クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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07-03 No.5-1

2007年03月08日 19時11分38秒 | Weblog
<GENUIN>
GEN86056 \1980
「バドゥラ=スコダ、シドニー・リサイタル」
J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV825/
ブラームス:ソナタ第3番へ短調op. 5/
バルトーク:組曲op. 14/
ドビュッシー:版画/喜びの島
パウル・バドゥラ=スコダ(P)
録音:1982年5月31日、シドニー・オペラ・ハウス、ライヴ
1952年に24歳のバドゥラ=スコダは初めてオーストラリアを演奏旅行し、熱狂
的に歓迎されました。30年後にシドニーに再び現れた時、歌劇場のホールは期
待した聴衆で満員となり、バドゥラ=スコダはそれに十分こたえる演奏をしま
した。彼は芸術的に成長し、力が増し、音色は多彩になりましたが、若い時の
情緒と優雅さはそのままでした。ブラームスには情熱的でロマン的な力がみな
ぎっていますが、バドゥラ=スコダはこのソナタの記念碑的演奏をしたエト
ヴィン・フィッシャーの生徒でした。バルトークの作品は他に録音していませ
んが、母はハンガリー生まれで、自身は1948年ブダペスト国際(バルトーク)
コンクールに入賞しています。

GEN86082 \1980
「青山聖樹 モーツァルト、シューベルト:オーボエ作品集」
モーツァルト:オーボエ・ソナタ(原曲:ヴァイオリン)ホ短調KV304/
シューマン:
アダージョとアレグロ(原曲:ホルン)op. 70/3つのロマンスop. 94/
オーボエ・ダモーレ(原曲:クラリネット)とピアノのための幻想小曲集
op. 73/
モーツァルト:アンダンテとフーガ(原曲:ヴァイオリン)イ長調KV402
青山聖樹(Ob)、
小山京子(P)
録音:2004年3月ソウル
日本語解説付き
シューマンは「アダージョとアレグロ」にはホルン又はチェロ、ヴァイオリ
ン、「3つのロマンス」にはオーボエ又はクラリネット、ヴァイオリン、「幻
想小曲集」にはクラリネット又はヴァイオリン、チェロと、オリジナル以外の
楽器の使用を許しています。「アンダンテとフーガ」のモーツァルトの自筆譜
はアンダンテの途中で終わっているとされていますが、多くの音楽学者たちは、
シュタードラーによるフーガの完成にはモーツァルトも協力したと推定してい
て、演奏者もそれに賛成しています。
青山聖樹はドイツで生まれ、インゴ・ゴリツキに師事しました。ドイツのフィ
ルハーモニア・フンガリカの主席オーボエ奏者を経て、2002年から2005年まで
新日本フィルハーモニー交響楽団の主席奏者を務め、現在はNHK交響楽団で演
奏しています。また武蔵野音楽大学で後進を指導しています。小山京子はワル
シャワのショパン・アカデミー、ミュンヘン音楽大学を卒業し、独奏者・室内
楽奏者として活動しながら武蔵野音楽大学で教えています。

GEN87081 \1980
「アンコール!フリューベック・デ・ブルゴス&ドレスデン・フィル」
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲ホ短調op.72-2/変イ長調op.46-3
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲
ヤロミール・ワインベルガー(1896-1967):
歌劇「バグパイプ吹きシュヴァンダ」からポルカとフーガ
ボゼー:歌劇「カルメン」から4つの前奏曲
ベリオ:ボッケリーニの「マドリードの帰営ラッパ」の新規の4つの版
ファリャ:歌劇「はかない人生」から間奏曲と舞曲第1番
グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」から間奏曲
ヒメネス:サルスエラ「ルイス・アロンソンの舞踏会」から間奏曲
ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮
ドレスデン・フィル
録音:2006年12月・2007年1月ライヴ
スペインのブルゴス生まれのフリューベック・デ・ブルゴスが、後半ではスペ
インあるいはスペインにちなんだ作品を生き生きと演奏しています。2003年ド
レスデン・フィルの主席客演指揮者となり、翌年主席指揮者・芸術監督に就任
しました。 ワインベルガーは、「バグパイプ吹きシュヴァンダ」によって19
世紀ロマン派の民衆的歌劇にさかのぼり、チェコの歌劇の新しい楽派を作ろう
としました。1927年の初演は大成功で、ドイツ語訳によって世界的な人気を得
ました。ボッケリーニの「マドリードの帰営ラッパ」はギター五重奏曲で、当
時ヨーロッパ中で人気があり、真夜中の帰営ラッパを描写しています。

GEN86073 \1980
フランク:大オルガンのための小品(1854)/
ジャン=アリスト・アラン(1911-1940):幻想曲第1番/幻想曲第2番/
ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲第7番op. 42-3
ヨハネス・ウンガー(Org)
2002年9月録音
アランはパリ音楽院でオルガンをデュプレ、作曲をデュカスに学び、1939年パ
リ郊外の聖ニコラス教会とパリのユダヤ教会堂のオルガン奏者になりましたが、
翌年戦死しました。幻想曲第1番はペルシアの詩人ウマル・ハイヤームの宗教
的な4行詩に基づいています。第2番の特徴は旋法的な調子で、その起源は中欧
の中世の宗教音楽だけでなく、アラビア語を話す国々の伝承音楽にもあります。
10曲のオルガン交響曲で知られるヴィドール。この第7番は6楽章から成り、管
弦楽書法をオルガンに移すだけでなく、この楽器固有の特性を十分に発揮させ
る形式が追求されています。 ウンガーは1976年ドイツで生まれ、1998年デン
マーク、オーゼンセの国際オルガン・コンクール、2000年英国セントオールバ
ンズの国際オルガン・フェスティヴァルで優勝し、2003年からライプツィヒの
聖トーマス教会のオルガン助手を務めています。

GEN86080 \1980
「コルネリア・プタセク(ソプラノ)オペラ・アリア集」
トラエッタ(1727-1779)、モーツァルト、ケルビーニ、ヴェルディ、
プッチーニ、リヒャルト・シュトラウス、フレデリック・シャスラン(1963-)
のオペラからのアリア
コルネリア・プタセク(S)、
フレデリック・シャスラン指揮
マンハイム国立劇場管
2006年7・8月録音
プタセクはミュンヘンで生まれ、VDMK連邦コンクール、エリカ・ケート・コン
クール、リッカルド・ザンドナイ国際コンクールに入賞しました。ミュンヘン
の摂政劇場でデビューし、バイエルン国立歌劇場で歌った後、ブレマーハー
フェン劇場の合唱団員となり、2005-06年にはマンハイム国立劇場の歌劇合唱
団員を務めました。 トラエッタはナポリ派の歌劇のレチタティーヴォ・セッ
コとアリアの交代という常套的手法を改革し、音楽と劇との有機的な結び付
きに配慮しました。最後の作品の作曲者で指揮のシャスランはパリで生まれ、
1987-89年パリ管弦楽団とバイロイト音楽祭でバレンボイムの助手、続いてア
ンテルコンタンポラン合奏団でブーレーズの助手、1991年ルーアンのノルマ
ンディー歌劇場、1999-2002年エルサレム交響楽団の主席指揮者、2005-06年
マンハイム国立劇場音楽総監督を務めました。指揮のほかピアノ演奏、作曲
も行っています。

GEN87083 \1980
ダンディ(1851-1931):「ピアノ作品集第1集」
山の詩op. 15/旅の画集op. 33/主題、変奏、フーガと歌op. 85
ミヒャエル・シェーファー(P)
2005年12月録音
「山の詩」は、祖先の地である南仏ヴィヴァレの風景を描写した、3楽章から
成る作品で、恋人の「固定楽想」が各楽章に現れます。形式におけるベルリオ
ーズの影響だけでなく、リストのピアノ書法やワーグナーの和声の影響も明ら
かです。「旅の画集」は、シュヴァルツヴァルトとバイエルン地方のアルプス
を旅行した時の印象を13の小品にしたものです。晩年の1925年に書かれた「主
題、変奏、フーガと歌」は、単一の主題に基づき、絶対音楽に近づいた様式に
変化しています。 シェーファーはミュンヘン音楽演劇大学教授を務め、ミュ
ンヘン・ピアノ三重奏団などの一員として活動するほか、レスピーギのヴァイ
オリン・ソナタやシリル・スコットのピアノ・ソナタなど、忘れられた作品を
Genuinレーベルに録音しています。

GEN87089 \1980
ゲオルク・ゲーラー(1874-1954):「歌曲・二重唱曲集」
恋人を悩ませる/彼は嵐と雨の中を来た/孤独に身をゆだねる人/天から来られ
た汝/5つのゼーゼンハイムの詩/フリードリヒ・リュッケルトの詩による3つ
の二重唱曲/熟慮op. 1/「2つの民謡」から/「インドの小さい歌曲集」から/
雪片/一番すばらしい日よ、おやすみ
アンティエ・ペルショルカ(S)、
ヘンリク・ベーム(Bar)、
ヘンドリク・ブロインリヒ(P)
2005年10月-2006年7月録音
ゲーラーはツヴィッカウで生まれ、ライプツィヒ、ハンブルク、リューベッ
ク、アルテンブルクなどで指揮者として活動しましたが、1933年以降は作曲に
専念しました。管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、歌劇、合唱曲など広いジャンル
の作品を残し、歌曲は200曲以上作曲しました。ブロインリヒは、ゲーラーの
楽譜などの資料を収集しているツヴィッカウの図書館がゲーラーの死後50年を
記念する展示を行うと知って、これらの歌曲が忘れられないように録音したい
と思いました。ゲーラーは批評も行い、それを高く評価したシェーンベルクと
は接触もありましたが、ゲーラーの様式はドイツ・ロマン派に根差したものに
とどまっていました。




<CLARTON>
CQ0078 \1980
「プラハからのモーツァルト-フルートと管弦楽のための作品全曲」
フルート協奏曲第1番ト長調K. 313/第2番ニ長調K. 314
フルートと管弦楽のためのアンダンテハ長調K. 315
フルートと管弦楽のためのロンドニ長調K.Anh. 184
パヴェル・フォルティン(Fl)、
ミラン・ライチク指揮
ヴィルトゥオーシ・プラゲンセス
2005年4・9月録音
チェコ・フィル、プラハ響のフルーティストを経て現在群響の首席フルーティ
スト、パヴェル・フォルティンのモーツァルト名作フルート協奏曲集です。
ロンドはヴァイオリンと管弦楽のためのロンドハ長調K. 373の編曲で、編曲し
たのはモーツァルトかF.A. ホフマイスターと思われます。

CQ0079 \1980
「夢」
シューベルト:「白鳥の歌」からセレナード
メンデルスゾーン:歌の翼に/春の歌
J.S.バッハ(グノー編曲):アヴェ・マリア
マスネ:タイスの瞑想曲/
ドヴォルザーク:ユモレスク
サン=サーンス:白鳥/
フォーレ:夢のあとに/シチリアーナ
ビゼー:「アルルの女」からメヌエット/
シューマン:「子供の情景」からトロイメライ/成田為三:浜辺の歌/
本居長世:七つの子/山田耕筰:赤とんぼ他
パヴェル・フォルティン(Fl)、
三苫美智子(P)
2005年3・4月録音
優雅な演奏を聴かせるフォルティーンは、オストラヴァ音楽院とブルノのヤナ
ーチェク音楽アカデミーで学び、1978年ポーランドのヴロシャコヴィツェ国際
コンクール、1980年ブダペストの国際コンクールで入賞、1986年ホムトフの
チェコ共和国木管コンクール全体の優勝者となりました。ヤナーチェク・フィ
ル、チェコ・フィル、プラハ交響楽団の奏者を経て、群馬交響楽団の主席奏者
を務めています。
三苫美智子は江藤玲子、永富和子らに師事して国立音楽大学を卒業後、ウィー
ン音楽大学の夏期セミナー、パリのマスター・コースで学び、プラハ音楽アカ
デミーの夏期セミナーでパネンカとノヴォトニーに師事しました。1996年から
フォルティーンと共演しています。




<MULTISONIC>
31 0666 \1850
「モディーニャ-ヴィラ=ロボス:ギター作品集」
ブラジル風バッハ第5番第1楽章「アリア」/
モディーニャ/12の練習曲/5つの前奏曲/神秘的な六重奏曲
ルボミール・ブラベツ(G)、
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S)、ジョフィエ・ヴォカーロヴァー(Fl)、他
2006年4月録音
モディーニャは主にブラジルに伝承される抒情的な民謡の形式で、ヴィラ=
ロボスはこの様式による歌曲集も作曲しました。若い時からブラジル民謡に関
心を持ち、同時にバッハや古典派・ロマン派のヨーロッパ音楽も熱心に研究し
ました。9曲の「ブラジル風バッハ」や「神秘的な六重奏曲」における対位法
はバッハの遺産に基づいています。練習曲集を献呈されたセゴビアはこれを
ショパンの練習曲集に相当するものと見なしましたが、個々の技術的問題の
ヴィルトゥオーソ的な解決を超えた情緒的世界を作り出しています。
ブラベツはプラハ音楽院で学んで1974年パリの国際ギター・コンクールに入賞
し、ロンドンの王立アカデミーで古楽を専攻しました。30点以上の録音は数々
の賞を受賞し、1989年にはブラジル政府からヴィラ=ロボス・メダルを授与さ
れました。

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