「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

口切の茶事を楽しむ

2018年11月15日 | お茶三昧

昨日無事に、社中の有志の「口切の茶事」が終わりました。
まずお天気に恵まれたことが嬉しいです。
我が家はマンションで、ベランダが露地ですから、雨の影響はありませんが、
爽やかな風が流れる腰掛は、気持ちが良いですものね。

初座の軸は「平常心是道」
後座は曽呂利の花入れに、椿を一輪。

高取の茶壺の口を切りました。
熱心な練習の甲斐あって、滞りなく終了。
その後の飾り紐も上手に結べていますよね。

備前の水指に、瀬戸の肩衝茶入れ(銘清友)、
釜は柏葉姥口で、木越三右エ門作。

今回は亭主役の方は、待合の色紙と、主茶碗と茶杓を持参されました。

茶碗は志野で、加藤藤九郎三男、加藤重高作。
どっしりとしたお茶碗で、4人分の濃茶を点てられました。
練習で何服かお付き合いしましたが、
この日が一番のお茶が練られたと思いました。
やはり精進の賜物ですね。

お二人で組んで、分担されての亭主ですが、
お互いにご自分の役目を十分に果たされたと思います。

亭主側は三名で、主菓子作り、干菓子作り、懐石も分担されました。
懐石は心強い先輩が担当ですから、安心してお任せでした。

お茶名拝受の記念の茶事という気持ちの晴れやかさと、
随所に見られた、手作りの温かさが、何よりの、
素敵な思い出に残る茶事になったと思います。
亭主にも、客にも、思わぬ失敗は多々ありましたが、
これも次の修行に繋がる糧となる事でしょう。
お客様も含め皆様お疲れ様でした。

これで今年の社中の行事もすべて終わりました。
私はやっと気持ちがのんびりというところですが、
12月に入ったら、早速新年のことを考えなくてはなりません。
でもちょっとの間、お茶会に出向いたりして、
気楽にお茶を楽しむ時間を持とうと思います。