三月の暖かさで、桜も散り急ぐと思いきや、
寒さが戻って、少しは命が伸びたようです。
でもそれも時間の問題のようです。
四月になると透木釜を掛けて、少し暑苦しく感じる炉の火を、
少しでも隠すようにして、季節の移ろいを感じさせてくれます。
五徳をはずして、透木を用いて炉壇に釜を掛けます。
点前には何ら変わりはありませんが、
釣り釜と同じように、炭手前に風情を感じますね。
小さな拍子木のような透木ですがやはりお好みもあり、
小物ながらも、存在感はありますよ。
利休好みは厚朴、宗旦好みは桐 竺叟好みは桜 円能斎は梅です。
みただけて分かるでしょうか。
炉用は風炉様に比べて少し大きく、
長さ11.7cm 幅2.1cm 厚さ1.2cm ほどが標準のようです。
五徳を使わないので、このような時に、
蓋置は五徳を用いたりすると面白いです。
五徳の蓋置
透木を扱う所作を見ながら、炉の季節を惜しむのも良いものですね。
よろしかったらぽちっとお願いしますね。
にほんブログ村