クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-06 No.6-1

2009年06月03日 14時43分32秒 | Weblog
<ARTHAUS>
101353(DVD-Video) \5650
101354(Blu-ray) \5650
ワーグナー(1813-1883):ニーベルングの指環前夜劇「ラインの黄金」
※日本語字幕あり
演奏 :ヴォータン…マリオ・ホフ(Br)/ドンナー…アレクサンダー・ギュンタ
ー(B-Br)/フロー…ジャン=ノエル・ブリエント(T)/ローゲ…エリン・カーヴ
ス(T)/アルベリヒ…トーマス・メーヴェス(Br)/ミーメ…フリーデル・アウリ
ッヒ(T)/ファーゾルト…レナトゥス・メツァール(B)/ファフナー…妻屋秀和
(B)/フリッカ…クリスティーネ・ハンスマン(Ms)/フライア…マリエッタ・ツ
ムビュルト(S)/エルダ…ナディーネ・ヴァイスマン(A)/ヴォークリンデ…シ
ロナ・ミチェル(S)他
ワイマール・シュターツカペレ
カール・セント・クレア(指揮)
ミヒャエル・シュルツ(演出)/ディルク・ベッカー(装置)/ルネ・リスターダル
(衣装)/ブルックス・ライリー(映像監督)
2008年ドイツ・ワイマール国民劇場ライヴ収録/収録時間 :166分/
音声 :ステレオ 2.0/ドルビー・デジタル 5.1サラウンド(Blu-Rayステレオ 2.0
/dts-HD Masterサラウンド 5.1)
字幕:英語・独語・仏語・西語・伊語・日語
画面:16:9/REGION All(Code:0)/片面 2層ディスク(Blu-ray…2層 50GB)
ワイマール国民劇場の新プロダクトによる「指環」全曲の登場です。最近の流行
に洩れずこの演出も斬新なものです。まず、幼い三人のノルンが語る終末への物
語(ヴォルフガンク・ヴィラシェック作)が語られます。舞台自体はこじんまりと
したもので、若干のチープさも感じられもしますが、それ以上に様々な工夫には
感心するほかありません。ラインの乙女たちが泳ぐ川の流れ、神々が渡る橋、
ホッピングシューズを用いた巨人族ファフナーの妖しい動き(日本のホープ、妻
屋氏が演じています)・・など、とにかく見てのお楽しみです。歌手たちの知名
度はまだまだではありますが、全体に漲る熱っぽさ、そして手作り感が、この舞
台を極度に親しみやすいものにしているのは確かなことでしょう。
カール・セント・クレア指揮のワイマール・シュターツカペレの、渋くて温かみ
のある美しい音色が一丸となってこの舞台を盛り上げています。


101355(DVD-Video) 2枚組 \6280
101356(Blu-ray) \5650
ワーグナー(1813-1883):ニーベルングの指環第 1夜「ワルキューレ」
※日本語字幕あり
演奏 :ジークムント…エリン・カーヴス(T)/フンディング…妻屋秀和(B)/ヴォ
ータン…レナトゥス・メツァール(Br)/ジークリンデ…キルステン・ブランク
(S)/ブリュンヒルデ…カテリーネ・フォスター (S)/フリッカ…クリスティー
ネ・ハンスマン(Ms)/ヘルムヴィーゲ…シロナ・ミチェル(S)/オルトリンデ…
ヨアナ・キャスパー(S)/ヴァルトラウテ…マリー=ヘレン・ヨエル(Ms)/ジー
クルーネ…キャロラ・グーバー(Ms)/ロスヴァイセ…クリスティアーネ・バッ
セク(Ms)/グリムゲルデ…ケルスティン・クヴァント(A)/シュヴェルツライテ
…ナディーネ・ヴァイスマン(A)/グラーネ…エリカ・クレーメル 他
ワイマール・シュターツカペレ
カール・セント・クレア(指揮)
ミヒャエル・シュルツ(演出)/ディルク・ベッカー(装置)/ルネ・リスターダ
ル(衣装)/ブルックス・ライリー(映像監督)
2008年ドイツ・ワイマール国民劇場ライヴ収録/収録時間 :237分/音声 :ステ
レオ2.0/ドルビー・デジタル 5.1サラウンド(Blu-Rayステレオ 2.0/dts-HD
Masterサラウンド 5.1)
字幕:英語・独語・仏語・西語・伊語・日語
画面:16:9/REGION All(Code:0)/片面 2層ディスク(Blu-ray…2層 50GB)
ワイマール国民劇場の新プロダクトによる「指環」第1夜です。「ラインの黄金」
でこの世界観に慣れてしまえば、もう何が出てきても驚くことはありません。
幕明けと共に轟々と鳴り響くはずの前奏曲…その前にワルキューレたちの
歌と寸劇が挿入され(ヴォルフガンク・ヴィラシェック作)、聴き手はすっかり
巧妙につくられた世界へと誘われていくやり方は同じです。ヴォータンに手を
ひかれ森へやって来た幼い兄妹が再会し、愛を育む場面(この舞台のために頭を
丸めたという妻屋氏の壮絶たる演技も見どころです)。そして彼らを見守るブリ
ュンヒルデとヴォータンとの葛藤。これらが見事なまでにわかりやすく描かれて
います。物語で重要な働きをするブリュンヒルデの愛馬グラーネの勇姿(?)も
見どころです。そして幕切れで、花嫁衣装をまとったブリュンヒルデが火に包
まれる前に浮かべる恍惚の表情がこの物語の核心なのかもしれません。

101465(DVD-Video) 2枚組 \6250
※日本語字幕あり
ベッリーニ(1801-1835):歌劇「ノルマ」
演奏 : ノルマ…フィオレンツァ・チェドリンス(S)/ポリオーネ…ヴィンセン
ト・ラ・スコーラ(T)/オロヴェーロ…アンドレア・パピ(B)/アダルジーザ…
ソニア・ガナッシ(Ms)/クロティルデ…ベゴーニャ・アルベルディ(S)/フラヴ
ィオ…ジョン・プラツァオーラ(T)他
リセウ大劇場交響楽団&合唱団
ジュリアーノ・カレッラ(指揮)
フランシスコ・ネグリン(演出)/アンソニー・ベーカー(装置)/ジョナサン・
モッレル(衣装)/ルネ・リスターダル(衣装)/ピエトロ・ダゴスティーノ(映像
監督)
2007年バルセロナ・リセウ大劇場 ライヴ収録/収録時間:169分/音声 :ステレ
オ2.0/ドルビー・デジタル5.1サラウンド
字幕 :英語・独語・仏語・西語・伊語・カタルニア語・日語
画面:16:9/REGION All(Code:0)/片面 2層ディスク
ソプラノ歌手だったら一度は歌ってみたいと憧れるのが、このオペラの中で歌わ
れる「清らかな月よ」でしょう。巫女、母、愛を失いつつある女、その複雑な思
いを込め、信者と月に向かって歌うアリアの美しいことは、到底言葉では尽くせ
ません。一人の男を巡って争う 2人の女の壮絶な争い…というような良くあ
る筋立てではないところも、このオペラに独特の味わいを与えています。ノルマ
役のチェドリンスの凛とした美しさ、アダルジーザ役のガナッシのふくよかな女
らしさ。この 2人の女性を目のあたりにすれば、ヴェテランテノール、ラ・スコ
ーラの演じるポリオーネが心惑わされる気持ちが良くわかるでしょう。幕切れ
で、父に愛児を託し、全てを許し、自ら炎の中へ赴くノルマの姿には涙を禁じ得
ません。そうそう、指揮者カレッラの姿にも注目です。序曲のシンフォニアの部
分だけでもお腹いっぱいになってしまうほど、彼が心底このオペラを愛している
ことがおわかりいただけるでしょう。

101258(Blu-ray) \5650
※日本語字幕なし
ヘンデル(1685-1759):歌劇「アドメート」全曲
演奏 : アドメート…マティーアス・レクスロート(C-T)/アルチェステ…ロメリ
ア・リヒテンシュタイン(S)/アンティゴーナ…メヒティルト・バッハ(S)/スラ
シメデス…ティム・ミード(C-T)/ヘラクレス…ライムント・ノルテ(Br)/オー
リンド…メラーニエ・ヒルシュ(S)/メラスペ…ゲルト・フォーゲル(Br)
ヘンデル音楽祭管弦楽団(オリジナル楽器使用)
ハワード・アルマン(指揮)
アクセル・ケーラー(演出)
ライヴ収録 :2006年、ドイツ、ハレ歌劇場(ハレ・ヘンデル音楽祭)/
収録時間:196分/画面 :カラー、16:9/音声:ステレオ2.0/dts-HD
Masterサラウンド 7.1
字幕:英語・独語・仏語・西語・伊語/Blu-Ray 2層ディスク(50GB)
1727年にロンドンで初演された「アドメート」(テッサリアの王アドメート)は、
ヘンデルの生涯におけるオペラ時代の中盤に生まれた作品であり、これが映像と
して初収録になります。不治の病を患うアドメートを救うために自らの命を投げ
出す王妃アルチェステ。題材としてはグルックのオペラ「アルチェステ」と同じ
ものになりますが、ヘンデルの作品は技巧的なアリアを駆使したエンタテインメ
ント性の高いものとなっています。バロック・オペラの最近の傾向に洩れず演出
は現代的です。清潔な病院、エンジン音を轟かせて舞台に登場する車、最新の衣
装、など一体いつの話?と頭が混乱するかも知れませんが、愛する人を想う気持
ちはいつの世も同じ。いつしか物語に同化してしまいます。アドメート役のレク
スロートは数々の舞台で高い評価を受けるカウンターテノール。高い技術には驚
くばかりです。長いお話ですが、見どころ聴きどころが満載。片時も飽きること
がありません。(既発 DVD品番:101257)

101310(Blu-ray) \5650
※日本語字幕あり
ヘンデル(1685-1759):歌劇「オルランド」
演奏 : オルランド…マリヤーナ・ミヤノヴィッチ(A)/アンジェリカ…マルティ
ナ・ヤンコーヴァ(S)/メドーロ…カタリーナ・ペーツ(Ms)/ドリンダ…クリス
ティーナ・クラーク(S)/ゾロアストロ…コンスタンティン・ヴォルフ(B)
ラ・シンティッラ(チューリヒ・オペラ管弦楽団)
ウィリアム・クリスティ(指揮)
イエンス=ダニエル・ヘルツォーク(演出)/マティス・ナイトハルト(舞台装置)
/ユルゲン・ホフマン(照明)
2007年、チューリヒ・オペラ・ハウス・ライヴ収録/収録時間 :155分/音声 :
ステレオ 2.0/dts-HD Masterサラウンド 7.1
字幕:英語・独語・仏語・西語・伊語・日語
画面:16:9/REGION All(Code:0)/Blu-Ray 2層ディスク(50GB)
当時からオルランドの人気はとても高く、ヘンデルだけでなくヴィヴァルディや
ハイドンなどさまざまな芸術家たちが彼を題材とした物語を作っています。現代
的な演出を施された舞台で現代最高の歌手たちがとびきりの歌を披露します。思
いを寄せる女性の心が他の男のものとなったのを知って魂の抜け殻となったオル
ランドの歌う「狂乱の場」がとりわけ有名ですが、この演出にかかると奇天烈な
あらすじも納得できるから不思議です。カウンター・テナーで歌われることも多
い役柄ですがここでは若手バロック歌手の第一人者ミヤノヴィッチが完璧に歌い
ます。格調高いクリスティの指揮にも感涙です。(既発 DVD品番:101309)

101365(DVD-Video) \3480
※日本語字幕あり
チェリビダッケ-何もしないのかい
進化したまえジャン・シュミット=ガレによる記録映像
収録時間 :100分/音声:ステレオ 2.0
字幕:英語・独語・仏語・西語・伊語・日語
画面:4:3/REGION All(Code:0)/片面 2層
この記録映画は映像作家、ジャン・シュミット=ガレが 1988年か 91年に渡っ
て、チェリビダッケに密着。リハーサル風景や後進の指導にあたる姿をフィル
ムに収めたものです。今でもカリスマ的人気を誇るチェリビダッケ(1912-1996)
は、偏執的ともいえる厳しいリハーサルと、重厚な音楽作りで知られています。
とりわけ晩年の彼は、日本の禅などにも興味を持ち、更に瞑想的な世界へと突
き進んで行き、全く独自の世界観を持つ演奏を成し遂げました。このフィルム
にはそんな彼の音楽への思いがぎっしりと詰まっています。彼が何を考え、ど
んな音楽を作り出したかったのか、この 100分の映像から痛いほどに伝わって
きます。冒頭、ブラームスの弦楽四重奏を指導する彼の言葉を訊くだけでも、
ひとつひとつの音を作り出す意味を考えさせられるでしょう。彼が得意として
いたブルックナーのミサ曲での「天上の響き」には思わず涙するほかありませ
ん。ときにはユーモアを交えつつも、自らの意思を伝えようとするチェリビダッ
ケ。ひたすら重く美しい映像です。

102115(DVD-Video) \5650
※日本語字幕なし
イリ・キリアンネーデルランド・ダンス・シアター
1.スワデブカ 1982年世界初演(使用曲…ストラヴィンスキー:結婚 1984年収録)
2.詩篇交響曲 1978年世界初演
(使用曲…ストラヴィンスキー:詩篇交響曲 1983年収録 )
3.トルソ 1975年世界初演(使用曲…武満徹:テクスチュアズ 1983年収録)
収録時間 :68分/音声 :ステレオ 2.0/字幕なし/画面 :4:3/REGION All
(Code:0)/片面2層ディスク
1947年プラハに生まれの振付師、イリ(イルジ)・キリアンの1970年代から80年
代初期の3作品を収録しました。1967年英国ロイヤル・バレエ学校に入学。1968
年ソリストとしてシュツットガルト・バレエに所属。ジョン・クランコに師事
しながら振付を開始する。1975年にネザーランド・ダンス・シアターの副芸術監
督、1978年には芸術監督に就任。ストラヴィンスキーによる2作品は、合理的か
つ躍動的な肉体の動きをまざまざと見せつけるもの。つくづく「ストラヴィン
スキーの音楽は踊りに適しているんだな」と感じさせてくれます。一方、武満
の音楽による「トルソ」も素晴らしいの一言。こちらは静止している体の美し
さに思いが至ることでしょう。神秘的なコスチューム、計算し尽くされた照明、
これらも、極限まで鍛え抜かれた肉体に彩りを添えています。




<CPO>
777082-2 \1700
ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):室内楽作品集
1.ピアノ五重奏曲ハ長調 Op.17
2.弦楽四重奏曲へ短調 Op.63
演奏:ミンゲ四重奏団/オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)
CPOが積極的にリリースしているヘルツォーゲンベルクの作品集。このアルバム
は弦楽四重奏曲全集(全3巻)の最初を飾るものです。ミンゲ四重奏団による素晴
らしい演奏は、この作曲家についての誤った認識(どうしてもブラームスっぽさ
が拭えない…)を根底から覆すものではないでしょうか。弦楽四重奏の精力的な
音楽の中に幽かに感じられるユーモア、ピアノが加わることで、また一層華やか
さを増すピアノ五重奏、新たな名曲を発掘する喜びに胸躍る1枚となること間違
いありません。

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