クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-06 No.6-2

2006年06月09日 17時57分14秒 | Weblog
HMA 1951271 \1050
ジャヌカン:シャンソン集-狩の歌
1 女達のおしゃべり
2 行け夜鳴きうぐいすよ
3 たったひとつの太陽から
4 美しく緑なすさんざしよ
5 モルラーユ:神々のガイヤルド
6 ぼくには二重の苦しみが
7 緑の森に私は行くわ
8 すぐまた来なさい
9 こちらの側には名誉が
10 空を飛ぶこの小さな神様
11 ル・ロワ:ブルゴーニュのブランル
12 戦い(第1部,第2部)
13 絶えた望み
14 かわいいニンフ
15 どうしてその目を
16 当然のこと
17 モルヤール:ファンタジー
18 花咲けるさんざしの上で
19 この五月
20 ああ、君は楽しいの
21 大胆で軽やかな風よ
22 ル・ロワ:ブラン・ルゲ
23 もうぼくは以前のぼくでは
24 修道士ティボー
25 狩の歌(第1部,第2部)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
録音:1987年8月、アルル、聖マーティン教会
名カウンターテナー、ドミニク・ヴィスを中心としたアンサンブル・クレマン
・ジャヌカン、その本領を最も発揮するのは、もちろん冠に名をいだいたジャ
ヌカンです。作品を知り抜いた緻密なアンサンブルに大胆な表情から、ジャヌ
カンの多様な魅力を十全に引き出しています。聞いているだけウキウキする楽
しい曲、しっとりとした美しさに浸れる曲、25曲どれをとっても楽しめること
請け合いです。

HMA 1951574 \1050
シャイン:宗教的マドリガーレ集「イスラエルの泉」
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)アンサンブル・ヴォカーレ・ヨーロッパ
録音:1995年6月
バッハの先駆者と言うべき人物が何人かいる中で、ヨハン・ヘルマン・シャイ
ン(1586-1630)はことに重要な人物です。1616年にライプツィヒの聖トーマス
教会のカントールに就任し亡くなるまでその任に当っていますから、バッハの
直の先輩に当たります。40代で亡くなってしまったため、同世代のハインリヒ
・シュッツ(1585-1672)に比べて著しく知名度が低いのですが、極めて優れた
作品が残されています。宗教的マドリガーレ集「イスラエルの泉」は、旧約聖
書に基づいた26曲からなるドイツ語の宗教的マドリガーレ集。基本的には5人
の歌手と通奏低音によって演奏されます。ここでは21曲を選び、ギリギリCD
1枚に収録。歌手にはマーク・パドモアやペーター・コーイの名前が見られま
す。ヘレヴェッヘ・エディションで発売された時、都心の某店で1週間で60枚
以上売れた、という名盤の復活でございます。

HMA 1951520 \1050
ガルシア・ロルカ:古いスペインの民謡
ファリャ:「お代官様と粉屋の女房」
ジョセプ・ポンス(指)バルセロナ・自由劇場室内管弦楽団
ヒネサ・オルテガ(カンタオーラ)
録音:1994年5月
フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936) は、グラナダ生まれの国民的な詩
人、作家。彼は音楽の素養も高く、数多くのスペイン民謡を採譜しました。こ
れらはスペインの土の匂いをダイレクトに伝えてくれる素晴らしいもので、今
なお幅広く愛されています。
ファリャの「お代官様と粉屋の女房」は、1917年に初演されたパントマイム劇
のための音楽。この音楽は後に発展的に改訂されバレエ「三角帽子」となり、
1919年にロンドンで初演、ファリャの名前を大いに知らしめました。つまり
「お代官様と粉屋の女房」は「三角帽子」の原形なのです。
ジョゼプ・ポンスは1957年生まれ、バルセロナ舞台芸術研究所の自由劇場室内
管弦楽団や、グラナダ国立交響楽団を率いて高い評価を得ており、さらに有名
なリセオ大劇場の指揮者としも活躍している才人です。

HMA 1955159 \1050
デュティユー:
交響曲第1番
響・空間・運動
セルジュ・ボド(指)リヨン国立管弦楽団,合唱団
録音:1985年10月
アンリ・デュティユーは1916年生まれ。ラヴェルなどから繋がる近代フランス
音楽の系譜にしっかり繋がる伝統性に、鋭い現代の感性を加えた音楽を持って
います。安易に前衛に傾かず、あくまでフランス音楽の伝統に則った上で20世
紀後半の音楽を切り開いた点で、非常に高く評価されています。交響曲第1番
は1950年の作品。パッサカリア、スケルツォなどの形式を楽章に用いつつ、
4楽章構成はしっかり保っています。
巨匠セルジュ・ボドが音楽監督を務めていたリヨン管弦楽団を操っての見事な
演奏です。

HMA 1951604 \1050
ローマ教会の聖歌 復活祭の日曜日の晩
マルセル・ペレス(指)アンサンブル・オルガヌム
録音:1996年11月
このCDには、6世紀から13世紀にかけてのローマ教会の聖歌が復元されていま
す。751年、現在のフランスからドイツにかけて大きな勢力を持っていたフラ
ンク王国の小ピピンは、政略としてローマ教皇に近づきました。この時、ロー
マ教会の典礼がフランク王国にもたらされ、フランク王国の繁栄によって広ま
りました。グレゴリオ聖歌ともまた違った単旋律の敬虔な美しさが映えていま
す。古い時代の音楽に情熱をかけるペレスの本領発揮のCDです。





<Ysaye Records>
YR 07 \2280
ハイドン:弦楽四重奏曲「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」Op.51
イザイ弦楽四重奏団〔ギヨーム・シュートル(Vn),リュク=マリー・アグエ
ラ(Vn),ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、ヨハン・マルコヴィッチ(Vc)〕
ミシェル・セール(詞)ジェラール・ロンドー(写真)
今年の「熱狂の日」で熟成された音楽世界を披露した実力派クァルテット、イ
ザイ四重奏団による「十字架上の七つの言葉」。ハイドンは、十字架に架けら
れ死を目前としたイエス・キリストの七つの言葉「十字架上の七つの言葉」に
基づいた作品をスペインのカディス聖堂より依頼され作曲。演奏時間は1時間
を越える大作ですが、一音たりとも忽せにしない切れ味の素晴らしい演奏。こ
の作品を長年温めてきたという、イザイ四重奏団のあまりに高度な音楽性に圧
倒されます。また、豪華ブックレット仕様でミシェル・セールの詩とジェラー
ル・ロンドーによる多数の写真が掲載されています。

NS 02 \1780
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」ピアノのための10の小品 OP.75
シューマン:交響的練習曲 op.13
アルベルト・ノーゼ(P)
ユンディ・リが優勝した弟14回ショパン・コンクールで5位入賞を果たしたイタ
リア出身の若きピアニスト、アルベルト・ノーゼのデビュー・アルバム。
2006年は多くの作曲家がアニバーサリー・イヤーを迎え、没後150年のロベルト
・シューマンもその一人。数あるシューマンのピアノ曲の中でも、シューマン
らしい抒情と壮大な技巧を要する難曲。同じイタリアの巨匠ピアニスト、マウ
リツィオ・ポリーニのようなテクニシャン、ノーゼのピアノが冴え渡ります。




<ALIA VOX>
AV 9848 \1980
AVSA 9848(SACD-Hybrid) \2700
「東洋=西洋(1000?1600)」
(1)
「鶴」(マカーム・ウザル・サキル)(トルコ、カンテミルオウル手稿譜、
16世紀)
ドゥクツィア(アルフォンス10世賢王編聖母マリアのカンティガ集第248-353
より)
「1時に私は生まれ」(サラエヴォ、セファルディ)
「魂の踊り」(モロッコ、アラブ)
カステッロ・デ・ラ・プラーナ:アルバ(スペイン)
エスタンピー「ラ・マンフレディーナ」(イタリア、14世紀)
「ライラ、我が愛しの人」(アフガニスタン(ペルシャ))
(2)
エスタンピー「イン・プロ」(イタリア、14世紀)「風の踊り」(ベルベル
(アルジェリア)、セファルディ)
サルタレッロ(アルフォンス10世賢王編聖母マリアのカンティガ集第77-119よ
り)
「チャハメズラーブ」(ペルシャ)
「剣の舞」(アルカンタラ(チュニジア)歌集より)
「マカーム・ニクリーズ・ウスル・ベレフサーン」(トルコ、カンテミルオウ
ル手稿譜、16世紀)
サルタレッロ(イタリア、14世紀)
(3)
「ヤ・ネバト・エルリヒャン/マカーム・ラミ」(ユダヤ民謡/イラク民謡)
ロトゥンデッルス(アルフォンス10世賢王編聖母マリアのカンティガ集第105
より)
「マカーム・ラースト・セマーイー」(トルコ、カンテミルオウル手稿譜、
16世紀)
エスタンピー「トリスターノの嘆き」(イタリア、14世紀)
「モラー・マーマドゥ、我が愛しの人」(アフガニスタン(ペルシャ))
サルタレッロ(イタリア、14世紀)
「マカーム・ラースト・ムラッサ・ウスル・デュイェク」(トルコ、カンテ
ミルオウル手稿譜、16世紀)
ジョルディ・サヴァール(指、ヴィオール、ルバブ、リラ)、
エスペリオンXXI[ドリス・エル・マロウミ(ウード)、ディミトリス・プソ
ニス(サントゥール、サズ)、ヤイール・ダラル(ウード)、ペドロ・エステ
ヴァン(ダルブカ、タンボール、パンデレータ、リック=グンガ)、ハレド・
アルマン(ルバーブ)、オスマン・アルマン(トゥラク(笛))、セイアル・
ハシミ(タブラ、ザルバガリ)]
サヴァール渾身の新録音は、西はイベリア半島から東はアフガニスタンまでの
地中海(西洋)=中近東(東洋)世界の音楽を広く集めたコンセプト・アルバ
ム。中世ルネサンス期には有機的に繋がっていた、この広い地域を巡る、音楽
を通じた異文化交流の旅です。特に、有名ながらあまり録音の多くない、カン
テミルオウル(モルダヴィア公ディミトリエ・カンテミルのトルコ名)の作品
が4曲入っているのはうれしい限り。
サヴァール率いるエスペリオンXXIの熱演によって、文化的に、音楽的に、個
性と同質性の両面とも保っていた頃の東と西の音楽が、今の我々の魂に響きま
す。

AV 9849 \1150
[カタログCD]
「信仰の変容」
(1)[古きキリスト教徒:神秘主義と神話]
バレンシアのシビラ(巫女)の歌(バレンシア、15-16世紀、バレンシア司教
座聖堂)
ジョスカン・デプレ:「千々の悲しみ(皇帝の歌)」(シャンソン)
モラレス:ミサ曲「千々の悲しみ」よりサンクトゥスとアニュス・デイ
(2)[新しきキリスト教徒:異教との交流と狂熱]
カバニーリェス:皇帝のバタッリャ
作曲者不詳(フランドル):古きサエタ「前例なき=改宗者」
フレーチャ:4声のためのネグリッリャ「聖サベヤ、ググルンベ」
ボカネグラ:連祷式文「天は喜びを遣わし」(リマ)
デ・パディッリャ:ネグリーリャ「おお、フランシキーリョさん」(プエブラ)
フェルナンデス:
メスティーソとインディオ「君に歌うよ、かわいこちゃん」(オアハカ)
デ・セスペデス:グアラーチャ「おお、なんと身を焦がすことか」(メキシコ)
ジョルディ・サヴァール(指)、エスペリオンXXI、
モンセラート・フィゲーラス(VO)、
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ
このカタログCDは、サヴァール自身が、レコンキスタ(国土回復運動)を通じ
て変容した信仰の在りようという独自の視点で構成したもの。ただ曲を寄せ集
めたのではなく、新たな切り口から曲順を再編集しているので、単にカタログ
付でお値段が安いというにとどまらない、新たなアルバムを聴くようなお得感
があります。




<ACCENT>
ACC 20041 5枚組 \4750
モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集(op.1&op.2)
ソナタ変ホ長調K 380、イ長調K.526(1991年録音)【ACC 9175所収】
ソナタ変ロ長調K.378 (317d)、ソナタ変ホ長調K.481(1992年録音)
【ACC 9292所収】
ソナタヘ長調K.376& ロ長調K.454(1995年録音)【ACC 95113所収】
ソナタト長調K.301、変ホ長調K. 302、ハ長調K.303(2005年録音)*
ソナタホ短調K. 304、ヘ長調K.377(2005年録音)*
シギスヴァルト・クイケン(Vn) ルーク・デヴォス(フォルテピアノ)
〔*=新録音(初出)〕
クイケンとデヴォス、黄金のコンビによる、モーツァルトの作品1と2のソナタ
がアクサンレーベルから久々に登場です。2005年の新録音(disc 4,5)を含ん
でいるというなんとも豪華なボックスセットとして、お得な価格でモーツァル
ト・イヤーの夏を飾ります!素朴ながらも巧みな節回しでモーツァルトの魅力
を気張ることなく私たちに提示してくれるクイケンの妙技は今も健在。デヴォ
スによるフォルテピアノも円熟具合も頃合いで巨匠のきわみ、二人で高雅なモ
ーツァルトの世界を作り上げています。旧録のものははや10年以上経過したも
のですが、あらためて聴きなおしてみても、心にまっすぐに届くその音色は、
いつまでも新鮮なままです。モーツァルトのヴァイオリン・ソナタの録音とし
てマスト・バイのセットであると申せましょう。




<HUNGAROTON>
HCD 31009/14 6枚組 \5940
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
[CD 1]第9番ニ長調K.311 / 第5番ト長調K.283 / 第3番変ロ長調K.281
[CD 2]第11番イ長調K.331 / 第2番ヘ長調K.280 / 第10番ハ長調K.330
[CD 3]第6番ニ長調K.284 / 第8番イ短調K.310 / 第12番ヘ長調K.332
[CD 4]第16番変ロ長調K.570 / 第17番ニ長調K.576 / 第13番変ロ長調K.333
[CD 5]第1番ハ長調K.279 / 第4番変ロ長調K.282 / 第7番ハ長調K.309
[CD 6]幻想曲ハ短調K.475 / 第14番ハ短調K.457 / 第18番ヘ長調K.533 + 494
/ 第15番ハ長調K.545
マルコム・ビルソン(フォルテピアノ)
※ 使用楽器;
1977年フィリップ・ベルト製(1780年頃ウィーン、アントン・ワルター製に基
づく)[CD1&2]
1979年トーマス&バルバラ・ウォルフ製(1790年頃ミュンヘン、ルイ・ドゥル
ケン製に基づく)[CD3&4]
1989年ポール・マクナルティ製(1795年頃ウィーン、アントン・ワルター製に
基づく)[CD5&6]
録音:1988、89年フンガロトン・スタジオ(CD1-4)
1990年アムステルダム、聖母マリア教会(CD5&6)
ピリオド楽器演奏の草分けビルソンによるソナタが、モーツァルト・イヤーの
タイミングに合わせてたいへんお得なセットになりました。
ビルソンのモーツァルトというと、ガーディナーとの協奏曲全集での典雅な響
きをご記憶の方もおられるはず。ここでも3つの楽器を弾き分けているように時
代考証に基づいた楽器選びに始まり、折り目正しい清潔感あふれる演奏がいつ
聴いても新鮮です。演奏内容、録音、価格と三拍子揃ったオススメのモーツァ
ルト。この機会にぜひ!

HCD 32305 \1980
ガブリエル・イラニ/20世紀・21世紀?世紀の終焉と開始
ガブリエル・イラニ:
ピアノ連作曲集「パウル・クレーへのオマージュ」 
ピアノのための3つの後奏曲 
ヴァイオリン、クラリネット、テノールサキソフォンとピアノのための「サウ
ンドグリッド/声/エピローグ」 
パウル・ツェランのテキストによる16声の賛美歌 
弦楽のための「内なる時間 1」 
24本のフルートオーケストラとフルート独奏による協奏曲
ヨリコ・イケヤ(P)、アントン・ウェーベルン弦楽四重奏団、
ピエール=イーヴ・アルトー(Fl)、他
録音:2002年、2004年
いずれの曲も1998年から2003年までに作曲されたものですが、シュプレッヒ・
シュティンメを取り入れた合唱曲やクラスターミュージック、さらには武満風
のフルート協奏曲ありと多彩な響きを楽しめます。まるで20世紀現代音楽の図
鑑といった趣きなので、特に現代音楽ファンには歓迎される内容です。

HCD 32347 \1980
EARアンサンブル
ファラゴ:臼井のための4つのブレス 
オルスバイ:ヒク・エト・ヌンク 
マダラス:星 
シュガル:アート・デュオ第2番 
デチェニ:コルフの時計 
イシュトバン・シゲティ:カテドラル 
チェミツキー:カノーネ・アッロンブラ
アニタ・ソムライ(Sop)、バラス・カントル(Vc)、ベラ・ファラゴ(Syn)、他
録音:2004年、2005年
1曲目の作品は手かざし療法の創始者の一人、臼井甕男(みかお、1865-1926)
に奉げられた作品。西欧人が想像する日本を音化したような作風です。現代音
楽のタームでのテープ音楽やノイズミュージックなど、意気軒昂だったころの
「現代音楽」がタイムマシンから甦ったかのような作品もありますが、黄金分
割を技法に援用した「星」、抒情性が際立つ終りの2曲は意外なほど感情の深
部を揺さぶる佳品です。

HCD 32355 \1980
シャンドル・バラッサ:
太陽の息子op.54 
牧歌とロンドop.66 
ヴァイオリオン協奏曲第3番
マルタ・アブラハム(Vl)、ペテル・フュゼス(Hr)
アダム・メドヴェチュキー(指)ハンガリー放送交響楽団
録音:1999年、2000年
例えていうなら12音技法に進む前のシェーンベルク、あるいはフランス5人組
の明晰な筆致による楽曲が集められています。徒に技法に走らなかったことが
災いして一時は冷や飯組になっても自分の道を貫いてきた孤高の保守派バラッ
サ(1935年生まれ)の作品集です。

HCD 32362 \1980
ゲサ・フリード:合唱作品集
ピアノと合唱のための協奏曲op.14 
無伴奏混声合唱のための「ことわざと引用」op.36a
無伴奏混声合唱のための「ことわざと引用」op.36b 
4つの無伴奏混声合唱曲 
無伴奏女性合唱のための10の哀歌op.35 
混声合唱とピアノのための組曲op.48
ペテル・ショルツ(指)、フランツ・リスト合唱団
ハンナ・デビッヒ(P)
録音:2005年5月
フランツ・リスト音楽院に学び、バルトーク、コダーイの薫陶を受けたフリー
ド(1904?1989)の合唱作品集です。1948年にはオランダに帰化し、戦後のオラ
ンダを代表する作曲家として長期にわたり活躍しました。ここに収録された曲
目では若い頃に書かれたユーモラスなop.14以外は、宗教的色彩に富んだ敬虔
な雰囲気の作風が印象的です。

HCD 32405 \1980
マチアス・シェイベル(シャイバー):室内楽と歌曲集
古風なサラバンドとジーグ 
詩人のために 
4つのフランスの有名な歌 
4つのギリシア民謡 
ヴァイオリンとチェロのための室内ソナタ 
ヴァイオリンとピアノのための演奏会小品 
チェロとアコーディオンのための序奏とアレグロ 
ペテフィの歌
レスリー=ジェーン・ロジャース(Sop)、アンドレア・メラート(メゾSop)、
ダーヴィド・フリューヴィルト(Vn)、ペテル・サボ(Vc)、
ラスロ・エルニェイ(Accod)、ズザ・コラー(P)
録音:2005年4月、5月
12音技法からポピュラーな映画音楽まで多彩な技法を使いこなした作曲家マチ
アス・シャイバー(1905?1960)の素晴らしい小品集です。ゲーテの詩や人類
が残した最も美しいフレーズの一つとされるシェークスピアのソネット18番を
テキストに採った歌曲集「詩人のために」や、ユーモラスな「4つのフランス
の有名な歌」、珍しい編成の「序奏とアレグロ」など、確かに様々な技法が駆
使されていても技法の使用自体を目的とした作品は皆無であり、そこにはかな
らず「歌」があります。作曲家としての絶頂期に南アフリカで交通事故に斃れ
さえしなければ、まだまだ素晴らしい作品を残してくれたことは間違いありま
せん。

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