「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

「そろそろ体が・・」適齢期

2011年06月06日 | 日記


適齢期と聞くと、まずは結婚が頭に浮かびますが。
最近は結婚適齢期も、かなり幅がありますね。
というか、そんなものはないに等しいようです。
我が稽古場にも、適齢期の方がたくさんいらっしゃいますかから、
年に一人か二人は、嬉しい報告をしてくださいます。


そんなおめでたい話ではないのですが、
私でもまだ迎えられる適齢期の話しです。
「迎えなくてはならない適齢期」ですが。

それは「そろそろ体が・・」適齢期。
昨年の暮れあたりから、友人知人の、入院や手術などの話が続いています。
それも結構唐突だったりします。
「健康だと思っていたのに、検査で見つかってね」などと言われると、
二~三年人間ドッグをさぼっていて、今年はちゃんとと思っている私には、
ちょっと気持ちがひるみます。
「何か見つかったらどうしましょう」と。
見つけなくてはもっと危ないのは分かっているのですが、
病気の宣告は受けたくないのが人情ですものね。

今はなにより最近手術をした友人のその後も気になりますし、
これから予定している友人も心配です。
そろそろ自分の健康管理をまめにしなくてはいけないのですね。

そんな適齢期とはまた別に、
お父様やお母様をなくされたという訃報を受け取ることも多くなりました。
これは順番で仕方のないことですが。
先日お母様をなくされた方に、手紙を書きながら、
私ももうすぐ母の一周忌を迎えるのだなと思ったりしています。


梅雨の晴れ間のお客様

2011年06月05日 | お茶三昧

梅雨時の朝です。
でも今日は外が明るいよう。
今日は雨もお休みです。

目を覚ますと真っ先にカーテンを開けます。
六月は夏至を控えて、
太陽がどんどん高くなっているはずなのに、
ベランダに降り注ぐ光はなんだか「まだ若いな~」と感じます。
八月の朝の太陽の光は、朝からもう閉口してしまいますから。
梅雨の晴れ間だから、恋しい思いも入っているからでしょうか。

若いと言えば、
今日赤ちゃんを連れてお稽古産休中の若い方が遊びに来ました。
まだ生後六か月の赤ちゃんは、若いなんてものではありませんが。
生まれたてのエネルギーを身近に感じるのは久しぶりです。
まるで嫁いだ娘が、孫を連れて遊びに来てくれるみたいで、
楽しみに待っていた私です。

若いお母さんと、
一日見ていても飽きないくらいかわいらしい赤ちゃん。
こうやってお母さんと一日一緒にいられて、
愛情を一杯もらって、幸せな赤ちゃん。
きっと優しい人に育ちますね。

ほんの二~三十分の間、赤ちゃんの寝た空きに、
久しぶりに、お友達のお点前でお茶を頂いて、
ちょっと一服できたでしょうか。

お茶のお稽古もしたいと言っても
そんな時間ができるのは、
もう少し先ですね。

頑張れお母さん!



裏千家我孫子茶道教室

フレーフレーの声に

2011年06月04日 | 日記

「フレーフレー」
風に乗って聞こえる声。
今日は近くの小学校の運動会のようです。
子供たちの元気な応援の声を、
お稽古準備に着物を着ながら懐かしく聞いています。
お天気も良くてよかったな・・
でも暑過ぎて大変かな・・

30年間あの渦の中にいたことを思い出します。
あの頃は、子供たちの元気な声を聞きながらも、
「はい!もっと頑張って!!」とさらに奮い立たせていたっけ。

今遠くにその声を聞いて、
「ああ頑張っているな」と思うだけです。
あんなに頑張っていたんだな・・子供って・・と思います。

そして、今日はちょっと膝の裏の筋肉が痛いけど、
ちょっと偏頭痛気味だけど・・
「さあ頑張ろうかな」

小さな声で「フレーフレー」

「城ケ島の雨」から

2011年06月01日 | 日記

「雨はふるふる 城ケ島の磯に
利久鼠の 雨がふる・・・・」

梅雨時になると、必ず浮かぶのがこの歌です。
というととてもロマンチックですが、
実は子供のころの小さな誤解を思い出しては、
笑ってしまうからです。

それは「利休鼠」のくだりを、
子供心に・・鼠が降ってくるはないな・・・
きっと利休鼠という鼠が城が島に住んで居るんだ
だから城が島に降る雨を「利休鼠の雨」というのだろう・・・・
と 一人納得していたことです。

のちになって、それが色の名前だということが分かった時は、
日本人の色を表す表現の豊かさに感心しましたが。

こういう感違いは私はたくさんしています。

まず「七つの子」
~やまの ふ~るすへ行ってみてごらん~
「フ~ルス」てどんな場所かな?とずっと思っていました。
「古巣」だったのね・・

そして「紅葉」
~み~ずのうえにも おるにしき~
「オール錦」ですって・・綺麗ね・・
「織る錦」でした・・
「オール」'(すべて)なんていう表現はモダンだな~なんて、
かなり気にいっていたのですが。

皆さんも子供のころは、経験ありますよね。
ありませんか・・・

話のついでですので、
「利休鼠」という色ですが、
緑色がかった灰色をこのように呼びますね。
それは侘びた色なので利休を連想したとか、
抹茶の緑から利休が思い浮かんだとか・・
色々な説があるようです。
いつかはこんな名前の色の着物を着こなせたらと想うような、
本当に渋い色ですね。

鼠色にも、他に「藤鼠」「柳鼠」・・などまだまだあります。
並べて比べてみれば違いが区別できますが、
一色ずつみたら、みんな「鼠色」と呼んで終わりかしれませんね。



ちなみに日本の伝統色には、「利休茶」「利休色」という色も。
伝統色の名前には利休の名がついたものが幾つもありますが、
それは侘びた色だったり、 抹茶の緑にちなんでいたりします。
「利休鼠」については、
利休の切腹にまつわるいわれなども伝わっているようですね。

花の色一つとっても、微妙な色の違い区別して表現できたら、
きっと楽しいだろうなと思います。