クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-02 No.2-1

2011年02月04日 14時27分41秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.559613
ドアティ:ルート 66 他
1.ルート 66(1998)
2-4.ゴースト・ランチ(2006)(骨/雲の上に/ブラックラトル)
5-7.サンセット・ストリップ(1999)(午後 7時/夜想曲 /午前 7時)
8-9.3人の指揮者と管弦楽のための「タイム・マシーン」(2003)(過去/未来)
ボーンマス交響楽団
マリン・オールソップ(指揮)/陳美安(指揮)…8-9のみ
ローラ・ジャクソン(指揮)…8-9のみ
今や、世界中で最も注目される作曲家の一人となったマイケル・ドアティ
(1954-)。しかし、オールソップは彼の作品を20年以上も前から擁護し、積極
的に演奏しています。今回の作品も極めて創造的でユニークです。「ルート
66」とは、アメリカ合衆国の国道でイリノイからカリフォルニアを結ぶ重要
な道でした。映画、音楽、ポップ・カルチャーにもしばしば登場し、多くの
人に愛された道路です。「ゴースト・ランチ」はアメリカの女性画家ジージ
ア・オキーフにインスパイアされて書かれた作品。彼女は風景、花、そして
動物の骨をモティーフとして 70年もの間絵画を書き続けた人。そんな特異な
画を彷彿させる煽情的な作品です。真夜中の街をドライヴしているような「サ
ンセット・ストリップ」、3人の指揮者による競演「タイム・マシーン」。ど
れも実験的、かつ興味深い作品ばかりです。

8.572489
ブロシュ:ミサ・カンタータ 他
1-10.ミサ・カンタータ(1999)/11.聖母マリア(1998)/12.冷淡な歌(2009)
13-14.キリスト教会のブルース(1990/2005)
15.キリスト教会のポストリュード(2008)
※11を除いて世界初録音
イェルク・ワシンスキ(男声ソプラノ&ヴォーカル)…1-14
パデレフスキー・フィルハーモニー管弦楽団…1-10
フェルナンド・クァトロッキ(指揮)…1-10
ジャック・デュプリース(ヴィオラ)…11
デイヴィッド・コウルター(ミュージック・ソウ)… 13-15
トーマ・ブロシュ(グラス・ハーモニカ、クリスタル・バシェット、
キーボード、クリスタル・ベル、ウォーターホン、ベル、オンドマルトノ)
トーマ・ブロシュ(1962-)。彼の名前を聞いて思いだすのはオンド・マルトノ?
それともグラス・ハーモニカでしょうか?とにかく「レアな楽器」を紹介する
ことにかけては類を見ないアーティストとして知られ、クラシックだけではな
くレディオ・ヘッドとコラボしたり、映画のサウンド・トラックに登場したり
と八面六臂の活躍をしている人です。さあ、このアルバムはそんな彼の全てを
丸ごと楽しむ1枚です。男声ソプラノの響きを生かした美しいミサ曲、そして
様々な楽器の奇妙な音のオンパレードですが、これが何とも面白く、まるで氷
の世界を彷徨っているような感じを受けるのではないでしょうか。

8.572227
シベリウス:
1-4.交響曲第4番イ短調 Op.63
5-7.交響曲第5番変ホ長調 Op.82
ニュージーランド交響楽団
ピエタリ・インキネン(指揮)
日本でますます人気急上昇中。巨匠の道を歩き始めた感のある若手気鋭指揮
者インキネンのシベリウス(1865-1957)・交響曲ツィクルス第2弾です(第1集
は 8.572305)。当盤に収録されているのは、最も曲想が晦渋な第4番と祝祭的
な雰囲気に満ちた第5番です。1911年に完成された第4番は、当時体調不良を
訴えていたシベリウスの気分がそのまま反映された作品。寒々とした荒涼な
風景の中をよぎる一抹の風のような不気味さが見え隠れします。一転1915年
に作曲された第5番は彼の50歳の誕生日の祝賀式典に演奏するために書かれた
曲。春の訪れを感じさせるような暖かさを抱いています。対称的な2つの作品
を、インキネンは見事に描き分けています。


8.572471
イタリアの歌曲とバラード集
1.トスティ(1846-1916):マリア/ 2.トスティ:かわいい唇
3.トスティ:最後の歌/4.トスティ:四月/5.トスティ:君なんかもう
6.トスティ:夏の月/7.トスティ:セレナード/8.トスティ:理想
9.マスカーニ(1863-1945):セレナータ/ 10.トスティ:マレキアーレ
11.トスティ:夢/12.トスティ:暁は光から
13.トスティ:去りゆくことは少し死ぬこと
14.ドナウディ(1879-1925):ああ、私の愛する人の
ステファーノ・セッコ(テノール)
デイヴィッド・アブラモウィッツ(ピアノ)
トスティの歌曲は聴きたいと思っても、実はあまり録音がないことで有名。
何人かの名歌手たちが手掛けてはいるものの「これ」と言ったオススメ盤は
なかなかありません。この盤に収録された歌曲のほとんどはトスティの作品
で、彼が活躍した 19世紀後半のイタリアでは、家庭の客間に家族や友人たち
が集って、御自慢ののどを聴かせるのが大流行(今で言うとカラオケパーティ
のようなものでしょうか)。そんな時に手軽に歌えて、なおかつ芸術性の高
いこれらの歌曲は引く手数多の大人気となったのです。ほとんどの歌のテー
マは「愛」。時として燃え上がり、時として失われる愛。燃える瞳、暖かい
腕、そして心ときめかす甘い唇。そういうものが、甘いメロディに乗ってじっ
くり歌われます。

8.572527
ラテン・アメリカのギター音楽集
1.ポンセ(1882-1948):前奏曲/2.ロメロ(1913-1996):天使のタンゴ
3.ブローウェル(1939-):子守歌/4.ポンセ:ギター・ソナタ第3番より第2楽章
5.モレル(1931-):師匠/6-8.バリオス(1885-1944):大聖堂
9.カントラル:時計( V.コベスによるギター編)/10.ロメロ:グァサ
11.イラディエル(1809-1865):ラ・パロマ(V.コベスによるギター編)
12.コベス(1982-):チェリタンゴ/13.バリオス:ワルツ Op.8 No.4
14.ラミレス(1921-):アルフォンシーナと海
15.ピアソラ(1921-1992):
バチンの少年(V. コベスによる声楽、ナレーター、ギターとピアノ編)
ビンセント・コベス(ギター)/エンリケ・モレンテ(ヴォーカル)…15
オラシオ・フェラー(ナレーター)…15
エステバン・オカーニャ(ピアノ)…15
1982年生まれのギタリスト、コベスによるラテン・アメリカ・ギター作品集
です。彼は1997年から伝説のギタリスト、ペペ・ロメロに学び、その後世界
中で演奏旅行を行い、多くのオーケストラとも共演しています。2008年には
モスクワのチャイコフスキー音楽院からルービンシュタイン・メダルを授与
されています NAXOSにはバロモの録音( 8.570420)があり、こちらも好評を
博しています。この演奏、お聴きいただければわかる通り、粒立ちのはっき
りした明晰な音と、迸るような情熱に満ちた表情が素晴らしく、思い切り感
情移入できそうです。おすすめはトラック14の「アルフォンシーナと海」。
泣けます。

8.570462
リャプノフ:
1.ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.61
2-4.交響曲第1番ロ短調 Op.12
マキシム・フェドトフ(ヴァイオリン)…1
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
ドミートリー・ヤブロンスキー(指揮)
ピアノ協奏曲では、リストの面影を引きずっていたリャプノフ(1859-1924)
ですが、1915年に作曲され1921年に改訂されたヴァイオリン協奏曲では一転、
ロシアの郷愁を前面に出した壮大で抒情的な作品を書いています。フェドト
フが鳴らす豪華なソロ・パート。甘美な第2主題、4分にも渡るそして強烈な
カデンツァ。これを聴いて魅了されずに済む人がいるのでしょうか?もう一
つの交響曲第1番は1887年に完成された曲で、まだバラキレフの影響が見られ
るものの、刺激的で堂々たる楽想を持つ雄大な作品です。終楽章での燃え上
がる情熱の炎をぜひ体感してください。

8.570883
マリピエロ:
1-3.「ゴルドーニの 3つの喜劇」からの交響的断章(喫茶店/テオドーロ・
ブロントローン氏/キオッジャの立て引き)
4.1幕のバレエ「ストラディヴァリオ」
5-9.管弦楽のための「チマロジアーナ」
10-13.管弦楽のための「ガブリエリアーナ」
MARCO POLO 8.225118より移行盤
トーマス・メイジャー(ヴァイオリン)…4/スイス・イタリア語放送管弦楽団
クリスティアン・ベンダ(指揮)
マリピエロ(1883-1973)は既に知られている通り、音楽学者としての顔と、作
曲家としての顔。その2つをうまく使い分けていたようです。このアルバムに
収録されているのはオリジナル作品が2つと、編曲作品が2つで、彼の個性の
両面を味わえます。ヴェネツィア共和国の劇作家ゴルドーニの喜劇のために
書いた3つの断章と、バレエ「ストラディヴァリオ」ではモダンな響きが楽し
め、「チマロージアーナ」と「ガブリエーリアーナ」では清々しい原曲に絡
みつく色彩豊かな管弦楽の響きを堪能できます。彼は作曲家として、ほとん
ど独学でスタイルを確立できたのは、モンテヴェルディとヴィヴァルディの
音楽を徹底的に研究したという成果があるのでしょうね。

8.572274
カルウォヴィチ:
1-4.セレナード Op.2(行進曲/ロマンス/ワルツ/終曲)
5-7.ヴァイオリン協奏曲イ長調 Op.8
イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)…5-7
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
アントニ・ヴィト(指揮)
ポーランドの作曲家カルウォヴィチ(1876-1909)は、リトアニア州ヴィリニュ
スに生まれ、ワルシャワでヴァイオリンを学んだ後、ドイツに留学。アルトゥ
ール・ニキシュに指揮法を学びつつ、いくつかの作品を書いています。シマノ
フスキと並ぶ「ポーランドの新進気鋭の作曲家」として期待されるも、33歳、
これからの時にタトラ山で雪崩に巻き込まれその生涯を終えてしまいました。
彼の華麗な作品は一度でも聴いたら耳に残るのでしょう。作品の録音数があ
まり多くないにも拘わらず、熱心なファンが多いことで知られています。中
でも「ヴァイオリン協奏曲」は聴かせどころも多く、華やかさと甘美さを併
せ持つ名品です。ヴァイオリンを担当するのはおなじみイリヤ・カーラー。
文句なしの超絶技巧で難なく弾き切っています。

8.572285
ロージャ:
1.シンフォニー・コンサートへの序曲 Op.26a(改訂版)
2.チェロと管弦楽のための狂詩曲 Op.3
3.ハンガリー風夜想曲 Op.28
4-6.3つのハンガリーの情景(奇想曲/田園曲/踊り)※2…世界初録音
マーク・コソワー(チェロ)…2
ブダペスト交響楽団/マリウス・スモリジ
ハンガリーの作曲家、ミクロス・ロージャ(1907-1995)の管弦楽作品集第3弾
です。ハリウッドの映画音楽のようなダイナミックな響きと、ハンガリーの
民族性がマッチした色彩豊かな作品は、すでに多くのファンを獲得していま
すが、今作も期待に違わぬ素晴らしさです。眩暈をもよおすほど悩ましいチェ
ロの狂詩曲。1956年に起きたハンガリーの暴動にインスパイアを受け、当時
契約していた MGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー )の仕事の合間に作曲
された「シンフォニー・コンサートへの序曲」は、ハンガリーから追放され
た彼の友人たちに捧げられました。

8.572448
バルトーク(1881-1945):バレエ音楽「中国の不思議な役人」 Op.19, BB82
ブラームス(1833-1897):交響曲第1番ハ短調 Op.68
ロンドン交響楽団
ジョナサン・パステルナック(指揮)
ロンドン交響楽団と若手指揮者、パステルナックによるバルトークとブラー
ムスです。指揮者パステルナックはニューヨーク生まれ。16歳の時に奨学金
を得て、マンハッタン音楽院で学びます。ネーメ・ヤルヴィ、デーヴィッド
・ジンマン、ヨルマ・パヌラなど錚々たる顔ぶれから教えを受け、2002年バ
ルセロナのカダケス国際指揮者コンクール(第1回優勝者はジャナンドレア・
ノセダ )で第2位を獲得。将来が期待される新鋭です。このアルバム、そんな
彼の若々しい情熱が満ち溢れた好演で、おどろおどろしさよりもシャープさ
を前面に出したバルトーク、見通しの良いすっきりとしたブラームスと、こ
れらの曲に食傷気味の耳にも新鮮な風をお届けいたします。

8.572217
J.C.F.バッハ:
1-3.交響曲第6番ハ長調 HWI/6/4-6.交響曲第10番変ホ長調 HWI/10
7-10.交響曲第20番変ロ長調 HWI/20
ライプツィヒ室内管弦楽団
モルテン・シュルト=イェンセン(指揮)
子だくさんであった J.S.バッハの下から 2番目の息子、J.C.F.バッハ(1732-
1795)は、ビュッケブッルクの宮廷音楽家となったため「ビュッケブルクの
バッハ」と呼ばれます。どちらかというと地味な活動をしたためか、同時代
の評論家からは、あまり良い評価を受けなかったのですが、それは他の兄弟
たちが個性的過ぎたせいもあったためで、彼自身、決して音楽家として才能
がなかったのではありません。ここで聴くことのできる3つの交響曲はどれも
上品で、機知に富み、充分に「バロックから古典派への橋渡し」を担うこと
のできる名作と言えるでしょう。

8.572176
バラダ:カプリチョス第2番-第4番
1-3.カプリチョス第2番(2004)/
4-7.カプリチョス第4番「ジャズ風に」(2007)
8-12.カプリチョス第3番「国際義勇軍への賛辞」(2005)
アンドレス・カルデネス(ヴァイオリン…1-3.8-12)、(指揮…1-7)
ジェフリー・ターナー(コントラバス)…1-7
ピッツバーグ・シンフォニエッタ/ローレンス・ロー(指揮)…8-12
スペイン生まれの異色作曲家、レオナルド・バラダ(1933-)の作品はどれも一
癖も二癖もある独特なもので、それは交響曲であっても、オペラであっても、
いつなんどきも強い主張をしているものですから、聴き手としては黙って通
り過ぎるわけにはいきません。今作はカプリチョス(狂詩曲)と題された1連
の組曲です。自由なラテンアメリカのダンス音楽集である第2番、ボランティ
アの軍隊へ敬意をあらわすための5つの小曲からなる第3番、そしてジャズの
イディオムを持つ第4番。暴力的なパワーを持ちながらも、どこか足取りがふ
らつくような、ユーモラスさと悪魔的な嘲笑を持ち合わせた作品群です。

8.572029
F.X.リヒター:室内ソナタ集第1集(1764)
1-3.フルート、チェロとチェンバロのためのソナタ第1番ニ長調
4-6.フルート、チェロとチェンバロのためのソナタ第2番ト長調
7-9.フルート、チェロとチェンバロのためのソナタ第3番イ長調
パウリーナ・フレッド(フルート)/ヘイディ・ペルトニエミ(チェロ)
アーポ・ハッキネン(チェンバロ)
シンフォニア集(8.557818)でその典雅な世界へ聴き手を誘った、マンハイム
楽派の作曲家フランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789)の室内ソナタ集
です。時代的には複雑なバロック様式から、装飾の少ないギャラント様式へ
と移り変わる頃に活躍した人ですが、この1764年にニュルンベルクで公表さ
れた一連のソナタ集は、まだバロックのトリオ・ソナタの伝統に基づくもの
です。この12のソナタはヴァイオリン(もしくはフルート)、チェロの序奏
付きのチェンバロ・ソナタとして書かれたものですが、実際に演奏してみる
とヴァイオリンでは若干演奏不能な個所があり、これらの曲はフルートで演
奏するべきではないかと思われます。北欧の名手たちによる春の陽だまりの
ようなどこもかしこも柔らかく美しい音楽です。

8.572187
ホフマイスター:
コントラバス四重奏曲&シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ
1-4.ホフマイスター(1754-1812):コントラバス四重奏曲第2番ニ長調
5-7.ホフマイスター:コントラバス四重奏曲第3番ニ長調
8-11.ホフマイスター:コントラバス四重奏曲第4番ニ長調
12-13.シューベルト(1797-1828):
アルペジョーネ・ソナタ(N.デューカによるコントラバス編)
ノルベルト・デューカ(コントラバス)
エルネ・セベスチャン(ヴァイオリン)…1-11
ヘルムート・ニコライ(ヴィオラ)…1-11
マーティン・オステルターグ(チェロ)…1-11
フィリップ・モル(ピアノ)…12-13
1754年、ローテンブルクで生まれたッフマイスターは14歳の時に法律を学ぶ
ためウィーンに移り、その後音楽を学ぶためにハンガリーへと移住しました。
作曲の勉強をしながら、楽譜出版の事業も起こし、ハイドンやモーツァルト
の作品の出版を行ったのです(現在の C.F.Peters社も彼が創業 )。作曲家と
しても交響曲、協奏曲、器楽曲など多くの作品を残しました。このコントラ
バス四重奏曲は、第1ヴァイオリンで奏する部分をコントラバスが担うという
変わり種。本来こまわりの効かない楽器が、こんなにも悠然とメロディを奏
でるところを想像するだけで、あまりの愛らしさに抱きしめたくなってしま
うほどです。ここで演奏しているデューカ本人による編曲の「アルペジョー
ネ・ソナタ」は全く違和感のない美しさ。音色に絶妙の深みも加わり、良い
味出してます。

8.572377
ベートーヴェン:
1-4.弦楽三重奏曲ト長調 Op.9-1/5-8.弦楽三重奏曲ニ長調 Op.9-2
9-12.弦楽三重奏曲ハ短調 Op.9-3
(コダーイ弦楽合奏団のメンバー )アッティラ・ファルヴェイ(ヴァイオリン)
ヤーノシュ・フェヘールヴァーリ(ヴィオラ)/ジェルジ・エーデル(チェロ)
27-28歳。この頃のベートーヴェン(1770-1827)は次第に深刻となる耳の病に
悩まされ続けていました。しかし、創作熱は衰えることなく、数多くのピアノ
曲や室内楽が生まれていた時期でもあります。とはいえ、弦楽三重奏というス
タイルはとても珍しく(ハイドンの曲は編成が違う)、なぜ彼が弦楽四重奏でな
く、三重奏で、こんなにも充実した作品を書いたのかは良く分かっていません。
弦楽四重奏に比べると、ヴァイオリンが 1台少なくなるだけですが、透明度は
飛躍的にアップし、スリリングな局面も多くなります。そうなると曲の仕上が
りは奏者たちの腕にかかってきますが、そこは安心。名門コダーイ弦楽合奏
団のメンバーによる納得の演奏です。これぞ知られざる名作。充実の響きをお
楽しみください。

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