クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-11 No.14-1

2010年11月14日 10時03分28秒 | Weblog
<ARTHAUS>
101526(DVD-Video) 2枚組 \6280
マイケル・ナイマン BOX
《DVD1》
レベルアップし続けるコンポーザー-シルヴィア・ベックによるポートレート
《 DVD2》
マイケル・ナイマン・イン・コンサート-マイケル・ナイマン・バンドス
タジオ・ハレ・ライヴ<1.羊飼いにまかせとけ/2.光学理論の眼識/3.えびの観察
/4.時の流れ/5.ナディア/6.モリー/7.ダイアリー・オブ・ヘイト/8.ダイアリー
・オブ・ラブ/9.普遍性に対して/10.おいで、黄色の砂浜に/11.ミランダ/12.
音楽学者のスコア/13.ホィールバロウ・ウォーク/14.真相究明/15.ウォーター
・ダンス/16.ニ調のドン・ジョヴァンニ>
《DVD1》
字幕:英・独・仏・西・伊・日
《 DVD2》2009年 10月 22日 ライヴ収録
字幕 :なし
マイケル・ナイマン(1944-)は、イギリスのミニマル・ミュージックの作曲家で
あり、ピアニストであり、オペラ台本作家であり、さらに音楽学者でもあり、
音楽評論家です。 1982年から映画音楽の作曲に携わってきましたが、1992年
の映画「ピアノ・レッスン」の音楽で爆発的な人気を得たことで、知名度が飛
躍的に上がったのは周知の事実です。この2枚組のBOXは、彼の生涯、作品を丹
念に追うドキュメンタリーと、2009年に行われたライヴ録音を収録したもので
す。映画音楽の中に革新的なミニマリズムを持ちこんだナイマンの偉大さは今
更論ずることもないでしょう。このドキュメンタリーでは、彼の見解や多様性、
ユニークな洞察力に光を当て、彼の人間性と音楽性のすみずみまでを解明する
ことに成功しています。幼い頃の彼のエピソード・・・例えば、その頃着てい
たセーターの模様を楽しそうに話す彼の姿などを織り交ぜながら、描かれるナ
イマンの魅力的なこと。ミニマル音楽という、一見単純でありながら実は奥深
いものに見せられた作曲家が見事にとらえられています。そしてコンサートの
映像は、2009年のヘンデル記念年というテーマに合わせ、ヘンデルの故郷ハレ
で最新作「音楽学者のスコア」のドイツ初演を行った時の模様です。この20分
を越える作品では、ヘンデルの主題がナイマンによって現代によみがえって
います。

101529(DVD-Video) \5650
101530(Blu-ray) \5650
ブラウンフェルス(1882-1954):鳥たち
アリストファネスによる 2幕の叙情幻想劇
ナイチンゲール・・・デジレ・ランカトーレ(ソプラノ)
グッド・ホープ・・・ブランドン・ヨハノヴィチ(テノール)
ロイヤル・フレンド・・・ジェイムズ・ジョンソン(バリトン)
フープー・・・マーティン・ガントナー(バリトン)
ウレン・・・ステーシー・タッペン(ソプラノ)
プロメテウス・・・ブライアン・ムリガン(バリトン)
鷲/ゼウス・・・マシュー・ムーア(バリトン)他
ジェームズ・コンロン(指揮)
ロスアンジェルス・オペラ
ダルコ・トレスニャク(演出)/デイヴィッド・P・ゴードン(舞台装置)
リンダ・チョー(衣装)/デイヴィッド・ウェイナー(照明)
2009年4月23-26日ロスアンジェルス・オペラライブ収録※世界初映像作品
収録時間:139分/音声 :《DVD》ステレオ 2.0/ドルビー・デジタル
字幕 :英・独・仏・西・伊・日
ロスアンジェルス・オペラが力を入れているプロジェクト「頽廃音楽の復興」
の第2弾は、ブラウンフェルスの「鳥たち」です。作曲者のブラウンフェルス
は、ルイ・シュポーアを祖先に持つ人で、ユダヤの血をひいているため、一時
期こそ迫害されましたが、大戦後はドイツ音楽の復興に尽力し、幸せな晩年を
送ったことで知られています。このオペラ「鳥たち」は 1920年にブルーノ・
ワルターが初演、当時は「完全なる芸術作品」と称賛された作品です。権力を
求めるヤツガシラをそそのかし、人と神の結び付きを阻もうとする旅人2人。
その中の一人を愛するナイチンゲール。ヤツガシラを王とする鳥たちは、天と
地の間に砦を作るのですが・・・。ギリシャのアリストファネスの劇に基づい
た粗筋ですが、音楽はまるで R・シュトラウスかワーグナーのように甘美です。
ナイチンゲール役には完璧なコロラトゥーラの技術が要求されますが、ランカ
トーレはこれを易々とこなしています。映像としては世界初。待ち望んでいた
方も多いのではないでしょうか。

101535(DVD-Video) \3480
ヴァーツラフ・ノイマン、ドヴォルザークとヤナーチェクを振る
1.ドヴォルザーク(1841-1904):交響曲第 9番「新世界より」
(1990年フランクフルト・アルテ・オパーライヴ収録 )
2.ヤナーチェク(1854-1928):グラゴル・ミサ
(1987年プラハ、ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホールライヴ収録 )
ガブリエラ・ベナチャコーワ(ソプラノ)
ドラホミラ・ドロブコーワ(コントラルト)
ヨゼフ・クンドラーク(テノール)
セルゲイ・コプチャーク(バス)
ヤン・ホーラ(オルガン)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
プラハ・フィルハーモニー合唱団
ルボミール・マトル(合唱指揮)…2
グスタフ・マーラー・ユーゲントオーケストラ…1
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)
ヴァーツラフ・ノイマン(1920-1995)の晩年の2つのライヴ映像です。ノイマン
はチェコのプラハ生まれで、プラハ音楽院でヴィオラを学びながら、高名な指
揮者ターリヒに指揮を学びます。革命の嵐にもまれ、クーベリックが祖国を離
れた1948年からはチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者となりまし
た。その後、楽団を一度は離れるも、1968年には首席指揮者に就任。以降22年
間、その地位にあってドヴォルザークやスメタナ、マルティヌー、ヤナーチェ
クなどの自国の作品を積極的に取り上げ、これらの曲の普及に尽力したのです。
とはいえ、この「新世界」はチェコ・フィルではなくマーラー・ユーゲントを
指揮した時の映像です。若き音楽家たちに注ぐ巨匠の目は厳しくも暖かく、奏
者たちの喜びの声が聞こえてくるかのような熱演です。ヤナーチェクの方は文
句なしの名演。このスラブ語で書かれた特異なミサ、緊張感に満ちた冒頭の音
をお聴きいただくだけでも、その凄さが伝わるのではないでしょうか。オルガ
ン・ソロの「後奏」での迫力も言葉に尽くせません。この 2作から、巨匠が到
達した境地に思いを馳せてみてください。

101515(DVD-Video) \5650
メノッティ(1911-2007):「泥棒とオールド・ミス」「霊媒」
1.コミック・オペラ「泥棒とオールド・ミス」(ドイツ語歌唱)
(1964年スタジオ録音 )
2.2幕の歌劇「霊媒」(ドイツ語歌唱)(1961年スタジオ録音 )
ミス・トッド・・・エリザベス・ヘンゲン(メゾ・ソプラノ)
レティーシャ・・・オリーヴ・ムーアフィールド(ソプラノ)
ミス・ピンカートン・・・ヒルデ・コネツニ(ソプラノ)
ボブ・・・エベルハルト・ヴェヒター(バリトン)
ウィーン・フォルクスオーパー
ヴォルフガンク・レンネルト(指揮)…1
フローラ夫人・・・エリザベス・ヘンゲン(メゾ・ソプラノ )
モニカ・・・マリア・ホセ・デ・ビン(ソプラノ)
トビー・・・ニノ・アルバネーゼ
ゴビノー夫人・・・ソーニャ・ドラグスラー(コントラルト)
ノーラン夫人・・・ヒルデ・コネツニ(ソプラノ)
ゴビノー氏・・・ノーマン・フォスター(バス・バリトン)
アルマンド・アルベルティ(指揮)…2
オットー・シェンク(演出)/ゲルハルト・フルービー(装置)
字幕 :独・英・仏・西・伊・日
イタリア出身で、アメリカで大活躍したメノッティの2つの作品です。カー
ティス音楽院在学中に書いた歌劇「アメリア、舞踏会へ行く」が大好評であっ
たため、NBCから依嘱されたラジオ放送用の2つのオペラのうちの一つが、この
「泥棒とオールドミス」です。老嬢ミス・トッドの家に脱獄中の泥棒ボブが逃
げ込んだことによって起きる物語。ミス・トッドの「もしかしたら私も若いイ
ケメンと・・・」という淡い期待は見事に打ち砕かれ、ボブはメイドのレティ
ーシャと駆け落ちしてしまいます。序曲のアニメーション (これがまたいい味
出してます)で内容が見事に描かれています。もう一つはシリアスな内容を持つ
「霊媒」です。それまで喜劇を書いていたメノッティが初めて手掛けた悲劇で、
心霊術で死者を呼び出す(実はいかさま)主人公の悲しい心情と、悲劇的な結末
を、郷愁溢れる歌で繋ぎます。入念に準備された装置と演出は、時代を越えて、
見る人の心を動かすでしょう。ウィーンの名ソプラノとして名を馳せたヒルデ
・コネツニが両作品に登場するのも、ファンにとっては嬉しいところです。

101525(DVD-Video) \5650
メノッティ(1911-2007):歌劇「領事」(ドイツ語歌唱 )
3幕のミュージカル・ドラマ
ジョン・ソレル・・・エベルハルト・ヴェッチャー(バリトン)
マグダ・ソレル・・・メリッタ・ムゼリー(ソプラノ)
ジョンの母・・・レス・フィッシャー(コントラルト)
領事秘書・・・グロリア・レーン(メゾ・ソプラノ )
秘密警官・・・ウィリー・フェレンツ(テノール)
コフナー氏・・・フリードリヒ・ニデツキー(バス・バリトン)
イタリアの女性・・・リューバ・ヴェリチュ(ソプラノ)
アンナ・ゴメス・・・ローレンス・デュトワ(ソプラノ)
ヴェラ・ボロネル・・・ヒルデ・コネツニ(コントラルト)他
ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団
フランツ・バウアー=トイセル(指揮)
ルドルフ・カルティエ(演出)/ロベルト・ポジク(装置)
収録時間:99分+4分
(メノッティへのドイツ語でのインタビュー・・・英語字幕のみ )
字幕:独・英・仏・西・伊・日
こちらはメノッティの作品の中でも、とりわけ残酷で悲惨なオペラです。1950
年に初演され、その年のピューリッツァー賞音楽部門賞を受賞しました。ニュ
ーヨークでは269回もの公演が行われ、後に12カ国語に翻訳され、20カ国以上で
上演された問題作です。作品には救いは全くなく(しいて言えば第1幕と第2幕の
冒頭に流れるフランスの流行歌くらいでしょうか)全編緊張感と強烈な不協和音
に満たされた音楽に聴き手は翻弄されてしまいます。どんなに順番を待ってい
ても、自分の番はやって来ない。順番を仕切る秘書は早く仕事を終えて帰宅す
ることばかり考えているのに。場面は少しずつ焦燥感を帯び、やがてたった一
人が旅券を手にし、残った人々は絶望の淵へと沈みゆく。このオペラは、今を
生きる人に何を語りかけているのでしょうか?管理社会への恐れでしょうか?
それとも?1950年代のとあるヨーロッパの町で起こった、「ありがちな」悲劇
を当時最高の歌手たちが演じます。

101533(DVD-Video) \3480
ハイドン(1732-1809):
ミサ曲ハ長調「聖チェチーリアのミサ-祝福された聖処女マリアの賛美のミサ
・チェレンシス」 Hob.XXII:5
ルチア・ポップ(ソプラノ)/ドリス・ゾッフェル(コントラルト)
ホルスト・ラウベンタール(テノール)/クルト・モル(バス)
バイエルン放送交響楽団&合唱団/ハインツ・メンデ(合唱指揮)
ラファエル・クーベリック(指揮)
1982年オットーボイレンベネディクト修道院バジリカライヴ収録
バイエルン地方の小さな町オットーボイレン。この町にあるベネディクト派の
僧院は観光地としても有名で、交通の便があまりよくないにもかかわらず、多
くの人々が訪れることで知られています。何と言っても、教会の素晴らしさは
群を抜いており、中に飾られたフレスコ画や、祭壇、聖者の像などは、まさに
歴史的遺産と言えるでしょう。この教会で行われたこのライヴ、以前からCDと
してリリースされていて、その燃焼度の高い演奏には定評がありました。クー
ベリックの的確な指揮もさることながら、ルチア・ポップを始めとした名歌手
たちの名唱も聴きどころです。このミサ曲は、あまり録音の多くない作品です
が、全編を覆う輝かしい響きは格別のものがあり、初期の曲ながらも奥深い美
しさを持っています。そんな明るさと荘厳さを見事なまでに表現した演奏です。




<ACOUSTICA>
ACOUTICACD 2010.01 2枚組 \2080
1リスト(1811-1886):「詩的で宗教的な調べ」(全曲)
イシドロ・バリオ(ピアノ)
録音:2010年4月、マドリード、スタジオ・ソノランド
イシドロ・バリオは1945年マドリードに生まれ、同王立音楽院でアレクシス・
ワイセンベルク、カルロ・ゼッキに師事したスペインのピアニスト。ソレルの
ソナタの録音(Koch Classicsレーベル)で注目を集め、主にスペイン音楽とドイ
ツ=オーストリア系レパートリーの演奏を高く評価されています。また、バッハ
の「ゴルトベルク変奏曲」のユニークな解釈でも知られ、初来日公演となった
2009年2月の東京、すみだトリフォニーホールでの演奏も話題となりました。





<EMEC>
E 096 \2080
デルフィン・コロメ(1946-2008):室内音楽集
スケルツォ・オーヴァー・ベートーヴェン[Scherzo over Beethoven](1995)
セレスト・ウィリアムス、クリスティナ・カスティリョ(ヴァイオリン)
アナ・マリア・アロンソ(ヴィオラ) マイケル・ケヴィン・ジョーンズ(チェロ)
ボラカイ・ビーチ[Boracay beach](1999)
アルフレド・カルラビリャ、マルコス・パランカレス(サクソフォン)
眠る小舟についての変奏曲
[Variations a propos d'un bateau qui s'endort](1984)
アグスティン・マルリ(ギター)
ソロのためのソロ[Solo para un solo](1986)
フランシスコ・アルコセル(ファゴット)
シンガポール・スリング[Singapore Sling](2006)
セレスト・ウィリアムス、クリスティナ・カスティリョ(ヴァイオリン)
アナ・マリア・アロンソ(ヴィオラ) マイケル・ケヴィン・ジョーンズ(チェロ)
鳥の[Dels ocells](2007)
マイケル・ケヴィン・ジョーンズ(チェロ) アグスティン・マルリ(ギター)
セミオエスフェラス[Semioesferas](1998)
アグスティン・マルリ(ギター)
セレスト・ウィリアムス、クリスティナ・カスティリョ(ヴァイオリン)
アナ・マリア・アロンソ(ヴィオラ) マイケル・ケヴィン・ジョーンズ(チェロ)
ルイス・ナビダド(コントラバス)
ソルチコ[Zortziko](2007)
アグスティン・マルリ(ギター)
愛は海のように[Amar como el mar](1982)
デルフィン・コロメ(ピアノ)
録音:1982、2007、2010年、マドリード、他





<KARONTE>
KAR 7054 \2080
アンヘル・イリャラメンディ(1958-):
交響曲第3番「白い石」(1988)(*)
交響詩「微笑む空間」(1992)(+)
52 soka(1994)(#)
マイテ・アルアバレナ(メゾソプラノ(*))
エドズアルド・バランサノ(ギター(*))
アンドラ・マリ合唱団(*)
バスク交響楽団(*)
ルベン・ヒメノ(指揮(*))
アマイア・スビリア(アルト(+))
ルイス・メンド(エレクトリック・ギター(+))
スロヴァキア放送交響楽団(+)
マリアーン・ヴァフ(指揮(+))
ブルガリア交響楽団(#)
デヤン・パヴロフ(指揮(#))
録音:2009年5月23日、ギプスコア(スペイン、バスク州)、
レンテリア、ムシカステ(音楽祭)閉会演奏会、ライヴ(*)
1993年11月、ブラチスラヴァ、スロヴァキア放送第1スタジオ(+)
2010年3月、ソフィア、ブルガリア国営放送第1スタジオ(#)
イリャラメンディは映画音楽の分野でも名高いスペイン・バスク地方出身の作
曲家。(+)は「KAR 7051」として発売されていた音源と同じものです。





<PROFESOR MERCURY>
MAGUCA 01 \2080
プロフェッサー・マーキュリー:私のギターの夢
Meditacioan / Melchor / Renacer / Palacio Real de Olite
Parador Principe de Viana / Museo del vino de Olite
Fuente del Chorron(Olite)/ Astro-Musica "Fernando Remacha"
Astro-Musica "Sabicas" / Astro-Musica "Agustin Gonzalez Acilu"
Danza a Sarasate(El Dragon)/ Suite "Fuentes de Pamplona"
Super jota Sanferminera(homenaje a Miguel Indurain)
Caminando al Castillo de Javier en Navarra / Triptico Magico del Vino
プロフェッサー・マーキュリー(ギター)
スペインの「霊気センター」所長プロフェッサー・マーキュリーの自作自演自
主製作CD。プロフェッサー・マーキュリーは霊気療法、占星術、数霊術、性科
学の専門家にしてジャーナリスト、作曲家、音楽療法士、ギタリストでもある
という多才な人物。収録曲の作風と演奏は……個性的ではあります。きわもの
・珍盤マニア向けの一枚と申せましょう。

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