「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

地に足をつけて

2020年08月29日 | お茶三昧

安南写しの蜻蛉絵茶碗。
小ぶりで、涼しげなお茶碗。
「骨董屋さんの店先に、無造作に置いてあったのですが。」
とお持ちになった方が嬉しそうにそうおっしゃいました。
私も目にとめたら、きっと手に入れていたと思います。
茶箱に仕組んでもとても素敵ですね。

茶箱と言えば、先日の稽古に、すべて自作の茶箱をご持参の方が。
コロナでの自粛生活の続く中、その時間を有意義な使われたのでしょうか。
一生懸命政策に勤しんでいらっしゃると、伺ってはいたのですが、
ついに完成して、お稽古で使い初めとなりました。
和敬板から、木据まで、揃っていて、
どんなお点前もできるという労作です。
まずは「卯の花点前」で、使い心地を味わって。
陶芸がご趣味の方ですから、私は特に、振出と、お茶碗が気に入りました。
職人さんのようにはできなくても、
自作のものを使う喜びが、楽しさを倍増させてくれますね。
写真を撮ることをわすれてしまうほど、
「どうやって作られたのですか」
などと製作アイディア等を伺い、楽しませていただきました。
皆さんとご一緒のお稽古ができませんので、
このお道具は、何かの機会にご披露していただこうと思っています。
それまでには、まだまだバージョンアップされそうですよ。

「いつ元の生活に戻るのかしら」と
何やら仮の生活のようで、地に足が付かない感覚が襲います。
現実を見据えて、どうやって前向きに生きていくか、
そんなことを教えてくれた「自作の茶箱」でした。