「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

春の茶会で初陣

2016年04月03日 | お茶三昧

桜満開の候。
春の茶会に招かれて、楽しんできました。
場所は個人のお宅ですが、最近雑誌に紹介された素敵なお宅です。
一階はお茶を楽しむためだけの和のスペースで、
待合、露地、小間と広間、懐石の場は洋間と。
動線をよく考えられて、とてもうらやましい空間でした。

本日の御茶席となったのは広間でしたが、
お願いして小間の四畳半も拝見させていただきました。

          

又隠写しとお見受けしました。
小間の躙り口の上に掲げられた扁額はお家元に書いていただいたそうです。

                                   

                                   

このお茶会に出向いたのは、
時々話題にさせていただく、バリトン歌手の村田孝高さんが、
お点前で初陣を飾るということで、皆で応援に駆け付けたのです。
一年ちょっと前から、こちらでお稽古をしていらっしゃいます。

三月半ばにイタリアの公演から帰って、
二週間でお点前を仕上げてということで、
直前に、また見たこともないお棚のお点前とわかり、
とてもびっくり、大変だったと伺いましたが。
舞台慣れしていることもあるのでしようか、
袴姿も凛々しく( 体格の立派さも一層際立ち!!)
落ち着いた丁寧なお点前でした。
私は年令には不足ないと、お正客を仰せつかりましたので、
じっくりと間近で拝見させていただけました。

とても丁寧に長い時間茶筅を振っていらしたので、
後で伺ったところ、
初めてのお茶碗で、その形がまだ自分には点てづらく、
おまけに新しい茶筅ということで、思うように泡がたたずに、
何とかしなくてはと頑張ったそうです。
どんなに稽古を積んでも、
一期一会の当日は、何が起こるかわかりませんね。

知っている方の初陣は、楽しみでもあり、
ちゃんとできるかしらという、そわそわもあり、
楽しさと心配の入り混じった時間。
終わっての笑顔に、主客一同ほっとしました。

ご亭主のお心入れで、お道具も立派なものばかり。
床の軸から、取り合わせの道具の隅々まで、
春を余すところなく享受させて頂きました。

 

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