★☆ダイレクト・トランスファーCD-R DSDディスク販売開始のお知らせ☆★
当シリーズは2009年より行なってまいりましたDSD録音マスターへの移行が
ほぼ完了しましたので、これを機会にこれまで発売しました3000番台のタイ
トルすべてをDSDディスクで販売開始いたしました。
●DSDディスクとは
当シリーズのマスターのDSD録音データをDVD-Rメディアに書き込んだもので、
マスターの音質とほぼ同等・同傾向の音を再生する事ができます。
このディスクはこれはでは、SONYのVAIOパソコンの環境、SONYのゲーム機PS3、
2008年に発売されたSONYのSACDプレーヤーXA5400ES(希望小売価格¥176400)で
再生する事が出来ましたが、昨年夏にSONYよりDSDディスクが再生可能なSACD
プレーヤーSCD-XE800(希望小売価格¥37800)が発売され、より身近なものとな
りました。SCD-XE800は低価格ながらSACD/CDプレーヤーとしても十分な性能
を持っており、DSDディスクをSACD、CDと同様に扱う事が出来ます(音が出る
までのディスクの読み込みに多少時間がかかります)。
DSDディスクは通常のCDやSACDと互換性はありません。今のところ上記の機種
以外の環境での再生は保障されていませんので、ご注意下さい。
SCD-XE800の商品説明
http://www.super-audiocd.com/player/
当店HPに商品リンクもございます
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/open.html
商品仕様:
商品内容は78CDR-3000番台すべてで、番号は78DSD-3000番台となり番号は
共通に使用いたします。これまでの78CDR-3000番台のケース、ディスク・デザ
インはほぼそのままでケース・インナーとディスク印刷面に、「DSDディスク」
表記を追加いたします。
価格:1枚 ¥1500(税込)
DSDディスクは受注製造販売となりますので、ご注文をいただいてから発送
までにお時間をいただきますこと、ご了承下さい。
===================================
★ダイレクト・トランスファー CD-R 2012年6月新譜 5点発売★
発売予定:2012年6月下旬 価格:各1枚 ¥1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。
昨年3月よりLP復刻の33CDRシリーズが加わりました。従来の78CDR-部分が33CDR-
に変わり、番号の部分は3000番台を通し番号で共通使用いたします。
78CDR-3379
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調作品10
ハイドン:弦楽四重奏曲ニ長調作品64-5「ひばり」より第4楽章
パガニーニ弦楽四重奏団
アンリ・テミアンカ(第1ヴァイオリン)
ギュスタヴ・ロッセール(第2ヴァイオリン)
ロベール・クルト(ヴィオラ)
ロベール・マース(チェロ)
米 RCA VICTOR 12-0259/62(Set M-1213)
(1947年1月22-23日録音)
パガニーニ弦楽四重奏団は1946年、アンリ・テミアンカ(1906-1992)によって
結成された。結成の前年テミアンカは元プロアルト弦楽四重奏団のチェリスト、
ロベール・マースに会った。マースは新しい四重奏団のためのスポンサーにな
る人物がいることを話し、またニューヨークの楽器店で売り出されていたパガ
ニーニ(1782-1840)が所有した4本のアントニオ・ストラディヴァリ(1644-1737)
製の楽器を同じスポンサーが購入して貸与されることで四重奏団はスタートし
た。1946-47年のシーズンにオール・ベートーヴェンのプログラムをワシントン
の国会図書館で演奏し大成功を収め、すぐにRCAヴィクター社が契約した。リー
ダーのテミアンカはスコットランドでポーランド・ユダヤ系の両親の元に生ま
れた。ヴァイオリンはロッテルダム、ベルリン、パリ、フィラデルフィアで学
んだ。パリ音楽院では名教授ジュール・ブーシュリ(1877-1962)に師事し、フィ
ラデルフィアのカーティス音楽院ではカール・フレッシュ(1873-1944)に師事
した。1935年のヴィエニアフスキ・ヴァイオリン・コンクールでは3位に入賞
した。この時の1位はジネット・ヌヴー(1919-1948)、2位はダヴィド・オイス
トラフ(1908-1974)だった。パガニーニ四重奏団が1966年に解散した後、スポ
ンサーの意向で楽器は分散することなくワシントンのコーコラン・アート・
ギャラリーに戻された。楽器は1992年にクリーヴランド四重奏団に貸与され、
1994年から日本音楽財団の所有となり、東京クァルテットによって使用された。
78CDR-3380
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ第24番ハ長調 K.296
ヴァイオリン・ソナタ第35番ト長調 K.379(373a)
ヴァイオリン・ソナタ第41番変ホ長調 K.481
リリー・クラウス(ピアノ)
シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)
英 PARLOPHONE SW8000/6
(1935年11月5-6 日(K.296)、1935年5月25日&11月6日(K.379)、
1936年2月(K.481)
ヴァイオリンのシモン・ゴールドベルク(1909-1993)とピアノのリリー・クラ
ウス(1903-1986)によるモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集-1。ポーラン
ド生まれのゴールドベルクは8歳の時ベルリンで名教師カール・フレッシュ
(1873-1944)に師事し、12歳でワルシャワでデビューした。1916年16歳でドレ
スデン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに任命され、1929年
20歳の時フルトヴェングラー(1886-1954)の招きでベルリン・フィルハーモニ
ーのコンサートマスターに就任した。1934年ドイツで政権を得たナチスによっ
てベルリン・フィルのコンサート・マスターの地位を追われ、ニューヨークで
デビュー後、1942年からアジア楽旅を行った時日本軍により1945年までジャワ
島での抑留生活を強いられた。戦後アメリカ国籍を得て、演奏活動と後進の指
導に活躍、1990年から没年まで新日本フィルハーモニーの指揮者に就任し、富
山県の立山のホテルにて死去した。(リリー・クラウスは78CDR-3381参照)
78CDR-3381
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調 K.378(317d)
ヴァイオリン・ソナタ第36番変ホ長調 K.380(374f)
ヴァイオリン・ソナタ第33番ヘ長調 K.377(374e)
リリー・クラウス(ピアノ)
シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)
英 PARLOPHONE SW8007/12
(1937年4月20日(K.378)、1937年4月20-21日(K.380)、
1937年4月15日(K.377)録音)
ヴァイオリンのシモン・ゴールドベルク(1909-1993)とピアノのリリー・クラ
ウス(1903-1986)によるモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集-2。ピアノの
リリー・クラウスはハンガリー生まれ、ブダペスト音楽院でゾルタン・コダー
イ(1882-1967)やベラ・バルトーク(1881-1945)に師事した。さらにウィーンで
アルトゥール・シュナーベル(1882-1951)の指導をえた。1942年シモン・ゴー
ルドベルクとアジア楽旅の時、ジャワ島で日本軍に捕らえられ、家族共々1945
年まで抑留生活を送った。戦後はイギリス国籍を取得し活発な演奏活動を行っ
た。(シモン・ゴールドベルクについては3380を参照)
33CDR-3382
ドビュッシー:ピアノ名曲集
(1)アラベスク第1番ホ長調
(2)雨の庭
(3)沈める寺
(4)吟遊詩人
(5)アナカプリの丘
(6)ゴリウォッグのケークウォーク
(7)月の光
(8)喜びの島
ジャクリーヌ・エマール(ピアノ)
仏 LE CHANT DU MONDE LD-S-8169(Mono)
(1954年パリ録音)初期LP特有のノイズあり
ジャクリーヌ・エマール(1922-2008)はニースに生まれたフランスの女流ピア
ニスト。パリ音楽院でイヴ・ナット(1890-1956)に師事した。メジャー・レー
ベルの録音はフランク:ピアノ五重奏曲(レーヴェングート四重奏団と共演)が
フランス・フィリップスにあった。この録音はフランスのシャン・デュ・モン
ドの10インチ盤に残されたもの。有名曲揃いで楽しめる。初期LP特有のノイ
ズがある。
33CDR-3383
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタト短調
ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
ジャン・ヌヴー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE HLM 7178(Mono)
(1948年3月18日アビー・ロード、EMI 第3スタジオ録音)
ジネット・ヌヴー(1919-1949)はアメリカへの演奏旅行に向かう航空機の事故
で1949年10月28日に30歳の生涯を終えた。彼女が残した最後のスタジオ録音
である。ヌヴーはジョルジュ・エネスコ(1881-1955)に手ほどきを受けた後、
11歳でパリ音楽院でジュール・ブーシュリ(1878-1962)のクラスに入り8カ月後
に一等賞を得た。その後ベルリンでカール・フレッシュ(1873-1944)のもとで
研鑽を積んだ。1935年にワルシャワで開催されたヴィエニアフスキ・ヴァイオ
リン・コンクールに16歳で参加し180人の競争者に勝ち優勝した。第2位はソ連
から参加したダヴィド・オイストラフ(1908-74)、第3位はスコットランド出身
でパリ音楽院でブーシュリに師事したアンリ・テミアンカ(1906-92)だった。
この録音は1948年に78回転SPレコード3面に収録されたが、SP時代には発
売されなかった。1957年にLPで初めて発売された(英HIS MASTER'S VOICE
ALP 1520)。ダイレクト・トランスファーでは2012年のドビュッシー生誕150年
を記念してドビュッシーだけを収録した。ドビュッシーのヴァイオリン・ソナ
タはジャック・ティボーのヴァイオリンとアルフレッド・コルトーのピアノに
よる1929年の録音がこのシリーズで出ている(78CDR-3044)。
当シリーズは2009年より行なってまいりましたDSD録音マスターへの移行が
ほぼ完了しましたので、これを機会にこれまで発売しました3000番台のタイ
トルすべてをDSDディスクで販売開始いたしました。
●DSDディスクとは
当シリーズのマスターのDSD録音データをDVD-Rメディアに書き込んだもので、
マスターの音質とほぼ同等・同傾向の音を再生する事ができます。
このディスクはこれはでは、SONYのVAIOパソコンの環境、SONYのゲーム機PS3、
2008年に発売されたSONYのSACDプレーヤーXA5400ES(希望小売価格¥176400)で
再生する事が出来ましたが、昨年夏にSONYよりDSDディスクが再生可能なSACD
プレーヤーSCD-XE800(希望小売価格¥37800)が発売され、より身近なものとな
りました。SCD-XE800は低価格ながらSACD/CDプレーヤーとしても十分な性能
を持っており、DSDディスクをSACD、CDと同様に扱う事が出来ます(音が出る
までのディスクの読み込みに多少時間がかかります)。
DSDディスクは通常のCDやSACDと互換性はありません。今のところ上記の機種
以外の環境での再生は保障されていませんので、ご注意下さい。
SCD-XE800の商品説明
http://www.super-audiocd.com/player/
当店HPに商品リンクもございます
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/open.html
商品仕様:
商品内容は78CDR-3000番台すべてで、番号は78DSD-3000番台となり番号は
共通に使用いたします。これまでの78CDR-3000番台のケース、ディスク・デザ
インはほぼそのままでケース・インナーとディスク印刷面に、「DSDディスク」
表記を追加いたします。
価格:1枚 ¥1500(税込)
DSDディスクは受注製造販売となりますので、ご注文をいただいてから発送
までにお時間をいただきますこと、ご了承下さい。
===================================
★ダイレクト・トランスファー CD-R 2012年6月新譜 5点発売★
発売予定:2012年6月下旬 価格:各1枚 ¥1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。
昨年3月よりLP復刻の33CDRシリーズが加わりました。従来の78CDR-部分が33CDR-
に変わり、番号の部分は3000番台を通し番号で共通使用いたします。
78CDR-3379
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調作品10
ハイドン:弦楽四重奏曲ニ長調作品64-5「ひばり」より第4楽章
パガニーニ弦楽四重奏団
アンリ・テミアンカ(第1ヴァイオリン)
ギュスタヴ・ロッセール(第2ヴァイオリン)
ロベール・クルト(ヴィオラ)
ロベール・マース(チェロ)
米 RCA VICTOR 12-0259/62(Set M-1213)
(1947年1月22-23日録音)
パガニーニ弦楽四重奏団は1946年、アンリ・テミアンカ(1906-1992)によって
結成された。結成の前年テミアンカは元プロアルト弦楽四重奏団のチェリスト、
ロベール・マースに会った。マースは新しい四重奏団のためのスポンサーにな
る人物がいることを話し、またニューヨークの楽器店で売り出されていたパガ
ニーニ(1782-1840)が所有した4本のアントニオ・ストラディヴァリ(1644-1737)
製の楽器を同じスポンサーが購入して貸与されることで四重奏団はスタートし
た。1946-47年のシーズンにオール・ベートーヴェンのプログラムをワシントン
の国会図書館で演奏し大成功を収め、すぐにRCAヴィクター社が契約した。リー
ダーのテミアンカはスコットランドでポーランド・ユダヤ系の両親の元に生ま
れた。ヴァイオリンはロッテルダム、ベルリン、パリ、フィラデルフィアで学
んだ。パリ音楽院では名教授ジュール・ブーシュリ(1877-1962)に師事し、フィ
ラデルフィアのカーティス音楽院ではカール・フレッシュ(1873-1944)に師事
した。1935年のヴィエニアフスキ・ヴァイオリン・コンクールでは3位に入賞
した。この時の1位はジネット・ヌヴー(1919-1948)、2位はダヴィド・オイス
トラフ(1908-1974)だった。パガニーニ四重奏団が1966年に解散した後、スポ
ンサーの意向で楽器は分散することなくワシントンのコーコラン・アート・
ギャラリーに戻された。楽器は1992年にクリーヴランド四重奏団に貸与され、
1994年から日本音楽財団の所有となり、東京クァルテットによって使用された。
78CDR-3380
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ第24番ハ長調 K.296
ヴァイオリン・ソナタ第35番ト長調 K.379(373a)
ヴァイオリン・ソナタ第41番変ホ長調 K.481
リリー・クラウス(ピアノ)
シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)
英 PARLOPHONE SW8000/6
(1935年11月5-6 日(K.296)、1935年5月25日&11月6日(K.379)、
1936年2月(K.481)
ヴァイオリンのシモン・ゴールドベルク(1909-1993)とピアノのリリー・クラ
ウス(1903-1986)によるモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集-1。ポーラン
ド生まれのゴールドベルクは8歳の時ベルリンで名教師カール・フレッシュ
(1873-1944)に師事し、12歳でワルシャワでデビューした。1916年16歳でドレ
スデン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに任命され、1929年
20歳の時フルトヴェングラー(1886-1954)の招きでベルリン・フィルハーモニ
ーのコンサートマスターに就任した。1934年ドイツで政権を得たナチスによっ
てベルリン・フィルのコンサート・マスターの地位を追われ、ニューヨークで
デビュー後、1942年からアジア楽旅を行った時日本軍により1945年までジャワ
島での抑留生活を強いられた。戦後アメリカ国籍を得て、演奏活動と後進の指
導に活躍、1990年から没年まで新日本フィルハーモニーの指揮者に就任し、富
山県の立山のホテルにて死去した。(リリー・クラウスは78CDR-3381参照)
78CDR-3381
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調 K.378(317d)
ヴァイオリン・ソナタ第36番変ホ長調 K.380(374f)
ヴァイオリン・ソナタ第33番ヘ長調 K.377(374e)
リリー・クラウス(ピアノ)
シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)
英 PARLOPHONE SW8007/12
(1937年4月20日(K.378)、1937年4月20-21日(K.380)、
1937年4月15日(K.377)録音)
ヴァイオリンのシモン・ゴールドベルク(1909-1993)とピアノのリリー・クラ
ウス(1903-1986)によるモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集-2。ピアノの
リリー・クラウスはハンガリー生まれ、ブダペスト音楽院でゾルタン・コダー
イ(1882-1967)やベラ・バルトーク(1881-1945)に師事した。さらにウィーンで
アルトゥール・シュナーベル(1882-1951)の指導をえた。1942年シモン・ゴー
ルドベルクとアジア楽旅の時、ジャワ島で日本軍に捕らえられ、家族共々1945
年まで抑留生活を送った。戦後はイギリス国籍を取得し活発な演奏活動を行っ
た。(シモン・ゴールドベルクについては3380を参照)
33CDR-3382
ドビュッシー:ピアノ名曲集
(1)アラベスク第1番ホ長調
(2)雨の庭
(3)沈める寺
(4)吟遊詩人
(5)アナカプリの丘
(6)ゴリウォッグのケークウォーク
(7)月の光
(8)喜びの島
ジャクリーヌ・エマール(ピアノ)
仏 LE CHANT DU MONDE LD-S-8169(Mono)
(1954年パリ録音)初期LP特有のノイズあり
ジャクリーヌ・エマール(1922-2008)はニースに生まれたフランスの女流ピア
ニスト。パリ音楽院でイヴ・ナット(1890-1956)に師事した。メジャー・レー
ベルの録音はフランク:ピアノ五重奏曲(レーヴェングート四重奏団と共演)が
フランス・フィリップスにあった。この録音はフランスのシャン・デュ・モン
ドの10インチ盤に残されたもの。有名曲揃いで楽しめる。初期LP特有のノイ
ズがある。
33CDR-3383
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタト短調
ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
ジャン・ヌヴー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE HLM 7178(Mono)
(1948年3月18日アビー・ロード、EMI 第3スタジオ録音)
ジネット・ヌヴー(1919-1949)はアメリカへの演奏旅行に向かう航空機の事故
で1949年10月28日に30歳の生涯を終えた。彼女が残した最後のスタジオ録音
である。ヌヴーはジョルジュ・エネスコ(1881-1955)に手ほどきを受けた後、
11歳でパリ音楽院でジュール・ブーシュリ(1878-1962)のクラスに入り8カ月後
に一等賞を得た。その後ベルリンでカール・フレッシュ(1873-1944)のもとで
研鑽を積んだ。1935年にワルシャワで開催されたヴィエニアフスキ・ヴァイオ
リン・コンクールに16歳で参加し180人の競争者に勝ち優勝した。第2位はソ連
から参加したダヴィド・オイストラフ(1908-74)、第3位はスコットランド出身
でパリ音楽院でブーシュリに師事したアンリ・テミアンカ(1906-92)だった。
この録音は1948年に78回転SPレコード3面に収録されたが、SP時代には発
売されなかった。1957年にLPで初めて発売された(英HIS MASTER'S VOICE
ALP 1520)。ダイレクト・トランスファーでは2012年のドビュッシー生誕150年
を記念してドビュッシーだけを収録した。ドビュッシーのヴァイオリン・ソナ
タはジャック・ティボーのヴァイオリンとアルフレッド・コルトーのピアノに
よる1929年の録音がこのシリーズで出ている(78CDR-3044)。