クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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09-04 No.14

2009年04月10日 09時42分14秒 | Weblog
<WEITBLICK>
SSS0067-2 2枚組 \3960
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス
ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィヒ放送交響楽団、同合唱団
エンリケタ・タレス(S)、
ヴィオレッタ・マジャロヴァ(A)、
セルゲイ・ラリン(T)、クルト・リドル(Bs)、
ヨアヒム・ダリツ(Org)
録音:1987年12月30、31日ベルリン・コンツェルトハウス
(シャウシュピールハウス)、
ステレオ・ライヴ録音
聴いていて心がほぐされ、癒されるような「ミサ・ソレムニス」は実に珍し
い。極度の集中力や悲劇性を持つ音楽をたびたび奏でたケーゲルが、こんな
穏和な演奏をしたこともあったのだ……(許光俊氏のライナーノートより)
第九を凌ぐベートーヴェンの最高傑作「ミサ・ソレムニス」。古巣のライプ
ツィヒ放送響に戻ってきたケーゲルは一時の強烈なアプローチを廃し、かな
り遅めのテンポを採用し、慈愛に満ちた優しい微笑みをもってこの大曲の真
髄に迫ります。ヒットアイテムとなった「第九」(SSS0066)と同年の演奏で
す。ケーゲルは合唱指揮者からキャリアをスタートしただけに、合唱の取扱
いも厳格なだけに留まらず、分厚いハーモニーを紡ぎだすことに成功してい
ます。この1987年12月は、レーガン、ゴルバチョフによるINF(中距離核戦力)
全廃条約締結があり、世界は冷戦の終結に向けて歴史的な前進を遂げたので
す。※英語、日本語、ドイツ語によるライナー・ノート付。

SSS0097-2 \1980
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
アリシア・デ・ラローチャ(P)
オイゲン・ヨッフム指揮
ベルリン・ドイツ響(西ベルリン放送響)
録音:1981年6月7,8日 フィルハーモニー・ベルリン
ステレオ・ライヴ録音
例えば第1楽章の主題が長調から短調へと転じる一瞬、ラローチャの指先から
は繊細の極みの弱音が生まれ、とてつもない寂寥感を漂わせるが、再び長調
となれば、温かな母性が最大の慰めで淋しさを包み込む。対するヨッフムも
ラローチャの表現の万華鏡を心からめでつつ、的確な棒さばきで室内楽的な
対話を繰り広げる。(池田卓夫氏のライナー・ノートより)
巨匠オイゲン・ヨッフム+ベルリン・ドイツ響のブラームス・プロ第1弾発売
です。ソリストには全盛期のラローチャを迎えて南欧風のリラックスと濃厚
なロマンを謳い上げます。楽曲初演から100年を記念してラローチャは、この
年の5月には、日本で朝比奈隆指揮大阪フィル、山田一雄指揮日本フィルとも
この曲を披露しています。デッカ、RCAにも録音がなく、「ラローチャのドイ
ツ物」の実力を知る好企画です。後半プロは第1交響曲!で、これも発売が決
定しております。
英語、日本語、ドイツ語によるライナー・ノート付。




<QUERSTAND>
VKJK0812 2枚組 \3360
「メンデルスゾーン・アンソロジー 第1巻」
「今、皆が聴き入っている!皆が!」-音楽と手紙
(1)ヴァイオリン・ソナタ へ短調Op.4(1823)
(2)ピアノ四重奏曲 ロ短調Op.3(1824/5)
(3)弦楽四重奏曲 へ短調Op.80(1847)
(4)歌曲「歌の翼に」「秋の歌」「恋人の手紙」「旅の歌」「森の城」
「夜の歌」「ヴェネチアの舟歌」「最後の喪失」「月」、他
(5)手紙 「ゲーテと過ごした日」「ショパンと会って」、他
リーゼ・クラーン(Pf(ハンマーフリューゲル))
マリエッタ・ツムビュルト(S)
イトゥリアガ四重奏団
ドゥルス・グリューンバイン(朗読)
録音:2009年
1枚目の収録曲を演奏しているイトゥリアガ四重奏団は、1996年にライプツィ
ッヒにて設立。個性的で優秀な技術と、メンバー同士の信頼性が好評を得て、
2000年にヨーロッパ放送連合のコンテストで1位を獲得。有名なコンサートホ
ールやヨーロッパの主要な音楽祭、また2003年には韓国、2006年には南アメ
リカと活動の場も広げつつある。そして今回、ついに日本に上陸!その演奏に
乞うご期待である。
2枚目は、歌曲とメンデルスゾーンの手紙。ドイツ語満載で、彼の時代にタイ
ムスリップしたような心地に浸ることができる。

VKJK0830 \1680
「メンデルスゾーン・アンソロジー 第3巻」
「メンデルスゾーンと彼の時代2」
(1)メンデルゾーン:歌曲「セレナーデ」
(2)ニールス・ゲーゼ:男声合唱曲(3曲)
(3)メンデルスゾーン:
合唱曲「ルイ・ブラス」からの歌(ロマンス)Op.77-3、
カノン「賢者ディオゲネス」、ピアノとハープの為の「夕べの鐘」、
創立記念祭(男声合唱)
(4)イーグナーツ・モシェレス:ピアノ曲(2作品)
(5)ユリウス・リエツ:歌曲「木のそばで」他2曲
(6)フェルディナンド・ダヴィッド:
ヴァイオリンとピアノの為の「バラード」他6曲
(7)メンデルスゾーン(ダヴィド編):
無言歌「ヴェネチアの舟歌」(ヴァイオリンとピアノ版)
ライプツィッヒ・マイスター六重唱団
アンドレアス・ハルトマン(Vn)
アルブレヒト・ハルトマン(Pf)
ディルク・フィッシュベック(Pf)
クリスティーナ・エンゲルケ(Hrp)
グン・ウク・リー(B)
ウン・ジョン・キム(Pf)
マニヤ・エッカート(A、MS)
クリスティン・ヘンネベルク(Pf)

録音:2009年
メンデルスゾーンが、ベルリンで音楽的な環境に浸り始めた10代から、才能
を開花させ、フランクフルト、デュッセルドルフ、ライプツィヒで、輝かし
い活躍をしていた良き日、30歳ぐらいまでに、仕事で、またはプライヴェー
トで出会い、お互いに影響を与えあった音楽家達の作品が集められている。

VKJK0809 2枚組(1枚価格) \1680
「メンデルスゾーン・アンソロジー 第6巻」
「交響曲の至宝と2台のピアノの為の協奏曲」
(1)序曲「ルイ・ブラス」Op.95/
(2)2台ピアノと管弦楽のための協奏曲 変イ長調/
(3)2台ピアノと管弦楽のための協奏曲 ホ長調/
(4)交響曲 第3番イ短調「スコットランド」Op.56
高橋直史指揮
アウエ・エルツゲビルゲ・フィルハーモニー
アレクサンダー・マイネル(Pf)
クリスティアン・マイネル(Pf)
録音:2009年11月8日アウエ
ドイツで認められ、オペラとオーケストラ・コンサートの両輪で活躍を開始
した実力派の若手指揮者、高橋直史。メンデルスゾーン生誕200年の今、彼の
解釈によるメンデルスゾーンの世界は、日本人としては見逃せない。高橋&
エルツゲビルゲ・フィルはシューマン没後150年コンサート・ライヴの協奏曲
集(VKJK0633)でも好評をえていた。

VKJK0826 \1680
「メンデルスゾーン・アンソロジー 第7巻」
「木管楽器奏者の為の技巧」
メンデルスゾーン:
コンツェルトシュテュック第1番Op.113,第2番Op.114
(クラリネット、バセットホルン、ピアノのための)
クラリネット・ソナタ 変ホ長調
ダンツィ:バセットホルン・ソナタ ヘ長調
カール・ベアマン(1811-1885):
デュオ・コンチェルタントOp.33(2本のクラリネットとピアノのための)
アンドレアス・レーネルト(Cl)
フォルカー・ヘムケン(バセットHr,Cl)
王曉嵐(シャオ・ラン・ワン)(Pf)
録音:2009年
演奏者レーネルトとへムケンは、長いことライプツィヒ・ゲヴァントハウス
管のメンバーであった。彼らが、ここに収められている作品を選択したのに
は、バセットホルンという楽器にとって、ダンツィとベアマンの存在が、大
変大きいということを意味している。特にベアマン・ファミリー(クラリネッ
ト、およびバセットホルン奏者だったカール・ベアマンと息子で作曲も手が
けるヘンリック・ベアマン)は、メンデルスゾーンと芸術を通して大変親し
い間柄にあり、お互いの音楽性に影響を与えあったことは間違いない。レー
ネルトは、「メンデルスゾーンが長年、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
弦楽団を率いて、強い影響を及ぼしたことは周知のことだが、それだけに留
まらず、人は驚くかもしれないが、メンデルスゾーンの精神は未だ、このオ
ーケストラに息づいている。メンデルスゾーン生誕200年を記念し、この年を
素晴らしい『音楽の祝賀の年』とすることが重要だ」と語っている。

VKJK0907 \1680
「メンデルスゾーン・アンソロジー 第8巻」
メンデルスゾーン:歌劇「兵士の恋」(1幕の音楽喜劇)
エリック・ソレーン指揮
アルテンブルグ=ゲラ・フィルハーモニー管弦楽団、
チューリンゲン劇場&フィルハーモニー・オペラ合唱団
録音:2009年
この「兵士の恋」は、メンデルスゾーンが11歳のクリスマスに作曲し、両親
にプレゼントしたジングシュピール(台詞付き音楽劇)である。お話は、ナポ
レオン軍がスペインを占領した頃、フランスの大佐フェリックスは、スペイ
ンの伯爵夫人と恋に落ち、ちょうど同じ頃、大佐の兵士ビクターは伯爵夫人
のメードツェルビーネと浮気をする。政治情勢のために、両方のカップルは、
関係を秘密にしているが、兵士ビクターは、ツェルビーネとの恋を実らせる
ために策を講じる。さてさて、結末は…?10代にして、大作曲家としての才
覚を見せ始めた若きメンデルスゾーンの才能を充分に楽しんでほしい。

VKJK0920 \1680
「メンデルスゾーン・アンソロジー 第10巻」
「メンデルスゾーン年鑑」-フェリックス メンデルスゾーンの人生
(ミハエル・シュルテ監修)
1.脱出(1811)/2.尊敬すべき家庭教師(1819)/3.心気症のベルガー氏(1820)
/4.私的問題に関する顧問ゲーテとのおしゃべり(1821)/5.日曜日の音楽
(1822)/6.不機嫌なケルビーニムッシュ(1824)/7.最初の傑作(1825)/
8.マタイ受難曲(1829)/9.大旅行(1830-1832)/10.第4又は第5シンフォニ
ー?/・・・/21.王室のような死(1847)
ハンネローア・ホーガー,マックス・シモニシェク,コリーナ・キルヒホフ,
ペーター・フリッケ,他
録音:2009年
「メンデルスゾーン・アンソロジー全10巻」ならではのCD「メンデルスゾー
ン年鑑」。メンデルスゾーンの人生を、ドイツで活躍している俳優陣が、再
現する。『メンデルスゾーン通』を目指すなら、是非、聞きましょう。 
(音楽CDでは、ありません。)

※メンデルスゾーン・アンソロジー今後の発売予定(詳細不明)
VKJK0805
第2巻 「メンデルスゾーンと彼の時代1」

VKJK0831
第4巻 「メンデルスゾーンと彼の時代3」

VKJK0832
第5巻 「メンデルスゾーンと彼の時代4」

VKJK0910
第9巻 「ディアローグ」-ヴァイオリンとピアノのための室内楽


VKJK0834 \1680
ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45
フランツ=ぺーター・フーバー指揮
マイニンゲン宮廷楽団、フルダ大聖堂聖歌隊
ナターシャ・ユング(S)、ペーター・シェーネ(Br)
録音:2008年10月25日フルダ大聖堂、ライヴ
ドイツ・レクイエムは、ラテン語の典礼文ではなく、ブラームスがルター訳
の聖書からテキストを選び、作曲されており、彼の信仰観や死生観が推し量
られる興味深い作品となっている。さらにそれはもはや「死者」のための音
楽ではなく、すべての人に贈られる慰め、そして「生きる」ということの尊
さであふれている。
演奏は、ブラームスとも縁の深いマイニンゲン宮廷楽団である。1885年まで、
このオーケストラの指揮、指導を担当していたハンス・フォン・ビューロー
が、ブラームスの作品発表の場として、このオーケストラを提供したことで、
ブラームス自身も指揮をした機会がある。ビューローによって鍛えられた緻
密な演奏は、当時から高い評価を受けていたが、それから120余年経った今も、
この伝統あるオーケストラは、きっとブラームスの真髄を再現してくれるこ
とだろう。指揮は、1997年12月以来ずっと、フルダ大聖堂聖歌隊の指導を務
めるフランツ=ペーター・フーバー。200年以上の歴史を有する聖歌隊は、音
楽大使として、聴く者を満足させるに違いない。

VKJK0821 \1680
ドイツ民謡集「夜に来て」
民謡:いざ、時は来た
ハスラー:あなただけに
ハスラー:黒い雲がやってくる
シューベルト:菩提樹
メンデルスゾーン:春の喜び
メンデルスゾーン:森の別れ
メンデルスゾーン:私の歌
民謡:小さな狩人
民謡:雪山には
ブラームス:猫背のフィドル奏者
民謡:妹よ妹よ
民謡:いとしのメッセンジャー
民謡:ああ、できることなら
民謡:いとしの人よ
民謡:僕の想いの全ては
ゴーレ(1942-):小さな愛の歌
ゴーレ:夜
民謡:眠りの精
民謡:疲れた私は眠る
グレゴア・マイヤー指揮
ライプツィヒ・ヴォーカル・コンソート
録音:2008年9月、11月
「ドイツ民謡」は本当に何曲あるというのだろうか?日本でもよく知られて
いるドイツ民謡も少なくない中、この曲集を聴くと、まだまだ知らないドイ
ツ音楽の世界に触れることができる。
2002年にロベルトシューマン国際コンクール、合唱部門で金賞を受賞した、
マイヤー率いるライプツィヒ・ヴォーカル・コンソートは、繊細でかつ生き
生きとした解釈で、まだあまり知られていない作品の味わい深さを私たちに
紹介してくれることだろう。

VKJK0811 2枚組 \3360
「神の意志に従い」
-イェルク・ヘルヒェット(1943-):オルガン作品集
「オルガンの為のコンポジション1(I-VIII)」よりIII、VII
「オルガンの為のコンポジション2(I・II)」
「オルガンの為のコンポジション3」よりI
「神の意志に従い」-「オルガンの為のコンポジション3」より(XV-XXI)
ガリー・フェルカーデ(Org)
録音:1993-2007年
演奏は、オルガン奏者であり、作曲家でもあるガリー・フェルカーデ。彼は、
オルガンと電子(シンセサイザーやコンピューター)音楽の上演に特別の興味
を持ち、オルガン界のニュー・ミュージックにおける開拓者だ。即興演奏家
として、ダンサー、写真家、画家とのコラボも試みるなど、その活動内容は
興味深い。新しい活動に積極的であると同時に、従来のオルガン文学への彼
の深い関心は、オルガン演奏、古い音楽のパフォーマンス実行と作曲に関す
るエッセイと記事の出版に結びついた。ガリーは、ヘルヒェットの音楽につ
いて、こう語っている。「私がヘルケットについて考える時、真っ先に思い
浮かぶのは絵だ。私は冬の夜に歩き、輝く星を見る。彼の音楽は、比較的静
かに、しかしそれは連続的に、それ自体で回転し、展望を変更する法外的な
詩のように、私の心を揺さぶる。…」

VKJK0827 \1680
ルドルフ・マウエルスベルガー(1889-1971):
ルカ受難曲(1945)
エッケハルト・クレム指揮
ドレスデン・ジングアカデミー
録音:2009年
全曲合唱で歌われる通作型受難曲。この「ルカ受難曲」は、1945年、戦火の
中、破壊されたドレスデン市の廃墟にて、1930年代から1960年代にかけて第
25代のドレスデン聖十字架合唱団の楽長を務めたマウエルスベルガーによっ
て作られた。この年、ドレスデンは、空襲を受け、聖堂が破壊され、少年合
唱団員の何人かも死んだのである。60年余りが過ぎた今でも、この曲はドレ
スデンの人々に愛され、2009年、作曲者の120回目の誕生日、およびドレスデ
ン・ジングアカデミーの125周年記念を記念して録音された。

VKJK0908 \1680
「月は密やかに昇る」
-古い民謡 新しいギター音楽-
ヴェルナー:野ばら/民謡:美しい草原で/
ツッカルマグリオ:月は密やかに昇る/
ブラームス:小さな眠りの精/
ヨハン・アブラハム・ペーター・シュルツ:月が出ました/
他、ツッカルマグリオ、ジルヒャー、ブローウェル、ジョビム、ロルカ、
イベール、グリュック、ファリャ、ウェーバー、ヴィラ=ロボス、
ベーレント、の作品全18曲
マルティン・ペッツォルト(T)
マルティン・ヘプフナー(G)
録音:2009年
度々、来日しているテナー歌手マルティン・ペッツォルトと、日本ではまだ
あまり知られていないが、ライプツィッヒでフリーの音楽家として多彩な活
動をしているマルティン・ヘプフナーのコラボ作品。
「ちょっと一服して、我々と一緒に歌いましょう。ファミリーや友人の環で、
情熱的に歌を歌う、我々祖先の伝統を思い出してください。我々は、あなた
が、私たちのドイツ民謡を歌うことが好きだと確信し、そして、あなたが楽
しめることを祈っています。」(CD付録より)
オペラ歌手活動をしているマルティン・ペッツォルトから想像して、このCD
は地味な印象があるが、彼らの祖国に対する思いを込めた作品なのだろう。
懐かしい民謡と交互に、ギターの名人的な演奏も楽しめ、老いも若きも一緒
に楽しめる1枚。

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