クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-06 No.20-1

2011年06月22日 20時14分35秒 | Weblog
<Hyperion>
CDA 67849 ¥2180
ショパン:ワルツ全集 ――
ワルツ第1番変ホ長調Op.18《華麗なる大円舞曲》
ワルツ第2番変イ長調Op.34-1《華麗なる円舞曲》
ワルツ第3番イ短調Op.34-2《華麗なる円舞曲》
ワルツ第4番ヘ長調Op.34-3《華麗なる円舞曲》
ワルツ第5番変イ長調《大円舞曲》/ワルツ第6番変ニ長調Op.64-1《小犬》
ワルツ第7番嬰ハ短調Op.64-2/ワルツ第8番変イ長調Op.64-3
ワルツ第13番変ニ長調Op.70-3/ワルツ第10番ロ短調Op.69-2
ワルツ第15番ホ長調KK.IVa-12/ワルツ第16番変イ長調KK.IVa-13
ワルツ第14番ホ短調KK.IVa-15/ワルツ第11番変ト長調Op.70-1
ワルツ第9番変イ長調Op.69-1《別れ》/ワルツ第12番ヘ短調Op.70-2
ワルツ第19番イ短調KK.IVb-11
ソステヌート変ホ長調KK.IVb-10《ワルツ》(ワルツ第17番)
ワルツ第18番変ホ長調KK.IVa-14/憂鬱なワルツ嬰ヘ短調KK.Ib-7
夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2
スティーヴン・ハフ(ピアノ)
ハフの優雅なピアニズム、完璧な技巧、計り知れない音楽的才能を源泉として
湧き上がる魅惑的な「ワルツ集」。軽やかで絶妙なスピード感、ウィットに富
み、お洒落な「ワルツ集」を完成させるラストピースとなるのは、最高にリリ
カルな「夜想曲第2番Op.9-2」。
リリースから現在まで全世界で絶賛を博し続ける名盤、「ラフマニノフのピア
ノ協奏曲全集」(CDA 67501/2)に勝るとも劣らぬスティーヴン・ハフの名演が
誕生です!
録音:2010年10月17日-20日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール
(モンマス)

CDA 67887 ¥2180
ラッスス:
シビュラの預言/マニフィカト《千年もの間、天はどれほどの》
義人らの魂は/わが生命は嘆きのうちに尽きたり/私の魂死ぬがごとく悲し
ミサ・アモール・エッコ・コレイ(ミサ曲《愛よ、ここに彼女がいる》)
ブラバント・アンサンブル
スティーヴン・ライス(指揮)
マドリガーレ、ドイツ・リート、シャンソンからラテン語のミサ曲など、様々
なスタイルの確立、発展を実現させた後期ルネサンス、フランドル楽派の大作
曲家ラッススをブラバント・アンサンブルが歌う!
その生涯で作曲した作品の数は2000曲を超えるとされるラッススは、半音階進
行の技法、ムジカ・レゼルヴァータ様式を用いており、プロローグと12のモテ
ットによる初期の傑作「シビュラの予言」は、この様式の代表作と位置付けら
れている。
録音:2010年9月3日-5日、ハーコート・ヒル・キャンパス・チャペル
(オックスフォード)

CDA 67815 ¥2180
サン=サーンス:オルガン作品集Vol.2 ――
前奏曲とフーガ第3番ハ長調Op.109-3
7つの即興曲Op.150より 第4番イ長調Op.150-4、第2番ロ短調Op.150-2
前奏曲とフーガ第2番ト長調Op.109-2/唱句ホ短調
7つの即興曲Op.150より 第6番ロ短調Op.150-6、第3番変ロ長調Op.150-3
前奏曲ヘ長調/唱句ヘ長調/前奏曲とフーガ第1番ニ短調Op.109-1
7つの即興曲Op.150より 第5番ト短調Op.150-5、第1番ホ長調Op.150-1、
第7番イ短調Op.150-7
アンドルー=ジョン・スミス(オルガン)
アンドルー=ジョン・スミスは、ハイペリオンからブラームスやレーガーの合
唱作品集をリリースしてきたロンドンの室内合唱団コンソルティウムの指揮者
としても活躍するイギリス新世代のオルガニスト。
「前奏曲とフーガ」、「7つの即興曲」を組み合わせたサン=サーンスの第2集
は、かつて作曲者自身がオルガニストを務めていたパリ・マドレーヌ寺院、
アリスティド・カヴァイエ=コル1846年製のオルガンによる演奏。
録音:2009年5月26日-28日、マドレーヌ寺院(パリ)




<Helios>
CDH 55374 ¥1280
ジョスカン・デ・プレ:
ミサ・パンジェ・リングァ/ダヴィデ悲しみの歌もて
汝が顔を避くるならん
ジェームズ・オドンネル(指揮)
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
1903年に創設された伝統と格式を誇るイギリスの聖歌隊、ウェストミンスター
大聖堂聖歌隊がジェームズ・オドンネルの音楽監督在任時代に歌ったジョスカ
ン。ルネサンス、フランドル楽派最大の巨匠ジョスカンの「ミサ・パンジェ・
リングァ」が、ウェストミンスター大聖堂に響き渡る。
録音:1992年3月10日-13日、ウェストミンスター大聖堂(ロンドン)
CDA 66614からの新装移行再発売

CDH 55390 ¥1280
モーツァルト:
オーボエ四重奏曲ヘ長調K.370/ホルン五重奏曲変ホ長調K.407
クラリネット、バセット・ホルンと弦楽三重奏のための五重奏曲断章K.580b
ピアノと木管のための五重奏曲変ホ長調K.452
ゴーディエ・アンサンブル
管楽器が"主役"のモーツァルトの室内楽作品集では、「五重奏曲断章K.580b」
が珍しい。イギリス室内管弦楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団のメンバーを中心
として1986年に結成されたゴーディエ・アンサンブルのオーボエはダグラス・
ボイド!
録音:2001年2月21日-23日、ロスリン・ヒル教会(ロンドン)
CDA 67277からの新装移行再発売





<Centaur>
CRC 3078 ¥2080
クレメンティ:
12のモンフェリーナOp.49
ピアノ・ソナタ ト短調Op.50-3《見捨てられたディドーネ》
ピアノ・ソナタ ニ長調Op.25-6
バイロン・シェンクマン(ピアノ)
2006年シアトル・ウィークリー誌の"Bes Classical Instrumentalist"に選ば
れたバイロン・シェンクマンは、シアトル・バロック・オーケストラのチェ
ンバリスト、ソリスト、室内楽奏者として活躍するアメリカの鍵盤奏者。
シェンクマンの丁寧な演奏は、クレメンティはソナチネだけの作曲家ではな
いということを再認識させてくれる。2009年9月の録音。

CRC 3001 ¥2080
ワースト・オヴ・ウィリアム・パワーズ ――
プッチーニ:歌劇《トスカ》より トスカはいい鷹だ
ボイト:歌劇《メフィストフィレ》より 私は全てを否定する
ヴェルディ:歌劇《アッティラ》より ローマの前で私の魂が
ロッシーニ:歌劇《セヴィリアの理髪師》より わしのような医者に向かって
ムソルグスキー:歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》より/他
ウィリアム・パワーズ(バス・バリトン)
デニス・ブルク(指揮)、スロヴァキア放送交響楽団
1972年にニューヨーク・シティ・オペラでオペラ・デビューを果たし、MET、
ウィーン国立歌劇場、サンフランシスコ・オペラなどで歌声を響かせてきた
シカゴのバス・バリトン、ウィリアム・パワーズが歌うアリア・コレクショ
ン。

CRC 3079 ¥2080
チェコとモラヴィア地方のオーボエ作品集 ――
マシェク:オーボエ四重奏曲ト長調/テムル:幻想曲とロンド
シファウアー:おとぎ話/マシェク:オーボエ四重奏曲ハ長調
コテック:小品集より/フィアラ:オーボエ・ソナタ ト長調
コホーテク:ソナチナ・センプリーチェ/コジェルフ:アダージョ
マーレン・ヴァルヴィコワ(オーボエ)、
ヴィテスラフ・ツェルノフ(ヴァイオリン)
パウル・スワンテク(ヴィオラ)、パブロ・マハヴェ=フェリア(チェロ)
レイチェル・ジェンセン(ピアノ)
マーレン・ヴァルヴィコワは、オストラヴァのヤナーチェク音楽院からアメ
リカの名門イーストマン音楽院へと渡り、チェコのオーボエ作品の初演、普
及に情熱を燃やすチェコの女流オーボエ奏者。2008年8月の録音。

CRC 3107 ¥2080
ヴォ―ン=ウィリアムズ:イギリス民謡による6つの練習曲
グリーンスリーヴズによる幻想曲/2つの小品/ロマンス/ヴィオラ組曲
ティナ・ルイーズ・カユーテ(ヴィオラ)、マリアンヌ・パテアウデ(ピアノ)
"ヴィオラ"の音色で聴くヴォ―ン=ウィリアムズの音楽。「ヴィオラ組曲」
は、ライオネル・ターティスのために作曲された「ヴィオラ協奏曲」からの
トランスクリプション。




<DACAPO>
6.220538(SACD-Hybrid) ¥1980
モーツァルト:交響曲集 第3集
1-4.交響曲 第9番 ハ長調 K73(K75A)
5-7.交響曲 ニ長調 K81(K73L)
8-11.交響曲 ニ長調 K97(K73M)
12-15.交響曲 ニ長調 K95(K73N)
16-18.交響曲 第11番 ニ長調 K84(K73Q)
19-21.交響曲 第10番 ト長調 K74
デンマーク国立室内管弦楽団
アダム・フィッシャー(指揮)
録音 2010年コペンハーゲン DRコンサートハウス 第2スタジオ
アダム・フィッシャーによるモーツァルト(1756-1791)交響曲全集の第6作と
なります。ここでは1769年から1770年に作曲された3つの番号付きと、3つの
番号なしの合計6つの交響曲を収録。

6.220565(SACD-Hybrid) ¥1980
ランゴー:ピアノ作品集 第2集
1-4.夏の思い出 BVN 254(ある日/アレグレット/無題/歌)
5-6.深淵の音楽 BVN 169/7.アルバムの綴りIBVN 3
8.夜の教会の庭で BVN 22/9.アドラツィオーネ BVN 223
10.ピアノ小品 ホ長調 BVN 426
11-20.ブレーキンゲの夏の休日BVN 123(旅行/邂逅/日曜日の村の教会で/松林
のカウベル/お茶会そして諦め/スウェーデン/スイートピー/旅の途上で/別れ
/ダンスの夕べ)
ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(ピアノ)
あまりにも幅広い作風の音楽を書いたため、どれを最初に聴くかで全く評価
が異なってしまうという作曲家がかなり多く存在しますが、このランゴー
(1893-1952)などはその最たる人でしょうか。このピアノ作品集を冒頭から聴
くと、どう聴いてもショパンからグリーグやシベリウスへの系譜を感じるは
ずです。しかし、この「夏の思い出」は夢想家であった彼のごく一部の姿で
あり、次の曲集「深淵の音楽」では、全く違う音世界に戸惑う人も多いこと
でしょう。急進的な音と、感覚的な表現を求め、標題にも音楽にもあらゆる
工夫を凝らし、時には神秘性すら漂うランゴーの音楽。一度はじっくりと聴
いてみてほしいものです。

8.226088 ¥1780
ヘアマン.D.コッペル:チェロとピアノの作品集
1-3.テルニオ Op.53b(1951)
4-12.独奏チェロのための「序奏、主題と変奏、そしてエピローグ」Op.86
(1971)
13-15.チェロとピアノのためのソナタ Op.62(1956)
16.ベンジャミン・コッペル(1974-):
Professor Hermans Cellistic Imagaginarium
モーテン・ツォイテン(チェロ)/アマリエ・マリング(ピアノ)
録音 デンマーク王立音楽院 2009年1月13-15日…1-3.13-15,
2010年6月16日…4-12, 2011年1月17日…16
ヘアマン.D.コッペル(1908-1998)は作曲家&ロック・ミュージシャン、アナ
ス・コッペルの父であり、サクソフォン奏者で作曲家ベンジャミン・コッペ
ルの祖父でもあります。そんなデンマークを代表する彼が1950年代に書き始
めたチェロの作品は、まさに「デンマークの新しいチェロ・レパートリー」
となったことは間違いありません。いわゆるゲンダイ音楽ではなく、どちら
かというと新古典主義とも思えるリズミカルで、調性感はなくともロマン
ティック。よくあるような、またとないような不思議な感触です。このアル
バムのために、チェリスト、ツォイテンはベンジャミンにも新作を依頼し、
この偉大なる音楽一家の歴史を辿るような素晴らしい1枚を創り上げたのです。

8.226052 ¥1780
アナス・コッペル:協奏曲集
1-3.ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、ファゴット、管弦楽のための
協奏交響曲(2007)
4-8.フルート、ハープ、管弦楽のための協奏曲(1998/2009)
9-11.テューバと管弦楽のための協奏曲(2003)
アンナ・マリア.D.ダール(ヴィオラ)/ヤナ・デシュコワ(ヴァイオリン)
ランディ・エスターゴー(クラリネット)/シェリア・ポプキン(ファゴット)
マティアス・ヨハンソン(テューバ)
クラウス・エトルプ・ラーセン(フルート)/メッテ・ニルセン(ハープ)
オルボア交響楽団
マティアス・エッシュバッハー(指揮)
録音 2009年6月22-26日&2010年6月22-24日
こちらは、1947年生まれのアナス・コッペル(1947-)の作品集です。彼はロッ
ク、ジャズ、ワールドミュージック、そしてクラシック。あらゆるジャンル
を飛び越えて斬新な音楽を作り出す作曲家です。最初の曲は驚くほど軽快な
ワルツで始まります。第2楽章は怠惰なブルースであり、第3楽章は官能的な
タンゴです。2曲目はフルートとハープが神秘的な楽想を奏でます。第3曲目
のテューバの活躍も目を見張るばかり。このアルバムは現代音楽の括りには
入れずに、エンタテイメントの括りがふさわしそうです。

8.226549 ¥1780
ディスタント・スティル
1-4.ポール・ルーザス(1949-):ホルン三重奏曲
5-7.ペレ・グドムンセン=ホルムグレーン(1932-):まだ近く、まだ遠く
8-11.セーレン・ニルス・アイヒベルク(1973-):ホルン三重奏曲
クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)
ヤコブ・ケイディング(ホルン)
ペア・サロ(ピアノ)
録音 2010年3月27-31日コペンハーゲン DRコンサートハウス 第4スタジオ
最も先進的な3人のデンマーク作曲家によるホルン三重奏曲集です。ブラーム
スからリゲティに繋がる「ホルン三重奏の系譜」を見事に受け継いだ作品で
すが、各々の曲はとても個性的であり、類似品はどこにもありません。透明
な音色がはじけながら交錯するルーザスの作品、情緒的とも言えるグドムン
セン=ホルムグレーン(ヴァイオリンが優勢)の作品、つぶやきと舞曲、そし
て終楽章で流動的なエネルギーが噴出するかのようなアイヒベルクの作品と、
新鮮な音に満ちた1枚です。

2.110408(DVD-Video) ¥3350
ボー・ホルテン(1948-):王の侍医の訪問
台本 P.O.エンクヴィストの小説より
ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセ…ヨハン・ロイター(バリトン)
国王クリスティアン7世…モーゲン・ゲルト・ハンセン(テノール)
王妃カロリーネ・マティルデ…エリザベス・ヤンソン(アルト)
オーヴェ・ヘー=グルベア…ステン・ビリエル(バス)
ブーツ屋カテリーネ…ディーナ・マイ=マイ(ソプラノ)
シャック・カール・ランツァウ伯爵…ラルス・ワーゲ(バス)
フレデリク5世…モルゲン・ゲルト・ハンセン(テノール)
エネヴォルド・ブランド…ベン=オーラ・モーグニー(テノール)他
デンマーク王立管弦楽団/デンマーク王立歌劇場合唱団
ボー・ホルテン(指揮)
舞台監督:ペテル・オスカルソン/装置&衣装:ペーター・ホルム
照明:ペル・スンディン
2009年5月9日デンマーク王立歌劇場 ライブ収録
収録時間:本編154分+ボーナス37分
(作曲家、脚本家、歌手たちへのインタヴュー)
字幕:英語・ドイツ語・デンマーク語
実在した人物ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセを描いた物語。野心溢
れる医者で合った彼は、啓蒙運動に手を染め、知りあった貴族ランツァウ伯
爵の口添えでクリスチャン7世の侍医となります。精神的に不安定だった王の
信頼を獲得し、少しずつ影の実権を握り始め、次には王妃マティルデまでを
も我がものにしてしまいます。王の名を借りて、大臣を罷免するなど次々に
政治的改革を行ったストルーエンセですが、あまりの暴挙に、クーデターが
勃発。最期は処刑されてしまうというお話です。このオペラは史実をほぼ忠
実になぞったものですが、核となるのは、マティルデとストルーエンセの愛
の物語なのかもしれません。

2.110410(DVD-Video) ¥3350
ポール・ルーザス:歌劇「セルマ・ジェコヴァ」(英語歌唱)
台本 ヘンリク・アンゲルブレヒト
セルマ・ジェコヴァ…ユルヴァ・キールベリ(ソプラノ)
ビル・ヒューストン…パレ・クヌドセン(バリトン)
キャシー…ハンヌ・フィッシャー(メゾ・ソプラノ)
ブレンダ…ウラ・クヅスク・イェンセン(メゾ・ソプラノ)
ジーン…カール・フィリップ・レヴィン(ボーイソプラノ)他
デンマーク王立管弦楽団
ミハエル・シェンヴァント(指揮)
舞台監督:カスパー・ホルテン/装置:クリスティアン・レンメルツ
衣装:マリア・ギーレンホフ
2010年9月13日デンマーク王立歌劇場 ライブ収録
収録時間:本編73分+ボーナス47分(メイキング・オブ・セルマ・ジェコヴァ)
字幕:英語・ドイツ語・デンマーク語
ビョークの主演で話題となった、2000年制作のデンマーク映画「ダンサー・
イン・ザ・ダーク」を下敷きとし、新たに台本を書き起こし、気鋭の作曲家
ルーザス(1949-)が音楽を付けた新作オペラ「セルマ・ジェコヴァ」です。
斬新なカメラ・ワークや、随所に挿入されるミュージカル・シーン、ビョー
クの音楽など、映画自体が高く評価され、日本でも話題になった作品を、ど
のように歌劇に移し替えているかが注目。チェコからの移民で、目に疾患を
抱えているセルマ。その病気を受け継いでしまった息子ジーン。息子の手術
のために、貧しい生活を切り詰めて貯めていたお金を狙う隣人ビル。全ては
息子を守るために罪を犯してしまったセルマの葬儀場面から物語は時を遡り
ます。セルマが眼鏡をかける度に現実と空想が入り混じり、オペラの中でも
映画のように、舞台は瞬間、華やかなミュージカルへと変貌します。結末の
わかっているあまりにも救いのない物語ですが、ついつい最後まで見てしま
うことでしょう。70分に凝縮された濃い舞台です。

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