クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-06 No.6-2

2009年06月03日 14時43分06秒 | Weblog
777460-2 \1700
フォルクマール(1770-1851):三重奏と四重奏曲集
1.クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための四重奏曲ヘ長調、
2.同ハ長調
3.クラリネット、ピアノ、チェロのための三重奏曲変ロ長調
4.ヴァイオリン、ピアノ、チェロのための三重奏曲
演奏:アルテ・アンサンブル
シュマルカルデン(チューリンゲン)で生まれ、リンテルンでその生涯の大部分
を過ごしたフォルクマールは、オルガニストとして高い名声を得て、また多く
の作品を残した人です。彼の作品はスイスの音楽出版社ポイラーから出版され、
その高貴なメロディとバランスの取れた作風は室内楽奏者たちに愛されていま
したが、彼の死後はほとんど忘れ去られてしまいました。しかしリンテルンの
博物館には、まだ彼の作品のいくつかが残存しているとのこと。復興が望まれ
る作曲家です。NDR放送フィルハーモニーのソリストによって設立されたアルテ
・アンサンブルによる演奏です。

777209-2(SACD-Hybrid) \2950
J.W.ウィルムス(1772-1847):交響曲 Op.9&23、序曲ニ長調
演奏: NDR 放送フィルハーモニー管弦楽団/Howard Griffiths
「オランダのベートーヴェン」と呼ばれるウィルムスは、その生涯の全てをア
ムステルダムで過ごしました。7曲の交響曲、5曲のピアノ協奏曲、他多くの管
弦楽作品、室内楽作品、及び声楽曲を残しています。彼は活動の初期の若い頃
に大成功を収めましたが、当時音楽界を席巻していたベートーヴェンの音楽の
影響を受け過ぎてしまい、少しずつ人気も下降してしまい、今では全く忘れら
れた存在になってしまいました。この録音はウィルムスの後期の作品を収録し
たもので、グリフィスの素晴らしい解釈は彼の独創性について再考するための
材料を与えてくれるはずです。

777213-2 2枚組 \4900
ハイドン(1732-1809):人形劇のためのジンクシュピール「火事」
演奏:オットー・カッツマイアー(バリトン)/アンドレアス・カラジアク(テノ
ール)/イザ・カタリーナ・ゲリッケ(ソプラノ)/フェルディナント・フォン・
ボトマー(テノール)/カペラ・アウグスティナ(オリジナル楽器使用)/アンド
レアス・シュペリング(指揮)
「操り人形による音楽劇」は現在でもオーストリアで根強い人気を誇っていま
す。1773年から 1779年の間は、エステルハージ公の夏の別荘に大きな人形劇の
ための劇場があり、当時宮廷音楽監督であったハイドンも、この人形劇のため
に音楽を書いていました。この作品はウィーンの方言を多分に用いたとても楽
しいもので、おそらく宮廷内の召使や御者たちでも楽しめるように作られてい
たのでしょう。2009年ハイドン・イヤーのための記念リリースです。

777276-2 \1700
モリーク(1802-1869):弦楽四重奏曲集第2集
弦楽四重奏曲変ホ長調 Op.18-3/弦楽四重奏曲へ短調 Op.28
演奏:マンハイム弦楽四重奏団
生前ヴァイオリン奏者として著名だったドイツの作曲家ベルンハルト・モリー
ク。ヨーロッパの至る所でツアーを行い、高い名声を得ていました。とは言え
彼の本業は作曲家。ベーム式フルートの開発者であるテオバルト・ベームと親
しく、彼のためにフルート協奏曲も書いています。しかしその作品のほとんど
は弦楽四重奏で絞められているところがヴァイオリンの名手と言えるでしょう。
第1番は古典派とロマン派の端境期に属する端正で優雅な作風を持っています。
それに対し、第2番のへ短調の作品は暗く憂鬱な気分を持つ聴き応えのある曲で
す。

777288-2 \2450
ロゼッティ(1750-1792):ホルン協奏曲集
1.2台のホルンのための協奏曲ヘ長調 Murray C61/Knaul III:49
2.ホルン協奏曲ホ長調 Murray C50/Kaul III:44
3.ホルン協奏曲変ホ長調 Murray C48/Kaul III:37
4.2台のホルンのための協奏曲変ホ長調よりアンダンテ Murray C55Q/Kaul
III:54
演奏:クラウス・ヴァレンドルフ(ホルン)…1.3.4/ザラー・ヴィリス(ホルン)
…1.2.4/マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団
ヨハネス・メーズス(指揮)
アントニオ・ロゼッティ、本名アントニーン・レスレルはボヘミア生まれの作曲
家です。1773年ボヘミアを去って、6年の間エッティンゲン=ヴァラーシュタイ
ン侯爵の宮廷楽団に加わるのですが、その際名前をイタリア風のアントニオ・
ロセッティに変えたのです。その後活躍の場を広げ、多くの作品を出版、彼自身
も自らを「洗練された音楽家」と呼び、幸せな生涯を送りました。彼が残した多
くの曲の中でもとりわけホルン協奏曲が有名で、モーツァルトのホルン協奏曲の
お手本にもなったのではないかとも言われているほどです。

777344-2(SACD-Hybrid) \2950
北ドイツのオルガンの旅第7集
ヨハン・プレトリウス(1595-1660):オルガン作品選集
ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ/光であるキリストよ/ダ・パーチェム・
ドミネ/私はあなたを呼びます、主イエス・キリストよ/いと高きところにおわ
すキリストよ 他11曲
演奏:フリートヘルム・フランメ(オルガン)ドイツ、ペーター&パウル教会のオ
ルガン(1764年)使用
この作曲家、ヨハン・プレトリウスはヒエロニムス・プレトリウスの7人の子ど
もの中の一人です(兄も高名なオルガニスト&作曲家)。1612年、ハンブルクの
聖ニコラス教会の秘書を務め、合唱隊の指揮などに携わりました。最近の調査
により、いままでは他の作曲家の作品とされていたオルガン曲が、実は彼の作
品であることがわかりそれに伴い演奏回数なども増え始めています。グレゴリ
オ聖歌を元にした曲など緻密な作風が魅力です。

777360-2 \2450
マッテゾン(1681-1764):オラトリオ「愛に満ち、かつ辛抱強いダヴィッド」
演奏:クリスティアン・ヒルツ(ソプラノ)/ニッキ・ケネディ(ソプラノ)/ウル
ズラ・アイッティンガー(アルト)/ライモンズ・シュポーギス(バリトン)/マ
ックス・チオレック(テノール)/ケルン・アカデミー&ケルン・アカデミー合
唱団/ミヒャエル・アレクウサンダー・ヴィレンス(指揮)
作曲家、外交官、音楽理論家と言った多彩な才能を持つドイツ後期バロック時
代のヨハン・マッテゾンの壮大なるオラトリオです。ヘンデルとは大親友であ
ったものの、オペラの上演中にいさかいを起こし、あわやヘンデルを刺し殺し
そうになったというエピソードを持つ物騒な人でもありました。大作曲家であ
ったにも関わらず彼の相当数の作品が 1998年まで行方不明だったため、すっか
り忘れ去られた存在になっていたマッテゾン。これから復興が進むのでしょう
か。まず手始めにこれを聴いてみてください。

777390-2 2枚組 \4900
テレマン(1681-1767):隊長の音楽 1744年
隊長の音楽 1744年 TVWV 15:15
演奏:ドロテー・ミールズ(ソプラノ)/モニカ・マウフ(ソプラノ)/ウルリケ・
ホフバウアー(ソプラノ)/インモ・シュレーダー(テノール)/ドミニク・ヴェ
ルナー(バス・バリトン)/ヴェゼル・ルネサンス
マンフレッド・コルデス(指揮)
1721年、40歳のテレマンはハンブルクの都市音楽監督に就任しました。これに
よって彼は、当時ハンザ自由都市であったハンブルクにおける音楽の全責任を
担うことになり、オペラ、コンサート、教会音楽、作曲、出版とあらゆる部分
で活躍し高い評価を得たのです。都市を守るハンブルク市民自警団の隊長のた
めに音楽を書いたのもそんな活動の一環としてです。このオラトリオはハンブ
ルクの守護神「隊長」への謝意があふれた力強い音楽。独唱者たちの熱唱でそ
の栄誉が讃えられるのです。
(cpo 777176-2隊長の音楽1724年もどうぞ )

777404-2 2枚組 \4900
ツィーラー(1843-1922):喜歌劇「三つの願い」
演奏:フォルカー・フォーゲル(テノール)/ドンナ・エレン(ソプラノ)/ヴァレ
リー・ゼルキン(テノール)/ロレナ・エスピナ(アルト)/クレメンス・スロウィ
チェク(バス)/アンア・シミンスカ(ソプラノ)/ウィーン・シェーンブルン宮
廷劇場管弦楽団&合唱団/ヘルベルト・モック(指揮)
現代では才能ある作曲家として知られるツィーラーですが、ヨハン・シュトラ
ウスは彼のことを全く認めようとせず、「ツィーラーと比べるようなことはし
ないでくれ」と怒っていたそうです。しかし有名な出版者ハスリンガーは、ツィ
ーラーを「ウィーンの新しいダンス音楽作曲家」として売り出すことにし、そ
の目論見はあたりウィーン中が彼のワルツやポルカで埋め尽くされたこともあ
りました。この魅力的な喜歌劇「三つの希望」は、ツェムリンスキーがスコア
の手直しをした可能性が高く、(自筆スコアに書きこみがある)いろいろな意味
で興味深い作品と言えるでしょう。

777433-2 \1700
クリーガー(1651-1735):世俗歌曲と宗教的アリア「新しい音楽の報酬」
ブフナー(1614-1669):「爪弾く音楽」よりソナタ
演奏:ヤン・コボウ(テノール)/ユナイテッド・コンテヌーオ・アンサンブル
「私は庭で愛しい人をみた」と題されたこのアルバムは、ヤン・コボウによる
優美な歌曲とアリアが収録されています。ヨハン・クリーガーはニュルンベル
クで生まれ、オルガニストとして宮廷で活躍しました。兄も音楽家で、コペン
ハーゲンでオルガン奏者としヘンデルの音楽的才能を見出した人として知られ、
弟クリーガーの音楽的才能の多くは兄によって触発されたものに違いありませ
ん。シンプルな歌唱から技巧的な歌唱まで幅広い表現を有した作品に、ブフナー
の典雅なソナタを組み合わせて何とも魅力的なアルバムに仕立て上げています。

777442-2 \2450
ホルブルック(1878-1958):交響詩集
劇的序曲「アモンティラド」 Op.123/オーケストラのための詩曲第2番「ヴァ
イキング」 Op.32/「三匹の盲目のねずみ」による交響的変奏曲 Op.37-1/オ
ーケストラのための詩曲第3番「ウラルメ」 Op.35
演奏:フランクフルト・ブランデンブルク州立オーケストラ
ハワード・グリフィス(指揮)
イングランド生まれの作曲家ホルブルックは、とりわけエドガー・アラン・ポ
ーにインスピレーションを受けた作曲家として知られます。1900年に発表した
「大鴉」が大成功を収め、当時「最も進歩的な作曲家」の一人として評価され
ました。しかし大作志向だったことや、あまりにもロマン派的な音に固執したた
め、イギリス音楽の時流に乗ることができず、結局のところ忘れ去られてしまっ
た人です。今回グリフィスの名演で彼の作品が復興されることで、また新たな
発見をもたらしてくれるでしょう。




<NAXOS> ※日本先行発売
8.572267 \1000
C-A.ベリオ:独奏ヴァイオリンのための作品集第1集
1-12. ヴァイオリンのための12の情景または狂詩曲 Op.109(分かれ目/ポルカ/
トカゲ/出発/フーガ/バナー/狂詩曲/サルタレッラ /女王/ロシア風マーチ /心
配ごと/慰め)
13-21. 9つの習作(アレグロ・アジタート /アレグロ・モデラート/モデラート/
エネルジーコ/メロディ/ガルナール/マーチ/アレグロ・ヴィヴァーチェ/.古え
の名人を模して )
22.前奏曲または序奏 Op.Post.
演奏:ベラ・フリストヴァ(ヴァイオリン )
協奏曲でおなじみ、 C-A.ベリオ(1802-1870)の独奏作品集の登場です。ここで
目の覚めるような演奏を披露するのは2007年のマイケル・ヒル国際ヴァイオリ
ン・コンクールで第1位を獲得したニュージーランドの新星、ベラ・フリスト
ヴァです。すでに国際的な活躍の場も多く、彼女の才能には多くの人々が多大
な期待を寄せています。冴え渡るテクニックはもちろんのこと、デリケートで
ありながらも、芯のしっかりした美音がすこぶる魅力的です。所有するヴァイ
オリンはルイ・クラスナーが所有していた 1655年製のアマーティです。

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