クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-08 No.7

2008年08月13日 18時50分07秒 | Weblog
<RCA RED SEAL>
88697321632 \1780
ジェームズ・ゴールウェイ & Tiempo Libre《O’Reilly Street》
クロード・ボーリング:
「フルートとジャズ・ピアノのための組曲」「Espiegle」
ホルヘ・ゴメス:
「General O'Reilly」「Tica-Tica」「Soncito」「Contradanza」
J.S.バッハ(ホルヘ・ゴメス編曲:「バディネリ(管弦楽組曲第2番より)」
James Galway(Fl & Alt-Fl)
Jorge Gomez(p)
Leandro Gonzalez(Percussion)
Tebelio Fonte(Bass Guitar)
Hilario Bell(Drums) 
【録音】 2008年5月 トロント、CBCスタジオ
フルート界の巨匠、ジェームズ・ゴールウェイがRCAに戻っての新録音!
今回は、キューバン・クラシック・ジャズ風に挑戦!
ウェルカム・バック、ゴールウェイ!それも、”チョイ悪オヤジ”風のイケ
てる風貌で、今までも取り組んでいたラテン・コンセプトの発展型!?とも
いえるサウンドを引っさげて!
もちろん、今回もその素敵な世界最高のフルートを聴かせてくれてます。
ゴールウェイの中では、クロスオーヴァーというとフランスの偉大な作曲家/
アレンジャーのクロード・ボーリン(グ)=Claude Bollingのイメージらしいの
ですが、今回のバンド・コンセプトは、以前にラティーナ・アルバムを作った
ときのものをさらに推し進めて、コンパクトにしたバンド・サウンドをめざし
たのでした。YouTubeで見ることが出来るPVのイメージでは、
http://www.youtube.com/watch?v=cJ7vBIe1K_0
ボーリングというよりも、ラテン・ジャズ系のサウンド。例えば、クレア・
フィッシャーとか、デイヴ・ヴァレンタイン、ヒューバート・ロウズみたいな
カンジでしょうか? PVの中でも、「シンコペーションしたアフロ・キュー
バン・リズム-云々」みたいなことを言っているのがその証拠。実際にキュー
バに行き、キューバの文化に触れ合ったゴールウェイのリズムは、ゴールウェ
イの故郷のアイルランド音楽との共通性も発見。ゴールウェイのフルートも毎
度のごとくお上品なのですが、もともとのクロード・ボーリングの楽譜よりオ
クターブあげて演奏したり、大きくリズムを崩したり、昔のように朗々とゴー
ジャスに歌い上げる、いわゆる極上のイージーリスニングな音色から、クロス
オーヴァーを意識してか、ハスキーでザラッとした肌触りの音色(乱暴に例え
れば、やはりH.ロウズ系でしょうか?)で吹きまくり。すっかり円熟-! 
やっとやりたかったラテンまでをも完熟の域に達してしまったのだ。「老いて
なお盛ん」なオヤジには、これだけで終わらずもっと×2チャレンジして欲し
いものです。
さて、今回ゴールウェイと競演しているマイアミを拠点としているキューバ
ン・バンド「Tiempo Libre」は、ボビー・カルカセース・グループなどで演
奏してきたピアニスト、ホルヘ・ゴメスを中心として2001年に結成され、
2005年&2007年度グラミー賞、トロピカル・ラテン部門でノミネートされた
バンドで、現在アメリカで最も注目されているティンバレス・バンドの筆頭
株でもあります。ラテン音楽マニアからも、非常に評価の高いグループで、
ゴールウェイも彼らのリズムの波に乗り込まれ、なんてなんやかんやいって
も、夏の終わりを堪能できる極上のラテン・サウンドには変わりナシ。オス
スメです。




<SONY>
8869734145-2 \1900
(1)ジャン=フィリップ・ラモー:
新クラヴサン組曲(第4組曲)より「ガヴォットと6つの変奏」
(2)ドビュッシー:アラベスク第1番
(3)ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」
(4)ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
(5)ラヴェル:夜のガスパール(水の精/絞首台/スカルボ)
(6)フランク:
大オルガンのための6つの小品より「前奏曲、フーガと変奏曲」作品18
録音:2008年5月 ベルリン
ニコライ・トカレフ
ロシア生まれの若きヴィルトゥオーゾ、ニコライ・トカレフのソニー・クラシ
カルからの3作目にあたる新作は、ラモーからフランクを経てドビュッシー、
ラヴェルに至る、18世紀から20世紀にかけてのフランス音楽をとりあげたアル
バムです。トカレフの持ち味であるダイナミックなテクニック、カラフルな色
彩感が、ここではきわめて抑制された美しさに変換され、フランスのピアニズ
ムの変遷を美しく聞かせてくれています。





<EMI CLASSICS>
CDC-2372502 \1980
リーピン・ジャン(張 立平)/ARIAS(名オペラ・アリア集)
歌に生き、恋に生き(プッチーニ「トスカ」)
(ある晴れた日に(プッチーニ「蝶々夫人」)
恋はばら色の翼に乗って(ヴェルディ「トロヴァトーレ」)
清らかな女神よ(ベッリーニ「ノルマ」)
狂乱の場(ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」)
ああ、そはかの人か・・・花から花へ(ヴェルディ「椿姫」)
ありがとう、愛する友よ(ヴェルディ「シチリア島の夕べの祈り」)
ドレッタのすばらしい夢(プッチーニ「つばめ」)
あの人はまだ帰ってこない・・・私の頭から暗い考えを(ヴェルディ「海賊」)
Polacca(ベッリーニ「清教徒」) 曲順未定
リーピン・ジャン(ソプラノ)
プラハ・フィルハーモニー管弦楽団、
ジョルダーノ・ベリンカンピ指揮
中国出身、コヴェント・ガーデン他で活躍する注目のソプラノ、ソロ・リサイ
タル第1作。2008年5月プラハで収録の最新録音。
コヴェント・ガーデン、パリ・オペラ、バルセロナ・リセウ劇場、メトロポリ
タン・オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ、ヴァレンシア・パラウ・デ・アル
テと契約し欧米で活躍中のソプラノ、ジャンの新録音。リュー(トゥーランド
ット)、蝶々さん、ルチア、ミミ、ミカエラ(カルメン)、ジルダ(リゴレット)
などの役柄で大絶賛を浴びています。旬のソプラノにご注目ください。
ジュエル・ケース 32Pブックレット

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(2CDはブリリアント・ケース)、8Pブックレット仕様

VM-2285392 \1450
シマノフスキ:
ピアノ・ソナタ第3番
メトープ(3曲)
仮面劇(3曲)
(Virgin原盤)
ピョートル・アンデルジェフスキ(ピアノ)

CDM-2285272 \1450
ハイドン:
ピアノ協奏曲第3、4、11番
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ、指揮)
ノルウェー室内管弦楽団

CDM-2285312 \1450
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1&3番
バルトーク:ピアノ協奏曲第3番
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
モントリオール交響楽団、シャルル・デュトワ指揮

CMS-2285182 2枚組 \1980
ブリテン:
弦楽四重奏曲第1-3番
3つのディヴェルティメント
ベルチャ四重奏団

CDM-2285372 \1450
シューマン:
クライスレリアーナOp.16
幻想曲ハ長調Op.17
アラベスク ハ長調Op.18
ジョナサン・ビス(ピアノ)

CMS-2285072 2枚組 \1980
バッハ:ミサ曲ロ短調
ヘレン・ドナート(ソプラノ)、ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)、
クラエス・ハーコン・アーンスジェ(テナー)、ローラント・ヘルマン(バリトン)、
ロバート・ホル(バス)、
バイエルン放送合唱団、交響楽団、
オイゲン・ヨッフム指揮

CDM-2285152 \1450
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラフィーア」
11のバガテルOp.119
ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調Op.26「告別」
スティーヴン・コヴァセヴィチ(ピアノ)

CDM-2285292 \1450
マーラー:交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」
クリスティン・ブリュワー(ソプラノ)、ソイレ・イソコスキ(ソプラノ)、
ユリアネ・バンゼ(ソプラノ)、ビルギット・レンメルト(メゾ・ソプラノ)、
ジェイン・ヘンシェル(メゾ・ソプラノ)、ジョン・ヴィラーズ(テナー)、
デイヴィド・ウィルソン=ジョンソン(バリトン)、
ジョン・レリア(バス・バリトン)
トロント児童合唱団、ロンドン交響合唱団、
バーミンガム市交響ユース合唱団
バーミンガム市交響合唱団、管弦楽団
サイモン・ラトル指揮

CDM-2285332 \1450
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル指揮

CDM-2285252 \1450
ブリテン:ヴァイオリン協奏曲
ウォルトン:ヴィオラ協奏曲
マキシム・ヴェンゲーロフ(ヴァイオリン&ヴィオラ)
ロンドン交響楽団、
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮




<ARCHIPEL>
ARPCD0388 \1050
初出を含む!チェリビダッケ指揮 チャイコフスキー:作品集
(1)チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 ロ短調 op.74
WDR交響楽団 1957年10月21日ライヴ
(2)幻想序曲「ロメオとジュリエット」(初出かと思われます)
RAIトリノ交響楽団 1956年5月12日ライヴ
チェリビダッケ指揮
「悲愴」は年代の古さを感じさせる音。
「ロメオとジュリエット」はとても、良い音質で美しい演奏です。

ARPCD0404 \1050
初出!
ショルティ指揮 バルトーク:作品集
(1)バレエ音楽「中国の不思議な役人」
ヘッセン州立放送交響楽団 1956年5月11日 フランクフルト
(2)管弦楽の為の協奏曲
ケルン放送交響楽団 1955年8月9日 ケルン
以上、指揮はゲオルグ・ショルティ
音質はとても良いです。




<MYTO HISTARICAL>
MYTO 145 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「椿姫」
マリア・カラス(ヴィオレッタ)、チェーザレ・ヴァレッティ(アルフレード)
マリオ・ザナージ(ジョルジュ)
ニコラ・レッシーニョ指揮CG王立歌劇場管弦楽団、合唱団 1958年6月ライヴ
以前、ARKADIAレーベルから発売あり。
カラスの素晴らしい歌唱に定評ある名演。音質も良いです。

MYTO 163 2枚組 \1750
作曲者生誕80周年ライヴ
R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」
マリア・ライニング(アリアドネ)、アルダ・ノーニ(ツェルビネッタ)
イルムガルト・ゼーフリート(作曲家)、マックス・ローレンツ(ノバッカス)
パウル・シェフラー(音楽教師)
カール・ベーム指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団、合唱団 1944年6月ライヴ
以前、PREISERレーベルから発売あり。
全体的な音質の古さは否めませんが、ベームの力のこもった指揮のもと
ドラマテックな熱演が魅力的なアルバムです。

MYTO 167 \1050
ピエトリ:オペレッタ「マリステッラ」
リーナ・ジーリ(メリステッラ)、ジャンナ・ガッリ
リナ・コルシ、アゴスティーノ・ラッザーリ(ジョヴァンニ)
アルトゥーロ・バジーレ指揮RAIトリノ交響楽団、合唱団 1956年7月
Giuseppe Pietri(1886-1946イタリア)の残した18曲のオペレッタの中で唯一有
名な作品。特にテノールのアリア「私はある庭を知っている」が良く知られて
います。
音質は古めかしいく、万人にお勧めするものではありませんが貴重なこの作品
を鑑賞するに堪えられる音質です。

MYTO 173 2枚組 \1750
初出!
R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」
インゲ・ボルク(エレクトラ)、ヒルデ・ツァデク(クリソテミス)
エリーザベト・ヘンゲン(クリテムネストラ)、ハーバート・ハンド(エギスト)
トミスラフ・ネラリッチ(オレスト)
フェルナンド・プレヴィターリ指揮
RAIローマ交響楽団、合唱団 1957年10月
良い音質です。
エレクトラを得意としたインゲ・ボルクの熱演です。




<TRITO>
TD 0048 \2450
リカルド・ビニェス 歴史的録音集
D・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ 二長調 K.29 L.461
〔1929年6月17日/Columbia D13102(WL1742)〕
グルック(1714-1787)/ブラームス編曲:
「オーリードのイフィジェニー」Wq.40 から ガヴォット
〔1929年6月17日/Columbia D13102(WL1741)〕
マヌエル・ブランカフォルト(1897-1987):「遊園地」から
メリーゴーランドのオルガン,軽業師のポルカ
〔1929年11月4日/Columbia LFX73(WLX 1146)〕
アルベニス(1860-1909):12の性格的小品 から 朱色の塔
〔1929年11月4日/Columbia D14245(WLX 1147)〕
トゥリーナ(1882-1949):スペインの物語 第1集 Op.20 から
ミラマール、バレンシア 〔1929年11月13日/Columbia LF12(WL1889)〕
ムルシアの庭園で 〔1929年11月13日/Columbia LF12(WL1888)〕
ドビュッシー(1862-1918):
版画 から グラナダの夕べ 〔1929年11月7日/Columbia D15245(WLX1150)〕
映像 第2集 から 金色の魚 〔1930年6月/Columbia LF41(WL2203-3)〕
ボロディン(1833-1887):小組曲 から スケルツォ変イ長調
〔1930年4月23日/Columbia LF41(WL2204-1)〕
アルベニス:スペインの歌 から
オリエンタル 〔1930年6月6日/Columbia LF42(WL2330-1)〕
セギディーリャ 〔1930年6月6日/Columbia LF42(WL2331-1)〕
アルベニス:スペイン組曲第1番 から グラナダ(セレナード)
〔1930年6月7日/Columbia LX73(WLX1416-1)〕
ファリャ(1876-1946):「恋は魔術師」から
静かに、神秘的に-幽霊,恐怖の踊り,魔方陣(漁夫のロマンセ)
〔1930年6月/Columbia LFX72(WLX1166-3)〕
真夜中に-占い,火祭りの踊り
〔1930年6月/Columbia LFX72(WLX1167-3)〕
アルベニス:2つのスペイン舞曲 から タンゴ イ短調
〔1936年7月22日/Grammophone DA4884(OLA1208-1)〕
アルベニス:スペインのセレナード(スペイン組曲第1番 から カディス)
〔1936年7月22日/Grammophone DA4884(OLA1209-1)〕
ペドロ・ウンベルト・アリェンデ(1885-1959):
チリ民謡の特徴による2つのトナーダ
〔1936年7月22日/Grammophone DA4910(OLA1210-1)〕
カルロス・ロペス・ブチャルド(1881-1948):Bailecito
〔1936年7月22日/Grammophone DA4910(OLA1211-1)〕
カイェタノ・トロイアーニ(1873-1942):アルゼンチンのリズム から ミロンガ
〔1936年7月22日/Grammophone DA4910(OLA1211-1)〕
[ボーナス・トラック]
リカルド・ビニェス、ドビュッシーについて語る
〔1938年3月18日、パリ、ラジオ放送のための録音〕
リカルド・ビニェス(ピアノ)
録音:〔年月日/原盤〕
パリで活躍しドビュッシー、ラヴェルらの作品の初演も手がけたスペイン、
カタルーニャ生まれのピアニスト、リカルド・ビニェス(1875-1943)の1929年
から1936年までの全録音を盤起こし復刻。




<VOICE OF LYRICS>
VOL GR 011 \2300
【再発売・旧譜】
コントラバスのためのヴィルトゥオーゾ・トランスクリプション集
サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート
シューベルト:音楽に/春/シルヴィアに
ブラームス:愛のまこと/調べのように私を通りぬける
シューマン:3つの幻想的小品集 Op.37
ストラヴィンスキー:ロシアの歌
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ Op.19
クライスラー:シンコペイション
フォーレ:夢のあとに
ブロッホ:ニグーン
ショパン:夜想曲嬰ハ短調
プーランク:愛の小径
ダニエル・マリイエ(コントラバス)
エマニュエル・バルトリ(ピアノ)
録音:2000年11月、フランス、パサヴァン、スピダム・スタジオ
キングレコードから発売されていた『ダニエル・マリイエ/夢のあとに-ロマ
ンティック・コントラバス」(KICC 323)の原盤。




<DELTA CLASSICS>
DCCA-0051 \2415
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(7,Dec,1952 rec)
ベートーヴェン:大フーガ作品133(*)
(30,Aug,1954 rec)
フルトヴェングラー
ベルリン・フィル/ウィーン・フィル(*)
弊社のフルトヴェングラー復刻はだいぶ数が増えてきましたが、エロイカはウ
ラニア(DCCA-0031)とローマ(DCCA-0039)の2種類しかなく、フルトヴェングラ
ーのエロイカでも録音が多い1952年のものは一つも手がけていませんでした。
今回、エアチェックと思われるテープを聞いたところ、多少のヒスノイズはあ
るものの十分演奏がわかるものに出会えたので復刻となりました。演奏につい
ては既に昔から、著名な先生方をはじめ良いの悪いのと人それぞれれぞれ感じ
方が違ってとれるものです。個人的に聞いた感想では、せわしい感じはなく肺
炎で倒れた後の演奏だけに一音、一音、確かめる様に進めた結果、スケールも
大きなエロイカに仕上がったという感じです。聴き所は第ニ楽章の葬送行進曲
でしょう。葬送なので早すぎると表現が浅く、かといって、遅すぎれば単に重
いだけのさじ加減の難しい部分を極限まで求め、その効果かむせび泣く様な雰
囲気が十分伝わる名演といえるでしょう。フルトヴェングラーで音が良い、
悪いというよりも、どれだけ当時の演奏をCDという媒体で疑似体験しその演奏
を触れられるかという方が重要に思え、このエロイカは十分その価値がある演
奏だと思います。フルトヴェングラーはこの12月7日の翌日8日にもベルリン・
フィルとのエロイカがあり、11月末にもウィーン・フィルと2種類録音があり
ます。これらをいろいろ聞いて、自分の好きな演奏を探すのも面白いかもしれ
ません。
録音日は一般的に知られている日を明記しております。ご了承下さい。




<Serenade(CD-R)>
SEDR-5021-22 2枚組 \2700
演奏会再現シリーズ
1952年3月7日、フルトヴェングラー指揮、トリノ・イタリア放送響との公演
交響曲第1番は世界で唯一のLPより復刻
2008年11月末日までの限定制作です
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
Disc 1
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調、作品77
Disc 2
交響曲 第1番 ハ短調、作品68
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、
トリノ・イタリア放送交響楽団
ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン)
Recorded: 7th March 1952, Torino
Source: Disc 1 Fonit Cetra(Italy)FE 3
Disc 2 Rococo(Canada)2017
制作:平林 直哉
*LPからの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。
このディスクは1952年3月7日、フルトヴェングラーがトリノ・イタリア放送交
響楽団を指揮した全公演である。まず、ヴァイオリン協奏曲の方は1972年頃、
カナダ・ロココから2027として出たLPが最初で、同一原盤による国内盤LPは
1973年1月に日本コロムビア(現コロムビア・ミューッジックエンタテインメ
ント)よりDXM-159として発売された。復刻に使用したのはチェトラのLPである。
ロココ原盤は同じくデ・ヴィート/フルトヴェングラーのメンデルスゾーン
のヴァイオリン協奏曲が組み合わされているが、このチェトラ盤はブラーム
スのみ1枚のLPにカッティングされており、溝に余裕が感じられる。しかも、
嬉しいことに入手したのは未開封盤であった。 交響曲第1番の方はカナダ・
ロココより2017として出たLPが世界で唯一のものである(CDは複数のレーベル
より発売)。しかし、宇野功芳著『フルトヴェングラーの全名演名盤』(講談社
+α文庫/絶版)でこの演奏は「フルトヴェングラーの数多いディスクの中で
も最も録音の劣悪なものの一つで、音量も著しく弱く、オケも良くなく、採る
べき何ものもない」と評されているように、一般的にも決して評判は良くない。
だが、問題はもともとのLPの極端に低い出力レベルにある。これを正常に戻し、
相性の良いカートリッジで再生すれば、お聴きにようにかなり印象が変わって
くる。従来、この演奏をさほど重要視していない人にこそ聴いて欲しいもので
ある。なお、イタリア・ウラニア URN22.224のCDでは第3楽章の冒頭にわずか
ではあるが音の欠落があるが、このディスクにはそのような瑕疵はない。また、
復刻に使用したLPはヴァイオリン協奏曲同様、新品の未開封盤である。 
(平林 直哉)

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