クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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07-12 No.9

2007年12月05日 19時22分15秒 | Weblog
<CSO・RESOUND>
CSOR 901801 \2580
(1)ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」
(2)シャラフ:ケルレンの伝説(2000)
(3)ルー・ハリソン:琵琶協奏曲(1997)
(4)プロコフィエフ:スキタイ組曲(アラとロリー)Op.20
ヨーヨー・マ(Vc)
ウー・マン[危蛮](中国琵琶) シルクロード・アンサンブル
ミゲル・ハース=ベドヤ(指)、アラン・ギルバート((4)のみ指) シカゴ交響楽団
録音:(1)(2)(3)2007年4月12、13 & 17日(4)5月17、18、19 & 22日
シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ)
プロデューサー:デイヴィッド・フロスト / エンジニア:クリストファー・
ウィリス
クラシックの枠を飛び越えてクロスオーバーな活躍を続けるヨーヨー・マが1998
年以来、情熱を傾けてきたシルクロード・プロジェクト。自身の世界各地での演
奏経験を踏まえて、数世紀にわたってヨーロッパと東方を結んでいた交易路、シ
ルクロードに沿って音楽の伝統と異文化のつながりとを探求し、世界共通語であ
る音楽を通じて相互理解や文化交流を図ろうという壮大なもの。
「シカゴには世界の分岐路にあった長い歴史があります。」と語るヨーヨー・マ。
“シルクロード・シカゴ”と名付けられた、ヨーヨー・マ率いるシルクロード・
アンサンブルとCSOならびにシカゴじゅうの何十もの文化機関とのユニークで画
期的な催しは、2006年6月から2007年6月までの1年間さまざまな形で行なわれ、
大きな話題を提供しました。そして今年の4月、グランド・フィナーレを迎えた
CSOのコンサート“Sounds of the Silk Road”ではプロジェクトにふさわしく、
中国伝承のほかエキゾチックな魅力とヴァラエティに富んだプログラムが取り上
げられています。当夜の演目から編まれたCSOリザウンド最新アルバムは、題し
て“伝統と変化、シルクロード・シカゴのひびき”。前作までとはうって変わり
意表を突くリリースに、誰しも少なからぬカルチャーショックとスリルとを与え
られることでしょう。
現代アメリカのルー・ハリソン(1917-2003)による最後の大曲「琵琶協奏曲」。
アジアの民俗楽器が西欧の弦楽オケに対峙する構図が、まさにシルクロード・プ
ロジェクトにピッタリな内容。第1楽章こそクラシックのコンチェルトの様式を
暗示するものの、以下の楽章はなんとも形容し難いほど独特。第2楽章は変化に
富んだ小組曲、琵琶をバラライカ風に、また打楽器として、さらにマンドリンと
いうふうに異なる形態の独奏楽器としてフューチャーしています。ハリソン天性
のものといえるメロディラインが聴けるフィナーレ「ラメント」は、13、14世紀
のフランスとイタリアにおける舞曲スタイル、エスタンピー。まさに琵琶のため
のヴィルトゥオーゾ・ショーピースになっています。作品を献呈され世界初演を
果たしたウー・マンは1963年中国浙江省杭州市生まれ。ヨーヨー・マとの数多く
の共演をはじめ、タン・ドゥンの「ゴースト・オペラ」、クロノス・クァルテッ
トとのコラボでも注目される第一人者です。
「ケルレンの伝説」は、音楽を通して物語をかたるというモンゴルの伝統スタイ
ルの現代版解釈で、ケルレン川にまつわる話。1952年にモンゴル生まれた作曲者
ビャンバスレン・シャラフはロシアのエカテリンブルグ音楽院で学び、モンゴル
民謡と西欧音楽の伝統とを関連づける作風を確立しています。ここで特徴的なの
が西洋のブラスと打楽器に、モンゴルをもっとも象徴する響きのうちのふたつ、
子供の頃に父から手ほどきを受けた「馬頭琴」とゴビ砂漠に広がる平原一帯で歌
い継がれてきた「長い歌(オルティン・ドー)」とを組み合わせていること。特殊
な呼吸法からつくられる大きく伸ばすフレージングは、しみじみと美しくどこか
心落ち着かせるはたらきがあります。
さらに、ここで馬頭琴を弾くのがもちろんヨーヨー・マ。ドロドロにむせび泣く
歌いまわしも濃厚なブロッホの名作「シェロモ」と合わせて、圧倒的な表現力と
存在感はさすがとしかいいようがなく惹きつけて離しません。
シルクロードつながりのカップリングは、N響客演でもおなじみアラン・ギルバ
ートが振ったプロコフィエフの大音響スペクタクル。ストラヴィンスキー「春祭」
そっくりのバーバリスティックな内容は、8本のホルンを筆頭にCSOが世界に誇る
ブラスの見せ場だらけ。ド迫力のサウンドに浸れます。




<MA Recordings>
M 053A \2940
エメラルド・オーディオファイル
バッハ:リュート作品集Vol.1
プレリュードとフーガ 変ホ長調 BWV998
組曲第3番BWV995、パルティータBWV997
エドアルド・エグエス(リュート)

M 054A \2940
エメラルド・オーディオファイル
バッハ:リュート作品集Vol.2
パルティータ ホ長調 BWV1006a、ソナタ ト短調 BWV1001
組曲 ト長調 BWV1007、プレリュード ハ短調 BWV999
エドアルド・エグエス(リュート)
2000年に発売され大ヒットしたリュートのエドアルド・エグエスによるJ.S.バッ
ハのリュート作品集がエメラルド・オーディオファイルCDで再登場。気鋭の若手
リュート奏者として世界的に注目されているエグエス。音色の繊細さ美しさ、音
楽の厚み、整った音楽、説得力ある演奏で、何度も聴きたくなるアルバムです。
録音はもちろん名エンジニア、タッド・ガーフィンクル氏が担当。こだわりの2本
マイクのみを使用したワンポイント録音は自然な音空間を再現しています。優秀
録音。(「レコード芸術」特選盤)
エドゥアルド・エグエスはブエノスアイレス生まれ。ミゲル・アンヘル・ジロッ
トと、エドゥアルド・フェルナンデスにギターを師事。アルゼンチンのカトリッ
ク大学にて作曲を学び、スイスのバーゼルにあるカントルン・スクールにてホプ
キンソン・スミスに師事、1995年にリュートのディプロマを取得。卒業後イタリ
アに移り、主に古楽の分野において幅広く活躍中。   




<Ondine>
ODE 966 \2080
アイノラのクリスマス
(1)シベリウス(ヨルマ・パヌラ編):
クリスマスの歌「私には富も名声もいらない」作品1-4
(2)シベリウス(イルッカ・クーシスト編):雪はうずだかく積もり 作品1-5
(3)シベリウス(イルッカ・クーシスト編):外は暗くなる作品1-3
(4)シベリウス(ティモ・レヘトヴァーラ編):
クリスマスはもうそこに作品1-1、クリスマスがやってくる 作品1-2
(5)シベリウス(ヨルマ・パヌラ編):クリスマスの歌「幼子の飼い葉桶に」(1929)
(6)アンダンテ・フェスティーヴォ JS34b
(7)マデトヤ(イルッカ・クーシスト編):日々の苦労を忘れ
(8)マデトヤ(サカリ・ヒルデーン編):天使のクリスマスの歌
(9)「ピエ・カンツィオーネス」(シベリウス編):
見よ、新しき喜びを 、天使が遣わされる
(10)マルティン・ルター(ハッスラー、オトマイル編):
いと高き天より 、シュレジェン民謡 この世はうるわし
(11)「ピエ・カンツィオーネス」(ヘイッキ・クレメッティ編):
歓びの歌を声高く歌え、めでたき海の星
(12)シベリウス:ヴァイオリンとピアノのためのソナティナ ホ長調 作品80
(13)フランスのクリスマスキャロル(A・パップ、R・R・リューナネン編):
み空をはせゆくみ使いたちよ
(14)オット・コティライネン (イルッカ・クーシスト 編曲):クリスマスには
(15)フィンランド民謡:
クリスマスツリーは誇らしく 、冬のさなかに夏のような日が
(16)ヨハン・シュトラウス一世:ラデツキー行進曲(ピアノ版)
(4)(8)(9)(10)(15)ティモ・レヘトヴァーラ(指)カンピン・ラウル
(4)(8)(10)ペルッティ・エーロラ(Org)
(1)ヨルマ・ヒュンニネン(B) タピオラ児童合唱団、ヨルマ・パヌラ(指)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管
(2)(14)ライモ・シルッカ(T) ペルッティ・ペッカネン(指)
ユヴァスキュラ交響楽団
(3)リトヴァ=リーサ・コルホネン(S) キュオスティ・ハータネン(指)
タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
(5)アストリッド・リスカ(指)ユビラーテ合唱団
(6)ペーテル・チャバ(指)ヴィルトゥオージ・ディ・クフモ
(7)モニカ・グループ(Ms) マルクス・レヘティネン(指)
タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
(11)ヘイッキ・セッパネン(指)トゥルク城室内合唱団
(12)新井淑子(Vn) エーロ・ネイノネン(P)
(13)エルッキ・ポホヨラ(指)タピオラ児童合唱団
(16)マリタ・ヴィータサロ(P)
太陽が低く、陰鬱な日のつづく冬のフィンランド。アイノラの家に暮らすシベリ
ウスの気分はすぐれない。そしてやってくるクリスマス。アイノラは明るい気分
を取りもどす。シベリウスは《雪はうずだかく積もり》を弾き、娘たちはパパの
作曲したクリスマスの歌を歌う。アイノ夫人は孫たちのために〈ラデツキー行進
曲〉を弾いてみせた。Ondine のカタログから選んだクリスマスのナンバーに合
唱団カンピン・ラウルの新録音を加えた "アイノラのクリスマス"!

ODE 985 \2080
作者不詳(ミヒャエル・プレトーリウス編):あの気高き白い鳩
シベリウス:
クリスマスの歌「私には富も名声もいらない」作品1-4、
クリスマスの歌「幼子の飼い葉桶に」
ハンニカイネン:
クリスマスの鐘、静かな夜のやすらぎのなかで、クリスマスの星よ、きらきらと
パルムグレン:そして、聖母マリアは幼子を抱き、平和の御子
メリカント(イルッカ・クーシスト編):クリスマスがやってきた
フィンランド民謡(T・I・ハーパライネン編):クリスマスツリーは誇らしく
コティライネン(イルッカ・クーシスト編):クリスマスがくると
マデトヤ(サカリ・ヒルデーン編):
天使のクリスマスの歌、飼い葉桶に生まれ、日々の苦労を忘れ
マーサロ:クリスマスの鐘、 小さなイエスよ、あなたの元へまいります
ハンニカイネン:クリスマスの歌「かわいい御子イエス」
ソンニネン:クリスマス賛歌「平和、ただ平和だけを」
リッサネン:私は見つけた、ヤーコ・ロユッティ(サデ・リッサネン編):
喜びのしらせ
フランス民謡:はるか遠くの飼い葉桶、シュレジェン民謡:この世はうるわし
グルーバー (ハンス・ミースナー編):
聖しこの夜、クーラ:祈り、リンヤマ:クリスマスイブ
ミヒャエル・プレトーリウス/ヤン・サンドストレム:一輪のばらが咲いた
ティモ・ヌオランネ(指)フィンランド放送室内合唱団
ヨハンナ・ルサネン(S) ヴィッレ・ウルポネン(Org)
作者不詳の歌によるミヒャエル・プレトーリウスの単旋聖歌「一輪のばらが咲い
た」(フィンランド名〈あの気高き白い鳩〉) に始まり、同じ作品をヤン・サン
ドストレムが16声部に改作した曲で終わるプログラム。さまざまな趣向で制作さ
れた Ondine のクリスマスアルバム。その中でももっとも美しい1枚でしょう。

ODE 1116 \2080
(1)カール・コッラン:ナイチンゲールのクリスマスの歌
(2)アルマス・マーサロ:おお、夜を照らす光が
(3)レーヴィ・マデトヤ:日々の苦労を忘れ
(4)クリスマスキャロル 荒れ野の果てに
(5)マルッティ・トゥルネン:クリスマスを祝おう
(6)M・ガブリエリ:おお、なんじ喜ばしき
(7)トイヴォ・クーラ:クリスマスの歌 作品22-1
(8)シベリウス:
クリスマスの歌「私には富も名声もいらない」、雪はうずだかく積もり
(9)シュレジェン民謡:この世はうるわし
(10)アルマス・マーサロ:
さあクリスマスの星よ輝け、ウーノ・クラミ:クリスマスイブ「星がひとつ空に
輝き」
(11)伝承曲:
見知らぬ星が空にひとつ、クリスマスがやってきた、
セーヴェ:トントゥのクリスマス
(12)グルーバー:きよしこの夜
(13)スルホ・ランタ:ありったけの美しい思い出
(14)マーサロ:クリスマスの鐘
Ondine の2007年クリスマスアルバム。フィンランド放送 (YLE) のアーカイヴに
保存されている1954年から1956年の録音が集められました。スロ・サーリツ
(1911-1990)、マウノ・クーシスト(1917-) ら半世紀も昔に活躍したポピュラー
歌手 (シュラーガー・ミュージシャン) の歌が蘇ります。合唱曲の作曲者として
も名高いニルス=エーリク・フォウグステット(1910-1961) はフィンランド放送
の合唱団を指揮。ペイッポセットはフォークミュージックの合唱団です。ラジオ
から懐かしい歌が聞こえてくる。ノスタルジックな気分でクリスマスを!




<ATMA>
ACD2 3001 \1850
ザ・ベスト・オブ・ダニエル・テイラー
ホフマン(伝バッハ):いざ、待ち望みたる時を告げよ BWV53
パーセル:ヴァイオルをかき鳴らせ
バッハ:
わたしは彼の名を告げましょう BWV 200,来なさい、甘い死の時よ BWV161
ブクステフーデ:悲歌 BuxWV 76/2
ベネット:暗闇は私の光
ダウランド:
言葉であの人に訴えるべきか,さあもういちど,ハンズドン嬢のパフ
ヘンデル:
「テオドーラ」-トリオ,「メサイア」-だが、その来る日には、
だれが耐え得よう,「ソロモン」-たとえ跡を追っても
ダニエル・テイラー(CT)
世界中で活躍するカナダのカウンターテナー、ダニエル・テイラーが、ATMA社に
過去10年の間に録音した音源からのベストアルバム。曲も多彩なら、スージー・
ルブランなど共演者も豪華。カウンターテナー入門にもピッタリの1枚です。

ACD2 2548 \1850
キャンピオン:淑女たちには用はない
モーリー:
色塗られた物語,ティルジスとミラ,私の愛で私の人生は巣作られる,
私は恋人が泣くのを見た,恋に落ちた若者とその彼女,悲しみよ来たれ,
愛の翼は私の希望
コーキン:美は温浴する
イル・フェラボスコ:隠者のように貧しく,おいで、僕のセリア
フォード: 行け情熱よ、残酷な美女へ

チャールズ・ダニエルズ(T)
ナイジェル・ノース(Lute)
英国のテノール、チャールズ・ダニエルズと、リュート界の大御所、ナイジェル
・ロジャースによる英国ルネサンス音楽。あえてダウランドを外して、トマス・
キャンピオン (1567-1620)、トマス・モーリー(1557-1602)、ウィアム・コーキ
ン(1610-1612)、アルフォンソ・イル・フェラボスコ(1578-1628)、トマス・フォ
ード(1580-1648)らの作品を収録。

ACD2 2506 \1850
エリザベス朝のアンセム
ギボンズ:
おお、まことに忠実なるすべての心よ,見よ、言葉は現実となった,
ファンタジー,栄光ある力強い神
ウォード:祈りは終わりのない鎖
トムキンス:ファンタジー
ブル:星のアンセム
シムス:立て、わが魂よ
トムキンズ:神に歌え,ファンタジー,星々の上にわが救い主が
クリストファー・ジャクソン(指)
モントリオール古楽スタジオ,レ・ヴォア・ユメーン
オルランド・ギボンズ(1585-1625)、ジョン・ウォード(1571-1638)、トーマス・
トムキンス(1572-1656)、ジョン・ブル(1565-1628)、ウィリアム・シムス
(?-1616)によるアンセムを収録。カナダ古楽の柔らかい質感が魅力的です。

ACD2 2561 \1850
フランスの中世の音楽
ベルナール・ド・ベルヌヴィーユ,フィリップ・ヴィトリ,
ブロンデル・ネスル,
ジャンノ・ド・レスキュレルらの作品(全15曲)
ラ・ロータ
「端麗王」と称される、フランス国王フィリップ4世(1268-1314 在位1285-1314)
時代の音楽を収録。ラ・ロータは、2002年結成のモントリオールを拠点に活動す
る古楽団体。ソプラノのサラ・バーンズ、リコーダーとハーディガーディのトビ
ー・ミラー、フィドルのエミリー・ブリュレ、リュートとハープのエステバン・
ラ・ロッタというメンバー。2006年に、北米中世・ルネサンス音楽コンペティ
ションで優勝しています。




<BelAir>
BAC 031(DVD-Video) \4950
字幕:英独仏西
マリインスキー劇場のニューイヤー・コンサート
(1)グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
(2)ベルリオーズ:イタリアのハロルド-フィナーレ
(3)ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
(4)ワーグナー:歌劇「ローエングリーン」第3幕への前奏曲
(5)J.シュトラウス:ポルカ「観光列車」Op.281
(6)リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調
(7)リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲-第2楽章
(8)ボロディン:歌劇「イーゴリ公」-ダッタン人の踊り
(9)ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調-第2楽章
(10)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」-フィナーレ
ユーリ・バシュメト (Va)(2)、イェフィム・ブロンフマン (Pf)(6)、
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管弦楽団、同Cho
[2007年1月1日、ペテルブルグ、マリインスキー劇場でのライヴ]
ゲルギエフの活躍とともに、ペテルブルグ・マリインスキー劇場のニューイヤー
・コンサートは、世界でもっとも魅力的かつ刺激的なものとなっています。
当DVDは今年のもの。「ルスランとリュドミラ」を皮切りに、聴衆のアドレナリ
ンを出しまくらせる高ボルテージ系音楽ばかり。まるでムラヴィンスキーとゴロ
ワノフを足して、2で割ったような凄みを感じさせます。独奏者にバシュメトと
ブロンフマンを迎え、「イタリアのハロルド」とリストの第2協奏曲を披露して
いるのも注目。正月ならではの華やかさも含め、聴衆の興奮がじかに伝わって
きます。

BAC 030(DVD-Video) \4950
字幕:英独仏西
マリインスキー劇場のジルベスター・コンサート
(1)チャイコフスキー:
バレエ音楽「眠りの森の美女」抜粋【マリインスキー・バレエ団】
(2)サン=サーンス:瀕死の白鳥【ウリヤナ・ロパートキナ(踊り)】
(3)ロッシーニ:
歌劇「ランスへの旅」フィナーレ【マリインスキー劇場アカデミーの若手たち】
ワレリー・ゲルギエフ(指)マリインスキー劇場管弦楽団
オーロラ姫:エカテリーナ・オスモールキナ、
ダイヤモンドの精:ヴィクトリヤ・テリョーシキナ、
フローリネ姫:ダーリャ・パヴレンコ、
デジレ王子:アンドリヤン・ファジェーエフ、
青い鳥:アントン・コルサコフ
[2006年12月31日、ペテルブルグ、マリインスキー劇場でのライヴ]
大晦日、厳寒のロシアも屋内では目が覚めるように華やかな催しが目白押し。こ
とにペテルブルグのマリインスキー、モスクワのボリショイ両劇場での年越しコ
ンサートは市民の楽しみとなっています。マリインスキー劇場はゲルギエフの
指揮というのが豪華。昨年の公演では、チャイコフスキーの「眠りの森の美女」
のなかでも最も華やかで楽しい第3幕(オーロラ姫とデジレ王子の結婚披露宴)で、
ロシアならではの極彩色で夢にあふれる舞台に酔わされ、人気NO.1プリマのロパ
ートキナの「白鳥」に息を飲まされます。さらにさらに、来年同歌劇団が来日公
演で予定のロッシーニの「ランスへの旅」フィナーレで興奮は絶頂に達します。
ボーナス映像として出演者のインタビューや、当日の舞台裏を覘けるのも臨場感
満点。ロシア人が1年でいちばん心待ちにしている、年越しの華かさと興奮を日
本にいながら体験できます。





<JPS>
JPS 302 \2180
アコーディオンのための室内音楽
オイスタイン・ソンメルフェルト(1919-1994):
歌曲集「2つのセイヨウウミザクラ」Op.71;怒った娘,宣言
歌曲集「三つ葉のクローバー」Op.72
ハリネズミ,すべてが手の届くところに,スイートピー、いとしい人
トリグヴェ・マドセン(1940-):
2つのアコーディオンのためのパルティータ(1985)
オラヴ・アントン・トメセン(1946-):A Chord? D'accord! : A Rheumatic Funk
(アコーディオンと打楽器のための;1981)
ダーグ・シェルレルプ=エッベ(1926-):
クラリネットとアコーディオンのためのカンツォネッタ(1974)
ホーコン・ベルゲ(1954-):追跡(クラリネットとアコーディオンのための;2000)
シーグムン・グローヴェン(1946-):
ひと夏が過ぎて(アコーディオンとヴァイオリンのための;2003)
日の出,浮かれた騒ぎ,そぞろ歩き,土曜の夜,白夜
ヨン・ファウクスター(アコーディオン)
ペール・セームン・ビョルクム(ヴァイオリン)
ハンス・クリスチャン・ブレイン(クラリネット)
ヘルガ・ブートン(ソプラノ)
トム・カールスルード(アコーディオン)
ビョルン・ラッベン(打楽器)
フリードリヒ・リプス(アコーディオン)
録音:1987年、2006年10月、1983年、2005年10月、2006年6月、
ノルウェー放送局およびノルウェー音楽アカデミー
ノルウェー音楽アカデミーのアコーディオン科教授でフォークミュジシャンでも
あるヨン・ファウクスター(1944年生まれ)を囲む室内音楽アルバム。ナディア・
ブーランジェに習ったソンメルフェルトの2つの歌曲集。ユーモア・センスのある
音楽で親しまれているマドセン。ミュージシャンの技巧を発揮させながらユニー
クな音世界を創り出すトメセンの音楽。グリーグ研究家、ダーグ・シェルレルプ
=エッベが書いたのは調性と無調の間を行き来する音楽。オペラ「ガガーリン」
を初めとする舞台音楽で知られるホーコン・ベルゲ。シーグムン・グローヴェン
はハーモニカ奏者。アコーディオンの可能性を追求しながら、民俗音楽の香りの
漂う曲集を書きました。

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