クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-03 No.8-1

2008年03月05日 18時21分42秒 | Weblog
<Deutsche Grammophon>
4777167 \1850
モーツァルト:ピアノ協奏曲
第12番イ長調K414(385p)
[カデンツァ:モーツァルト]
第24番ハ短調K491
[カデンツァ:シャリーノ]
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ&指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2007年6月、ムジークフェライン大ホール、ウィーン(ライヴ)
ポリーニがウィーン・フィルを弾き振りしたモーツァルト。この作曲家の生誕
250周年であった2005年に録音され、翌年にリリースされたピアノ協奏曲第17&
21番(K453&467)の続編に当たります。今回はモーツァルトが数年のブランクを
空けた後に再び手掛け始めたピアノ協奏曲である第12番と、2つの短調作品の後
作、第24番が選ばれています。第1弾同様、ソリストとオーケストラが一体とな
って音楽を歌い愉しむ世界が目の前に拡がります。カデンツァは第12番では通
常のモーツァルトの作を使用。対する第24番ではモーツァルト自身のものが残
っていないので、前回の第21番と同じく、イタリアの作曲家サルヴァトーレ・
シャリーノ(1947-)のものが用いられています。レコーディング・エンジニアは
ヴェテラン、クラウス・ヒーマン。

4777099(CD+DVD) \2800
「カラヤン2008」<Limited Edition>
[CD]
リスト:ハンガリー狂詩曲第5番ホ短調
バッハ:2つのヴァイオリンのための
協奏曲ニ短調BWV1043
クリスティアン・フェラス、
ミシェル・シュヴァルベ(Vn)
ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[DVD]
レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》導入部-〈衣裳を着けろ〉
ズッペ:オペレッタ《軽騎兵》序曲
ヴァーグナー:楽劇《ラインの黄金》
ブラームス:
《ドイツ・レクイエム》作品45〈万軍の主よ、あなたのいますところはどれほ
ど愛されているでしょう〉
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調作品36-第3楽章
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18-第3楽章
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67
[ボーナスCD]
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92-第2楽章
カラヤン・インタヴュー(インタヴュアー:ヨアヒム・カイザー:ドイツ語/
1977年)
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92-第2楽章
カラヤン・インタヴュー(インタヴュアー:リチャード・オズボーン:英語/
1977年)
カラヤン・インタヴュー(インタヴュアー:ミケーレ・バンゼット)
ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品-第1楽章
リハーサル/ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》-〈春〉
ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》-〈春〉
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
カラヤン2008」というアルバム・タイトルは、言うまでもなく、今年2008年が
この世紀の大指揮者の生誕100年に当たるため。カラヤンという指揮者をめぐっ
ては、生前からさまざまな賛否両論が喧しかったのは確かですが、DGのみなら
ず、20世紀後半のクラシック音楽界の殆どすべてを背負って立つような偉大な
功績を遺したのも事実です。CDとDVDが組み合わされた当セットは、彼の業績
をこのメモリアル・イヤーに振り返ろうというもの。フェラスとシュヴァルベ
というカラヤンに愛された名ヴァイオリニスト2名によるバッハのように、今
回のリリースでは新音源が加えられているのも嬉しいところ。リストも一般的
には初と言ってよいものでしょう。また、トータル79分弱のボーナスCDまで付
いており、そちらでは演奏だけでなく、何とも貴重なカラヤンのインタヴュー
を3本も収録。まさにファン垂涎のセットとなっています。

4777364 2枚組 \2950
ベートーヴェン:歌劇《フィデリオ》全曲
クリスタ・ルートヴィヒ(レオノーレ)
グンドゥラ・ヤノヴィツ(マルツェリーナ)
ジョン・ヴィッカーズ(フロレスタン)
ヴァルター・ベリー(ドン・ピッツァロ)
ヴァルター・クレッペル(ロッコ)
ヴァルデマール・クメント(ヤキーノ)
エーバーハルト・ヴェヒター(ドン・フェルナンド)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団 
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音:1962年、ウィーン国立歌劇場(ライヴ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン生誕100年を祝ってのリリース。この《フィデリ
オ》は1962年のウィーン国立歌劇場でのライヴを収録したものです。かつて
NATISEやNUOVA ERAから同年、同一キャストの音源が出されていましたが、こち
らはDGの「ウィーン国立歌劇場ライヴ」シリーズの一環として正規リリースさ
れたものです。カラヤンは何度か《フィデリオ》を録音しており、世に出回って
いるものは7種ほどありますが、ウィーン・フィルとの共演は2つしかなく、本
盤は57年のライヴに次ぐものに当たります。メンバーはルートヴィヒ、ベリー、
ヴィッカーズ、クメントとカラヤンの《フィデリオ》の常連が揃っています。

4576782 3枚組 \3750
リヒャルト・シュトラウス:歌劇《影のない女》全曲
レオニー・リザネク(皇后)
クリスタ・ルートヴィヒ(バラクの妻)
グレイス・ホフマン(乳母)、ジェス・トーマス(皇帝)
ヴァルター・ベリー(バラク)
ルチア・ポップ(神殿の敷居の護衛者、他)
フリッツ・ヴンダーリヒ(若い男の声)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団 
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音:1964年6月11日(ライヴ)
こちらも「ウィーン国立歌劇場オペラ・ライヴ」シリーズのひとつ。ありそう
に思えながらも実は正規録音が存在しないカラヤンの《影のない女》です。
ウィーン国立歌劇場のアーカイヴズであったこの音源は、まず1998年にカラヤ
ン生誕90周年記念にDGから発売されたもので今回はその貴重盤の再発です。リ
ザネク、ルートヴィヒ、ベリー、ポップ、ヴンダーリヒとまさに垂涎のキャス
トが揃っているのは、さすがカラヤン、さすがウィーンと感嘆する程。ちなみ
に、この6日後に同キャストで行われた演奏も他社から発売されていました。
カラヤンのウィーン国立歌劇場時代の幕を閉じた公演の記録です。

4776590 \1850
「ドミンゴ/スペインの情熱-コプラ集」
マヌエル・ロペス=キローガ・イ・ミケル
[1] !Ay, Maricruz! ああ、マリクルス!
オーケストレイション:フアン・J. コロメル
ヘナロ・モンレアル・ラコスタ
[2] Porque te quiero 君を愛しているから
オーケストレイション:
ガブリエル・フェルナンデス・アルベス
マヌエル・フォン・デ・アンタ
[3] Cruz de Mayo 5月の十字架
オーケストレイション:フアン・J. コロメル
フアン・モスタソ・モラレス
[4] La bien paga 十分な償い
オーケストレイション:フアン・J. コロメル
ヘナロ・モンレアル・ラコスタ
[5] Carino verda 愛しいverda
オーケストレイション:フアン・J. コロメル
フアン・モスタソ・モラレス&フランシスコ・メレンシアノ・ボッシュ
[6] Antonio Vargas Heredia アントニオ・バルガス・エレディア
オーケストレイション:フアン・J. コロメル
マヌエル・ロペス=キローガ・イ・ミケル
[7] Te lo juro yo ぼくは君にそれを誓う
オーケストレイション:エミリオ・アラゴン
フアン・モスタソ・モラレス
[8] Falsa moneda 偽の硬貨
オーケストレイション:エミリオ・アラゴン
マヌエル・ロペス-キローガ・イ・ミケル
[9] Me embrujaste 君はわたしをとりこにした(君はわたしの心を奪った)
オーケストレイション:ガブリエル・フェルナンデス・アルベス
フアン・モスタソ・モラレス
[10] El dia que naci yo わたしが生まれた日
オーケストレイション:フアン・J. コロメル
マヌエル・ロペス=キローガ・イ・ミケル
[11] Ojos verdes  緑の瞳
オーケストレイション:エミリオ・アラゴン
[12] No me quieras tanto そんなにわたしを愛さないで
オーケストレイション:エミリオ・アラゴン
アントニオ・アルバレス・アロンソ
[13] Suspiros de Espana スペインのため息
オーケストレイション:フアン・J. コロメル
プラシド・ドミンゴ(T)
マドリード自治州立管弦楽団 指揮:ミゲル・ロア
録音:2007年7月 マドリッド、スペイン
今なお世界のトップ・テノールとして活躍するプラシド・ドミンゴ。今回のア
ルバムは、彼にとってきわめてパーソナルな意味を持つものです。というのは、
ドミンゴが聴き育った1930年代に流行したスペインの伝統的なポピュラー・ソ
ングが集められているからです。これらの曲はいわゆる「コプラ」と呼ばれる
もので、一種のスペイン歌謡、フォルクローレ歌謡のことでドミンゴはこれら
を「ミニ・オペラ」と呼び愛唱しています。また、1930年代当時はポピュラー
・ソングやライト・クラシック系の作曲家が生み出した作品の多くが、芸術系
歌曲に影響を与えていた時代という意味で、資料的価値も大きいと考えられま
す。今回のリリースは、美しく、ノスタルジー溢れる音楽ジャンルの復活とも
言えるでしょう。なお、今回の録音のために新たに全曲が編曲し直されていま
す。DGが2008年に進めるヒスパニック・プロジェクトの最右翼として、ドミン
ゴ・ファンは勿論、世界中のスペインやラテン・アメリカの人々にとってマス
ト・アイテムになるに違いないでしょう。

4777439 \1850
「フォン・オッター/ボルデマン、ゲフォーシュ、ヒルボリ」
アンデシュ・ヒルボリ:
《... lontana in sonno ...》
(2003)[世界初録音]
ラーシ・ボルデマン:
《4つの墓碑銘》作品10(1952)
ハンス・ゲフォーシュ:
《リディアの歌》
(1994-96, rev. 2003)[世界初録音]
アンネ・ソフィ・フォン・オッター(Ms)
イェテボリ交響楽団 指揮:ケント・ナガノ
録音:2003年12月、コンサートホール、イェテボリ(ライヴ)
フォン・オッターの新作は、フィンランド生まれのラーシ・ボルデマン(1921-
1969)と、彼女の同郷のスウェーデン出身で、現在も素晴らしい活動を続けて
いるアンデシュ・ヒルボリ(1954年生まれ)、それにハンス・ゲフォーシュ
(1952生まれ)の3人の作品で構成。録音自体は2003年に済んでいましたが、今
回ようやくのリリースの運びとなりました。
ヒルボリは、元々合唱出身ということもあり声楽は得意分野。2007年のラ・
フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでも彼の作品《ムウヲオアヱエユイユエアオ
ウム》が採り上げられていたのを覚えている方もおいででしょう。多才な作曲
家で、正統派クラシック作品はもとより、映画やポップスまでも手掛けます。
当盤に収録された、メゾ・ソプラノとオーケストラのための《... lontana
in sonno ...》は、2003年の作で、フランチェスコ・ペトラルカのテクストに
付曲したもの。オッターのためにイェテボリ交響楽団が委嘱しました。
続くボルデマンは、ピュアな声楽作品に才能を発揮した作曲家。第2次大戦で
はドイツ軍に所属したため、戦後2年間をアメリカの捕虜収容所で過ごし、その
後、1947年からはスウェーデンに住んでいました。晩年は子供のための作品を
多く手掛けています。1952年に書かれた《4つの墓碑銘》はメゾ・ソプラノと
弦楽オーケストラのための作品で、テキストはアメリカの詩人エドガー・リー
・マスターズによるもの。
ゲフォーシュもオペラや合唱・声楽作品を多く生み出しており。《リディアの
歌》は、メゾ・ソプラノとオーケストラのための全7曲の曲集です。ロイヤル・
ストックホルム管弦楽団がオッターのために委嘱したもので、1996年に書かれ、
2003年に改訂されました。テキストはハイネやヤコブセン、ビヨルンセン他か
ら採られています。ヒルボリとゲフォーシュ作品は共にライヴでの収録、かつ
これが世界初録音となります。
彼女のディスコグラフィとしては珍しいパートナーであるケント・ナガノとの
コラボレイションも楽しみなアルバムの登場です。

4777077 2枚組 \1850
「芸術家の肖像/アンネ・ゾフィ・フォン・オッター」
CD 1
オッフェンバック:歌劇《ホフマン物語》
舟歌
オペレッタ《ジェロルスタイン大公妃》
〈手を取って-あなたは危険がお好き〉
ビゼー:歌劇《カルメン》
〈恋は野の鳥〉[ハバネラ]
ロマの歌〈鈴を鳴らして〉
リヒャルト・シュトラウス:
歌劇《ナクソス島のアリアドネ》
〈先生、お許し下さい-音楽は神聖な芸術です〉
モーツァルト:歌劇《皇帝ティトゥスの慈悲》
〈私は行くが、君は平和に〉
〈神よ、この狂気、私の心は乱れる〉
ヘンデル:歌劇《アリオダンテ》〈ここでは愛を〉
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》
〈自分で自分がわからない〉
〈恋とはどんなものかしら〉
モンテヴェルディ:歌劇《ポッペアの戴冠》
〈捨てられた皇妃〉
〈さらば、ローマよ!〉
ヘンデル:歌劇《エジプトのジュリオ・チェザーレ》
〈心に呼び覚ませ〉
〈願わしき希望よ〉
CD 2
I let the music speak
ノー・ワンダー(エルビス・コステロ&アンサンブル編)
I Want to Vanish(エルビス・コステロ&アンサンブル編)
シャミナード:ミニョンヌ
ヴァイル:夜勤シフトの相棒に
マイ・シップ
スラバヤ・ジョニー
パヴェル・ハース:民謡に基づく7つの歌曲
グリーグ:《山の妖精》作品n67第8曲〈小川のほとり〉
シューベルト:《夕映えの中に》D799、《魔王》作品1 D328
ブラームス:《ジプシーの歌》作品103
第1曲〈さあ、ジプシーよ、弦をかき鳴らせ〉
第5曲〈日焼けした若者が踊りに行く〉
シューマン:《女の愛と生涯》作品42第6曲〈優しい友よ、君の眼差しは〉
《5つの陽気な歌》作品125第1曲〈海の妖精〉
マーラー:《子供の魔法の角笛》〈ラインの伝説〉
《子供の死の歌》〈ふと思う、あの子たちはちょっと出掛けただけなのだと〉
パーセル:歌劇《ダイドーとイーニアス》
ダイドーの嘆き〈私が土の下に横たわる時〉
ダウランド:《音楽の饗宴》〈暗闇に私は住みたい〉
アンネ・ゾフィ・フォン・オッター(Ms)
今日、人気と実力が共に高く備わっている歌手といえばフォン・オッター。ル
ネサンス、バロックから各国歌曲、オペラ、さらにはマーラーやベルク、コル
ンゴルト、ヴァイルから同時代作品まで、ひとりの歌い手とは信じ難い程に広
範囲なレパートリーを手掛け、かつそれらのどれをも確かなクオリティで歌い
こなしているのは周知のこと。さらにそれだけに留まらず、エルヴィス・コス
テロやアバといったポップス作品も歌うフットワークの軽さも見せています。
そんな彼女の名唱の数々をコンパイルしたのがこのベスト盤。収録作品を一瞥
しただけでそのキャパシティの広さはわかろうというもの。これらの作品が、
オッターの美声で時にダイナミックに、また時に囁くように歌われます。彼女
の魅力に触れるに最適なセットと言えるでしょう。なお、ハースの作品は貴重
な未発表音源。2枚組特別価格でのリリース。

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