ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

買うものがない!!!!!

2005年09月25日 | 感じたこと


 女性に限らずショッピングは、現代人の好きなことのひとつである。

 しかし、現在のコンビ二や百円ショップの出現などが、その消費的ショッピングの魅力ではない、「何か買おう」とか「何か買いたい」という現代人の衝動を何とか、その場だけ満足させる仕掛けのような場所として機能させている様な気がしてならないのである。

 というのは、衣食住を含む多種多様な現代生活で新たに売り出されている商品類の中で、本当に必要不可欠で、ないと困る様な商品などは、もうほとんどないのではないだろうか。

 たとえば、電化製品では二昔前は洗濯機、テレビ、冷蔵庫、クーラー等が、どの家でもほしい電化製品という時代だったのだが、一昔前になってはパソコン、DVDプレーヤー、デジカメ等と変遷してきて、現在はほとんど新しい電化製品ではなくて、新しい機種かデジタル化した製品への買い替えにのみ消費意欲があるに過ぎないのである。

 自動車も同じようである。一家に二台、三台も当たり前の時代となっており、息子や娘も車に乗り出して、小さな家の駐車場を拡張したり、改装したりとなるのである。

 テレビ、新聞で多くの大型スーパーを展開してきた、ダイエーやイトーヨーカドー等の業績不振や店舗閉鎖などのニュースが日常的に見られるのが、今日この頃となっているのである。

 普通の日常生活をおくる人々は、毎日の食事のための食材と日常生活の消耗品は買うだろうけれど、特に電化製品や家庭生活に必要不可欠な高価な商品などは、ほとんど買う必要がないのである。

 バブル経済と言われた時代には、金が金を呼ぶ時代と思われていたのか、財布の紐も緩んで散財したり、より大きなもの、より上等なものと買い換えたり、新しい商品の購入が当たり前のような時期があった。

 しかし、あの「泡の様なバブル」がはじけて数年後から、やっと日本人も一部を除いて目覚めたと思われ、不必要なものを衝動買いすることも控えて、ちょっとした買い物衝動はコンビ二か百円ショップで満たす様な傾向になり、一般零細小売店だけでなく、大手スーパーなども売り上げ不振に陥っているのである。

 よーく考えてみれば、確かに消費しなければ経済は大きくは動かないのだが、人口増加もピークを超えて、これからは少子高齢化の時代であり、大量生産、消費、破棄の時代の無駄とエネルギー、排出リスク等に気づいてブレーキがかかっているのである。

 「買うものがない」のに、「何か買おう」とする衝動を抑えて、金を使わない健康的なスポーツや文化活動、人とのコミュニケーションで、現代人としてのストレスや不健康な衝動を満たせれば、結構なのではないだろうか。

 誰もが「年金」や「年を取ってからの介護や生活」への不安を抱く時代ではあるが、本当に必要な最低限の衣食住を除けば、たいして大きなお金を必要とするような経済的心配は要らないのである。

 必要ないものは買わない。買うものがない生活を大いに楽しもうではないか。

 





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする