クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-05 No.14-2

2010年05月18日 14時08分17秒 | Weblog
<MEDICI ARTS>
~EUROARTS
20 57754(Blu-ray) \4250
ラトル&ベルリン・フィルのヴァルトビューネ2009
チャイコフスキー:
「くるみ割り人形」Op.71より 「序曲」、 「クリスマス・ツリー」、
「マーチ」、 「パ・ド・ドゥ(アンコール)」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
ストラヴィンスキー:「春の祭典」
リンケ:「ベルリンの風」(アンコール)
サー・サイモン・ラトル(指)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
イエフ・ブロンフマン(P)
収録:2009年6月21日オリンピックスタジアム(ベルリン)ライヴ
聴衆もベルリン・フィルのメンバーもリラックスした毎年恒例の野外コンサー
ト、ベルリン・フィル・ヴァルトビューネ。2009年はロシアの作曲家チャイコ
フスキー、ラフマニノフ、ストラヴィンスキーの作品。絶妙なアンサンブル、
音色の美しさで楽しませてくれる「くるみ割り人形」。ソリストにブロンフ
マンを迎えたラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。超絶技巧、迫力、力強さ、
しなやかさを兼ね備えたブロンフマンの演奏は鳥肌もの。不安定な天候の中
スタートした後半のプラグラム「春の祭典」は、輝かしいサウンドと底知れ
ぬパワーでクライマックスに向かっていく様は圧巻です。ラトルのサプライ
ズがあるアンコール、またコンサートマスターに内定した直後の樫本大進の
姿など話題に事欠かないベルリン・フィルならではの野外コンサートの面白
さ楽しさを味わうことができる映像です。
ユーロアーツからラトル&BPOの映像は6本発売されていますが、これが初ブ
ルーレイ化となります。

~idealeaudience
30 77934(Blu-ray) \4250
字幕:伊、英、独、仏、ポーランド語
ドキュメンタリー
ピョートル・アンデルジェフスキ『アンクワイエット・トラベラー
(Unquiet Traveller)』
・プロローグーダブルステップ
・ショパン
・家族、ピアノ・スタディ
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
(ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン)
・モーツァルトー魔笛
・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
(ドゥダメル&ロンドン・フィル)
・ブダペストー祖母
・シマノフスキ:子守歌
(ドロタ・アンデルシェフスカ:Vn)
・2つの傷ーモーツァルトとワルシャワ
・バッハ
・リスボン
・エンド・クレジット
監督:ブリュノ・モンサンジョン
制作:2008年
クラシック映像界の巨匠、フランスの映像作家ブリュノ・モンサンジョン監
督の新作は、気鋭のピアニスト、ピョートル・アンデルシェフスキを追った
ドキュメンタリー。モンサンジョンによるアンデルシェフスキの映像は2作目。
鬼才モンサンジョンを惹きつける孤高のピアニスト、アンデルシェフスキの
魅力あふれる音楽性の秘密を垣間見れる内容です。
ブダペストからポーランドへの列車での冬の旅。モンサンジョンが描く「レ
イルロード・ムービー」です。シマノフスキのザコパネの別荘を訪れる場面、
ブレーメン、ロンドンとパリでのリハーサル風景、コンサート映像など盛り
だくさん。アンデルシェフスキが幼少期を過ごした土地を通り、彼の内面、
苦悩、不安そして彼の音楽性の真相に迫ります。
このドキュメンタリーは第22回国際テレビ映像祭(FIPA)で金賞を獲得。モン
サンジョン氏にとっては、スヴィヤトスラフ・リヒテルの「謎(エニグマ)」、
グレン・グールドの「ヒア・アフター」に次いで3度目の受賞。
鬼才ブリュノ・モンサンジョン監督の鮮やかな映像美をブルーレイで堪能で
きます。




<Profil>
PH 10038 \2180
ボリス・チャイコフスキー:
(1)交響曲第2番【1967年10月17日、世界初演時の録音】
(2)5つの小品(前奏曲/おとぎ話/追憶/マズルカ/物語)(1938)
(3)練習曲(1935)
(4)練習曲(1972)
(5)前奏曲(1945)
(6)4つの前奏曲(1936)【1985/6年録音】
ボリス・チャイコフスキー(Pf)(2)‐(6)、
キリル・コンドラシン(指)
モスクワ・フィル(1)
これは超お宝音源の出現! 近年再評価著しいボリス・チャイコフスキー
(1925-1996)の最高傑作とされる交響曲第2番の世界初演時の録音が出てきま
した。1967年作曲、コンドラシンに献呈されたこの作品には、コンドラシン
指揮モスクワ・フィルによる1969年録音のメロディア盤が存在しますが、ま
さか世界初演時のライヴ音源が残っていようとは。音質も思いのほか明瞭で、
初演の緊張感と熱気が伝わってきます。さらに、ボリス・チャイコフスキー
自作自演によるピアノ小品集が絶品。もともと彼はオボーリン門下で、ピア
ニストとしても作曲家の余技を超える腕前の持ち主。アシュケナージなどと
共通するオボーリン門下一流の透明な美音で、実に味わい深い演奏を繰り広
げています。全て初出。未亡人秘蔵の音源。

PH 07001 \2180
19世紀のギター音楽
(1)ジュリアーニ:ロッシニアーナ第1番 Op.119
(2)アルベニス:アストゥーリアス/サンブラ・グラナディーナ/朱色の塔
(3)カステルヌォーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲第1番ニ長調 Op.99
フリーデマン・ヴットケ(Guit)、
ニコラ・パスケ(指)
ハンガリー室内管(3)
ドイツの実力派ギタリスト、ヴットケの新録音。「19世紀」と銘打ちながら
20世紀のカステルヌォーヴォ=テデスコが入っているのが不思議ですが、い
ずれもロマッティックな味わいに富む作品ばかりです。

PH 09024 3枚組 \6540
ダルゴムイシスキー:歌劇「ルサルカ」(全曲)
ナターシャ(ルサルカ):エヴェリナ・ドブラチェワ(Sop)、
粉屋の父:アルチュン・コチニヤン(Bs)、
王子:フセヴォロド・グリヴノフ(Ten)、王女:マリーナ・プルデンスカヤ(Ms)、
侍女オリガ:エレーナ・ブリレワ(Sop)、狩人:アンドレイ・テレギン(Bs)、
ルサルチカ:マルタ・ユロフスキー(Sop)、
ミハイル・ユロフスキー(指)
ケルン南西ドイツ交響楽団、同合唱団
ロシア五人組の精神的父だったアレクサンドル・ダルゴムイシスキー
(1813-1869)の代表作「ルサルカ」が最新録音で登場。プーシキンの原作に基
づき、王子と恋に落ちた粉屋の娘が捨てられて投身自殺をし、水の精となっ
て復讐をとげるまでを描いています。とはいっても、国民楽派以前の作品の
ためムソルグスキーのような生々しいものではなく、音楽自体は古典的で優
雅、美しい旋律に満ちています。父ユロフスキーの指揮ぶりも充実。ルサル
カの娘役を彼の孫娘マルタ・ユロフスキーが演じているのも聴きものです。




<MV CREMONA>
MVC 009-025 \2180
ヴィヴァルディの協奏曲によるオルガン作品集
J・S・バッハ(1685-1750)編曲:協奏曲ヘ長調 BWV978(Op.3 No.3)
アン・ドーソン編曲:
ソナタ ニ長調(Op.3 No.9)/ソナタ イ長調(Op.3 No.5)
ソナタ ニ長調(Op.3 No.12)
J・S・バッハ編曲:
協奏曲ニ長調 BWV972(Op.3 No.9)/協奏曲ト長調 BWV973(Op.7 No.2)
アン・ドーソン:ソナタ ヘ長調(Op.3 No.7)
ダヴィデ・ポッツィ(オルガン)
録音/使用楽器:2008年10月28-29日、マントヴァ県(イタリア)
マルカリア、カンピテッロ、聖教皇チェレスティーノ1世教区教会/
1794年、アンドレア・モンテサンティ製
マルカリア、カザティコ、聖母マリア被昇天教区教会/18世紀、不詳作者製
カステルッキオ、オスピタレット、聖使徒バルトロメオ教区教会/
1745年、ジョヴァンニ・ドリア製
J・S・バッハのクラヴィーア用編曲版、および「アン・ドーソンの手稿譜集」
(18世紀前半に英国で編纂)に収められたクラヴィーア編曲版(ブックレット筆
者はアン・ドーソンの編曲と記しています)によるヴィヴァルディの協奏曲。
(括弧)内は原曲の作品番号。「Op.3 No.9」では両者の聴き比べも楽しめます。

MVC 009-027 \2180
クレモナ、聖ピエトロ・アル・ポー教会のオーケストラ・オルガン
メンデルスゾーン(1809-1847):前奏曲とフーガ変ロ長調 Op.35 No.6
カルク=エーレルト(1877-1933):「スケッチブック」から
煙突掃除人 Op.102 No.3/修道士の歌 Op.102 No.4
ワルツのテンポ Op.102 No.6/アリア(バッハ風)Op.101 No.6b
奉献曲(ベルリオーズ風)Op.101 No.13
J・S・バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 から アリア,変奏 1,3,7,14,28,29
ゲオルク・ムッファト(1653-1704):Nova Cyclopoeias Harmonica から
アリア,Ad malleorum ictus allusio
モーツァルト(1756-1791):オペラ「フィガロの結婚」序曲
メンデルスゾーン:7つの性格的小品 Op.7 から 憧れに満ちて,軽やかに
カール・ピウッティ(1846-1902):ソナタ ホ短調 Op.27 から 第2、3楽章
マルコ・ルッジェーリ(オルガン)
録音:2008年11月14-15日、クレモナ(イタリア)、聖ピエトロ・アル・ポー教会
使用楽器:1877年、ルイジ・リンジャルディ製 Op.181
(復元:1988年、マショーニ/2008年、ジャンニ・カーザ)
十数種類のオーケストラ楽器の音色を出せることから、当時「オーケストラ・
モデル」と称されたオルガン。もちろん現代のオルガンの音色機能とは比べる
べくもありませんが、「フィガロの結婚」序曲を聴くと、製作者ルイジ・リン
ジャルディが目指していたものが雰囲気としてわかる気がします。

MVC 009-028 \2180
マルコ・エンリコ・ボッシ(1861-1925):オルガン作品集
楽しい時間 Op.132 No.5/アヴェ・マリア Op.104 No.2
組曲「Res Severa Magnum Gaudium」から
前奏曲,アレグロ・モデラート,コラール,フーガ
スケルツォ ト短調/ソナタ ニ長調/田舎の情景 Op.132 No.3
コンチェルトのトッカータ Op.118 No.5/夕べの歌 Op.92 No.1
バルディの行進曲
マルコ・ルッジェーリ(オルガン)
録音:2008年10月28-29日、レッジョ・エミーリア県レッジョーロ(イタリア)
レッジョーロ教区聖ジュゼッペ教会

MVC 010-031 \2180
アントニオ・バルトロメオ・ブルーニ(1757-1821):
ヴァイオリンとヴィオラのための6つの協奏的二重奏曲
アレア・アンサンブル
アンドレア・ロニョーニ(ヴァイオリン)
ステファノ・マルコッキ(ヴィオラ)
録音:2009年5月23-23日、クレモナ(イタリア)、パッラヴィチーノ宮
アントニオ・バルトロメオ・ブルーニはガエターノ・プニャーニ(1731-1798)
に師事しパリで活躍したイタリアのヴァイオリニスト・指揮者・作曲家。ヴィ
オラ教本の著者としても高名です。弦楽器の二重奏は彼のお気に入りの分野だ
ったようで、2つのヴァイオリンまたはヴァイオリンとヴィオラのために書い
た楽曲数は少なくとも150を超えています。同じくプニャーニ門下でパリで活
躍したジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755-1824)とこれらの楽
曲を共演していた可能性を考えるのも、あながち妄想とはいえないでしょう。
今回のアレア・アンサンブルはデュオ編成。アンドレア・ロニョーニ(1973年
クレモナ生まれ)はファビオ・ビオンディに師事し、2001年に師の率いるエウ
ローパ・ガランテの第2ヴァイオリン首席に就任。ステファノ・マルコッキ
(1974年パルマ生まれ)も同じく2001年にエウローパ・ガランテのヴィオラ首
席に就任しています。

MVC 010-032 \2180
ファゴット・ヴィルトゥオーゾ
ガエターノ・キアブラーノ(1725-1800):ファゴットと低音のためのソナタ(+)
ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770)(とされる):低音のためのソナタ
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ:
チェンバロ・ソナタ Op.4 No.2(チェンバロ独奏)
ジローラモ・ベゾッツィ(1704-1778):ファゴット・ソナタ(*)
ガエターノ・プニャーニ(1731-1798):ファゴット・ソナタ(+)
フランチェスコ・リクペロ(18世紀):ファゴットと低音のためのソナタ第1番(+)
セルジオ・アッツォリーニ(ファゴット)
アンサンブル・ラウラ・ソアーヴェ
池田愛(ファゴット) ディエゴ・カンタルーピ(アーチリュート、ギター)
ダヴィデ・ポッツィ(チェンバロ)
録音:2008年10月18-20日、クレモナ県ソレジーナ、アリアデッロ教会
バロック時代には通奏低音楽器として使われることが多かったファゴットをソ
ロに据えた作品集。
セルジオ・アッツォリーニ(1967年ボルツァーノ生まれ)はクラウス・トゥーネ
マンに師事したイタリアのファゴット奏者。モーダン、ピリオドを問わず現代
最高のファゴット奏者の一人に数えられています。バーゼル国立音楽アカデミ
ーでアッツォリーニに師事した日本の池田愛が低音パートを吹いています。
(ブックレットによれば池田の参加は(*)のみですが、(+)でも低音パートを吹
く音が聞こえるので参加しているはず。)
2010年6月号にてディアパゾン・ドール獲得。楽曲・演奏・録音のすべてがす
ばらしく、日本人奏者の活躍にも注目したいので推薦盤とします。

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