クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-11 No.22-2

2009年11月27日 20時55分31秒 | Weblog
<Simax>
PSC 1276(SACD-Hybrid) \2680
つねに待ち望む心を-クリスマスをティーネと
グスターヴ・ホルスト(1874-1934):木枯らしの風、ほえたけり
伝承曲:それは愛らしい幼子が、つねに待ち望む心を
マックス・レーガー(1873-1916):マリアの子守歌作品76-52
ヘンリー・トマス・スマート(1813-1879):み空をはせゆくみ使いたちよ
G・F・ヘンデル(1685-1759):
アン女王の誕生日のためのオード「神々しい光の永遠の源泉」
ジュゼッペ・トレッリ(1658-1709):シンフォニア ニ長調
J・S・バッハ(1685-1750)/シャルル・グノー(1818-1893):アヴェ・マリア
ティーネ・ティング・ヘルセット(1987-):天使の舞
伝承曲:教会は堅き岩の上に
G・F・ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「サムソン」-輝けるセラフたちを
ニルス・ラーシェン:賛歌
伝承曲:永遠の平安は誰にも望めない、天の砦を知っている
アドルフ・アダン(1803-1856):クリスマスの歌「聖らに星すむ今宵」
ヨハンネス・クロッツ:甘き喜びのうちに
シュレジェン民謡:この世はうるわし
ティーネ・ティング・ヘルセット(Tp) イーサ・カタリーナ・ゲーリケ(S)
エリセ・ボートネス(Vn) ノルウェー室内管弦楽団
ノルウェーのプレーヤー、ティーネ・ティング・ヘルセット(1987-)のファース
トアルバム、ノルウェー室内管弦楽団と共演したトランペット協奏曲集(PSC1292)
は、このレパートリーでも近年指折りの素敵なアルバムでした。演奏する曲に共
感し、表現したいことを "音" として聴き手に伝える技術を身につけたミュージ
シャン。彼女のトランペットからは、トランペットという楽器の音とともにハイ
ドン、アルビノーニ、ネルダ、フンメルの "音楽" がしっかり聞こえてきます。
今回は、デンマーク敬虔主義の宗教家、H・A・ブロアソンの賛美歌『つねに待ち
望む心を』をタイトルとするセカンドアルバム。このアルバムでもノルウェー室
内管弦楽団と共演し、北欧とヨーロッパ各地のクリスマスの音楽を演奏していま
す。「ノルウェー歌曲選集、エヴェ・サーシュ・ナンセンへの捧げ物」(PSC1238)
のイーサ・カタリーナ・ゲーリケ、そして、バルトークのヴァイオリンとピアノ
のための作品集(PSC1174)を録音した、オスロ・フィルハーモニックの第1コンサ
ートマスター、エリセ・ボートネスが録音セッションに参加しました。




<LE CHANT DU MONDE>
LDC 2781151 \2380
ジャック・ボワガレ(1927-):
(1) ソナタ 第1番(ヴァイオリンとピアノのための)
(2)「トッカータ」(2台のピアノのための)
(3)「パッサカリア」(ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための)
(4)「ディヴェルティメント」
(クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための)
(5) 弦楽四重奏曲 第1番
(1)(3)(4)ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(ヴァイオリン),
ロレーヌ・ドゥ・ラテュル(ピアノ)
(2)フィリッパ・ニュートブーム、ザカリー・ディーク(ピアノ)
(3)(4)セバスティアン・ヴァン・クイーク(チェロ)
(4)ジェローム・コンテ(クラリネット)
(5)シントニア弦楽四重奏団
録音:(1)2004年1月6日、(2)2007年4月24日、(3)(4)2005年1月26日、
(5)2005年2月28日、パリ
ジャック・ボワガレは1927年8月9日フランス生まれ。幼少期よりピアノを学びま
した。1955年よりダリウス・ミヨー、ジャン・リヴィエに作曲を学び、同時期ル
ーセル、ストラヴィンスキー、バルトークの音楽に影響を受けます。その後パリ
を離れ、本格的に作曲活動を行います。彼が作曲した管弦楽のための協奏曲はLe
Chant du Mondeより発売され、トニー・オーバン指揮、フランス放送管弦楽団
により初演されました。これをきっかけにユーモラスで知的なボワガレの作風は
評価されました。室内楽を集めたこのアルバム、現代曲と言っても非常に聴きや
すく、同時代の作曲家の影響を感じさせます。また演奏者も実力派揃い!ソナタ
の演奏をしたロランソーはストラスブール生まれの若手ヴァイオリニスト。ピア
ノのラテュルとともに切れ味のよい音色が彼の作品の魅力を一層際立たせます。



<harmonia mundi France>
今年のクラシック界を最も賑わしたニュースといえば、辻井伸行のヴァン・クラ
イバーン国際コンクールでの優勝。一時はテレビ各局がこの話題でもちきりでし
た。このコンクールで、辻井とともに金メダルを受賞した中国のチャン・ハオ
チェン、銀メダルを受賞した韓国のソン・ヨルムのコンクール・ライヴが待望の
登場となります。いずれも甲乙つけ難い逸材。アジアのピアノ水準の高さを見せ
付けられる驚きの演奏がコンクールならではの臨場感あふれる熱気とともに味わ
えます。

HMU 907506 \2450
第13回ヴァン・クライバーン国際コンクール、ライヴ金メダル
(1)ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの三楽章
(2)ショパン:24の前奏曲 Op.28
(3)メーソン・ベイツ:ロマックスへの他愛ない嘘
(4)リスト:スペイン狂詩曲
チャン・ハオチェン【張昊辰】(Pf)
1990年、上海生まれの19歳。辻井と金メダルを分かち合った中国期待の新星チャ
ン・ハオチェン。曲芸的難曲として知られる「ペトルーシュカからの三楽章」を
目にも鮮やかな技巧で弾ききっています。ショパンの前奏曲集も清潔な詩情に
あふれ、辻井と並ぶ逸材だったことを納得させてくれます。

HMU 907507 \2450
第13回ヴァン・クライバーン国際コンクール、ライヴ銀メダル
(1)ハイドン:ピアノソナタ第58番ハ長調
(2)バーバー:ピアノソナタ Op.26
(3)ドビュッシー:
前奏曲集第1巻-野を渡る風/音と香りは夕べの大気に漂う/アナカプリの丘/
雪の上の足跡/西風の見たもの/亜麻色の髪の乙女
(4)ゴドフスキ:J.シュトラウスの「こうもり」による交響的変容
ソン・ヨルム【孫熱音】(Pf)
1986年の女性ピアニスト。一見たおやかな韓国女性ながら、かのホロヴィッツに
捧げられた技術的にも内容的にも最高度のバーバーのソナタや、ピアノの機能を
極限まで追及した恐ろしいゴドフスキの「こうもり」を難なく弾きこなす凄腕。
不思議な情念も感じられる、アルゲリッチの後継者たらんとする注目株と申せま
しょう。



<Profil>
PH 09020 \2180
ステレオ
モーツァルト:
フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
/ピルミン・グレール(Fl) マリア・グラーフ(Hrp)
アンダンテ ハ長調K.315/ピルミン・グレール(Fl)
ハープ(ピアノ)協奏曲K.107-1/マリア・グラーフ(Hrp)
ゲアノート・シュルツ(指)
バート・ブリュッケナウ・バイエルン室内管弦楽団
(バイエルン放送との共同制作)
大家グラーフと、新進のグレールとの対話が実に新鮮な感興をさそう名曲「フル
ートとハープ」ほか、モーツァルトの作品を集めたアルバムで、K.107はJ.C.
バッハのピアノソナタ作品5の編曲作として知られるピアノ協奏曲をハープで演
奏しています。
ピルミン・グレール…カールスルーエとベルリンで、レナーテ・グライス=アル
ミンとジャック・ズーンに師事したドイツのフルート奏者。2002年にデンマーク
のオーデンセにおけるカール・ニールセン国際フルート・コンクールで第1位ほ
か、ドイツ国内および国際的なコンクールでの入賞歴多数。2002年よりベルリン
・コンツェルトハウス管の首席奏者。ソリストとして、バイエルン放送響、ベル
リン響に出演、また、ロッケンハウスや、ラインガウ音楽祭といった有名な音楽
祭にも招聘を受けています。2006年1月にサントリーホールでの新日本フィルと
の共演で日本デビューを果たしています。
マリア・グラーフ…カラヤンやチェリビダッケといった大物指揮者の信頼も厚
い、ミュンヘン生まれの世界的なハープ奏者。生地でウルズラ・レントロット
に、パリでは、ドビュッシーと仕事を通じて結びつきが深く、作曲者のお気に
入りの奏者であったピエール・ジャメに師事。1997年よりベルリン・ハンス・
アイスラー音楽大学のハープ科教授。




<haenssler>
98 598 \2080
「ロドリーゴ:ギター協奏曲集Vol.1」
・ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
デイル・カヴァナウ(G)
・ロドリーゴ:アンダルシア協奏曲
アマデウス・ギター・デュオ&エデン=シュテル・ギター・デュオ(G)
・ロドリーゴ:マドリガル協奏曲
アマデウス・ギター・デュオ(G)
ホルスト=ハンス・ベッカー(指)インターナショナル・フィルハーモニー
録音:1999年9月25-28日ハノーファー、
フライヘル・フォン・フリッチュ・カゼルネ(セッション)
名手デイル・カヴァナウとトーマス・キルヒホフとが1991年に結成したアマデウ
ス・ギター・デュオによるロドリーゴ・アルバム。なかでも人気、実力ともにギ
ター界のスター、カヴァナウの弾く傑作「アランフェス」がやはり聞きもの。
しみじみとした哀愁で有名な第2楽章は絶品です。既発98.349の廃盤に伴う品番
移行盤。





<SUPRAPHON>
SU 4003 3枚組 \3250
「ザ・ベスト・オブ・チェコ・クラシックス-弦楽四重奏篇」
[CD 1]
スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」
スメタナ四重奏団
録音:1962年3月19-22日プラハ・ドモヴィナ・スタジオ
(AADアナログ・セッション・ステレオ)
スメタナ:弦楽四重奏曲第2番ニ短調
スメタナ四重奏団
録音:1962年3月12-15日プラハ・ドモヴィナ・スタジオ
(AADアナログ・セッション・ステレオ)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op.51, B.92
パノハ四重奏団
録音:1985年6月9-14日プラハ、チェコ・フィルハーモニー合唱団
リハーサル・ホール(DDDデジタル・セッション・ステレオ)
[CD 2]
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」Op.96, B.179
パノハ四重奏団
録音:1982年11月6-8日プラハ、ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホー
(DDDデジタル・セッション・ステレオ)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第13番ト長調Op.106, B.192
パノハ四重奏団
録音:1984年11月5-8日プラハ、
チェコ・フィルハーモニー合唱団リハーサル・ホール
(DDDデジタル・セッション・ステレオ)
ヨゼフ・スーク:「聖ヴァーツラフ」のコラールによる瞑想曲Op.35a
パノハ四重奏団
録音:2006年4月8日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
(DDDデジタル・セッション・ステレオ)
[CD 3]
ノヴァーク:弦楽四重奏曲第2番ニ長調Op.35
スメタナ四重奏団
録音:1973年6月27-28日プラハ放送スタジオ
(AADアナログ・セッション・ステレオ)
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」
シュカンパ四重奏団
録音:2001年2月、3月プラハ、ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホール
(DDDデジタル・セッション・ステレオ)
スメタナ、パノハ、シュカンパと、「弦の国」チェコが誇る歴代の名門アンサン
ブルが残した弦楽四重奏の名録音を、SUPRAPHONの豊富な音源より厳選してまと
めたセット。ドヴォルザークの「アメリカ」、スメタナの「わが生涯より」そし
てヤナーチェクと、このジャンルの不滅の名曲をきわめつけの演奏で楽しめます。




<Bel Air>
BAC 044(DVD-Video) \4350
BAC 444(Blu-ray) \5150
字幕:英・独・仏・西・伊
グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」
★ダンスオペラby ピナ・バウシュ
〔歌唱:ドイツ語〕
【オルフェオ】ヤン・ブリダール(ダンス)/マリア・リッカルダ・ヴェッセリ
ング(歌)
【エウリディーチェ】マリ=アニエス・ジロ(ダンス)/ユリア・クライター(歌)
【アモーレ】工藤美笛(ダンス)/スンハエ・イム(歌)
パリ・オペラ座バレエ団、バルタザール=ノイマン合唱団&アンサンブル
トーマス・ヘンゲルブロック(指)
収録:2008年2月パリ・オペラ座(ガルニエ)
2009年6月に亡くなったピナ・バウシュ振付によるダンスオペラの映像が登場。
2008年2月、ピナ・バウシュがその生涯で唯一テレビ撮影とそのDVD化を許した
舞台です。歌い手とダンサー達が舞台に共に立ち、音楽とダンスが同時進行す
る、きわめて美しいステージによるダンスオペラ。歌い手も豪華なら、ダンサ
ーたちもまた豪華。エウリディーチェには、パリ・オペラ座のエトワール、
マリ=アニエス・ジロ。赤いドレスに身を包み舞う姿はエレガントで、息をのむ
美しさです。オルフェオとして踊るのは、パリ・オペラ座のヤン・ブリダール。
アモーレ役は、資生堂のコマーシャル出演でも記憶にある工藤美笛が務めます。
そもそも、グルックは、オルフェオとエウリディーチェにはダンサーが伴うこ
と、という指示を残しています。ピナ・バウシュによるこのオペラバレエの舞
台はまさにグルックが理想としたものといえるでしょう。しかし、ピナ・バウ
シュは、ただ単に音楽にあわせて振付けるだけに留まりませんでした。嘆きの
歌を歌うエウリディーチェ(クライター)の傍らで同じく嘆き悲しみの身振りを
するエウリディーチェ(ジロ)を観ていると、両者の間に本当のエウリディーチェ
の魂が存在しているかのような、極めて不思議な感覚の世界に引き込まれます。
ピナ・バウシュは、「歌い手」と「ダンサー」の両者が舞台上でぶつかった化学
反応により生じる、新たなキャラクターを創り上げたのです。有名なオルフェ
オのアリア「エウリディーチェを失って」で登場人物がどのような動きを見せ
るかも実に興味深いところ。ほかにも、男性3人が中心となって激しく展開され
る「怒りの舞」、女性の幻想的な群舞による「精霊の踊り」、どれもとても美
しいもので、神話の世界へと引き込まれます。ピナ・バウシュは、グルックが
描いたこの有名な神話の世界を、見事に肉体をもって蘇らせるとともに、ます
ます神秘的で美しい世界へと昇華させています。
素晴らしい音楽とダンス、美しい舞台、衣装・・・。ピナ・バウシュの素晴ら
しさを目の当たりにできる唯一の映像です。「この世のものとは思えない」と
絶賛された舞台を是非ご堪能ください。




<RCO>
RCO 09003(SACD-Hybrid) \2280
ホライゾン2-オリヴィエ・メシアンに捧ぐ
(1)ポール・デュカス/ゲールト・ファン・クーレン:
牧神の遥かな嘆き(1920/ 2007オーケストラ版)*
(2)メシアン:忘れられた捧げ物
(3)ダルバヴィー:la source d’un regard(2007)*
(4)メシアン:クロノクロミー
(5)ロブ・ズイダム:アダム=インタリュード*
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ジョージ・ベンジャミン(指揮(1)-(4))
インゴ・メッツマッハー(指揮(5))
録音:(1)-(4)2007年11月8,9日、(5)2008年6月13、14日(ライブ録音)
*=ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団委嘱作品/世界初演、世界初録音
RCOによる現代ものシリーズ「Horizon」第2弾。RCOは、2007-08のシーズンで、
メシアン作品を集中的に取り上げました。20世紀の最も偉大な音楽家の一人、
オリヴィエ・メシアン(1908-1992)は、神学、鳥類学、音を色彩としてとらえる
美学、リズム、和声的語法、旋法など、様ざまな要素を含む極めてユニークな
音楽作品を多く残しました。思考者として、教師として、20世紀の後半の音楽
世界を大きく変化させる功績を残し、メシアンという人物とその作品を超える
ものは未だ現れていません。このCDは、メシアンへのオマージュと題されてお
り、メシアン作品だけでなく、彼の音楽語法を受け継ぐ現代の作曲家達の作品
も取り上げることにより、メシアンの作品の魅力と偉大さを様々な角度から再
認識できる一枚となっています。指揮者ジョージ・ベンジャミン(b.1960)は、
コンセルバトワールでメシアンに薫陶を受けた人物。現代ものを得意とするメッ
ツマッハーも注目。二人が名人揃いのオーケストラから巧みに色彩感豊かな音
色を引き出します。

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