クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-08 No.1-1

2010年08月01日 19時42分12秒 | Weblog
<DOREMI>
DHR 6608 \2080
ステレオ
シューマン:
ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22(*オリジナル・フィナーレつき)、
幻想曲ハ長調Op.17
アントン・クエルティ(P)
録音:2009年8月24日
プロデューサー:ジェイコブ・ハーノイ
1938年にウィーンに生まれたカナダの世界的ピアニスト、アントン・クエルテ
ィ。2010年にアニヴァーサリーを迎えるシューマンのピアノ曲を新録音しまし
た。労作として知られるソナタ第2番では、あえてクエルティは現行のフィナー
レとは別に、差し替える以前のもとのフィナーレも収録。最愛のクララ・ヴィ
ークの不満に応えて見送られたこのオリジナルのフィナーレは、最終的に1866
年にプレスト遺作として出版されますが、とんでもなく演奏至難の曲。メンデ
ルスゾーンのピアノ協奏曲集(DHR.6606)もそうでしたが、クエルティは華麗な
テクニックを存分に披露しています。





<MIRARE>
MIR 124 \1980
第30回ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル 公式アルバム
1.ラフマニノフ:
2台のピアノのための組曲第1番Op.5「幻想的絵画」より「夜と愛と」
ブリジット・エンゲラー(P) ボリス・ベレゾフスキー(P)
2. リスト:巡礼の年第1年 「スイス」 S160より「泉のほとりで」
ニコラ・アンゲリッシュ(P)
3. リスト=シューベルト歌曲トランスクリプション:「住処」
ブリジット・エンゲラー(P)
4.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番Op.109より第1楽章
アンドレイ・コロベイニコフ(P)
5. ベートーヴェン:エリーゼのために イ短調 WoO59
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
6.シューマン:色とりどりの小品Op.99より
クレール・デゼール(P)
7.メンデルスゾーン:無言歌集Op085-4より「春の歌」
シャニ・ディリュカ(P)
8.J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1集より第8番プレリュードBWV853
シャオメイ・シュ(P)
9.ショパン:マズルカ嬰ハ短調Op.63-3/イド・バルシャイ(P)
10. ショパン:ワルツ イ短調KK.IVb/11,P2/11/アンヌ・ケフェレック(P)
11.ショパン:マズルカ ト短調Op.67-2/イド・バルシャイ(P)
12. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1集より第6番プレリュードBWV851
シャオメイ・シュ(P)
13.シャブリエ:絵画的小曲集より第6曲「牧歌」
エマニュエル・シュトロッセ(P)
14.ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66/アンヌ・ケフェレック(P)
15.ショパン・マズルカ イ短調Op.17-4/イド・バルシャイ(P)
16.シャブリエ:5つの小品-第4曲「アルバムの綴り」
エマニュエル・シュトロッセ(P)
17.メトネル:2つのおとぎ話 Op.14より第1曲ホ短調
ボリス・ベレゾフスキー(P)
18.シューベルト:ハンガリー風のメロディ ロ短調D.817
ブリジット・エンゲラー(P)
19.シューマン:子供の情景Op.15より「見知らぬ国と人々から」
ブリジット・エンゲラー(P)
20.フォーレ:前奏曲第4曲 ヘ長調Op.103-4
ジャン=クロード・ペネティエ(P)
21.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第20番ト長調Op.49-2第2楽章
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
22.ショパン:夜想曲ヘ長調Op.15-1/ルイス・フェルナンド・ペレス(P)
23. メトネル:4つのおとぎ話 Op.26-第2曲 変ホ長調
ボリス・ベレゾフスキー(P)
ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバルは、南フランスにあるラ
・ロック・ダンテロンという街の森の中にあるコンサート会場で毎年開催され
る老舗のピアノ・フェスティバル。「熱狂の日」でもおなじみのルネ・マルタ
ン氏がプロデュースしています。このアルバム音楽祭公式CD。
第30回を迎える2010年は、7月23日から8月22日まで開催されます。今年もボリ
ス・ベレゾフスキー、ブリジット・エンゲラー、アンヌ・ケフェレック、ニコ
ラ・アンゲリッシュ、ジャン・フレデリック・ヌーブルジェ、シャオメイ・シ
ュ、広瀬悦子、そしてユジャ・ワン、グレゴリー・ソコロフ、ニコライ・ルガ
ンスキーなど、世界的なピアニストが集まり、またジャズのコンサートも含め
数多くのコンサートが開かれます。




<PREISER>
PRCD 90781 \2080
マーラー、遺愛のブリュトナー・ピアノによる自作自演集
(1)交響曲第5番嬰ハ短調より第1楽章
(2)交響曲第4番ト長調より第4楽章
(3)朝に野辺を歩けば
(4)緑の森を楽しく歩いた
グスタフ・マーラー(ピアノロール;遺愛のブリュトナー・ピアノ使用)
1911年に歿したマーラーは、残念ながらアコースティック録音を残していませ
んが、1905年11月9日にライプツィヒでウェルテ・ミニヨン社ピアノロールに、
自作を4曲残しました。これらはたびたびLP、CD化されましたが、いかにもピア
ノロール的なぎくしゃくした再現で、専門的な興味はともかく、鑑賞に耐える
ものではありませんでした。今回、最新鋭の技術を用いて再生、さらにピアノ
はマーラーの愛器をウィーンの博物館から借りだして使用しているのも注目で
す。結果、これまでになかったニュアンスと切れ味が生まれ、マーラーの演奏
スタイルが鮮やかに蘇りました。和音をアルペジオにして強調したり、右手よ
り左手がやや先に弾かれる濃厚なルバートなど、パデレフスキやリストの直弟
子らの古い時代のピアニズムを明瞭に残していて興味津々。交響曲第5番の第1
楽章や第4番のフィナーレなどの人気曲に加え、「朝に野辺を歩けば」は交響曲
第1番第1楽章の主部と同一素材なため、3つの交響曲をマーラーがどう演奏した
のかという一端を知ることができます。




<ATMA>
ACD2 2115 \1850
(1)杉山長谷夫(矢代秋雄編):花嫁人形
(2)宮城道雄(矢代秋雄編):春の海
(3)ラヴィ・シャンカール:魅惑の夜明け
(4)瀧廉太郎(矢代秋雄編):荒城の月
(5)ペルト:鏡のなかの鏡
(6)ブレーディ:サークリング
(7)篠原眞:春日
リーズ・ダウト(Fl)、マリー=ジョゼ・シマール(マリンバ)
カナダ出身のフルート&マリンバによるアルバム。フルートのダウトはパリで
ランパルやアラン・マリオンに師事した実力派。矢代秋雄がランパルのために
編曲した日本の叙情(フルートとハープ)のなかから3篇、さらに前衛的な篠原眞
を演奏している嬉しい選曲。さらにシタールの神様らラヴィ・シャンカールの
異教的世界、ペルトの透明な響きまで、クラシックというよりニューエイジ系
のオシャレなアルバムとなっています。

ACD2 2609 \1850
アルメニアの室内楽
(1)ババジャニアン:ピアノ三重奏曲ヘ短調(1952)
(2)カラジヤン:動揺した魂への悲歌 -Cl, Vn, Vc, Pf
(3)ガナチヤン:オロール「ソプラノ、クラリネット、4つのチェロのための子
守歌」
(4)ハチャトゥリヤン:クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲
(1932)
(5)アルチュニアン:クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための組曲(1992)
アミチ室内アンサンブル(ホアキン・バルデペニャス(Cl)、デヴィッド・ヘザ
ーリントン(Vc)、セルジ・カラジヤン(Pf)、ベンジャミン・ボウマン(Vn)、
イサベル・バイラクダリヤン(Sop))
アルメニアの作曲家といえばハチャトゥリヤンが有名ですが、その三重奏にあ
やかり、アルメニアの後輩作曲家たちが同じ編成(クラリネット、ヴァイオリ
ン、ピアノ)を基本とした室内楽を試みたものを集めました。いずれも中東的
情緒と激しいエネルギーに満ちた肉食系音楽。美しいメロディが魅力的です。

ACD2 2368 \1850
モリナーリ・コンクール2005/2006
(1)山本和智(1位):静かの海
(2)ホセ・ルイス・ウルタド(2位):斬新かつ鋭い身振りで
(3)ルカ・アンティニャーニ(3位):カーニヴァルの終わり
(4)スティーヴン・イプ(3位):イ・ビ
モリナーリSQ
1997年結成のカナダの弦楽四重奏団モリナーリSQ。現代音楽を中心レパートリ
ーとする希有な存在です。彼ら(女性3名、男性1名)が創設したモリナーリ・コ
ンクールは若い人々に弦楽四重奏作品を書かせることを鼓舞する目的で始め、
第3回にあたる2006年には世界32カ国92作品の応募がありました。見事優勝を
果たした日本の作曲家・山本和智は1975年山口出身、海外で評価の高い新進。
月面の部分を表す題名に興味をそそられます。

ACD2 2582 \1850
(1)アンドレ・リスティク(1972-):オペラ・プロジェクト
(2)ミシェル・ゴヌヴィユ(1950-):マイクロフォン・ソングス
(3)ミヒャエル・オエスタール(1968-):些細な思い出についての対話
(4)ニコレ・リゼ(1973-):左脳/右脳
ヴェロニク・ラクロワ(指)モントリオール現代音楽アンサンブル
かのアムランとの共演CDもあったヴェロニク・ラクロワ指揮モントリオール現
代音楽アンサンブル。現代カナダ作曲家の前衛作品を集めた画期的アルバムの
登場です。注目はゴヌヴィユ作品。愛娘の影響で聴いたビョークとレディオヘ
ッドの音楽性に驚嘆した彼が、その影響を被りつつ娘の詩に作曲した声楽作品。
ロック・ファンにもオススメです。




<HUNGAROTON>
HCD 32620 \2180
エルケル:
「バートリ・マーリア」
「フニャディ・ラースロー」
「バーンク・バーン」
「ドージャ・ジェルジュ」
「ブランコーヴィツ・ジェルジェ」
「無名の英雄たち」
からのアリア,場面
シルヴィア・シャシュ(S) ユーリア・オスヴァート(S) 
マーリア・ギュルコヴィツ(S)
カロラ・アーガイ(S) ユディト・シャーンドル(S)
ローベルト・イロシュファルヴィ(T) ヨーゼフ・シマーンディ(T) 
ヨーゼフ・ヨヴィツキ(T) ミクローシュ・サボー(T)
ジェルジュ・ラドナイ(Br)
ヴィルモシュ・コモル(指)ハンガリー放送管弦楽団,フォルライ合唱団
ヴィルモシュ・コモル(指)ブダペスト交響楽団
ヤーノシュ・コヴァーチュ(指)ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
ミクローシュ・エルデーリイ(指)ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
ヤーノシュ・フェレンチク(指)ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
ティボール・ポルガール(指)ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
ほか
フェレンツ・エルケル(1810-1893)は、ハンガリーのオペラの祖と讃えられる作
曲家。ハンガリー国歌の作曲家でもあります。エルケルはおよそ10のオペラを
書いていますが、「フニャディ・ラースロー」と「バーンク・バーン」がハン
ガリーで上演されるくらいで、音楽は滅多に聞くことができません。このCDに
は、HUNGAROTONの様々な音源からエルケルのオペラのアリアや重唱などを集め
たもの。各々の作品について簡単に触れている解説(英仏独洪)も含め、非常に
貴重な資料です。

HCD 32662 \2180
ハンガリー歌劇場のスターたち 第2集
エルケル:「フニャディ・ラースロー」,「バーンク・バーン」
モーツァルト:「後宮からの誘拐」,「魔笛」
ワーグナー:「ローエングリーン」,
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」,「ワルキューレ」
ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」,「ホヴァーンシチナ」
ヴェルディ:「マクベス」,「リゴレット」,「トロヴァトーレ」,
「オテッロ」
レオンカヴァッロ:「道化師」
オッフェンバック:「ホフマン物語」
ビゼー:「真珠採り」
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」
ボロディン:「イーゴリ公」
からのアリア,場面
ルイーサ・サボー(S) ユーリア・オスヴァート(S) ユーリア・オロス(S) 
マグダ・リゴー(S)
マーリア・ギュルコヴィツ(S) パウラ・タカーチ(S) 
イレーン・セツェディ(S)
ローズィ・デリ(Ms)
マグダ・ティサイ(A)
エンドレ・レスラー(T) ティボル・ウドヴァルディ(T) 
ヨゼフ・シマンディ(T) アンドラーシュ・ヨヴィツキ(T)
シャーンドル・シュヴェード(Br) ラースロー・ヤンボル(Br) 
ジェールジ・ラドナイ(Br)
ジェルジュ・ロションツィ(Bs-Br) ヤーノシュ・フォドル(Bs-Br) 
アンドラーシ・ファランゴー(Bs-Br)
エンドレ・コーレー(Bs)
ハンガリー歌劇場のスターたち、第2集では20世紀の最初の20年に生まれた歌手
を収録。バリトンのシャーンドル・シュヴェード(1906-1979)は、西側ではアレ
クサンダー・スヴェッドという名前でウィーン国立歌劇場やメトロポリタン歌
劇場で活躍、ワーグナーやヴェルディで大きな評判を得ましたが、戦後ハンガ
リーからの出国を禁じられてしまい、幻の名バリトンになってしまいました。
ヨゼフ・シマンディ(1919-1997)は、長年に渡ってハンガリー国立歌劇場のトッ
プテノールだった名歌手。その他の歌手もハンガリーで活躍した人たちばかり
です。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10-08 No.1-2 | トップ | 10-08 No.2-2 »

Weblog」カテゴリの最新記事