「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

待ちかねて蝉しぐれ

2020年07月31日 | 日記

釣瓶の水指の注連飾りを新しくして、名水点で濃茶を一服です。

 

しびれを切らした蝉が、朝からせっせと鳴いています。
四五日前から、遠慮がちに鳴いてはいましたが。
声を聴いていると、夏らしさが満ちてきます。
関東の梅雨明け宣言はまだです。
鬱陶しさから脱出できて、猛暑の中に身をさらすのも、
季節を感じる喜び。でもそれも一日二日ですね。
エアコンフル回転の日々が待っています。

スイスに留学中の姪とオンライン。
残すのは卒業に向けての論文のみと言いつつ、
気持ちが乗らないと、暇を持て余している様子なので。
本人曰く、「気分転換できる場所があまりない」らしいです。
日本の都会育ちにはそうかもしれません。
もっと素朴なことに楽しみを見つけられたら良いのかも。

スイスは涼しそうな国と思っていましたが、
37度の予報も出ていると聞き、世界中が暑くなっているのだと。
しかしスイスの家庭には、ほとんどエアコンが入っていないそうです。
日本ほど湿度が高くないので、日陰は涼しいとか。
それと、温暖化に対する意識が高さが、そうさせているようです。
熱中症で死ぬよりはよいと、エアコンに頼っている身としては、
ちょっと申し訳ないです。

日本には昔から、目や耳で涼しさを感じて、
暑い夏を楽しみながら凌ぐという生活があったのですが。

今年は、換気重視で、
エアコンをかけて閉め切った部屋で稽古とはいきません。
せめて酷暑のお点前をしながら、原点に戻る時を過ごしたいです。