猛暑の日々、何も出かける用のない日は、
家の中の涼しい場所に閉じこもりとなります。
それでもじっとしていては体にも精神的にも良くないと、
午前中は家の中の気になる場所を掃除しました。
見て見ぬふりをしていた場所です。
お稽古は今月は名水点てをほとんどの方にしていただけました。
名水と言っても、近くに名水がありませんから、
お稽古では、釣瓶の水指の中身は、
「今日はどこの水にしようかな」という「迷?水」ですが。
お茶では、名水といえば・・という場所がいくつか挙げられますが、
それも今は枯れてしまっていて、井筒だけが残っていたりします。
宇治橋三間の水は、昔から名水と言われてきました。
宇治にある宇治橋の三間( 端から三つ目の欄干のところにある張り出した部分)
からくみ上げられる宇治川の水です。
宇治川の水は、琵琶湖の竹生島弁財天の社殿下の湧水とか、
瀬田の唐橋下の竜宮からの湧水とかつたえられ、名水と言われたそうです。
秀吉も茶の水として用いたとか。
現在はいくらきれいな水でも、川の水をそのまま引用することはないでしょうが、
何処の名水も、歴史に刻まれているだけで、実際に味わうことはできないですね。
昨年宇治に旅した折、宇治橋三間で
「ここ有名な名水の場所ですよ。」と記念写真を撮りましたっけ。
お茶にまつわる聖地巡り、何時までできるでしょうか。