してきた。

 何時からか海苔屋か寿司屋の陰謀に乗せられて、「恵方巻き」などという習慣が商売人によって企てられて流行りだし、いまや節分と言えば「恵方巻き」とテレビも新聞も書きたてているのである。

 ちょっと前までは玄関先に「いわしとヒイラギ」を飾って、鬼を追い払う象徴的な飾りをつけた家もあったが、最近は全く見ないし、近所からの「鬼は外!、福は内!」の豆撒きの掛け声すら、あまり聞こえてこなくなった。

 これも少子化や高齢化の結果かもしれないが、少し寂しい感じである。

 一方、政界は「失言問題」で賑やかで、柳沢厚生労働大臣の「女は子どもを産む機械」発言は、とんでもない本音発言として、謝れば済むと言った発言ではなく、確信犯として、子育て支援や男女参画社会実現への担当相としてはお粗末過ぎる。

 また久間防衛大臣の発言については、米国が苦言を呈していると言う。

 「イラク戦争は、最初から大義名分なき誤った戦争だ」との認識を、何とブッシュ大統領が、年頭の演説でイラクへの更なる増兵の方針を語った日にメディアに載ったものだから、タイミングの悪さもあって、米国側は機嫌が悪いらしい。

 しかし、この久間発言に関しては、一種の失言と報道されているが、私は大いに結構な発言だと歓迎している。

 日本は小泉前首相が、アメリカに追従する日米同盟とやらを笠に、全く批判無く「イラク戦争」に加担して行った政策に対しても、自己批判する内容も含んでおり、今後のアメリカ追従一辺倒ではない、日本の主張として大いに語ってほしいと願っている。

 日本の防衛大臣が、アメリカの軍事的政策を、事後とは言え正々堂々と批判したことに、少しは久間発言の意義があると私は観ている。

 米国の国民の約6割強の人々が、いまやイラク戦争の大義はなく、早く米軍を撤退さすべきと感じており、ベトナム戦争の二の舞は踏むなと警告を発している状況の中で、現職の日本の防衛大臣が、同様の発言をしたことは意義あることである。

 いつも批判ばかりが多いが、この失言には大賛成である。

 「鬼は外!福は内!」誰が鬼で何が福なのか、ほんとに分らぬ時代になっている。
コメント (1)
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