「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

松風丸の船出

2016年02月08日 | お茶三昧

今年度の社中の顔合わせの茶会も無事に終わりました。
お天気だけが心配でした。
何しろ数年前、大雪で帰りが大変だった経験があり、
あれ以上のことはないと思うと、多少のことでは驚きませんが。

庭には梅も咲いていて、露地や腰掛で待っていても、
それほど寒さを感じない一日でした。



午前中は私の「長板総荘り」と、 
お茶名披露を兼ねた方の「立礼」での濃茶点前で、
全員の皆さんにお濃茶をさしあげました。

毎年私が「よろけないでお点前をしなくては」と頑張る一瞬です。
普段言いたいことを言っているので、
皆さんの目が刺さるようで、ピリッとしますね。
でも襖を開けた途端に、タビカバーの脱ぎ忘れに気づき、
「失礼しました!!」と仕切り直しになり。
これで皆さんの気合も抜けたかしら。

ご高齢で着物を着て正座でのお点前が無理な方が、
お茶名披露ということで、立礼でしっかりとお点前をしてくださいました。
70才を過ぎてからの頑張りで、一つの節目を迎えられて、
私もとても嬉しいですし、ご本人もきっと。
皆さんの拍手を頂いて、恐縮していらっしゃいました。

お点前のお茶入れも、その長寿にふさわしい、銘は「養老」。
大ぶりな豊かな姿にその人生を込めて、
丁寧に扱う姿に半東でそばで見守りながら、
胸に迫るものがありました。

午後は4つのグループに分かれて、
小間と広間で薄茶を頂きました。

今年の干支の方が三人いらしたので、お点前当確。
その他は、お点前、半東 正客等を、
クループごとにクジや話し合いで決めていただきました。
皆さん自主的に取り組めて、もう心配なしと、
私はのんびりと客として席に入ることもできました。

「皆さん慣れてきて本当に楽になりましたよ」というと、
「初めのころは、先生は小間と広間を飛び回っていましたものね」と。

それでも客として座っていて、
半東さん出てくるのがおそいわね・・・とか
お運びの方の所作が気になったり…
思わずNGを出したり・・・・
100パーセント楽しむのは無理ですね。
皆さんも稽古の延長と、色々と実地で勉強かな。

それもこれも含めて、無事に終わって、
私はとても楽しかったのですが、
皆さんはどうでしたかしら。

お仕事の都合や、年明け早々のご家族のご不幸で、
参加できなかった方もおられましたが、
松風丸はこれで無事?船出完了です。
今年は外部のお茶会を予定しておりませんので、
日々の稽古の充実と、お茶事を楽しもうと思っています。

終えて気持ちもちょっと楽になって、疲れも感じず、
翌日は午後から予定通り、「オペラ」鑑賞に出掛けました。

疲れはその後にどっと出ましたが。
それでも七時間の熟睡が、
もう復活ののろしを揚げさせてくれていますよ。




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