「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

省エネと言われても

2023年07月02日 | お茶三昧

もうエアコンなしでは稽古もできなくなりました。
省エネと言う言葉に逆らうしかありません。

何年かぶりに、夏の着物を新調しました。
夏の和服の外出着はそれ程頻繁に出番はありませんから、
もう一生、今あるものを大切に着れば大丈夫です。
しかし、稽古着となると、汚れたり、擦り切れたりと、
消耗が激しいので、もう諦めようと思うものも毎年一枚くらいは出てきます。
そういうわけで、自分で手洗いできる麻の着物を仕立ててもらいました。
最近は若いころに比べて身長も縮んでしまいましたし、体型も変わりました。
仕立てていただくところで、あらためて、
自分の着やすい寸法をいろいろと測ってもらい、微調整しました。
和服は誰にでも合うようでいて、洋服のようにその人に合った仕立て方をすると、
着心地が随分と違うそうなので、着るのを楽しみにしています。

最近知ったことですが。
武原はんという舞踊家がいました。
12才で舞い始めたそうですが、この方が80才を越えたころに、
「この頃になって、ようやく型に心が追いついてきました。」
と語ったそうです。
さすがに芸に生きた人の言葉は、すごいと思いました。

私など五十年お茶をしてきましたと言っても、それだけですものね。
少し前に、何かの話題に、
「もうやり残した事はないからいつあの世にいってもいいわ。」
などと冗談にでも言った自分に、「こら!!!」と言いたいです。

梅雨明けを待たずに、この暑さ。
どうぞご自愛ください。
七月もよろしくお願いいたします。