クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-10 No.24

2006年10月31日 12時48分58秒 | Weblog
<DOREMI>
DHR 7850/1 2枚組 \3960
モノラル
マーラー:
交響曲第1番ニ長調「巨人」
交響曲第9番ニ長調
パウル・クレツキ(指)イスラエル・フィルハーモニックO.
録音:1954年4-5月
ポーランド生まれのパウル・クレツキ(1900?73)といえばEMIに残した一連の
録音からマーラーのスペシャリストとして記憶される指揮者。ウィーン・フィ
ルとの「巨人」(61年)、フィルハーモニアとの第4番(57年)、第5番のアダ
ージェット(59年)、「大地の歌」(59年)がすでにCD化されていますが、こ
のたびDOREMIよりイスラエル・フィルとの第1番と第9番が復刻されます。
1936年に名ヴァイオリニスト、フーベルマンによりパレスチナ管弦楽団として
創設され、1948年の改称を経て、世界有数のオケとして今日に至るイスラエル
・フィル。のちのバーンスタインやメータとも優れた演奏を聴かせていた、こ
のオケがマーラーに寄せる共感は特別なもの。このクレツキ盤でも美しい弦を
基調として、濃厚な音楽を作り上げています。




<Harmonia Mundi France>
HMDVD 9909003(DVD-Video) 2枚組 \4550
NTSC 16/9
字幕:英仏独蘭
日本語帯付
モンテヴェルディ:「オルフェオ」
サイモン・キーンリサイド(Br オルフェオ)
フアニタ・ラスカロ(S エルリディーチェ)
グラシエラ・オッドーネ(S 使者の女)
マルティーナ・ダイク(Msプロセルピーナ)
スティーヴン・ウォレス(CT 希望)
トーマス・トーマソン(Bs プルトーネ)
ポール・ジェリモン(Bs カロンテ)ほか
ルネ・ヤーコプス(指)コンチェルト・ヴォカーレ
トリシャ・ブラウン・カンパニー
収録:1998年,ブリュッセル,モネ劇場
演出:トリシャ・ブラウン
装置,衣装:ロラント・エシュリマン
ヤーコプスの「オルフェオ」、DVDで登場です!ヤーコプスは、大傑作モンテ
ヴェルディの「オルフェオ」を何度も取り上げていて、1993年にはヴェルニッ
ケの演出で、1998年にはこのトリシャ・ブラウン演出で、さらに2003年にはバ
リー・コスキーの演出で上演、さらに新演出が予定されていると言うから、数
年毎に新しい「オルフェオ」を作り上げているわけで今回DVDになったのは、
モネ劇場で上演されたブラウン演出のプロダクション。ブラウンはニューヨー
クを拠点に活躍するモダン・バレエの振付の大家。この舞台でも、ダンサー達
が目覚ましい効果を上げています。歌手は、サイモン・キーンリサイドの素晴
らしいオルフェオを筆頭に、極めて充実しています。天下の傑作「オルフェオ」
には、CDはもちろん、DVDもいくつも出ていますが、これぞ決定盤になること
間違いなしです!ボーナスに、メイキングを約55分収録。

HMDVD 9909001(DVD-Video) 2枚組 \5150
NTSC4/3
字幕:伊英独仏蘭
日本語帯付
カヴァッリ:「カリスト」
マリア・バーヨ(S カリスト)
マルチェッロ・リッピ(Br ジョーヴェ)
ソーニャ・テオロリドウ(S ジュノーネ)
ハンス・ペーター・カンメラー(Br メルクーリオ)
グレアム・プシェ(CT エンディミオーネ)
ルイーゼ・ヴィンター(S ディアーナ)
ドミニク・ヴィス(CT サティリーノ)
バリー・バンクス(パーネ)ほか
ルネ・ヤーコプス(指)コンチェルト・ヴォカーレ
演出、美術、衣装、照明:ヘルベルト・ヴェルニッケ
収録:1993年,ブリュッセル,モネ劇場
HMFのDVD第1弾に選ばれたのは、ヴェネツィア・オペラの名作、カヴァッリの
「カリスト」です!フランチェスコ・カヴァッリ(1602 ミ 1676)はモンテヴェ
ルディの直弟子で、ヴェネツィア・オペラに興隆をもたらした作曲家として名
高い人。「カリスト」は1651年に初演されたカヴァッリの代表作。女神ディア
ーナに仕えるニンフ、カリストにジョーヴェ(=ジュピター)が惹かれ、ディ
アーナの姿に変身して彼女を欺くものの、それを嫉妬したジョーヴェの妻ジュ
ノーネがカリストを熊の姿に変えてしまい、ジョーヴェが彼女を天空の星にす
る…というようなお話。ギリシャ神話の世界に乗せて、コミカルな登場人物も
交えながら、様々な恋愛模様が繰り広げられます。ヤーコプスは1994年に録音、
CDはレコード芸術で特選となり話題となりました。今回は、その時の故ヘルベ
ルト・ヴェルニッケ演出の上演を完全収録!初演当時のヴェネツィアの舞台を
意識した美しい舞台づくりに加え、時に思いっ切った官能表現を盛り込んだり
と、見ごたえたっぷり。ことにジョーヴェが女装してカリストを口説く場面で、
バリトンがファルセットで歌う面白さは、映像でないと伝わりきらないでしょ
う。ヴェネツィア・オペラの賑やかさに満ちた豊かな娯楽性を完璧に描いてい
ます。音楽も極上、特にマリア・バーヨがカリスト役にピタリとはまっていま
す。オーケストラに目を向ければ、ニコラウ・デ・フィゲイレドとアレッサン
ドロ・デ・マルキが鍵盤に名を連ねるわ、ユングヘーネルがリュートを弾いて
るわ、ロール・ディールティーンスがチェロだ、えらい豪華な面々!もちろん
ヤーコプスの指揮は完璧の一言!
さらに特典として、メイキング映像54分を収録。

HMU 907410 \2250
HMU 807410(SACD-Hybrid) \2300
「A NEW JOY」-エストニア、ロシア、ウクライナの伝統的なクリスマス音楽
バルヴィンスキ、イスヴェコフ、ケドロフ、カスタルスキ、ペルト、
ステチェンコ、ヤチネヴィチらの作品
ポール・ヒリアー(指)
エストニア・フィルハーモニック室内合唱団
東欧の国々、ロシアに生まれた作曲家たちによる、かくも美しきクリスマスの
ための合唱作品集。ここ最近そのアンサンブルの美しさは神がかり的な域に達し
ている、エストニア・フィルハーモニック室内合唱団の歌声に、心うたれます。

HMU 907418 \2250
「10世紀から16世紀にかけてのクリスマス音楽集」
オルランド・コンソート
中世の「クリスマス」の音楽をあつめたもの。当時のクリスマスの祝祭は、
1月6日の顕現節までをも含んでおり、その間に様々な行事が行われました。そ
して、その行事にまつわる音楽も典礼風のものから豪奢のものまで、これまた
色々でした。オルランド・コンソートの、一味ちがったクリスマス音楽のアル
バムとなっています。

HMI 987070 \2250
モンポウ:ひそやかな音楽(全28曲)、3つの変奏曲
ハビエル・ペリアネス(Pf)
スペインの国宝的作曲家、モンポウのピアノ作品集です。ひそやかな音楽は
全28曲からなる曲集。母方の家系が代々鐘をつくる職人であったモンポウなら
ではの硬質でクリアーな音色、ふっと薫るニュアンスがゆったりとした曲調で
心地よい音楽。「ひそやかな音楽」の題名はルネサンス時代の詩人クルスの詩
からとられたものです。




<Ondine>
ODE 1085 \2080
エイノユハニ・ラウタヴァーラ:管弦楽をともなう歌曲集-わが心の歌
歌曲集〈シェイクスピアの3つのソネット〉(1951 rev.2005)
きみが私のなかに見るものは、時をつげる時計の音を、
君を夏の一日にくらべたら
歌曲集〈オルフェウスへの5つのソネット〉(1954-55 rev.1960)
彼の処に樹は起たちぬ、しかもそれはまだ少女たらず、
神なればそれは為なせよう
あゝ、君ら繊細、なる者たちよ、記念碑など建てるにはおよばない
歌曲集〈恋人たち〉(1958-59 rev.1964)
愛の歌、見つめる男、恋する女、愛されし者の死
歌曲集〈神の道〉(1964 rev.2003)
神の道、御子、聖霊降臨日、大聖堂の夢
オペラ〈アレクシス・キヴィ〉の4つの歌(1997)
憂鬱、リスの歌、わが心の歌
レイフ・セーゲルスタム(指)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
ガブリエル・スオヴァネン(B)
録音:2006年
シェイクスピア、リルケの詩をテクストに20代で作曲した歌曲集をラウタヴァ
ーラ自身が管弦楽のために編曲。歳を重ねるとともに深まってきた詩への愛情
が、新たな色彩のロマンティシズム音楽として示されます。ブー・セッテルリ
ンドのテクストによる宗教的、形而上的な歌曲集〈神の道〉。詩人キヴィの内
面を歌った、オペラ〈アレクシス・キヴィ〉の4つの歌(第3曲《おお世界よ、
人生よ》 をのぞく3曲)。このアルバムでソロを歌うのは、ストックホルム生
まれのバリトン、ガブリエル・スオヴァネン(1977- )。〈アレクシス・キヴィ〉
全曲(ODE1000)では青年時代のキヴィを歌っていました。〈光の天使〉(ODE869)
を録音したセーゲルスタム(1944-)とヘルシンキ・フィルハーモニックが共演。
ブックレットには英語、ドイツ語、スウェーデン語、フィンランド語の原詩と
英訳が掲載されています。

ODE 1087 \2080
トイヴォ・クーラ (1883-1918):歌曲集-おいで、愛しい人
くちづけ作品8-1、打て、心よ作品16a-2、娘は花の上を歩き作品23-3、
秋の想い作品2-1、朝の歌作品2-3、炎を見つめて作品2-2、夜作品22-3、
荒れ野の夜作品24-4、アヴェ・マリア作品23-2、羊飼いたち作品29a-3、
運命作品23-4、土曜の夕べ作品24-1、家畜小屋で作品31a-2、
教会墓地の夏の夜作品6-1、森の娘作品23-1、エピローグ作品6-2、
霜の花作品24-2、昔の秋の歌作品24-3、おいで、愛しい人作品29a-1
トンミ・ハカラ(B) クリスチャン・アッティラ(P)
録音:2006年
トイヴォ・クーラ(1883-1918)は、フィンランド独立にともなう内戦のさなか、
喧嘩をきっかけとするピストル事故のため35歳の若さで亡くなったこと、そし
て、クーラの音楽にみちる悲哀と感傷の気分が、その理由。このアルバムで歌
われるのは、南ポホヤンマー民謡の編曲作品17b(12曲)をのぞく、彼の代表的
歌曲が19曲。民俗音楽の響き、印象主義の色彩、悲しげな旋律……彼のロマン
ティシズムは、われわれ日本人の心にも響きます。トンミ・ハカラ とクリス
チャン・アッティラ。フィンランドのアーティストふたりが、クーラの音楽と
彼と同時代の詩人たちの詩に共感を寄せながら、フィンランドの魂の深い世界
にわれわれを誘います。





<ORFEO>
ORFEO 687061 \2250
ショスタコーヴィチ:
ヴァイオリン協奏曲第1番作品77
ヴァイオリン協奏曲第2番作品129
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn)
アンドリス・ネルソン(指) バイエルン放送交響楽団
録音:2006年5月
注目の女流ヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハーが2006年
に生誕100年を迎えたショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲を録音。スト
ラディヴァリウス「ムンツ」(1736年製)を弾きこなし、ショスタコーヴィチの
傑作のである2曲のヴァイオリン協奏曲を強靭な表現力で聴かせてくれます。
第1番は沈鬱な色彩、感情を厳しく制御した熟考された音楽。彼女の力強さ、
難曲に果敢に挑む姿勢が聴くものに激しい緊張感を与えます。第2番は第1番の
素晴らしさに曇りがちですが、ひねりのある旋律が要所要所に実に効果的にあ
らわれます。彼女の底鳴りする深き音色が、哀愁を帯びたメロディーを浮かび
上がらせています。1作品ごとに変化をみせるアラベラ・美歩・シュタインバッ
ハーの著しい成長を感じ取ることの出来る1枚です。共演のアンドリス・ネルソ
ンはラトヴィアの首都リガで音楽一家の元に生まれた現在28歳の若手指揮者。
2003年からラトヴィア国立オペラの首席指揮者をつとめ、2006/7シーズンから
は北西ドイツフィルハーモニック管弦楽団の音楽監督に就任。アラベラ・美歩
・シュタインバッハーと組んでフレッシュな演奏を披露しています。

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