日本は90年代初期までのバブル景気が崩壊し、それ以来経済が低迷し続ける「うつ社会」となっていると知識人と言われる著名人たちが言っている。今日もお昼のNHKで、文化庁長官でユングやフロイドの精神心理のカウンセラーでもある、河合隼雄氏が文化庁長官を引き受けたのは、「日本のうつ状態」を文化の力で抜け出せるのではと思ったからだと述べていた。
私は河合隼雄と言う人物はあまり好きなタイプではないが、日本が一種の欝状態にあるという見方だけは、いろんな要素で言い得ていると感じている。年間3万人以上の日本国内での自殺者が続いていることだけでも、経済的破綻だけではなく、人間としての生きて行く自信を失った人々が急増していることは間違いない!
そんな欝社会にあって、昨夜のニッポンのワールドカップ出場を決めた、サッカー最終予選、北朝鮮とのタイ、バンコクでの無観客試合では合ったが、後半のいきのいいシュート放った、柳沢と大黒選手の活躍による2-0の快勝は、なにものにも変えがたい、うつ状態を少しでも明るくするニュースだった。
私も無観客試合という、初めてのサッカー試合をテレビ観戦したわけだが、前半戦は全く面白みを感じるところもなく、とんでもない「気の抜けたサイダー」と言った感じで、つまらないと思っていた。
しかし後半に入って、ガンバ大阪所属の、前回のホームゲームの北朝鮮戦でも最後のロスタイムに決勝点を入れて、一躍「大黒さま」と持てはやされることとなつた大黒選手が加わって、日本チームのムードとスピードががらりと変った感じになっていた。
そして後半28分に稲本の入れたボールを、大黒がゴール前で北朝鮮選手と競り合って、こぼれた球を走りこんだ柳沢選手が見事にゴール左隅に蹴りこんで、待望の先取点を獲得したのである。しかし無観客と言うバンコクのサッカー競技場のピッチの上で、ゴールを決めた柳沢選手は両手を上げて「やった!」とポーズを小さく決めたに留まり、なにやら拍子抜けの感じであった。
しかし続く後半の時間ぎりぎりでは、大黒選手が余裕の2点目をキーパーを難なく交わしてゴール中央に蹴りこんだ時には、既に時間がロスタイムの2分少々しか残っていなかったためもあって、チームメイトも観客席の300人に及ぶ日本の報道陣も、勝利を確信できたので、大黒のさりげないしぐさにも喜びと当然だとする自信があふれていた様だった。
日本国中が家庭で、職場で、競技場やスポーツカフェでとタイバンコクからのテレビ中継に、たぶん4千万人以上の国民が歓喜の叫びと笑顔で観戦できた、今回の戦いは、決してナショナルチームの出場メンバーにも、無観客試合と言う、しらけた練習試合のような競技場の空間を、多くの眼には見えないサポーターで埋め尽くされたと同様のサポートが感じられたのではないだろうか。
街頭での「ニッポンのワールドカップ出場決定」に対するインタビューは、老若男女を問わず、笑顔でのよろこびの声の連続であった。
長い不況、不景気だと言われているが、あのバブル景気がい異常だつたと思えば、現在の経済状況は決して不況ではないのだが、日本人の多くがいまだ右肩上がりの経済状況を常とする永年のいい経験からか、まだまだ良くないと自嘲しているだけではないだろうかと私は感じている。
しかし間違いなく、元気がない昨今の日本社会に、久々にカンフル剤のごとき、欝状態から元気を取り戻す「きっかけ」を与えてくれたのではないかと思うくらいの「北朝鮮に快勝」しての「ワールドカップドイツ大会への出場決定」の歓喜のニュースであった。
プロスポーツの持つ、素晴らしい力と技を日本国中が注目してね「気の抜けたサイダー」みたいな無観客試合を、ここまで盛り上げることの出来た日本人のエンパワーメントはすごいの一語に尽きる気がするのである。
「気」があれば、素晴らしい「夢」がかなうのである。
私は河合隼雄と言う人物はあまり好きなタイプではないが、日本が一種の欝状態にあるという見方だけは、いろんな要素で言い得ていると感じている。年間3万人以上の日本国内での自殺者が続いていることだけでも、経済的破綻だけではなく、人間としての生きて行く自信を失った人々が急増していることは間違いない!
そんな欝社会にあって、昨夜のニッポンのワールドカップ出場を決めた、サッカー最終予選、北朝鮮とのタイ、バンコクでの無観客試合では合ったが、後半のいきのいいシュート放った、柳沢と大黒選手の活躍による2-0の快勝は、なにものにも変えがたい、うつ状態を少しでも明るくするニュースだった。
私も無観客試合という、初めてのサッカー試合をテレビ観戦したわけだが、前半戦は全く面白みを感じるところもなく、とんでもない「気の抜けたサイダー」と言った感じで、つまらないと思っていた。
しかし後半に入って、ガンバ大阪所属の、前回のホームゲームの北朝鮮戦でも最後のロスタイムに決勝点を入れて、一躍「大黒さま」と持てはやされることとなつた大黒選手が加わって、日本チームのムードとスピードががらりと変った感じになっていた。
そして後半28分に稲本の入れたボールを、大黒がゴール前で北朝鮮選手と競り合って、こぼれた球を走りこんだ柳沢選手が見事にゴール左隅に蹴りこんで、待望の先取点を獲得したのである。しかし無観客と言うバンコクのサッカー競技場のピッチの上で、ゴールを決めた柳沢選手は両手を上げて「やった!」とポーズを小さく決めたに留まり、なにやら拍子抜けの感じであった。
しかし続く後半の時間ぎりぎりでは、大黒選手が余裕の2点目をキーパーを難なく交わしてゴール中央に蹴りこんだ時には、既に時間がロスタイムの2分少々しか残っていなかったためもあって、チームメイトも観客席の300人に及ぶ日本の報道陣も、勝利を確信できたので、大黒のさりげないしぐさにも喜びと当然だとする自信があふれていた様だった。
日本国中が家庭で、職場で、競技場やスポーツカフェでとタイバンコクからのテレビ中継に、たぶん4千万人以上の国民が歓喜の叫びと笑顔で観戦できた、今回の戦いは、決してナショナルチームの出場メンバーにも、無観客試合と言う、しらけた練習試合のような競技場の空間を、多くの眼には見えないサポーターで埋め尽くされたと同様のサポートが感じられたのではないだろうか。
街頭での「ニッポンのワールドカップ出場決定」に対するインタビューは、老若男女を問わず、笑顔でのよろこびの声の連続であった。
長い不況、不景気だと言われているが、あのバブル景気がい異常だつたと思えば、現在の経済状況は決して不況ではないのだが、日本人の多くがいまだ右肩上がりの経済状況を常とする永年のいい経験からか、まだまだ良くないと自嘲しているだけではないだろうかと私は感じている。
しかし間違いなく、元気がない昨今の日本社会に、久々にカンフル剤のごとき、欝状態から元気を取り戻す「きっかけ」を与えてくれたのではないかと思うくらいの「北朝鮮に快勝」しての「ワールドカップドイツ大会への出場決定」の歓喜のニュースであった。
プロスポーツの持つ、素晴らしい力と技を日本国中が注目してね「気の抜けたサイダー」みたいな無観客試合を、ここまで盛り上げることの出来た日本人のエンパワーメントはすごいの一語に尽きる気がするのである。
「気」があれば、素晴らしい「夢」がかなうのである。