クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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06-02 No.17

2006年02月23日 14時06分25秒 | Weblog
<OTAKEN RECORDS>
TKC-304 \2080
(通常のCDです。CD-Rではありません。)
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」 op.73
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団
ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)
エトヴィン・フィッシャー (ピアノ)
録音:1953年9月12-13日,ロンドン,EMI・アビー・ロード・第1スタジオ
1951年2月19-20日,ロンドン,EMI・アビー・ロード・第1スタジオ
原盤:米HMV LHMV-3、米HMV LHMV-4
遂に、フルトウ゛ェングラー初期HMV盤の未開封新品発見!ものは米LH
MV3の品番を持つメニューインとのバルトークのヴァイオリン協奏曲。
例のN氏のコレクションの中から発見され、同氏の全くのご好意でこの度C
D化を許されました。フルトヴェングラーの演奏はベートーヴェンなどにお
いてその真価が発揮されるのは言うまでもないことですが、前衛的な面を持
つこうした近代作品においてこそフルトヴェングラーの天才が際立つのも事
実です。全く古さを感じさせない録音とも相まって今までに聴いたことのな
い氏の新境地が開けたと言って過言ではないでしょう。メニューインもこの
時期の氏との一連の協奏曲録音の中でこのバルトークが一番良いのではない
かと思われます。私事で恐縮ですが実際小生が知人の演奏家達のレコーディ
ングでいつも使っているホールにフルトヴェングラーとメニューイン現われ
て小生がそのモニター室でレコーディングに立ち合っているかのような錯覚
に襲われて板起こし中震えが止まりませんでした。これはフルトヴェングラ
ーの録音中音楽的にもオーディオ的にも最もすぐれたものの一つに数えられ
るのではないでしょうか。 カップリングは言わずもがなのフィッシャーとの
皇帝。米LHMV4の品番を持つこちらは未開封ではありませんがバルトー
クに準ずるミント盤です。但し録音年代が多少古く(1951年)音的には
バルトークのようにはいきませんが、それでも既存盤とは異次元の音を聴か
せます。 オタケンレコード 太田憲志

●以下はCD-Rでのリリースです。
TK5514 \2080
モーツァルト:交響曲 第40番
ハイドン:交響曲 第94番「驚愕」
フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル
1948年12月(モーツァルト) 1951年1月(ハイドン)
初期独エレクトローラ Eシリーズより復刻
40番は故門馬直美氏のベスト盤。氏が編著されたレコ芸286号付録「最新レコ
ード名鑑」交響曲編によれば「いまだに感動力を失っていない。この指揮者
にかかると、この曲は、デモーニッシュな悲愴美をもつことがはっきりして
くる。やりきれないような暗い淋しさに支配されるものの、どうしても全体
をきき終わらせてしまうのである。」とあります。死に向かって疾走するW・
Aとでも云えましょうか。初期独エレクトローラのEシリーズ良品より復刻。

TK5515 \2080
モーツァルト:交響曲 第40番
ブラームス:交響曲 第4番
フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル
1949年6月10日 ヴィースバーデン・コンサートライヴ

TK5516 \2080
モーツァルト:交響曲 第40番
ベートーヴェン:エグモント序曲
R・シュトラウス:ドン・ファン
ワルター指揮ベルリン・フィル
1950年9月25日 ベルリン・コンサートライヴ
アナログLP末期、日本コロムビアによって発売されたワルター協会の復刻
シリーズは盤質、音質ともに最上で今回板起こしさせて頂いたワルターの戦
後のベルリンライウ゛はヘッドホンで聴いてもプチノイズ一つないと云って
も良い程のクオリティーです。フルトヴェングラーのヴェースバーデンコン
サートもそれに準ずるクオリティーで、全フルトヴェングラーのライウ゛録
音中最上級の音質を誇るものではないかと思われます。ファンの方はぜひ御
一聴くださいませ。このようなすぐれたアナログLPを聴いてしまうと昨今
のパソコンでいじくり回した多くのCDの音を受け付けなくなってしまうの
が辛いところであるといえましょう。

TK5009 \2080
ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱」
アーベントロート指揮
ミュージック・トレーサーズ・フィルハーモニック・交響楽団及び合唱団
Laux(S) Eustratie(A) Suthaus(T) Paul(B)
フルトヴェングラーが第二次大戦を挟んだ独襖世界の音楽界の常に表舞台を
歩んだ指揮者だとすればさしずめアーベントロートは少し遅れてその裏側を
行った指揮者であると云えましょう。実際戦中末期のバイロイトのマイスタ
ージンガーがA氏の指揮でプライザーから出てましたがこれなどまさにF氏
の裏キャストでやられてました。しかしこれはこれで聴かせるものがあった
と記憶しています。今回の戦後の第九もキャストはF氏のものと比べれば当
然レベルは落ちますが苦虫を噛んだような表情のA氏を彷彿とさせる幌苦い
演奏はファンにはたまらないものがあります。今回の復刻はLP最初期米ミュ
ージック・トレーサーズ社が10インチ2枚で出したレア盤から。スクラッ
チノイズあり冒頭の漸強など音量レベルもアバウトですが溝は綺麗で音は
OKです。アーベントロート・マニア向けCDです。

TK5037 \2080
「コハンスキー・ヴァイオリン・リサイタル」
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ラフ:カヴァティーナ
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
チャイコフスキー:メロディ 他全11曲
ポール・コハンスキー(ヴァイオリン)
ヴァイオリンの名器の中で最もすぐれたものは1741年製コハンスキー・
ガルネリ・デルジェスと云われています。この楽器は現在アーロン・ロザン
ドが所有しており氏の実演やCDでその響きを楽しむことができますが、今
回はその前の所有者であるコハンスキーの演奏によって聴いていただけます。
名器は力みかえって弾くと全く鳴らないと云われますが、コハンスキーの鳴
点を直近ではなくホールのはるか向こうに置くかのような脱力奏法によって
楽器が完全に鳴りきっているのが大古録音からもうかがえます。現代のヴァ
イオリン奏者、教師の方々にもぜひ一度聴いていただきたい録音です。





<ジェイズミュージック・レーベル(日本)>
JMCC20201 \2500
「DUOS」
C.P.E.バッハ:2本のクラリネットのための二重奏曲
ヨーゼフ・ハイドン(ディーター編):「
四季」にもとづく12のテーマより
モーツァルト:12の二重奏曲「ケーゲル・デュエット」より
I.J.プレイエル:2本のクラリネットのための「6つの二重奏曲」より
モーツァルト(ブッシュ編):2本のクラリネットのための「魔笛」
ロルフ・アイヒラー(クラリネット)
稲垣征夫(クラリネット)
録音日:2005年11月24・25日
録音場所: Musikheim(Guntramsdolf,Wien)
このCDは私とロルフ・アイヒラー氏との友情の証として制作された。
“ロルフ・アイヒラー”。クラリネットを正式に学んだことのある人なら、
一度ならずこの名にふれていると思う。そう、クラリネットを学ぶのに欠く
べからざる書として多くの人に使われている「Scales for Clarinet」の著者
である。 彼は1952年に来日して2年間N響で演奏、オーケストラとはこうあ
るべきものを楽員に伝え、また東京芸術大学で学生を教えた。彼の来日は、
それまで正しいシステムでクラリネットを学ぶことが出来なかった日本のク
ラリネット界に大きな貢献をし、「日本のクラリネットの黒船」といわれた。
俗に言う「アイヒラーのスケール」は、当時ロクな教本がなく練習しように
も何から手をつけて良いのか分からなかった私たちに、「まずスケール」と
いう意味で、アイヒラー自身によって作られ、それに基づいてクラリネット
を学ぶというシステムを日本に築いたのであった。 そんな偉大な氏と私が正
式に出会ったのが1989年。初めてウィーンを訪れモーツァルトの曲のレッス
ンを氏から受けた時であった。それから断片的ににお付き合いをしていたの
だが、決定的なつながりが出来たのは東京クラリネット・クワイアーの第17
回定期演奏会での事であった。その時はアイヒラー氏と、N響で彼と一緒に
吹いていた、私の師でもある大橋幸夫先生をゲスト・コンダクターとして招
いていたのだが、彼らが一緒にステージに立つのは実に50年振りのこと。そ
こでアイヒラー氏から「大橋の棒で二人で吹かないか?」と提案され、シュ
ターミッツの「二重協奏曲」を吹く事になったことがきっかけである。準備
のためウィーンへ行き、二人で練習した時に、音楽の方向性が同じと言われ、
ロルフ、イクオと呼び合う仲になったのである。
以来、何かにつけてデュエットを楽しんできたのだが、やる度にこれを何と
か記録して残しておきたいという思いが深まり、その結果作ったのがこのC
Dである。始めは簡単なもので二人だけの記録にしておくつもりが、イザ録
音が始まってみると、私たちもスタッフも熱くなり、本格的なセッションに
なってしまった。アイヒラー氏はこの時77歳。ウラッハの数少ない弟子の
一人として、その師の音を彷彿とさせる音を持つ彼のディスクは少ない。
(稲垣征夫)






<若林工房レーベル>
WKLC-7003/04 2枚組 \2680
メジューエワ/ライヴ録音集 2002-2005
J.S.バッハ:
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903*、トッカータ ホ短調 BWV914*
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第30番ホ長調 作品109*、第23番ヘ短調 作品57 《熱情》
シューマン:
ロマンス 嬰ヘ長調 作品28の2 & アラベスク ハ長調 作品18
ショパン:
ノクターン ハ短調作品48の1&ホ短調作品72の1、
幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66、ノクターン 嬰ハ短調 (遺作)、
スケルツォ 第3番嬰ハ短調作品39、
エチュード ホ長調作品10の3「別れの曲」
キュイ:プレリュード ヘ短調 作品64の16
メトネル:朝の歌 作品39の4** &悲劇的ソナタ 作品39の5**
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
録音: 2005年6月14日 所沢市民文化センター ミューズ、
2003年4月8日 浜離宮朝日ホール*
2002年7月23日 新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ**
STEREO/Digital録音、発売元:若林工房
ここ数年のめざましい深化・成長ぶりが大きな注目を集めているイリーナ・
メジューエワのライヴ・アルバム第2弾。初のライヴ盤となった「展覧会の
絵-ライヴ・イン・魚津」(WAKA-4108)は各方面で極めて高い評価を受
けましたが、今回も期待に違わぬ素晴らしい出来映えです。





<RCD(ロシアンコンパクト・ディスク)レーベル(チェコ)>
RCDレーベルはロシアンといいながらも本拠地はチェコのレーベルです。音源
をほとんどがロシアのものですので名前に偽りはありません。ロシアの声楽家
・演奏家を紹介するシリーズ、ロシアの宗教曲シリーズなどありますが、この
レーベルが名をあげたのはフルトヴェングラーのメロディア音源の復刻シリー
ズでしょう。現在では他のレーベルでもかなり復刻されましたが、こちらのシ
リーズもまだ意味は失ってはおりません。

価格:各1枚あたり \1850

商品リストは当店HPにございます。
http://home4.highway.ne.jp/goodies/index.html

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