<TUDOR>
TUDOR 7183(SACD-Hybrid) ¥2080
ブラームス:
ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
セレナード第1番 ニ長調 Op.11
ハンガリー舞曲第1番,第3番,第10番
ロビン・ティチアーティ(指揮)
バンベルク交響楽団
録音:2010年9月7-11日、バンベルク,68'44
素晴らしいブラームス。これほど若く瑞々しく柔らかく、喜ばしさとデリケー
トな感性、そして上質な味わいを湛えたブラームスは極めて稀だ。ロビン・
ティチアーティは1983年、ロンドンに生まれた、まだ20代の指揮者。しかしそ
の才能は十代から注目されており、既に20代前半には英国音楽界の一線で活躍。
日本でも2008年5月にザルツブルク音楽祭のプロダクションによる「フィガロの
結婚」を指揮、エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団を率いて見事なモー
ツァルトを演奏し、耳の鋭い人たちから賞賛されていた。今回は、ティチアー
ティが首席客演指揮者を務めるバンベルク交響楽団を指揮してのブラームス。
快速でありながら往年の巨匠指揮者たちが持っていたような弾む広がりを持つ
変奏曲もさることながら、若書き扱いされることも少なくないセレナード第1番
が「初期交響曲」と呼ぶに相応しい傑作であることをティチアーティは明確に
示している。この演奏を聞けば誰もが、21世紀半ば偉大な指揮者の「若き日の
足跡」がここにあることを認めることだろう。SACDによってバンベルク交響楽
団が未だ残すドイツ・ローカルの音色が堪能できるのも魅力だ。
TUDOR 7159(SACD-Hybrid) ¥2080
ウェーバー:
クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調 Op.73
クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 Op.74
クラリネット小協奏曲 ハ短調/変ホ長調Op.26
カール=ハインツ・シュテッフェンス(クラリネット)
ラドスラフ・スルク(指揮)バンベルク交響楽団
録音:2009年12月21-23日、バンベルク
カール=ハインツ・シュテッフェンスの新録音は、ウェーバーのクラリネット
協奏曲全曲。シュテッフェンスは1961年、ドイツ最西部のトリーアの生まれ。
2001年から2007年までベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・クラリ
ネット奏者を務めたことで名高い。ラドスラフ・スルクはポーランド生まれの
ヴァイオリニスト、指揮者。バイエルン放送交響楽団のコンサートマイスター
を務めた後、2004年に大阪で指揮者デビューを果たす。
TUDOR 7185 ¥2080
リュリ:
「ファエトン」-序曲、エールと舞曲
「アティス」-序曲、エールと舞曲
「アルミード」-序曲、シャコンヌ、エールと舞曲
ドミニク・キーファー(指揮)
カプリッチョ(バロック・オーケストラ)
録音:2011年3月10-13日、ラインファイデン,63'04
マッジ:協奏曲集(TUDOR7173)、テレマン:管弦楽作品集(TUDOR7177)、ヘルテル:
作品集(TUDOR7182)に続くカプリッチョ(バーゼル・バロック・オーケストラ)の
CD第4弾。
リュリのオペラ3作から、管弦楽曲を抜き出したもの。カプリッチョは1999年に
創設されたバロック・オーケストラ。スイスの団体らしく、ドイツ風の演奏よ
りは明るく柔らかめ、フランスの団体よりは素朴な温もりがある演奏。肩肘張
らない心地よいリュリを聞くには打ってつけのCD。
<KAIROS>
13032KAI ¥2250
ピエール・ジョドロフスキ(b.1971):
(1)ドローンズ-15楽器のための
(2)バーバーリズム-アンサンブルと電子音のための
(3)対話/非対話-フルートと電子音のための
(1)-(3)スザンナ・マルッキ指揮アンサンブル・アンテルコンタンポラン
(2)(3)IRCAM-ポンピドゥー・センター(電子音響)、(3)ソフィー・チェリエ(Fl)
録音:2007/2009年
ピエール・ジョドロフスキ(b.1971)はフランスのトゥールーズ地方出身でリヨ
ン音楽院に学んだ。IRCAMで研修員として電子音楽の研究を積み、電子音響と
アコースティック楽器を組み合わせた様々な作品を多数発表している。矢継ぎ
早に繰り出される様々な音響と不規則なリズムは高等なパンク・ロックか新手
のジャズを思わせ、その疾走感あふれる多彩な音響イヴェントに飽きることが
ない。一聴、ぐちゃぐちゃに聴こえる展開の中にふと抒情的なパッセージが聴
こえたりしてなかなか魅力的。ストラヴィンスキー、エリオット・シャープ、
マイルス・デイヴィスをミックスしたような音楽である。
13172KAI(DVD-Video) ¥2250
マウリツィオ・カーゲル(b.1931):
室内交響曲、
《勝ちそこないのための10の行進曲》より2つの行進曲、
《1934年12月24日に...》、《マレ・ノストゥルム》、
《クオドリベット》、《そよ風》、
《ウングイス・インカルナートゥス・エスト》、
《影の響き》、《バベルの塔》
アンサンブル・ズューデン、
コンパーニャ・オブリキュア、
ディヴェルティメント・アンサンブル、
アルトゥーロ・ディエメッケ指揮
ブエノスアイレス・フィルハーモニー管弦楽団、ほか
製作:2011年
字幕:ドイツ語・英語
マウリツィオ・カーゲル(b.1931)は現代音楽にパフォーマンス、演劇的要素を
持ち込んだ作品でケージとともに20世紀後半の現代音楽界に多大な影響を与え
た。そのカーゲルと同じアルゼンチン出身の映像作家ガストン・ソルニツキに
よって制作されたカーゲルの貴重なドキュメンタリー映画。作品のリハーサル
風景を中心にカーゲルの独白、演奏者と作曲家のやりとりなどで構成されてい
る。映像作品としても優れており、カーゲルの世界を知るのに最適。
<Signum Classics>
SIGCD 191 ¥2180
ブラームス(ヨゼフ・スヴェンセン編):
シンフォニア ロ長調(原曲:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8)
C・シューマン(ヨゼフ・スヴェンセン編):3つのロマンス Op.22
R・シューマン(ヨゼフ・スヴェンセン編):間奏曲(F.A.E.ソナタより)
ブラームス(ヨゼフ・スヴェンセン編):スケルツォ(F.A.E.ソナタより)
ヨゼフ・スヴェンセン(ヴァイオリン&指揮)、マルメ歌劇場管弦楽団
スコットランド室内管の名誉指揮者であり、2007年からはスウェーデンのマル
メ歌劇場の首席指揮者を務めるノルウェーと日本のハーフ、ヨゼフ・スヴェン
センのオーケストレーションによる「ブラームス&シューマン夫妻の音楽」!
「シンフォニア ロ長調」とは、1853年に作曲されたブラームス初期の秀作「ピ
アノ三重奏曲第1番Op.8」に惹かれたスヴェンセンが、ヴァイオリニスト、指揮
者としての経験を活かして自らオーケストレーションを施し完成させた大作で
ある。
「ピアノ三重奏」から「シンフォニア」へと生まれ変わるブラームスの音楽。
スヴェンセンの指揮者、ヴァイオリニスト、作曲家としての手腕に期待したい。
SIGCD 272 ¥2180
プーランク:歌曲全集Vol.3 ――
歌曲集《歌の調べ》#/対話+++/+/マズルカ+++/ラ・グルヌイエール##
モンパルナス+++/ハイド・パーク+++/橋***/ひとつの詩+++/肖像画*
歌曲集《燃える鏡》#/.....だが、それは滅ぶこと*/手は心に負け+++
歌曲集《冷気と火》*/歌曲集《カリグラム》+++/ねずみ++/楽天家**
僕たち妹が欲しい+
トーマス・オリーマンス(バリトン)+++、
ジョン・マーク・エインズレー(テノール)*、
ローナ・アンダーソン(ソプラノ)+、サラ・フォックス(ソプラノ)#、
ジョナサン・レマル(バス・バリトン)**、リサ・ミルン(ソプラノ)++、
アン・マレー(メゾ・ソプラノ)##、ロバート・マーレイ(テノール)***、
マルコム・マルティヌー(ピアノ)
44年間という歳月の中で150曲を超える"歌曲"を作曲したフランシス・プーラン
ク(1899-1963)。
世界有数の歌い手たちの名唱と、名ピアニスト、マルコム・マルティヌーのプ
ログラミングが世界中で高く評価されてきたシグナム・クラシックス(Signum
Classics)の「プーランク歌曲全集」も第3巻に到達!
第3巻では"ジェラール・スゼーの再来"と激賞されるオランダの大器、トーマス
・オリーマンスが大活躍!豪華な声楽家たちの中でも特に"シューベルト歌い"
としての名声を確立したオリーマンスが歌う"プーランク"は要注目です。
2010年2月&9月の録音。
SIGCD 277(CD+DVD) ¥2180
アデス:ピアノと管弦楽、映像のための《イン・セヴン・デイズ》
ナンカロウ(アデス編):習作第6番*、習作第7番*
ニコラス・ホッジス(ピアノ)、
トーマス・アデス(指揮&ピアノ*)、
ロンドン・シンフォニエッタ、ロルフ・ヒンド(ピアノ)*
ラトル&ベルリン・フィルがその作品を積極的に取り上げているイギリスの俊
英作曲家トーマス・アデス(1971-)。「イン・セヴン・デイズ」は、ピアノと
オーケストラ、映像で聖書の天地創造の物語を描いたアデスの「ピアノ協奏
曲」。またアデスがピアノ・デュオ版にアレンジしたナンカロウの「自動ピア
ノのための習作」第6番&第7番では自らピアノを担当しており、作曲家、アレ
ンジャー、ピアニストとしてのアデスの才能に接することが出来る。
2011年3月&2011年2月*の録音。
SIGCD 274 ¥2180
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調
ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調
ジェイミー・ウォルトン(チェロ)、
ダニエル・グリムウッド(ピアノ)
イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの最後の弟子の1人、ジェイミ
ー・ウォルトンのシグナム第6弾は「20世紀のチェロ・ソナタ集」。
ショスタコーヴィチの「チェロ協奏曲第2番」(SIGCD 137)での緊迫感に満ちた
演奏に代表されるように、20世紀のチェロ作品はジェイミー・ウォルトンが得
意とするレパートリー。
1712年製の銘器グァルネリを手にするウォルトンが、20世紀を代表する3つの
チェロ・ソナタの深層を読み解く。2011年2月の録音。
SIGCD 270 2枚組 ¥3500
アレック・ロス:地球の出/ガイア賛歌/正義の太陽
シェアード・グラウンド/ポンティセリ/花
エクス・カシドラ、ジェフリー・スキッドモア(指揮)、
フィリップ・オノレ(ヴァイオリン)
ハイペリオンの「ラテン・アメリカのバロック音楽シリーズ」で高名なイギリ
スのピリオド・オーケストラ、エクス・カシドラとジェフリー・スキッドモア
による珍しい現代イギリスの作品集。
インドの作家ヴィクラム・セトの詩と歌詞を採り入れたアレック・ロスの音楽
は、テーマは"地球"という壮大なスケールで繰り広げられる。
2011年6月&7月の録音。
SIGCD 278 ¥2180
ラモー:クラヴサン曲集第1巻
《クラヴサン曲集と運指法》より 組曲ホ長調、組曲ニ長調
ジル・クロスランド(ピアノ)
ジル・クロスランドは、リシャルト・バクストとパウル・バドゥラ=スコダか
らピアノを学んだイギリスの女流ピアニスト。
バッハの「平均律クラヴィーア曲集」の全曲録音を完成させたクロスランドが、
次のステージに選んだのは、あのヒューイットも実践した"ピアノ"によるラモ
ー。クラヴサン(チェンバロ)からピアノへと楽器を変えたラモーの響きを愉し
みたい。2010年8月の録音。
SIGCD 276 ¥2180
古代の謎 - ユダヤの歌による旅 ――
伝承曲(ピットマン編):5つのユダヤの歌
ライトマン:私は他の蝶々を見なかった/ハーラップ:テヒリーム(詩篇)
ウィテカー&プリットマン:5つのヘブライの愛の歌/ファーバー:愛の橋
ヒラ・プリットマン(ソプラノ)、ジュリアン・ブリス(クラリネット)、
クリストファー・グリン(ピアノ)、トーマス・ボウズ(ヴァイオリン)、
アンデルス・カリユステ(ヴィオラ)
2009年のグラミー賞(クラシック現代作品部門)受賞アーティスト、ヒラ・プリ
ットマンが歌う「ユダヤの音楽」。
合唱、吹奏楽作品で有名なウィテカーが音楽、プリットマン自身が歌詞を担当
した共作「5つのヘブライの愛の歌」も収録。イギリスの天才クラリネット奏
者、ジュリアン・ブリスの参加も大きなポイントだろう!2010年11月の録音。
SIGCD 279 ¥2180
詩篇の祝祭 ――
アレグリ/バーンスタイン/バード/パリー/パーセル/ウェズリー
テンプル教会聖歌隊、
ジェームズ・ヴィヴィアン(指揮)、
サリー・プライス(ハープ)、グレッグ・モリス(オルガン)、
イアン・レ・グリース(オルガン)、ロバート・ミレット(打楽器)
12世紀後半に建立された英国国教会のロンドン・テンプル教会の聖歌隊が、ア
レグリからバーンスタインまで、4世紀半にもおよぶ時代の中で生まれた「ダ
ヴィデ詩篇」を歌う。
テンプル教会聖歌隊のハーモニーには、中世から受け継がれてきた伝統という
オーラが存在する。
SIGCD 261 ¥2180
J.S.バッハ:オルガン作品集 ――
トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV.564
オルガン協奏曲第2番イ短調BWV.593
コラール《おお愛する魂よ、汝を飾れ》BWV.654
前奏曲とフーガ ロ短調BWV.544
コラール《天にましますわれらの父よ》BWV.682
前奏曲とフーガ ト長調BWV.541
コラール《ああ人よ、汝の大きな罪を嘆け》BWV.622
パッサカリアとフーガ ハ短調BWV.582
デイヴィッド・グード(オルガン)
J.S.バッハ存命中の1714年に製作されたフライブルク大聖堂のゴットフリート
・ジルバーマン・オルガンで聴くバッハのオルガン作品集。
デイヴィッド・グードは、英国有数の名門校イートン・カレッジでオルガニス
ト、鍵盤楽器の教員を務める音楽家。グードは歴史的な鍵盤楽器のコレクショ
ンの管理も行っており、これらの楽器の奏法にも精通している。
2010年7月の録音。
TUDOR 7183(SACD-Hybrid) ¥2080
ブラームス:
ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
セレナード第1番 ニ長調 Op.11
ハンガリー舞曲第1番,第3番,第10番
ロビン・ティチアーティ(指揮)
バンベルク交響楽団
録音:2010年9月7-11日、バンベルク,68'44
素晴らしいブラームス。これほど若く瑞々しく柔らかく、喜ばしさとデリケー
トな感性、そして上質な味わいを湛えたブラームスは極めて稀だ。ロビン・
ティチアーティは1983年、ロンドンに生まれた、まだ20代の指揮者。しかしそ
の才能は十代から注目されており、既に20代前半には英国音楽界の一線で活躍。
日本でも2008年5月にザルツブルク音楽祭のプロダクションによる「フィガロの
結婚」を指揮、エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団を率いて見事なモー
ツァルトを演奏し、耳の鋭い人たちから賞賛されていた。今回は、ティチアー
ティが首席客演指揮者を務めるバンベルク交響楽団を指揮してのブラームス。
快速でありながら往年の巨匠指揮者たちが持っていたような弾む広がりを持つ
変奏曲もさることながら、若書き扱いされることも少なくないセレナード第1番
が「初期交響曲」と呼ぶに相応しい傑作であることをティチアーティは明確に
示している。この演奏を聞けば誰もが、21世紀半ば偉大な指揮者の「若き日の
足跡」がここにあることを認めることだろう。SACDによってバンベルク交響楽
団が未だ残すドイツ・ローカルの音色が堪能できるのも魅力だ。
TUDOR 7159(SACD-Hybrid) ¥2080
ウェーバー:
クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調 Op.73
クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 Op.74
クラリネット小協奏曲 ハ短調/変ホ長調Op.26
カール=ハインツ・シュテッフェンス(クラリネット)
ラドスラフ・スルク(指揮)バンベルク交響楽団
録音:2009年12月21-23日、バンベルク
カール=ハインツ・シュテッフェンスの新録音は、ウェーバーのクラリネット
協奏曲全曲。シュテッフェンスは1961年、ドイツ最西部のトリーアの生まれ。
2001年から2007年までベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・クラリ
ネット奏者を務めたことで名高い。ラドスラフ・スルクはポーランド生まれの
ヴァイオリニスト、指揮者。バイエルン放送交響楽団のコンサートマイスター
を務めた後、2004年に大阪で指揮者デビューを果たす。
TUDOR 7185 ¥2080
リュリ:
「ファエトン」-序曲、エールと舞曲
「アティス」-序曲、エールと舞曲
「アルミード」-序曲、シャコンヌ、エールと舞曲
ドミニク・キーファー(指揮)
カプリッチョ(バロック・オーケストラ)
録音:2011年3月10-13日、ラインファイデン,63'04
マッジ:協奏曲集(TUDOR7173)、テレマン:管弦楽作品集(TUDOR7177)、ヘルテル:
作品集(TUDOR7182)に続くカプリッチョ(バーゼル・バロック・オーケストラ)の
CD第4弾。
リュリのオペラ3作から、管弦楽曲を抜き出したもの。カプリッチョは1999年に
創設されたバロック・オーケストラ。スイスの団体らしく、ドイツ風の演奏よ
りは明るく柔らかめ、フランスの団体よりは素朴な温もりがある演奏。肩肘張
らない心地よいリュリを聞くには打ってつけのCD。
<KAIROS>
13032KAI ¥2250
ピエール・ジョドロフスキ(b.1971):
(1)ドローンズ-15楽器のための
(2)バーバーリズム-アンサンブルと電子音のための
(3)対話/非対話-フルートと電子音のための
(1)-(3)スザンナ・マルッキ指揮アンサンブル・アンテルコンタンポラン
(2)(3)IRCAM-ポンピドゥー・センター(電子音響)、(3)ソフィー・チェリエ(Fl)
録音:2007/2009年
ピエール・ジョドロフスキ(b.1971)はフランスのトゥールーズ地方出身でリヨ
ン音楽院に学んだ。IRCAMで研修員として電子音楽の研究を積み、電子音響と
アコースティック楽器を組み合わせた様々な作品を多数発表している。矢継ぎ
早に繰り出される様々な音響と不規則なリズムは高等なパンク・ロックか新手
のジャズを思わせ、その疾走感あふれる多彩な音響イヴェントに飽きることが
ない。一聴、ぐちゃぐちゃに聴こえる展開の中にふと抒情的なパッセージが聴
こえたりしてなかなか魅力的。ストラヴィンスキー、エリオット・シャープ、
マイルス・デイヴィスをミックスしたような音楽である。
13172KAI(DVD-Video) ¥2250
マウリツィオ・カーゲル(b.1931):
室内交響曲、
《勝ちそこないのための10の行進曲》より2つの行進曲、
《1934年12月24日に...》、《マレ・ノストゥルム》、
《クオドリベット》、《そよ風》、
《ウングイス・インカルナートゥス・エスト》、
《影の響き》、《バベルの塔》
アンサンブル・ズューデン、
コンパーニャ・オブリキュア、
ディヴェルティメント・アンサンブル、
アルトゥーロ・ディエメッケ指揮
ブエノスアイレス・フィルハーモニー管弦楽団、ほか
製作:2011年
字幕:ドイツ語・英語
マウリツィオ・カーゲル(b.1931)は現代音楽にパフォーマンス、演劇的要素を
持ち込んだ作品でケージとともに20世紀後半の現代音楽界に多大な影響を与え
た。そのカーゲルと同じアルゼンチン出身の映像作家ガストン・ソルニツキに
よって制作されたカーゲルの貴重なドキュメンタリー映画。作品のリハーサル
風景を中心にカーゲルの独白、演奏者と作曲家のやりとりなどで構成されてい
る。映像作品としても優れており、カーゲルの世界を知るのに最適。
<Signum Classics>
SIGCD 191 ¥2180
ブラームス(ヨゼフ・スヴェンセン編):
シンフォニア ロ長調(原曲:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8)
C・シューマン(ヨゼフ・スヴェンセン編):3つのロマンス Op.22
R・シューマン(ヨゼフ・スヴェンセン編):間奏曲(F.A.E.ソナタより)
ブラームス(ヨゼフ・スヴェンセン編):スケルツォ(F.A.E.ソナタより)
ヨゼフ・スヴェンセン(ヴァイオリン&指揮)、マルメ歌劇場管弦楽団
スコットランド室内管の名誉指揮者であり、2007年からはスウェーデンのマル
メ歌劇場の首席指揮者を務めるノルウェーと日本のハーフ、ヨゼフ・スヴェン
センのオーケストレーションによる「ブラームス&シューマン夫妻の音楽」!
「シンフォニア ロ長調」とは、1853年に作曲されたブラームス初期の秀作「ピ
アノ三重奏曲第1番Op.8」に惹かれたスヴェンセンが、ヴァイオリニスト、指揮
者としての経験を活かして自らオーケストレーションを施し完成させた大作で
ある。
「ピアノ三重奏」から「シンフォニア」へと生まれ変わるブラームスの音楽。
スヴェンセンの指揮者、ヴァイオリニスト、作曲家としての手腕に期待したい。
SIGCD 272 ¥2180
プーランク:歌曲全集Vol.3 ――
歌曲集《歌の調べ》#/対話+++/+/マズルカ+++/ラ・グルヌイエール##
モンパルナス+++/ハイド・パーク+++/橋***/ひとつの詩+++/肖像画*
歌曲集《燃える鏡》#/.....だが、それは滅ぶこと*/手は心に負け+++
歌曲集《冷気と火》*/歌曲集《カリグラム》+++/ねずみ++/楽天家**
僕たち妹が欲しい+
トーマス・オリーマンス(バリトン)+++、
ジョン・マーク・エインズレー(テノール)*、
ローナ・アンダーソン(ソプラノ)+、サラ・フォックス(ソプラノ)#、
ジョナサン・レマル(バス・バリトン)**、リサ・ミルン(ソプラノ)++、
アン・マレー(メゾ・ソプラノ)##、ロバート・マーレイ(テノール)***、
マルコム・マルティヌー(ピアノ)
44年間という歳月の中で150曲を超える"歌曲"を作曲したフランシス・プーラン
ク(1899-1963)。
世界有数の歌い手たちの名唱と、名ピアニスト、マルコム・マルティヌーのプ
ログラミングが世界中で高く評価されてきたシグナム・クラシックス(Signum
Classics)の「プーランク歌曲全集」も第3巻に到達!
第3巻では"ジェラール・スゼーの再来"と激賞されるオランダの大器、トーマス
・オリーマンスが大活躍!豪華な声楽家たちの中でも特に"シューベルト歌い"
としての名声を確立したオリーマンスが歌う"プーランク"は要注目です。
2010年2月&9月の録音。
SIGCD 277(CD+DVD) ¥2180
アデス:ピアノと管弦楽、映像のための《イン・セヴン・デイズ》
ナンカロウ(アデス編):習作第6番*、習作第7番*
ニコラス・ホッジス(ピアノ)、
トーマス・アデス(指揮&ピアノ*)、
ロンドン・シンフォニエッタ、ロルフ・ヒンド(ピアノ)*
ラトル&ベルリン・フィルがその作品を積極的に取り上げているイギリスの俊
英作曲家トーマス・アデス(1971-)。「イン・セヴン・デイズ」は、ピアノと
オーケストラ、映像で聖書の天地創造の物語を描いたアデスの「ピアノ協奏
曲」。またアデスがピアノ・デュオ版にアレンジしたナンカロウの「自動ピア
ノのための習作」第6番&第7番では自らピアノを担当しており、作曲家、アレ
ンジャー、ピアニストとしてのアデスの才能に接することが出来る。
2011年3月&2011年2月*の録音。
SIGCD 274 ¥2180
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調
ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調
ジェイミー・ウォルトン(チェロ)、
ダニエル・グリムウッド(ピアノ)
イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの最後の弟子の1人、ジェイミ
ー・ウォルトンのシグナム第6弾は「20世紀のチェロ・ソナタ集」。
ショスタコーヴィチの「チェロ協奏曲第2番」(SIGCD 137)での緊迫感に満ちた
演奏に代表されるように、20世紀のチェロ作品はジェイミー・ウォルトンが得
意とするレパートリー。
1712年製の銘器グァルネリを手にするウォルトンが、20世紀を代表する3つの
チェロ・ソナタの深層を読み解く。2011年2月の録音。
SIGCD 270 2枚組 ¥3500
アレック・ロス:地球の出/ガイア賛歌/正義の太陽
シェアード・グラウンド/ポンティセリ/花
エクス・カシドラ、ジェフリー・スキッドモア(指揮)、
フィリップ・オノレ(ヴァイオリン)
ハイペリオンの「ラテン・アメリカのバロック音楽シリーズ」で高名なイギリ
スのピリオド・オーケストラ、エクス・カシドラとジェフリー・スキッドモア
による珍しい現代イギリスの作品集。
インドの作家ヴィクラム・セトの詩と歌詞を採り入れたアレック・ロスの音楽
は、テーマは"地球"という壮大なスケールで繰り広げられる。
2011年6月&7月の録音。
SIGCD 278 ¥2180
ラモー:クラヴサン曲集第1巻
《クラヴサン曲集と運指法》より 組曲ホ長調、組曲ニ長調
ジル・クロスランド(ピアノ)
ジル・クロスランドは、リシャルト・バクストとパウル・バドゥラ=スコダか
らピアノを学んだイギリスの女流ピアニスト。
バッハの「平均律クラヴィーア曲集」の全曲録音を完成させたクロスランドが、
次のステージに選んだのは、あのヒューイットも実践した"ピアノ"によるラモ
ー。クラヴサン(チェンバロ)からピアノへと楽器を変えたラモーの響きを愉し
みたい。2010年8月の録音。
SIGCD 276 ¥2180
古代の謎 - ユダヤの歌による旅 ――
伝承曲(ピットマン編):5つのユダヤの歌
ライトマン:私は他の蝶々を見なかった/ハーラップ:テヒリーム(詩篇)
ウィテカー&プリットマン:5つのヘブライの愛の歌/ファーバー:愛の橋
ヒラ・プリットマン(ソプラノ)、ジュリアン・ブリス(クラリネット)、
クリストファー・グリン(ピアノ)、トーマス・ボウズ(ヴァイオリン)、
アンデルス・カリユステ(ヴィオラ)
2009年のグラミー賞(クラシック現代作品部門)受賞アーティスト、ヒラ・プリ
ットマンが歌う「ユダヤの音楽」。
合唱、吹奏楽作品で有名なウィテカーが音楽、プリットマン自身が歌詞を担当
した共作「5つのヘブライの愛の歌」も収録。イギリスの天才クラリネット奏
者、ジュリアン・ブリスの参加も大きなポイントだろう!2010年11月の録音。
SIGCD 279 ¥2180
詩篇の祝祭 ――
アレグリ/バーンスタイン/バード/パリー/パーセル/ウェズリー
テンプル教会聖歌隊、
ジェームズ・ヴィヴィアン(指揮)、
サリー・プライス(ハープ)、グレッグ・モリス(オルガン)、
イアン・レ・グリース(オルガン)、ロバート・ミレット(打楽器)
12世紀後半に建立された英国国教会のロンドン・テンプル教会の聖歌隊が、ア
レグリからバーンスタインまで、4世紀半にもおよぶ時代の中で生まれた「ダ
ヴィデ詩篇」を歌う。
テンプル教会聖歌隊のハーモニーには、中世から受け継がれてきた伝統という
オーラが存在する。
SIGCD 261 ¥2180
J.S.バッハ:オルガン作品集 ――
トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV.564
オルガン協奏曲第2番イ短調BWV.593
コラール《おお愛する魂よ、汝を飾れ》BWV.654
前奏曲とフーガ ロ短調BWV.544
コラール《天にましますわれらの父よ》BWV.682
前奏曲とフーガ ト長調BWV.541
コラール《ああ人よ、汝の大きな罪を嘆け》BWV.622
パッサカリアとフーガ ハ短調BWV.582
デイヴィッド・グード(オルガン)
J.S.バッハ存命中の1714年に製作されたフライブルク大聖堂のゴットフリート
・ジルバーマン・オルガンで聴くバッハのオルガン作品集。
デイヴィッド・グードは、英国有数の名門校イートン・カレッジでオルガニス
ト、鍵盤楽器の教員を務める音楽家。グードは歴史的な鍵盤楽器のコレクショ
ンの管理も行っており、これらの楽器の奏法にも精通している。
2010年7月の録音。