「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

都忘れ・忘れな草・忘れ草

2016年04月10日 | 日記

 

             

桜協奏曲( 狂想曲)の後は、
そそとした都忘れが、浮かれた熱を冷ましてくれるようです。

都忘れの花を見ると、
なぜか決まって、「忘れな草(勿忘草)」を思い出します。
こんな歌がありましたね。
「別れても別れても 心の奥に
いつまでも いつまでも憶えておいて ほしいから
幸せ祈る 言葉にかえて忘れな草を あなたに あなたに」
もうだいぶ古い歌ですが。

でも最近は「忘れな草」より「忘れ草」を思い浮かべるようになりました。
この花は、身に着けていると辛いことも忘れられるという。
甘草( ゆうすげ)の種類で
古い和歌にもしばしば歌われているようです。

  わすれ草我が身につまんと思ひしは人の心におふるなりけり
                     (小野小町)
  見し人はかれがれになる東屋にしげりのみするわすれ草かな
                  (建礼門院右京大夫集)

若いころは「わすれないでね」もロマンチックでしたが、
この頃は忘れてもらったほうがありがたいこともありますね。

自分にはどちらがほしいかといわれたら、
もう「物忘れ草」になり下がっている私ですからねえ~

可憐な「都忘れ」を眺められれば幸せです。

 

 

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