「仙叟好み柏葉姥口釜}
木越三右衛門作の江戸時代の釜です。
姥口がとても風情があって、好きなお釜で、
時々出しては大切に使っています。
「姥口ですか。どうして爺口とつけなかったのかしら」
「なんとなく爺(じじ)はきたなくないですか」
「そうかしらね」
「そうよ、かわいらしくない」
などと勝手なことを言っている姥たちですが。
よく見ると柏の葉の地紋があります。
「柏の葉」
カシワは落葉樹ですが、
葉が枯れても翌年の春に新芽がでるまで、葉が落ち無いことから、
「代が途切れない」と子孫繁栄につながり、縁起が良いとされています。
そのことが端午の節句の柏餅につながったようです。
柏の葉を裏にして包むか、表にして包むかの違いは、
中の餡の種類で分けているそうです。
別に約束事ではないでしょうね。
それぞれのお店のこだわりかも。
どなたか真意を確かめてくださいませ。
お釜一つ眺めてもいろいろと話題が広がって、
お茶の味にも深みが出るようです。
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