クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-09 No.14-2

2012年09月14日 13時23分09秒 | Weblog
<Coviello>
COV 21211 ¥2350
ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ集
(1)エルレバッハ:
ソナタ第3番-ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のための6つの
ソナタ(1694年)より
J.S.バッハ:
(2)マタイ受難曲 BWV.244より レシタティーヴォ「そう、 もとより私たちの
内なる血と肉こそ」
(3)同曲よりアリア「来たれ甘き十字架」
(4)J.M.キューネル:
リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のためのコンチェルト
A.キューネル:
(5)ソナタ第3番 -ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタとパルティ
ータ(1698)より
(6)同曲より ソナタ第9番
(7)ブクステフーデ:
ソナタ第9番-ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のためのソナタ
(1696)より
フラウケ・ヘス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
アンドレアス・アレンド(キタローネ、バロック・リュート)、
ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ)、
トルステン・ヨハン(オルガン、チェンバロ)、
ヴェロニカ・スクプリク(ヴァイオリン)、ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2012年10月18-21日、聖ゲオルグ教会(ゼングヴァルデン、ドイツ)
ドイツを中心に活躍する注目の若きガンバ奏者、フラウケ・ヘスによるヴィオ
ラ・ダ・ガンバのためのソナタ集。ヨハン・ミカエル・.キューネル(1645-ca.
1700)やエルレバッハ(1657-1714)といった音楽家たちの作品を多く収録したド
イツ・バロックプログラムです!特にアウグスト・キューネルの甥であるJ.M.
キューネルの作品は近年もなお収録される機会が殆んどないため、古楽マニア
も唸らせる希少盤といえましょう。
エルレバッハはテューリンゲン地方に活躍した宮廷音楽家。多作家でしたが、
その作品の殆どが火事で焼失してしまった不遇の作曲家でもあります。今回収
録されているソナタ第3番は、残された僅かな作品の中でも知名度の高い曲。
アルマンド、クラントといった舞曲のリズムが愉しく、典雅な旋律の中にもど
こか素朴な響きが親しみやすい作品です。J.M.キューネルのコンチェルトは、
他ではなかなか見られないヴィオラ・ダ・ガンバとリュートが織り成す生き生
きとしたソロの対話が魅力的。耳に自然と入り込んでくる、古楽器ならではの
柔らかなアンサンブルが絶品です。
演奏を担うのは、古楽器界の今後を担う若手・中堅の実力派たち。中心となっ
ているフラウケ・ヘスはW.クイケンやJ.サヴァルの流れを汲む実力派で、カン
トゥス・ケルンやフライブルク・バロック・コンソートといった今注目の団体
でも活動を行っています。チェンバロのT.ヨハンはフライブルク・バロック・
オーケストラの設立にも携わった名チェンバリスト。マタイ受難曲でバスを歌
うドミニク・ヴェルナーは、バッハ・コレギウム・ジャパンとも度々共演を重
ねていることでお馴染みの世界的名手です。




<SKARBO>
DSK 4126 ¥2080
モーツァルト:フルート四重奏曲全集(ピッコロ版)
フルート四重奏曲第1番ニ長調K.285
フルート四重奏曲第4番イ長調 K.298
フルート四重奏曲第3番ハ長調 K.Anh.171(285b)
フルート四重奏曲第2番変ホ長調 K.285a
ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ)、
デジャン・ボグダノヴィッチ(ヴァイオリン)、
ピエール=アンリ・シュエレブ(ヴィオラ)、
ラファエル・クレティアン(チェロ)
録音:2008年4月、アリス・スタジオ
★これはおもしろい!モーツァルトの傑作のフルート四重奏曲をフルートでは
なくピッコロで演奏した全曲版が登場。第1、2番は1777/8年モーツァルトがパ
リに旅行していた時の作品、第4番は1786/7年ウィーンにて作曲された作品、
そして第3番はセレナード第10番K.361からの編曲で、おそらくモーツァルト作
ではないとされていますが、どの曲を聴いても絶品で、不朽の名作と言えま
しょう。この名曲をフルートと同じ指使いで、ちょうど1オクターブ高い音域
のピッコロで演奏しています。ピッコロの音域の高さからより華やかに煌びや
かな印象を受けます。
ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ)
マルセイユ音楽院在学中にフルートをジョゼフ・ランパルに師事し、その後パ
リ国立高等音楽院にてジャン・ピエール・ランパルに師事し研鑽を積みました。
その間、木製のフルートを弾く機会に恵まれ、やがてピッコロ演奏に傾倒して
いきました。その後、フランス国立管弦楽団の首席ピッコロ奏者となりますが、
一方で室内楽の活動も積極的に行っています。来日は小澤征爾指揮のもと、サ
イトウ・キネン・オーケストラで演奏、また、2012年10月には室内楽のコンサ
ートで来日予定です。





<ORFEO>
=ザルツブルク音楽祭ドキュメント=
ORFEOR 868121 ¥2080
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調WAB. 107
グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ
フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)
録音:1989年8月18日ザルツブルク、祝祭大劇場(ライヴ・ステレオ)
1989年8月のザルツブルク音楽祭で、ヴェルザー=メストがマーラー・ユーゲ
ント管を指揮して、ブルックナーの交響曲第7番を演奏したコンサートのライ
ヴ録音盤が登場。
1960年にオーストリアのリンツに生まれたヴェルザーメストはブルックナーを
得意としていて、ほかに第5番、第8番、第9番のソフトもすでにリリースされて
います。第7番については、ヴェルザー=メスト初のブルックナー録音であり、
1991年8月のプロムスで、翌年9月より音楽監督を務めるロンドン・フィルを指
揮したライヴ録音に次いで、2008年9月に、2002年より音楽監督に就任して現在
に至る手兵クリーヴランド管を指揮したセヴェランス・ホールでのコンサート
の模様をライヴ収録した映像作品を発表していました。これまでのところ、
ヴェルザー=メストによるブルックナーの第7番のアルバムはすべてライヴによ
る演奏となりますが、ヴェルザー=メスト自身による第5番のケース同様に、
およそ20年近くの隔たりのなかで、より後年の録音になるほど、ゆるやかで全
体の演奏時間が長大になる傾向がうかがえます。ヴェルザーメストとマーラー
・ユーゲント管とは、2002年に第8番をウィーン・ムジークフェライン大ホール
で演奏したライヴ録音でも、若々しい感性が荒々しくぶつかり合いながらもソ
リッドな表現で全曲をまとめ、結果的に相性の良いところをみせていたので、
こ同じ顔合わせということで、ここでもホットで刺激的な内容を聴かせてくれ
るものとおもわれます。




<Bel Air>
BAC 471(Blu-ray) ¥5680
BAC 071(DVD-Video) 2枚組 ¥5150
字幕:伊英独仏西
モーツァルト:「フィガロの結婚」
リュドヴィク・テジエ(Br アルマヴィーヴァ伯爵夫人)
バルバラ・フリットリ(S アルマヴィーヴァ伯爵夫人)
エカテリーナ・シューリナ(S スザンナ)
ルカ・ピサローニ(Br フィガロ)
カリーヌ・デエイェ(Ms ケルビーノ)
アン・マリー(Ms マルチェッリーナ)
ロバート・ロイド(Bs バルトロ)
ロビン・レガート(T ドン・バジーリオ)
アントワーヌ・ノルマン(T ドン・クルツィオ)
マリア・ヴィルジニア・サヴァスターノ(S バルバリーナ)
クリスチャン・トレギエ(Br アントーニオ)
フィリップ・ジョルダン(指)パリ国立歌劇場管弦楽団,合唱団
ジョルジョ・ストレーレル(演出、照明)
アンベール・カメルロ(再演監督)
エツィオ・フリジェリオ(舞台装置)
エツィオ・フリジェリオ、フランカ・スクワルチャピーノ(衣装)
ジャン・ギゼリック(振付)
収録:2010年10、11月、パリ
20世紀後半を代表する演出家の一人で、オペラの分野でも多大な功績を残した
ジョルジョ・ストレーレル(1921-1997)。中でも特に有名なものが、1973年に
パリのオペラ座のために制作した「フィガロの結婚」。オペラ座以外でも盛ん
に上演されたためいくつか映像も残されていますが、今回は2010年に場所をバ
スティーユ劇場に移して上演された際の最新映像です。ストレーレルの演出に
ついては、奇を衒わず伝統を尊重しながらも才気が漲る生き生きした舞台、と
いうに尽きます。「フィガロの結婚」が好きならば一度は見ておくべき名舞台
です。
歌手ではなんといってもバルバラ・フリットリの伯爵夫人が最高!若い頃から
得意としてフリットリの評価を決定付けた役だけに、イタリアオペラのプリマ
ドンナとして君臨している今でも圧倒的。さらにフランスを代表するバリトン
に成長したリュドヴィク・テジエの男の色気のある伯爵、伊達男を絵に描いた
ような勢いと頭の切れの良さがあるルカ・ピサローニのフィガロ、ちょっと垢
抜けない可愛さがスザンナらしいエカテリーナ・シウリナ、フランス人らしい
品の良さと優れた演技力で非常に人気の高いカリーヌ・デエイェのケルビーノ
と、主役級はたいへん強力。またマルチェッリーナにアン・アマレー、バルト
ロにはロバート・ロイドと大ベテランが入るというお楽しみも。フィリップ・
ジョルダンの指揮は、古楽系のメリハリの利いたモーツァルトとは一線を画し
た安定感のあるもので、ストレーレルの演出との相性もピッタリです。




<EUROARTS>
=Recorded Excellence-Historical Value=
20 66424(Blu-ray) 3枚組 ¥7150
「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 / バレンボイム」
=特典映像=
・インタビュー「バレンボイム、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲収録に
ついて語る」(2012年ウィーン)
ダニエル・バレンボイム(P)
収録:1983-1984年ウィーン、ロプコヴィツ宮、ラズモフスキー宮、
キンスキー宮&ヘッツェンドルフ宮(ライヴ)
監督:ジャン・ピエール・ポネル

20 66428(DVD-Video) ¥2900
「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集Vol. 1 / バレンボイム」
第1番ヘ短調Op.2-1 / 第2番イ長調Op.2-2 / 第3番ハ長調Op.2-3
第4番変ホ長調Op.7 / 第5番ハ短調Op.10-1 / 第6番ヘ長調Op.10-2
ダニエル・バレンボイム(P)
収録:1983-1984年ウィーン、ロプコヴィツ宮、ラズモフスキー宮、
キンスキー宮&ヘッツェンドルフ宮(ライヴ)
監督:ジャン・ピエール・ポネル
2012年11月に、世界的な指揮者でピアニストのダニエル・バレンボイム(1942年
ブエノスアイレス生まれ)が生誕70周年を迎えるのを記念して、「ベートーヴェ
ンのピアノ・ソナタ全曲」を収めた映像作品がEUROARTSよりリリースされます。
コンサート活動における全曲演奏シリーズへの取組みに並行して、ディスコグ
ラフィからも、バレンボイムは「ベートーヴェンのピアノ・ソナタ」をライフ
ワークのひとつとして掲げているようで、それぞれ時期の異なる3つの全集録音
を完成させていました。
・1960年代末-70年頃ロンドン(セッション録音)
・1981-84年パリ(セッション録音)
・2006年ベルリン(ライヴ録音) ※映像作品あり
このたび登場する映像作品はメトロポリタン・ミュニクの制作で、1983年から
84年にかけてバレンボイムが、ウィーンの由緒ある宮殿4か所でおこなったコン
サートの模様をライヴ収録したもので、映像作品としては2種目、バレンボイム
4種目の全集になります。なお、過去に「ワルトシュタイン」と「熱情」のカッ
プリングで2曲のみが国内リリースもされましたが、全曲が登場するのはおそら
く初めてとおもわれます。
本作と同時期に、バレンボイムがセッション収録した2度目の全集の出来ばえも
すぐれていたので、ここでの演奏内容にも期待が持てるところですが、リリー
スに際して、オリジナルの35ミリ・フィルムからあらたに入念なレストアとデ
ジタル・リマスタリングを施し、高画質&高音質を実現しているのは、何より
喜ばしい限りといえるでしょう。
映像特典には、2012年にウィーンでおこなわれたバレンボイムへのインタビュ
ーを収録。制作当時の状況について語っています。
※リリース形態について。「全曲を収録したブルーレイBOX」は3枚組み美麗デ
ジパック仕様となります。同時発売の「DVDは全5巻分売」で、まず、第1番か
ら第6番までを収めた第1巻がリリースされたのち、翌月以降、1巻ずつのリリ
ースが予定されています。

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